デートや記念日には欠かせないゴージャスで完璧ディナー。 福岡市中心部で多数あるフレンチレストランの中から、超厳選したスペシャルなお店を、個人的見解でもって紹介します。 INDEX |
パリ「レストランひらまつ サンルイ アンリル」が、開店後4カ月の2002年に仏ミシュラン一つ星を獲得した。それ以来連続して星を維持していて、元2つ星レストラン・フォージュロンを買い取り、16区に拡大移転したの。2つ星も間近ではないかと言われているそう。味は全店マニュアル化されていて、パリと同じメニューが博多店でも頂けるのが嬉しい限り。実は博多店は、広尾本店より広くて綺麗なのよ。ウェイティングスペースも広くてアールヌーヴォー様式でゴージャスな造り。10周年をこえたわね。 |
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目を見張る木枠に入った大仰なワインリストが最近若干縮小されたのは残念だが、ワイン好きにはたまらない。トータル的には福岡でここを超えるワインリストを揃えているレストランはないね。サービスは店舗開設時から常に人の入れ替わりがあるけど、南支配人をはじめとし、落ち着きがあってつかず離れずのサービスは非常に心地良いよ。 |
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| 料理は美味しいだけでなく一つ一つのプレートが美しいわ。野菜のムースやコンソメなどアミューズも、これから始まる晩餐への期待を高めてくれるの。続いて出てくるお料理は、いつも斬新な発想で驚かせてくれる。それに量が少なめだから女性には助かる。 |
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「薫製サーモンのマリネ」は、器の下に隠されたさくらのチップの煙がほのかに立ち上がり、その香りとサーモンの薫製香を合わせながら頂くという楽しい趣向の一品。サーモンの上にはシャンパン風味のクリームが引き詰められ、うずら半熟卵が添えられている。いつも感心するけど季節の「香り」を引き立てるのが非常に上手だね。「鴨フォアワグラのソテー」は、表面は強火でこんがり焼かれ、ナイフを入れると、中から脂の旨みがじっくりと染み出てくる絶妙な火入れ。アンディーブがフォワグラの下に引かれており、レモンのコンフィでさわやかな春らしい後味をさりげなく醸し出している。 ![]() 定番の「子羊のラメル トリュフ風味」。鞍下肉のかたまりを丁寧にローストして細く切り分けたもの。プチオニオンのコンフィが添えられている。そもそもカレダニョーのように子羊特有の脂身が多い部分ではないし、ソース自体もかなり甘めでトリュフ香も強く、肉の柔らかさをトリュフソースで楽しみプレート。 スパイスもかなり利かせて子羊の脂特有の香りをあえて押さえているので、子羊フリークの中では好き嫌いは分かれるかもしれないが、ロゼ色の子羊肉のラメルがトリュフソースの中で浮かび上がるという絵心も嬉しい完成度の高い一品。 博多店では水元シェフがバランス感覚の感じれられる、芳醇なプレートに仕上げてくる。いつも安定しており、安心しても頂ける。 |
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料理のレベル、ワインの品揃え、雰囲気、店構え、サービスを総合すると、ココを超えるフレンチレストランは福岡にはないわ。ガラパーティーなどの企画もこの規模ならでは。大事な人の記念日や誕生パーティにはぜひ使って欲しいわね。大人のカップル・夫婦のデートはもちろん、思い思いの使い方で、福岡唯一のグランメゾンを心ゆくまで楽しんで欲しいわ。 |
1953年オープン、大濠公園の水際沿いにひっそりとたたずむ、福岡では老舗のフレンチレストラン。マリリン・モンローが利用した逸話が有名だが、シェイノの井上旭氏が腕をふるい、北島亭の北島素幸氏が修行していたことでも知られる(井上氏はヨーロッパから帰国後、北島氏はヨーロッパに行く前)。最近は、フランス・ボルドーのミシュラン二つ星「コルディアン・バージュ」で研修したシェフとソムリエを揃えている。 |
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福岡では一番ともいえる観光名所であり、マラソンの聖地化としている大濠公園。そのボートハウスの上・・オシャレして行くには抵抗があるかもしれないが、ちゃんとオシャレして行って欲しい老舗フレンチレストランよ。ここは、仏「コルディアン・バージュ」ティエリー・マルクスシェフ(現・マンダリンオリエンタル パリ)の芸術的プレート感性を受け継ぐ、寺田シェフの斬新な料理が食べられるわ。 |
