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保育園の卒園式

備忘録。


保育園最後の懇談会のときに、卒園式で謝辞をする人を決めて下さい、と担任からの依頼。
「毎年、長く園にいた方(1歳児クラスから)にお願いしてるんですよー」という先生の言葉に、「○○くんのおとうさんにやってもらえばいいよねー」なんて笑っていたのだけど。
3月に入っても、誰がやるかちゃんと決まっていなくて、気づいてみれば、「1歳児からいて今年で保育園と縁が切れる(弟妹がいない)家庭のおかあさんにやって欲しい」とのことで、りんりんおかあさんが該当してしまったのでした。

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ま、適当になんか喋ればいいや、と、とりあえずネタ探しにインターネットで「卒園式 謝辞」で検索。
そしたら“巻き紙に書いて云々”というのが引っかかった。
「へ?巻き紙がどうしたって?そんな話はきいてないぞ。うちの保育園もやるのかなあ」とやや不安になりつつ、朝寝坊と残業で保育園にぜんぜん行けなくて(おとうさんが送り迎え)、やっと担任に「謝辞ってどうすればいいの?」と相談できたのが、卒園式の3日前。
「園長のところに見本があるから見に行こう」と連れて行かれたときに「見本?」と疑問に思ったら、やっぱり。
出るわ出るわ、立派な巻き紙の謝辞。それもみんな毛筆の達筆で。
「え?え?こんなの書かないといけないの〜?」とびびる私に、「個人的なことは書かない方がいいし、そんなに長く書くことないし、ワープロでもいいし」と園長先生。
こうなったら、開き直り。筆なんて使えないもん、印刷しちゃる。
まあ、毎年おんなじようなものだろうから、と、短めの文章のもの(3年前の)をお借りして、内容を控えておきました。

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まずは、「巻き紙とはなんぞや」。
調べてみたら、こんなの。 (覚えておくといつか役に立つかもしれません。)

・罫のない白紙のものが正式。
・紙質のなめらかな方(表)に書く。
・改行しても1字分下げない。
・句読点を打たないのが普通。
・書いた文字の上を折らないように、封筒の幅に合わせてたたむ。
          【普通の手紙の場合】
   〜〜〜 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+
             1.5cmくらいあける       |
   ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 起←約10cm→|
   ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■行■ 1 首      |
   ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■間■ 行        |
   ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■1■ 12 ■      |
   ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■字■ ∫ ■      |
   ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■分■ 13 ■      |
   ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 字 ■      |
   ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■      |
             1.5cmくらいあける       |
   〜〜〜 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+
  +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 〜〜〜 
  |                ↓行間1.5字分
  |            あ     ■ ■ ■ ■
  |     ■ 副    て  日  ■ ■ ■ ■
  |     ■ 文 わ  名  付  ■ ■ ■ ■
  |     ■ ■ き  と     ■ ■ ■ ■
  |     ■ ■ 付  敬       ■ ■ ■
  |     ■ ■ け  称     結 ■ ■ ■
  |←約8cm→以 ■       署  び ■ ■ ■
  |     上 ■       名    ■ ■ ■
  |              ↑行間2字分
  +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 〜〜〜 


長い紙には印刷できないので、半紙に印刷したものを繋げることにしました。

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次に内容。
これはありがちな文章を並べて、あとはオリジナルとして、園舎の引っ越しのことを入れて、と。
個人的なことは抜きとは言ったものの、どうしても外せない仕込みの言葉をうまいこと組み込んで。
チャラっと完成。

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サイズを調整して、3枚の半紙に印刷。(裏に普通紙をあてがってやらないときれいにできない)
両面テープを細く切ったものを使って、3枚をきれいに繋いで。
4行ごとに1行分空白行を入れた部分で折りたたんで、、、完成!

前日の朝、担任に「言葉を贈る側に見せるのはなんだけど、不安だから見て」と見せているそばから涙が出ちゃった。
「やだ、今から泣いてどーすんの」と言われたり。そこへ園長先生も来て、「これは夫婦で考えたの?」「ううん、私だけ。特にここはおとうさんに見せてないし」「その方がいいわねー」。 (こっそり仕込んだおとうさん宛の言葉)

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いよいよ当日。
身支度しながら「ハンカチいるかなあ。持ってなければ泣けないから、持ってかない方がいいか」なんて笑いながら、結局忘れた。
おとうさんがクルマで保育園まで送ってくれて、家にクルマを置きに帰るおとうさんに「ハンカチ持って来て」「タオルじゃなくていいの?」「大丈夫!」。

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式の前に、先生から説明。
“向かい合って座った園児と一緒に立って中央へ行き、園児が証書をもらってくるのを待って、また別れて席に戻る”というのを順番に。
うちは「おとうさんのりんりん」の卒園なので、おとうさんが席につきました。
あれ?おとうさんが担当なのはうちだけか。
式が始まるまで、雑談。園長先生に「私、泣かないかも。大丈夫みたい」と笑いながら強がってみたり。

