◆教材のご紹介
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前号で紹介したSくんの実例については、在室児のお母さま以外の方々からも様々なお声が教室にとどきました。
その中でもっとも多かったのが、ご自分のお子さまが、Sくんと同様に、簡単にできてしまうことにしかやる気を見せず、未知のものや少しでも難しそうなものに対しては、
ちょっとつまずくと、それ以上考えようとせずにあきらめてしまう、といったものでし
た。 ケースはそれぞれちがいますが、お話を伺うと、共通しているのはお子さまがどうやら「認知タイプ」になってしまっているということです。つまり、すぐに理解できることにはすばやく反応できますが、一歩踏み込んで論理的に考えぬくとなるとそれ以上先へ進めない、
いわゆる「集中思考」が困難な能力のタイプです。
思いつきの知能因子である「拡散思考」とならんで<問題解決能力>の重要な知能のはたらきである「集中思考」とは、どんなはたらきでしょうか。
| @ き せ つ → 51 22 41 |
| A つ き → 51 41 |
| B き み → 11 41 |
上の@〜Bのやくそくがあるときに、以下のものは何になるかを、自分で文字と数字の関係をとらえて論理的に類推させる課題です。
| 22 11 → ? |
| 51 11 41 → ? |
まず、ひとつの文字が2つの数字に対応していることはすぐに気がつくでしょう。
さて、そのあとの類推が大切です。
最初から単純に文字と数字を対応させると、@からは「き」→「51」、Aからは「き」→「41」、Bからは、「き」→「11」となり、矛盾してしまいます。 そこで、この場合は単に順番に対応させるだけでは解決しないことに自分で気付き、それでは、どのように対応させていったら解決の糸口が見出せるのだろうか、と論理的に考えを煮詰めるところに集中思考の因子がはたらくわけなのです。
ところが、「認知タイプ」の思考パターンになっていると先のような単純な対応を繰り返すばかりで、その次の推理をはたらかせることが難しくなってしまうのです。
前述したインプット中心の早期教育法や、安直なプリント学習に任せると「認知タイプ」
になりがちです。 また、日頃から「わかったの?どうなの?」などと結論を急がせたりしても、子どもが「できた、できない」の結果のみにこだわるようになり、やはり、この知能因子の発達は著しく妨げられてしまうでしょう。
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