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ここでは、ぜひ寺田敏広シェフの感性が溢れるMenu Decouverte(13650円)を選んで欲しい。お馴染み3種のアミユーズからスタート。キュウリとトマトを合わせた前菜は、キュウリの酸味とトマトの甘みが絶妙のハーモーニーで、初夏にはぴったりの一品。前菜、香川のアスパラガスは小振りだが熱々に火を入れており、その温度と歯ごたえが新鮮。アワビとキモのソースに合わせて。鯛のポワレ。古典的なバターソースと思いきや、オレンジの風味を利かせており軽やかな仕上がりだ。まぶされた粉末状の黒オリーブが味わいのアクセントになっている。 ニュージーランド産子羊。豚の網脂をまとわせてジューシーに火を入れ、子羊のジュで軽やかにまとめあげている。火の入れ方や味わいのバランスは大好きで、どのプレートもおいしく頂ける。 「第2回全日本最優秀ソムリエコンクール」ファイナリストの黒木昭博ソムリエは、優雅に軽やかに各テーブルを回る。他のスタッフもきびきびと的確に動く。食事に集中できるサービスは、福岡では「ひらまつ」に次ぐレベルと思う。 ボルドーの星付きレストラン「コルディアン・バージュ」で一年間共に研修した黒木ソムリエと寺田シェフが、がっぷり四つにタッグを組んだフレンチは福岡では貴重な存在。ただ施設全体が古く華やかさにかける為、使う時を選んでしまう。ロケーション・人材・サービスは素晴らしい。あとは親会社のロイヤルがどこまで力を注ぐか。歴史と安定した顧客層やブライダルに安穏とするのではなく、素材の仕入れ、キッチン設備(20年も使っている!)、家具など調度品にも力を入れると、ひらまつに匹敵する力量を発揮できるし、何よりもっと楽しいフレンチレストランになると思う。 |
警固にあった名店「ビストロ炎」が移転し、大手門にリストランテとして再登場してから6年が過ぎた。店内装とともに小西晃治オーナーシェフの料理も徐々にグレードアップしてきた。入口左には、集団(5名から10名程度)で利用できる半個室・右側にフロアー・テーブル席・厨房の動きが見えるカウンターと使い方の幅が広い。 |
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銀座ペリニヨンで腕を磨いたシェフのコースは5000円から。でもここでは1万円か1万5000円のお任せコースがお勧め。元々和食出身のシェフの料理は、ジャパニーズ?フレンチなので、ご年配でも大丈夫。照明をグッと落としてキャンドルなどで雰囲気を演出、デートや記念日に使うカップルも多いわ。キチンとおしゃれして来て欲しいレストランね。 |
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大ぶりの牡蠣にウニとキャビアをジュレで合わせた前菜は、ジュレの旨みが牡蠣の海の味と絡みあい、シャンパーニュにぴったりの一品。魚は、アオナのポワレで深い緑色のクレソンソース。イカなど魚介類も入っており、味わいも深く「ビストロ炎」時代からお得意のブイヤベースが効いている。アオナは表面をぱりっと、身はプリプリで特有の脂の乗った、芳醇な味わい。 ジビエは「ビストロ炎」時代と同様分厚く、血と一緒に肉汁がプレートに染み出る。無農薬野菜を使った前菜、真夏のブイヤベースに冬のジビエ、玄海の鮮魚を生かしたプレートなど、メニューの引き出しを増やす努力はうかがえる。ただ時として素材に頼りすぎて、メニュー構成や調理法がシンプルすぎて、フレンチらしい楽しさにやや欠けると感じることも。ビストロのイメージにとどまらず、レストランとしてさらに向上心を発揮してほしい。 |
日航ホテルのロビー正面階段からあがって左、そこにはアイボリー色でまとめた大人のリゾート的フレンチレストランがあるわ。ロビーのざわめきが筒抜けなのが少し気になるけど、かえってその開放的な雰囲気がバカンス気分で、特に夏はさわやかにフレンチが楽しめるわね。 年齢問わず家族連れで、気負わずに落ち着いて「食事」が出来る上品なレストラン。個室もとてもきれいよ。 |
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| メニューは基本に忠実でオーソドックス。濃厚なソースの古典的フレンチでもないし、かといって軽やかなヌーベルキュイジーヌ一辺倒でもない。今は若い森田安彦シェフが意欲的に頑張っていて期待できる。 アミューズや前菜は、マッシュルームに挽肉を詰めジャガイモのピューレを敷き詰めた一品や、ホタテとオマールにベルーガキャビアを合わせたものなど、お腹にたまらずしかし食欲を刺激し、これからへの期待感を高める・・・という基本を踏襲したものでいつも好印象。 ここのご自慢ヴィシソワーズは、アイスクリーム仕立てになってて、キャビアのトッピングが絶妙。夏に爽やかに楽しめるメニューが得意。甘鯛のポワレポトフ仕立て。うろこまでパリパリに仕上げており、その食感そしてポワレした鯛表面の香ばしさ、柔らかに火が入った肉質の旨み、これが優しい味わいのスープの中央に鎮座しており十分に満足できた。 ヴァンテ産鳩とジュのソース。家禽の鳩らしい柔らかみのある鳩肉に丁寧に火を入れている。肉を飲み込んだ後に喉の奥に鳩特有の鉄分の風味を感じる。ジュ・ド・ピジョンも春らしく軽やかに仕上げていた。 ニッコー・ド・パリのレ・セレブリテは、ジョエル・ロブションがいた時代にミシュラン2つ星を取ったこともある名店。ジャン・ポール・エヴァンがパティシエをしていたのもその時。日航ホテル本体として、「テーマレストラン」とか「コンチネンタル・キュイジーヌ」などと中途半端な位置づけをやめて、もっと上の「本格フレンチレストラン」を目指して欲しいものだ。 ただワインの品揃えもいいし、優しい原部暢俊ソムリエを中心にサービススタッフもいい。料理にインパクトはないがフレンチがきつく感じる夏場には向いている。そして森田シェフは博多フレンチ若手のシェフの注目株ともいえる。 |