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卒園式が始まりました。
「はじめの言葉」のあと証書授与。(生まれの早い順です)
担任の読み上げる園児への言葉に、次々涙をうるませるおかあさんたち。
もらい泣きで私もうるうるしかけたけど、「ここで泣いたらやばい」と我慢。
でも、、、残り5分の1まで来たところで、担任の先生が言葉を詰まらせました。
うわぁ。こりゃダメだ。
涙がブワッとあふれた。もう、そこからは止まらない。ハンカチであふれてくる涙を吸い取りながら、なんとかこぼれないようにがんばって、、、でも、りんりんの番が来たら、もうダメ。涙がツゥーっと流れちゃった。
あちゃー、もう止まりませんわ。

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4歳児クラスの歌と贈る言葉、卒園児の歌と言葉、先生方の歌のあと、いよいよ謝辞。
この間に涙は乾かした。
中央で一礼して、園長先生の前へ。
包みを開けて、巻き紙を取り出して、広げて、、、よし、まだ涙は出ないぞ。

読み始める。
「謝辞。園長先生をはじめ、担任の先生方、、、、、、」
ここで詰まった。言葉が出ない。我慢できなくて、泣いた泣いた。
あとで聞いたら、父母会長のおとうさんが、「あそこでウッときた」って。
人の涙を誘うことができたのなら合格でしょう。 <なにが?
とにかく、泣きながら、段落ごとに上を向いて涙を押さえながら、震えながら、最後まで読み上げました。
自分の名前のところでカンじゃったのがちょっと失敗。

読み終えて、巻き紙を畳むのが手間取って、なんか自分的にしらけてしまいましたが、畳み終えたら、泣いてしまった自分が可笑しくて、ニマニマしてしまった。

園長先生に巻き紙を手渡し、一礼して振り返って退場。
お、なんかかっこいいかも。

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ハンカチじゃ足りなかったねー。もうビショビショ。
泣くと鼻が真っ赤っかになってしまうのが、私の弱点。
まずい〜、このあと写真撮影じゃん〜。隠そうにもファンデーション持ってこなかったぞ〜。
仕方ないので他のおかあさんに借りてしまった。
ちょちょいと直して、園児・父母全員揃って記念撮影。ま、いっか。

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保育園の隣りの地区センターで、父母会役員主催の「卒園を祝う会」。
りんりんおとうさんはお手伝いで、クルマで買い出し。でも、店側の手違いがあったらしく、なかなか戻ってこない。
そのあいだに、手慣れた父母会長のおとうさんが、簡単なゲーム。たいしたもんだ。

やっと食べ物飲み物が揃って、開会。
先生からの言葉、子供たちの歌、パラパラ。
メインは、全員の1歳頃の写真での「わたしはだれでしょう」。うちの会社から借りてきたプロジェクターを使って、あるおとうさん(←謝辞をやってもらおうと思ってた)がパソコンでがんばって作った「アルバム」鑑賞。
盛り上がりましたねぇ。(実は美優の小学校の「卒業を祝う会」でもおんなじようなものを隣りのクラスの担任の先生が作ったのでした。はやり?)

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とてもとても楽しい一日でした。


それでは謝辞の内容紹介。 ちょっち恥ずかしい。
(もちろん本物は縦書き。各行の長さは文字間調整しました。)

 謝辞

 園長先生をはじめ 担任の先生方
 職員の皆様 色々お世話になりま
 した  
 一才で入園したときにはまだよち

 よち歩きだった子供達が 今日
 この良き日に卒園を迎えられるのも
 ひとえに先生方のおかげと感謝し
 ております  日に日にたくまし

 くなってきた子供達は わたした
 ちの親としての成長を追い越して
 いくようで 四月にはもう小学生
 驚くばかりです

 五年の間 先生方には一つ一つの
 行事に多くのお心遣いをいただき
 楽しかった遠足 みんなで力を
 合わせた運動会 一人一人が役に

 なりきった劇 みんな元気にがん
 ばりました
 また 園舎の引っ越しの際には
 園児のことを第一にお考えいただき

 常に前向きに検討を重ねられたこと
 たいへんにありがたいものでした
 らいおん組の子供達は たまだいら
 保育園での先生方との触れ合い

 お友達との楽しかった思い出の
 数々を胸に 今 一斉に旅立ちの
 時を迎えます
 私たち親が安心して仕事に向かう

 ことができたのは たまだいら
 保育園あってのことです
 限りない感謝の気持ちを込めて
 言葉にならない万感の想いを込めて

 心よりお礼を申し上げます
 本当に有難うございました
 らいおん組園児 父母一同に成り
 代わりまして  お礼の言葉と

 させていただきます


  最後に、私事になりますが これ T
  までの6年間、朝に弱い私を気づ こ
  かって、毎朝の身支度、早起きし の
  てのお弁当作りなどのほとんどを 部
  担当してくれた りんりんおとう 分
  さんに感謝の言葉を送りたいと  は
  思います。           別
  ありがとう、そしてこれからも  紙
  よろしくお願いします。     ⊥


  平成十三年三月十六日
   第三十四回たまだいら保育園
    卒園生父母代表 竹内恵美子