さて、解り易くまとめてみましょう。

基本知識

約6500万年前の地層、とっても、トッテモ注目される有名地層があります。
それより新しい部分には一切、恐竜の化石が出ていないという、まか不思議なエリア…。

通称K-T境界層

すなわち、この前後で恐竜は絶滅したと考えられています。
そして、その地層にはイリジウムという特殊な成分が含まれている事から、
どんなものにイリジウムが含まれているのか調べると、なんと隕石

イリジウムの分量から推測すると約10kmもの大きさの隕石でした。

K-T層は場所によって厚さが違う為、その厚さを各地域で調べ、
油田調査のデータなどを含めて中央部分(落下地点)を推測、
アメリカのチチルブ(だったかな)に落下したと考えられました。

層にはスフェルールという熱で溶かされ再度固まった岩の小粒も多く含まれ、
大変な熱波が地表を襲い、津波、火災という激変した環境になったと推測。
その時の環境ならば、恐竜を絶滅させるに充分と考えられています。

更に、植物が減少する環境になると、シダ植物が繁茂します。
(一般の植物が減少するとシダ植物がドンドン増えます。)これも注目すべきポイントでしょう。

第1弾:スミット♂説〜速攻で絶滅説

約6500万年前のK-T層の中に、スフェルール、イリジウム、
瞬間に出来るという岩石成分スメクタイトを発見、
隕石落下で急激に起きたとされる環境変化の証拠をゲット。

彼、スミット博士は、駄目押しに”シダ植物が多い”と言う事も発見しました。

そこで、約10kmの隕石落下が原因で一気に恐竜は絶滅した…と結論付けました。
最も多くの学者から支持された一般的な絶滅理由です。

第2段:ケラー♀説〜ゆるやかに絶滅説

とある女性学者、ケラーさんは恐竜大好き。
調べているとK-T層の約8m下にも隕石落下の証拠であるスフィルールや
イリジウムがあることを発見。これまたビックリです。

地層を丹念に調べ、K-T層から30万年前にも隕石落下があり、
徐々に恐竜は絶滅したと推測しました。つまり2回の隕石落下が原因だと。

2回の隕石落下の間が30万年間もあるので、その証拠をK-T層で探しました。
すると、典型的な長期間必須の鉱物=海録石が見つかりました。
出来る時間の掛かる岩石がK-T層にあるのだから、
ゆっくりした時間で恐竜は絶滅したのじゃないかと発表しました。

スミット側はその「ゆっくり絶滅説」を見て、反発しています。
議論の焦点は、瞬間に出来るスメクタイトと時間の掛かる海録石の鑑定。
実は二つとも緑色の鉱物で、素人的には同じように見えます。
お互いが鉱物の鑑定結果が間違っている!!!と主張しているようで、なんともはや…。

第3段:隕石以外でも絶滅している

上の二つとも、なんとなく決着が着きにくくなって参りましたので、
K-T層を離れ、別の視点で探る学者も出てきました。

調べてみれば過去に隕石は2回どころか何回も落下しており、
隕石じゃなくたって普通の時にも絶滅がある事、
隕石の落下でも生き残っている生物達が居る事に着目しています。

恐竜よりも前で環境に弱い典型的な生物をあげますと両生類
これは酸性雨で肌がアウチになりますし、変温動物。
温度変化が激しいと、あっという間に死んでしまいます。
つまり、恐竜より弱い両生類が速攻で絶滅しているはず…です。

で、頭をまっさらにしてK-T層で火災の事実などを調べてみると、
隕石落下で発生するとしている大火災には必ずつきモノの炭(スミ)
なんと!!!見つかっていないことも分かりました。これは重要でした。

何かがおかしい、我々は何かを見落としてるんじゃないか?

そこで改めて生物相(=生物の種類数)を調べますと…

●K-T層の6500万年前から遡る事1000万年前は、
300種ぐらいのアンモナイトが居たようです。

●300万年前は15種類まで減っていました。

●200万年前は、なんと!!!1種類しか居ませんでした。

くどいですが6500万年前のK-T層の前の話です。

水面は1kmほど下がり、インド西では火山活動が活発で、
水温がかなり上昇していた…などと地球規模の環境変化があったようです。

それでは恐竜の種類数はどうだったでしょうか?
恐竜の化石を追うとK-T層に至る前に約4割も種類が減っていたそうです。

つまり、6500万年前の隕石落下はキッカケではあるものの、
それ以前から絶滅に向かっていたようですね。
あくまでも現在のデータによりますが。

そこで…

重力変動仮説があります。
キリン、ゾウ、クジラなどから推測して巨体の恐竜達は歩くことすら出来ない、
そういう試算をアメリカの研究者が出していますので、都合が良い説です。
現在よりも重力が弱く、恐竜の巨体が維持できた理由としています。

▲重力変動は、地球の自転速度(遠心力)の変化で起きたとしています。
現在よりも、ずっと自転速度が速かったならOK。1日が十数時間という感じ。
その証拠をどうやって見つけるか、これが問題ですね。

また、遺伝子が種の絶滅に向かって突き進む説
ネズミが集団で海に飛び込んだり、イルカ、クジラが集団で浜に打上げられるのが
関係しているかもしれないです。研究が進むのを期待しています。

他にもイロイロな説があるようです。結局、まだまだ良く分かっていないんですよね。
分かっているつもりでも、分かっていない事実。それが最先端の科学という事でしょう。

<登場!理学専門家>

当サイトでは、何回も絶滅問題について議論が出ては消え、出ては消えました。
数十回は超えているでしょう。



早稲田大学教員(専門が遺伝子!)の
M&K先生より

さくだいおう様からご指名で「恐竜絶滅の原因に関する
最新知見を下さい」とのことですので、書き込ませていただきます。

小惑星衝突説が今年の6月のscience誌にこの説を裏付ける論文を
コロンビア大学(米国・ニューヨーク)のPaul Olsenらが発表しています。
恐竜が絶滅するのは、やはり何らかの環境的な要因が必要になるのではないでしょうか。

★別件のメールのやり取り中に当サイト向けに頼んでしまった作者さくだいおうでした。
(忙しいところスミマセンでした)



大学院時代古生物、古環境関係の研究をしていた
Takさんより

古生物学ですと、絶滅原因に関しては「事実」をくまなく説明できる「証拠」が必要です。

主流なのは隕石衝突説とデカン・プリューム上昇による
火山活動説でしたが、最近火山活動説の方は否定的な証拠が出たとか何とか…
まあどちらにしろ全部の証拠を説明できない限りは仮説は事実としては認められないですけど。


K大学臨時講師として
作者・さくだいおうから

過去からの沢山のご意見を集約しますと、隕石の激突が現実に起きていることに加え、
遺伝子や生活空間・環境の生物的競争で恐竜たちは絶滅した…というところでしょう。
専門家お二人のご意見は、議論が出る場所での最終的な意見になるものです。

読者さんへ

専門用語が入ってますが、興味を持たれましたら専門書へGo!

結局何が主流になっていくのか、何が仮説から真実になるのかは
今後を期待ですが、わたしも分からないと言うのが正直なところです。

まだまだ続くぞ!!!



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