「マキシム・ド・パリ」「ペリニヨン」「ル・ブルギニオン」を経たサービスの岡部一己氏と、「オストラル」出身の中村保晴シェフが共同で多店舗展開するフレンチレストランのグループ。東京駅前ビルの「オーグードゥジュール
ヌーヴェルエール」はミシュラン東京1ツ星を獲得。まずは数類用意されているグラス・シャンパーニュからブラン・ド・ブランを頂き、喉を潤しながらメニューに目を通す。6500円・8500円・12000円の3つのコースから12000円のコースをチョイス。いずれも小皿で綺麗に丁寧に仕上げたプレートが続くメニュー構成だ。 山椒がかかった甘いマデラ酒のソースで仕上げた「フォワグラソテー」のは、角切り筍と筍のピューレにカリカリに揚げた米を乗せてある。続く「手長海老のソテー」は手長海老のジュのソースで、ホワイトアスパラガスのサラダ仕立てでさっぱり。魚は「真鯛のポワレ」で表面をパリッと焼き中はしっとりと程よい仕上げ。ソースは白ワインとバターを使った定番のブールブランだが、金柑の香りで爽やかに食べやすく仕上げていた。 ワインリストは、控えめなラインナップで品揃えは多くないものの、値付けはとても安い。グランヴァン系は市価の1.5倍から2倍程度。福岡のレストランの中では飛び抜けて良心的だ。CPの良さに加えハーフボトルの品揃えに力を入れたり、グラスワインも各3種類前後用意したりと、ワインを楽しんでほしいという心意気はかなり評価できる。 メインは「ビュルゴー家のシャラン鴨」。低温料理の繊細で均一な火入れの長所を生かしつつ、最後には高温でしっかりと火を入れて仕上げたと言う。口の中で肉をゆっくりと噛み締めると、シャラン鴨の野趣っぽさが漂う。鴨肉の美味しさが上手に表現されたプレートだった。量は少なく、またインパクトをもって迫ってくる味ではないし、本場のフレンチらしさも感じないが料理自体はまだプレート毎の完成度にバラツキがあるのだが、各素材の味わいをどのように構成するかよく練って創られている。 なおプレートが出るまでかなり時間がかかる。店自体がかなり狭いので仕方ないが、テーブル間隔が狭い。フレンチを堅苦しくなくカジュアルに頂けるので、ランチ会や友人同士による軽めのディナーには良いかもしれない。 また入り口が開放されているため、フロアーを行き交う人々のざわめきが店内に絶え間なく流れ込んできて少し落ち着かない。このような「駅ビル店舗の特徴と限界」を客側が知って、過度な期待を持たずにうまく使いこなせば「カジュアル・フレンチ」として気軽に楽しむことができるだろう。 |
「杉板型枠コンクリート打放し」をの壁が眼を引く、西部ガスが作った「食文化スタジオ」。その2階にできた「フランス料理 KOJIMA」。1983年開業の西中洲「こじま亭」とは全く別物として、生まれ変わったわ。以前(西中洲時)の家庭的な雰囲気から一変、かなり垢抜けて洗練されたモダンな内装。入口レセプションには壁一面の大きなのワインセラー(赤ワイン専用)。そして西部ガスならではの最新機器を備えた「ガラス張りの厨房」を過ぎるとメインダイニング。 奥の壁はパリ・ルーブル美術館の「サモトラケのニケ」像をモチーフにしたガラスモザイク画。モノトーンでシックに仕上げられている。その横にはワインセラー(シャンパーニュや白ワイン用)を仕切りにして個室もある。 テーブルに着き見上げると、低い天井の一部をくり貫いて吊り下げられたワイングラス型照明が目を惹く。 |
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前菜は人参のムース、唐津産の雲丹に前沢牛のジュレを合わせたもの。牛のジュレの風味が強いのが特徴。「こじま亭」時代はこの量が多く、ジュレの風味が増幅され過ぎてやや食べ飽きる感じだった。今回はとても小ぶりなグラスで適度な量だ。ほおずきトマトの酸味もアクセント。続いて、ブルターニュ産オマールのサラダ。ウオッカが入ったキャビアのソースにからめながら頂く。やや温かさの残ったオマールの甘さとアスパラガスの甘さが絡み合うようなハーモニーだ。厚く切ったサマートリュフも食感の変化が楽しい。 フォワグのテリーヌを鶏肉に包んでコロッケ状にした前菜。下には柔らかい甘味と食感をたたえたイチジク。上のブレス産鶏肉もしっとりした旨みにあふれている。熱々の温度と優しい味わいのコントラストが良かった 魚は真鯛のピストゥーソース、ほたるいかを添えて。ノイリー酒を煮詰めたソースは味の深み、酸味の切れが上品だ。