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教材のご紹介 


E(3年生)クラスの教材から・・・・「水汲みパズル」

 知能が「図形」や「記号」や「概念」を材料としてはたらいた場合、そこに結果として出てくるものがあります。たとえば「概念」という領域で「記憶」というはたらきをしたときに、何を記憶したかということになりますが、この「何を」に当たるものをギルフォードは所産(products)として表し、《単位、分類、関係、体系、転換、見通し》の6種類としました。 今回は、この中の「見通し」に関連したものを紹介してみましょう。
 さて、唐突ですが、過日、ブルース・ウィルス主演のアクション映画「ダイハード3」をビデオで観ていて思わずにやりとしてしまいました。 この映画では、ウィルス演じるマクレーン刑事が、姿を見せぬ冷徹な犯人から爆弾をしかけた場所を聞き出すために様々な「無理難題」をふっかけられて翻弄される、といったやりとりが面白味のひとつなのですが、犯人がもちかける難題の中に「5gと3gのポリ容器だけを使ってきっちり4gの水を汲め!」というものがあったのです。 刑事はすぐさま「そんなのわけないぜ!まず、3gの容器で水を汲んで、それを5gの容器に移しかえてから、もう一度、3gの容器で水を汲んで、それの三分の一だけ5の容器に追加すればいいのさ!」と軽く考えるのですが「でも刑事、その三分の一ってのは一体どうやってはかるつもりです?」という相棒の一言にたちまち頭を抱えこんでしまう・・・ ・と、この場面で思わずにやりとしたわけなのです。        なぜかと言いますと、実は「見通し」の知能を伸ばす目的で、たまたまこれに類似した問題を昨年から三年生の補助課題として授業前に時折り実施していたからなのです。 このようなパズルは頭の体操として日本でも古くからあり、江戸時代に吉田光由によって著された「塵劫記(じんごうき)」(我が国最初の算術書として有名)という書物にも『斗桶に油1斗あるを、7升の枡と3升の枡と2つある。これにて5升ずつに2つに分けたとき・・・』と紹介されています。 教室では「水汲みパズル」と呼んでおり、下の導入課題からスタートさせます。  

導入課題)

 4g、3g、1gのバケツだけを使って、4gの水を2gずつに分けてみましょう。

4g
3g
1g
スタート 4g 0g 0g
@
A
B  2
スタート 4gのバケツには水がいっぱい入っていて、他のバケツは空っぽです。
@ 4gのバケツの水で3gのバケツを満たすと、4gのバケツには1gだけ残ります。
A 次に3gのバケツの水で1gのバケツを満たすと、3gのバケツには2gの水が残ります。
B そして最後に1gのバケツに入っている水を4gのバケツに入れれば、4gと3gのバケツにそれぞれ2gずつの水が入ることになるわけです。         

ちなみに、この例題では、単純に4gのバケツから1gのバケツで2回汲み出して 3gのバケツに入れても、もちろん2gずつになりますが、そうすると、もう1ステップ手間が多くかかってしまうので、上記の方法が最少手となるのです。

  マクレーン刑事がふっかけられた問題は初級レベルですから、すぐに解答が見つかると思いますが、老婆心までに説明すると、まず、5gの容器を満タンにしてから3g容器に移せば、5g容器には2gが残ります。次に3g容器を空っぽにしてから、5g容器に入っている2gを移すと、3g容器には1gの空きができるので、もう一度5g容器を満タンにしてから空きの1g分だけを3g容器に移せば、5g容器には4g分だけが残ることになるわけです。      

     それでは、教室の3年生が取り組んでいる次の課題に挑戦してみてください。「ダイハード3」よりも幾らか難度がアップしています。

12gのバケツに満杯になっている水を、7g、5g、3gのバケツも使って、4gずつに分けてください!

12g
7g
5g

3g
スタート 12g 0g 0g 0g
@                
A              
B            
C            
D            
E            


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