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技術報告書:JEITAEMFR0504 「眼精疲労」という用語の使い方などの調査報告
(社)電子情報技術産業協会 EMF専門委員会 表示装置PG 発行:2005年7月27


VDT作業に関連して、健康影響などを論議している当委員会は、各種の解説や論文、またインタネットホーム頁上に記載されている「眼精疲労」「眼の疲労」などの用語の使用法に、混同や誤りがあるように思った。そこで、調査を行った。

調査結果から、委員会では以下のような論議を行なった。
EMF専門委員会としては「VDT作業で眼は疲れる可能性はある。フリッカが少なくするなどの眼の疲れを軽減する提案を行っていく必要はある。眼の疲れが過度になれば、眼精疲労となる恐れがある。」ことから、用語に「違いがあることを知る」必要はある。

・委員会としては、「眼精疲労の低減」ではなく、「眼疲労、眼の疲労の低減」という表現を用いることを提言していく。

・眼精疲労を疾病として扱えば、労災の対象になる。VDT作業に関連して「疾病」としての「眼精疲労」という用語を、症状を示す用語である「眼の疲労・眼疲労」の代わりに使用すべきではない? 疾病としての眼精疲労という用語であると意識して用いないと、一般の人は目の疲労と眼精疲労を誤解して、労災申請を増やす恐れがある。

・英語の辞書では、前述のようにeye strainが使用され、症状を示す用語と疾病を示す用語として明確な区別はないようである。

・古い眼科の教科書には調節性眼精疲労(Asthenopia accommodativa)として次のような解説がある。「眼精疲労は僅かの読書によって眼が疲労し、甚だしい時は眼痛、頭痛、はきけ等を訴える。眼精疲労の原因としては結膜炎、屈折異常、調節衰弱、斜位輻輳障害、アニセイコニア(不等像症)等が挙げられるけれども神経衰弱の時、是等の原因が全然なく又は是等の原因に対しては或程度の処置を施し、健康人ならば眼精疲労を訴えない筈であるのに、はげしい眼精疲労を訴える場合がある。之を神経性眼精疲労と名づける。・・・」。この古い教科書にあるように「読書による眼精疲労」は存在していた。 

・眼科の臨床では「Asthenopia(眼精疲労)」という定義は見られない(眼科臨床医)。眼科MOOK,南山堂、ドーラン医学辞書などには記載が無い。しかし、VDT関係の図書には散見され、視器性、内因性、外因性眼精疲労としての分類がある。

委員会としての結論   
EMF専門委員会のWEBに以下の資料を公開し、啓蒙に勤める。 

・日本語での論文や解説の執筆などでは、明確に区別して使用すべきでしょう。
その他、業務上や日常の生活においても、不要な混乱や誤解を避けるために、これらの用語の差異を理解して、使用する必要があります。


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