そして肉は、ビュルゴー家のシャラン鴨。綺麗なロゼ色で血の風味を活かしつつ、とてもしっとりした焼き具合。噛み応えある肉厚で提供される。蜂蜜にトリュフを1年ほど漬け込んだ風味も漂わせ食欲を刺激する。付け合せのマッシュポテトは優しい味でバランスがいい。火入れ、ソース、つけ合わせのトータルバランスが良く、上質な鴨肉の特徴が綺麗に表現されていた。 デザートは、オレンジのエスプーマに、グレープフルーツのジュレとグラニテ。爽やかな口直しでとてもよかった。 ![]() ワインリストは値付けが高く、残念ながら以前感じた「バブル時代のリスト」という印象のまま。ボルドー1級シャトーの品揃え(大体10万円前後)はなかなか壮観だが、遊び心や選ぶ楽しさには欠ける。ブルゴーニュもこだわりは感じられない。美しいワインセラーにふさわしい、ワイン好きも納得の品揃えと値付けに期待したい。 小島シェフの料理は、ホテル出身らしく基本に忠実でありつつ、ベテランらしく素材の特徴・旨みを上手に引き出してくる。ソースを大事にしたクラシックな味わい。プレート上の料理のデッサンも以前より綺麗になった。「厨房に最新機器が入って料理がしやすくなりました」というだけあって、的確な火入れと熱々の温度も印象に残った。 以前の「こじま亭」は、店の手狭さ・土地柄も手伝って接待やなじみ客ばかりの雰囲気で使いにくかった。再スタートしてレストランらしくなった「フランス料理 KOJIMA」は、カップル・夫婦・女性客など幅広い層が利用しやすくなったと言えるだろう。 |
博多駅アミュプラザのくうてんに出来ました「ブラッスリーポール・ボキューズ博多」さんです。フランス・リヨンのミシュラン3ツ星店のカジュアルライン。店内は、オリエンタルな雰囲気のモチーフやオリジナル家具を取り入れた落ち着いた空間、まるで南国なリゾート、塩の香りにアンバサビーチ、ライチソーダでランバタ1曲(そこまで展開出来ますか;) 注文したのは「オープン記念特別ランチ」2000円、ほとんどの方も注文されてましたが、なんと好評につき期間を延長してご提供中。 内容は自家製リエット、グリーンピースのスープ、豚ロース肉のローストに、軽く煮込んだジャガイモとフォアグラ添え、ムッシュポール・ボキューズのクレーム・ブリュレ、コーヒーか紅茶のフルコース。 やはり「20世紀最高のシェフ」の称号を授与されたボキューズ氏と言えば、元祖「クレーム・ブリュレ」。これはタマランね〜、全ての食事の味を邪魔しないのに主張はする、完璧。そして「本日のランチ」1960円。内容はデザートが違うだけでオープン記念ランチと他は同じ内容?(ですね〜) で、私は時期物のイチゴタルトを選択。これがまた単独だけでも頼みたい美味しさ。 大分出身のシェフは「レストランひらまつ パリ」を経て赴任した。平面的でシンプルな味わいは余りフランスの香りはしないが、きちんと着地していてブラッスリーとしては合格だろう。 ![]() 単品で「フランス産エスカルゴのブルゴーニュ風」1200円や「スズキのプロヴァンス風 トマトと野菜のブレゼ添え」2200円、「昔ながらのゴーフル“グランメール”」800円など頂いたが、昼夜の差は余りないかも。ワインリストもブラッスリーを意識したラインナップで、気軽に難しいことを考えずに頂ける料理だ。内装・サービス・料理と全てが明るくカジュアルオープンなフレンチなので、若い人にもオススメ。 |
「ホテルオークラ東京」のワインダイニング「バロン オークラ」は、500種1万本を越えるという垂涎のワインをそろえる他、充実したグラスワインやフェアーで、その人気は不動のものになっている。その「バロン オークラ」が初めて全国展開し、「ホテルオークラ福岡」に誕生した。ホテルダイニングを改修したものだが、入口には美しくそびえるワインセラー、明るく広いオープンキッチンの前には、グレーを基調に赤(夏は青)をきかせた、落着いてシックなテーブル席が広がる。窓際を中心に余裕あるテーブル配置が贅沢な空間を演出する。椅子がとても座り心地よく、ゆっくりと食事ができる。 コースメニューに加えアラカルトも用意されている。またコースメニューの中からチョイスしてアラカルト注文も可能だ。ワインリストは、東京のバロンオークラに比べると、バリエーションに乏しく見劣りする。 美しい盛り付けの料理は基本に忠実な味わいだ。何よりそれぞれの素材が上質であり、ホテルダイニングの強みを十分に発揮している。 例えば、大振りのカナダ産オマールは、プリリとした食感に、オマール特有の甘味と旨みが凝縮した身質で食べ応えがあった。鴨も的確な火入れで、鴨肉の野趣っぽさを残しつつ上品に仕上げてある。 東京の「バロンオークラ」ほどは、グラスワインが充実しておらずやや残念だが、上質なサービス、上質な素材と安心できる技術、ゆっくりとした空間はデートはもちろん、女性同士や家族の会食でも十分満足できるだろう。 *なお以上は野原料理長時代のコメント。料理長は現在交代している。 |
デートやランチ会には楽しいカジュアルだけど美味しいイタリアンで。 福岡市中心部で多数あるリストランテの中から、超厳選したお勧めな店を、個人的見解でもって紹介します。 INDEX |
