大植英次の凄さを思い知らされた

5日前に起こった、107名の犠牲者を出したJRの脱線転覆事故
大植英次は、まず追悼の音楽としてアリアを奏でた
そして、聴衆は拍手もすることなく黙祷の時間を共有した
地域の悲しみを皆のものとしたい
地域密着のオーケストラのあり方を示した大植
さらに惚れ込んだのは言うまでもない

改めてラヴェル
いずみホールの豊麗な響きに豊かに響く音たち
まあるい音楽を奏でた

オーボエ協奏曲はブルグ氏の一流の技が冴えた
流れるモーツァルトの響き
ブルグ氏は真っ赤な顔で流麗に演奏する
惜しみない拍手が送られる

町人貴族はこぢんまりした編成
それぞれのセクションのソロの競演
長原幸太が特に熱演

大植は「技術力のある演奏者でしかこの曲はできない」という
少し枯れた雰囲気の曲であるが、華麗な響き
大阪フィルも楽しそう

アンコールに、町人貴族からソロの際立つ「仕立屋の登場」
大植は指揮をせずにただ身体を揺らす
それでも流れるような演奏
大植とオケの信頼性は高まっている

長期契約を済ませたとのうれしい言葉もあった
地域密着のオケにかけがえのない大植英次という認識を新たにした