![]() もともと久留米で30年以上続いたカジュアル店だったが、別経営にして新たな高級コンセプトで出店して早数年。シェフの今井正三氏が数人の若手料理人とこの店で腕をふるっていて福岡では追随を許さない存在感がある。サーラ・カリーナで修行研修した人が他でも多数活躍するなど、人材も輩出している。建築家の白川直行氏が店舗設計、効果的で落ち着いたモダンな民家的な雰囲気が心地よい。閑静な住宅地の中にあり緑の豊かな環境を巧みに利用している。 入口すぐ右に暗めのウェイティングバーがあるけど、場合によってはそちらでも食事ができるようだ。見せるオープンキッチンは適度の緊張感。個室はキッチン横に6人テーブル席があるが、リアルな調理空気を感じれるように、磨りガラスで上部分は空間になっている。 ![]() フロアの原田氏は相変わらずスマートなサービスで全体の雰囲気に目配りしている。他のサービス陣も基本的には各プレートの説明をきちんと過不足なく行うし、物腰の柔らかい優しい接客が店の雰囲気にあっている。電話予約時の対応も「東京の星付きレストランレベル」できちんとしている(福岡はいきあたりばったりと感じさせるレストランも多い)。 定番の5点盛りの前菜から始まるコースは、魚・肉を口頭で説明を受ける数種類からチョイスすることになる。その日お勧めのものを頂くほうが満足できるだろう。ガツンとした味わいとは対極にあり、「イタリア本場の風」は感じないが、素材をいかした柔らかい味わいは客を選ばないだろう。 ワインリストは多くはないが工夫した品揃えで、熟成したワインのリストもある。時には珍しいワインを集めたワイン会なども開催している。 |
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ここは福岡のマダムランチの走りのレストランといえるかしらね。ランチ5000円コースでも、夜のメニューとさほど違いを感じないわ。品数は多いけど、適量でお腹には負担にならないから女性にもやさしい。イタリアンらしいインパクトは感じられないけど、よく言えば安定した日本的上品なイタリアン。夜はライトアップされた中庭などデート向きだし、お昼は、周りの柔らかい木漏れ日が差し込む中庭と客席が融合して開放感を感じるわ。年配者や中高年の夫婦、若いカップルなどおだやかで家族的な客層が多いのも特徴で、つまり色んなシチュエーションで利用できるお店よ。 |
櫛田神社近くで桜の名所でも知られる冷泉公園前、「赤の洞窟」という名のイタリアンレストラン。外観はちょっと地味な感じだけど中に入ると赤と黒が印象的なモダンな雰囲気。中洲らしく照明をかなり落し、半個室状態に仕切られてあるのも特徴的。暗い中に横長いワインセラーが美しく浮かび上がるのもいいわ。 入ってすぐには「バー」もあって早い時間からお客は入っていて人気。シガーの香り漂う大人の世界。 そんな色気あるダイニングの横には一つだけ個室がある。そこは打って変わってアイボリー基調の明るく穏やかな空間。 |
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赤坂のフレンチ「ラ・ターブル・ド・プロヴァンス」で7年働いた後、マルケ州・プーリア州など南イタリアで修行したイケメン薙野耕平シェフがここ「グロッタ・ロッサ」を任されている。アミューズは、「糸島琵琶の中にフォワグラテリーヌ」を包み込んだ一品。様々な香りが絡み合ってとても綺麗な仕上がり。「ホワイトアスパラガス 仔羊のモツ煮込み添え」。モツ煮込みを添えてくるところがイタリアンらしくてなかなか面白い。妻にはその特有の香りが苦手だったようだが、イタリアワインに合わせたいと思わせる一品。 「アオナのポワレに玉葱のピューレのソース」。やや玉葱が甘かったが、アオナはとてもシットリと仕上がっており上手な火入れ。 そして一番良かったのが、プーリア州の名物という「オレキエッテ」。ここまではイタリアンとフレンチを融合したような洗練されたプレートが続いたが、魚介の風味豊かに南イタリア色がしっかり出ているトルキオーリは、イタリアの味わいがパッと迫ってくるようで素晴らしかった。 「シェフのお任せコース」は、皿数は多いがポーションは量自体はかなり少ないため最後まで楽しく頂けるだろう(男性は物足りないかもしれない)。パスタが2品ついてくるところも嬉しい。 洗練されたプレートと郷土色の強いプレートを織り交ぜつつ完成度の高いコース構成を目指す意図は伝わる。ただこれにスペシャリテや特徴的なプレートが中盤から最後にあると、客の満足度も飛躍的に高まるのではないだろうか。 男性陣のサービスは総じて良かった。特にマネージャーの大久保ソムリエは、ワインリスト以外のセラーのワインについてもきちんと把握していてすらすらと説明してくれる。客側の好みの味・地域・価格帯もそれとなく聴き取りながら色々と勧めてくれた。客がワインや料理と向き合う時間は決して邪魔をせず、適度に温かいサービスだ。オーナー「プロヴァンス」野村シェフは初期からソムリエ・サービス陣に恵まれている。料理人が経営するレストランはややサービス・ワインが後手に回ることが多く、逆にソムリエが経営するレストラン(ワインバー)は料理が弱いことが多い。ここプロヴァンス系列の「グロッタ・ロッサ」は、そのバランスの良さが人気の一つなんだろうと感じた。 |
荒戸の交差点近く青い日よけが目印、まるでカフェかお花屋さんのような外観。予約が取れにくい人気店、いつも満席で活気にあふれているわ。外観のイメージとは違い店内に入ると奥行きがあり、明るいキッチンから作業カウンター、テーブル配置まで上手く造ってあり狭さを感じさせない。ダークブラウンの落着いたインテリアですっきりとカジュアルモダンな印象。 |
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イタリアンの場合、とくに前菜でそのレストランの力量が出てしまう。新鮮なタコ、イカなどの魚介類。オリーブを使いながら、パプリカ、香辛料などを上手に使っている。ニンニクとトマトがタップリのパスタは、シチリア料理の特徴であるトマトの凝縮された甘味が、ニンニクの香りとともに口の中にはじける。 魚は、種類と料理方法を数種類から選べるようになっている。金目鯛のローストを焦がしバターで頂く。ハーフサイズをチョイスしたが、ふっくらと火が入った身は十分食べ応えがある。レモンの酸味と焦がしバターの香りと塩気が交じり合い、あっという間に平らげる。 子羊も見るからにダイナミックで十分なボリューム。表面はこんがり、中はロゼ色で綺麗に火入れされている。ただ子羊好きの私たちにも、子羊特有の脂の香りがやや気になった。好みもあるが、もう少し脂を落としたほうが美味しいかもしれない。 ワインリストは、「ミレ・エ・ウナ・ノッテ」などシチリアのワインはもとより、イタリア地域ごとに分かりやすくまとめられる。また、イタリアだけでなくフランスワインも用意されているのは良い。値段も、「シャンパーニュ・アンリオ」、赤「デュクリュ・ボーカイユ」など、2掛けを切ろうかという値段で提供していてとても良心的だ。シェフは奥のオープンキッチンで黙々と料理に専念している。サービスはマダムがフロアー全体に目配りをしており細やか。最近はスタッフ増員もして雰囲気に余裕が出た。 ここ「アンティカ・オステリア・トト」は、シェフの修行先だったシチリア料理をベースに、博多の新鮮な食材(特に魚介類がいい)をイタリアンに昇華させており十分に楽しめる。しかもボリュームもあり食べ応えもある。客層をみても地域に溶け込み、老若男女から愛されているのがわかる。 |
2011年9月1日にオープンした「ひらまつグループ」のイタリアンレストラン。「銀座店」は黒貴重のクールモダンな空間、代官山店は昭和初期の一軒家を改造した、温かく趣のある空間。そしてこの天神店はまた異なるナチュラルモダンな空間で、シックな大人の雰囲気が居心地の良さを醸し出す。内装デザインを担当したのはキラキラでお馴染みの森田恭通氏。「ひらまつパリ」から杉山大治ソムリエ、代官山店からは吉越謙二郎シェフ、「ボタニカ」から星野茂宏支配人という万全の体制。 まず最初にテーブルセッティングされている四角いクリスタル。銀座店ではダイヤ型の大きなクリスタルを象徴としてあちこちに置いていたが、天神店の象徴クリスタルは「氷」。溶けていく氷をイメージしわざわざ内側に気泡が入れられている。 さて、リストランテの夜メニューは3コース。基本Cコースをチョイスするが、色々食べたいので差し替えや追加などもお願いした。 まず「パルメザンチーズのビスコット ベルガモットとハーブの香り」。テーブルに小花が運ばれてきたかと思いきやベルガモットの香りがふんわり漂うアミューズだ。お得意のドライアイスが入れられると、ハーブの香りが広がり(視覚効果も出る)リラックスした気分を引き出す。パンが並んで出てくる。ホカッチャは自家製、他は「メゾン・カイザー」に特注している物という(トマト・イチジク・ローズマリーなど)。そしてホイップバターは出来立てで「プレーン」「オリーブ」「薫製」と3種類。 続いて「フォアグラのソテー 長アデジマ芋のコロッケと共に」。コロッケの中にはマスカルポーネチーズが潜んでいて口の中で風味を広げてくれる。ジャガイモは長崎出島と「九州地産地消」を掲げたASOらしい素材。コロッケの上にはフランス産鴨フォアグラのソテーが陣取り、目の前で黒トリュフのソースがかけられる。 私のパスタは定番「カラスミのスパゲッティー」。カラスミの風味を生かしたスペゲッティーはふんだんにかけられたあさつき、魚介のニュアンスが絡み合い、日本人にはなじみやすい味わいの着地点。妻はビーツのジュレが可愛い「ポルチーニと海の幸のスパゲッティー」。客が自ら掛けるグラス入り温パスタが何とも独創的だ。香りを閉じこめたミルクの泡が皿の上でパスタ等と渾然一体となって完成する。いずれもイタリアンらしく迫力をもって迫ってくるパスタではないが、ASOらしい洗練された上品な味わい「ハーブで蒸し上げた本日の魚料理」。ココットを使い客の前で蒸す。鉄平石の敷かれたココット鍋の中に「甘鯛切り身」をおいて熱湯を注いで蓋ぎ、目の前で蒸されていく。仕上がりを待つ間もシュワシュワした音ともに香草の香りがテーブルに流れ出してくる。 3分経つと蓋が開けられ皿に盛り付けられる。しっとりした甘鯛の身を香草の香りをまとわせ上手に仕上げてある。生ハムやブールブランソースで頂く甘鯛は、フレンチからイタリアンに転身した阿曽シェフのメニューらしく、フレンチとイタリアンが融合したようなプレートだった。 メインは「ほろほろ鳥のローストとサルティンボッカ」。ほろほろ鳥の胸肉のローストにはポワロネギ・粒マスタードが敷かれていて程良いアクセント。腿肉を生ハムで包んだサルティンボッカも小皿で供せられる。淡白でいながら野性味を感じる脂が特徴のほろほろ鳥に、風味や塩気でアクセントをつけてイタリアンらしく仕上げていた。「パイナップルのムースシャーベット」で口直した後にはデザート。妻は「チョコレートケーキ」、そして私は「薔薇の香り フロマージュフレとともに」。私のは上の器をあげると薔薇の香りも楽しめる趣向で、楽しく美味しいチャーミングな1品だった。 味わい的には安全運転、「福岡の方の好みに合わせて微調整しながらやっています」と言うことだ。ASOの楽しく五感に訴えてくるメニューの数々は、今後九州のイタリアンにも刺激を与えるだろう。 |
「シティダイニング くうてん」の9階中央部分にあり、大博通り沿いに面した広く明るい空間。モダンではないがシックで落ち着いたレストランらしい造り。「Menu Special(15000円)」。突出しは一口サイズの穴子。カリカリと焼き上げた食感と程良い塩気が食欲を刺激する。前菜1品目は「タコのソップレッサータ からすみ添え」。薄切りした蛸を押し固めたもの。唐墨の塩気、野菜の苦み、そして搾ったレモンの風味が程良く重なりあいながら、タコの甘みを品良くまとめている。 2品目は「アユの炭火焼き サラダ仕立て アロマフレスカ風」。炭火焼きされた大振りの大分産鮎の上には薄切りのキュウリとルッコラ。鮎の香ばしさがライムの香りとともに立体的に広がる。 パスタは少量ずつ3皿が提供される。まず「雲丹と茄子のスパゲッティーニ」は、テーブルで香りがふんわりとほのかに漂う。塩の効いた熱々の麺に、北海道稚内産の雲丹の程よい苦みと旨みがからむ。ペースト状になった茄子の甘みもちょっとしたアクセントだ。続いて「仔うさぎとごぼうのラグー フェットチーネ」。自家製のフェットチーネにさっぱりとしたラグーが絡む。 最後は「きたあかりのラビオリ バジリコソース アロマフレスカ風」。バジリコの香りがストレートに効いたジャガイモのラビオリ。ジャガイモのモサモサした食感と多めの香り高いソースが絡んで良い。岩塩がこんもり香ばしいココットが運ばれて来た。中は包み焼きされた太刀魚。「太刀魚のアルサーレ いろいろな豆のソテー レモンの香り」ということで、モロッコインゲン・スナップエンドウなどのソテーが添えられ、そこにハーブと絡めたバターソースが敷かれている。 メインは大きなブロックの伊万里牛「和牛のビステッカ アロマフレスカ風」。40〜50分かけてしっとりと火を入れたというそれは、熱々の鉄板で表面はしっかり焼き上げられ、カットして見えた中は美しいピンクのレア状態。繊維質がほどけるように口の中で肉のうまみが広がる。 4種の調味料「イギリスの岩塩」「ニンニクペースト」「西洋山葵」、そして青トマト、マスタード、シロップ等をつけ込んだ「モスタルダ」をお好みでつけて、味わいの変化も楽しむことができる。 ドルチェは「温かいクレープ オレンジソース バニラジェラート添え」を美味しく頂く。最後は多種の中から好みのハーブティーを選び、小菓子と共に頂く。 ![]() 開業一年経って唯一のオープニングスタッフとなる畑亮太郎シェフも、きちんと計算した丁寧なプレートを提供してくる。「繊細」といっても単に薄い・弱いのではなく、苦み・酸味・食感などを上手に配置し各プレートの着地点が楽しい。一つのプレートの味が圧倒するものではないので、やはり皿数が多いコースの方が良いと思う。 テラス(半個室)側は吹き抜けになっていて開放感はあるものの、共用部の雑踏音がかなり感じられる。駅ビル店舗の弱点(トイレが店外共用など)は仕方ないか。 |
薬院六つ角近く、バス通り沿いのよく見えるビル2階。大きく風情ある木の扉が印象的。木をいかした素朴でナチュラルな内装、穏やかな田舎のトラットリアらしい雰囲気。素朴な料理のイメージそのままね。値段も良心的なので、カップルや友人同士、家族も気軽にかしこまらず、イタリアンを楽しむことができるお店。・・・というやたらカジュアルな店の印象が一般的に通っているが、実はこちらのシェフ、イタリア各地や東京名店での修行歴も立派で、それなりのお願いをすると、途端に驚くべき素晴らしいレベルの腕前を見せる実力者。 |
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じゃがいもとチーズがこんがりと焼き上げらたフリッコや、チーズがとろけるパンツロッティなど、家庭的なメニューが素朴で美味しい。開業以来の人気メニューというのも頷ける。なすと子牛のラグーのタリアテッレ。コシのあるタリアテッレに深みのあるラグーが絡み合う。赤ピーマンのクリームソースのパスタも美味しかった。パスタに関しては、福岡ではここが美味しいかもしれない。 子羊はシンプルなプレートだが、子羊特有の脂の香りを適度に残しつつ、子羊のうまみを上手に引き出していた。 真面目で優しく繊細なシェフは「福岡九州の人にもイタリアの地方料理を気軽に味わって欲しい」と通常のコースは3700円からとかなり値段を押さえ、敢えて家庭的で素朴な料理を提供している。 平日の軽い食事やランチなどで人気があるのは頷けるが、一方で予算を伝えてどういう食材を食べたいか、どういう地方を食したいか伝えておくと、様々な「本物のイタリア」の味わいを堪能することも可能だろう。 |
中洲大通り入り口という騒がしい川沿い。店に入ってすぐ左には広く明るいキッチンが迎えてくれ、右にはカフェスペース。さらに奥に進むと一変、シックでダークな大人のダイニング空間が広がる。中洲歓楽街という立地からか照明はかなり落とされている。個室は2〜10名利用でき、個室でなくてもフロア壁際のボックス席は個室感があり、かなりデート仕様になっている。スペシャルコースをお願いする。最初に新玉ねぎを利用して3層になった一口スープが提供される、かなり甘い味わい。最初のアンティパストは「冷製カッペリーニ」。今では特に珍しくないが、「ヒロのスペシャリテです」と自信満々に提供される。変わらず使い続けているという高知・徳谷産のフルーツトマトが上に載せられ、かなり甘い。下のソースはオリーブオイル、塩などだけで味付けている。上のトマトの甘みがポンと単純に浮いているとみるか、凝縮した甘みがカッペリーニのアクセントとみるか、好みは分かれるかもしれない。ある意味ジャパニーズイタリアンの歴史を感じさせる。 2皿目のアンティパストは「フォワグラのロースト 雑穀の焼リゾット添え」。フォワグラの下には雑穀米のリゾットを軽く焼き固めたものが敷かれている。フォワグラはかなり厚めに切られていて火加減も適度。ただ雑穀米のもちっとした食感とソフトなフォワグラが浮いていて統一感はない。 プリモ・ピアットは「ホワイトアスパラガスのタリアテッレ」。上には卵黄を中心としたソースがこんもりと乗せられている。そして卓上でイベリコジョータの生ハムが添えられる。一口食べて思わず「豚骨ラーメンの再構成って感じ?」と口に出すと妻も激しく同意(笑)、山田宏己シェフは「ラーメンが大好物」と公言してはばからないから、あたらずも遠からずかもしれない。セカンド・ピアットは牛・豚・仔羊・アクアパッツアなど魚からチョイスできる。「子羊のグリル」はかなり大きめの迫力あるポーション。アスパラソバージュのネットリした春の食感が付け合わせだ。子羊は赤身を残したダイナミックな火入れで、ジューシーな肉の食感を表現しているがやはり塩がやや強い。 デザートは、アイスクリームにエスプレッソが注がれる定番と、これもスペシャリテ?のロールケーキ。 素材の味を生かすというよりも、全体的に強い塩に濃い味つけのため舌と胃が疲れた。サービスは場所柄を理解してか、話し込んでいる時はサッと距離を置いたり、プレートを持ってくるのを遅らせたりとツボを心得ている。。値段控えめなワインリストも、短い分かりやすいコメントを付す工夫が見られた。 |
西中洲入口、狭い店内だが赤と白を基調でスッキリした印象。若いカップルや女性客が楽しそうに楽しんでいる。鹿児島産の空豆のスープ。濃厚な色合いだが口に含むと、爽やかに空豆の香りが広がる。暖かくなった初夏の陽気にぴったりのスープ。 一見すると普通のクレームブリュレのようだが、生ハムにメロンのジュレが添えられているチーズのクレームブリュレ。口に生ハムを運ぶとメロンのジュレと一体となる。 |
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フォワグラのポワレは、唐辛子をつけ込んだ蜂蜜をアクセントにした軽いビネガーソース。その下には完熟トマトが敷かれているわ。イタリアンにはこれ位軽やかなフォワグラがいい。シェフ自慢の、シンプルなトマトとバジルのパスタは、とても爽やかでなめらか。ソースによってパスタサイズを使い分けてるわ。そうね、福岡ではリゾットはココがおいしいかな。 難を言えば、コースは全体的に少量なのでお腹一杯にはならない感じがするわ(若い方にはかなり物足りないのではないかしら)。 |
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シンプルながら丁寧に考えられ作られた1品1品は、「季節」をテーマでつなぎ、そして1皿の構成要素はシンプルにとどめ、素材の味わいを強調する。そこにシェフのセンスとイタリアンに対する愛情を感じる。コースではなく、アラカルトでも、テンポ良く提供されるので楽しめる。イタリアワインもイタリアを回るたびに購入したりと面白い品揃えで、色々選びがいがある。 |