「恋も仕事も遊びもみんな上手くいくなんて、それはそれできっとつまらない・・・・」
古内東子の歌の一節である。
果たして本当にそうであろうか?まったくのやせ我慢だと思う。
上手くいくならその方がいいに決まっている。絶好調、無敵状態。
だけど、悲しいかなそんな状況にはなかなかならないものである。
仕事を持っていた3年間、そんな時期はまったくなかった。
恋をする。恋が上手くいく。確かに、そんな時に仕事がはかどることはあるだろう。
私生活の面での悩みがなくなるから、仕事に専念できる。
その反面、仕事中も恋人のことばかり考えて、とんでもないミスをすることもあるし、
デートのために多少仕事をおろそかにしたり、上司の頼みを先送りにしたりすることだってあるだろう。
遊びとなると、もう全然難しい。友達からの誘い?デートがあるからパス。見たかった映画?恋人が興味ないからパス。
新しくできたカフェ?彼とドライブの方がいいな・・・
こうして行動範囲は狭くなり、いつの間にか、ひとりで出来ていたたくさんのことが出来なくなっている。
わたしは結構このタイプである。
とりあえず、今は目の前のこの恋を・・・・と突っ走っていた。まさしく恋は盲目。
そして、なんらかの事情で恋人と会えない時だけ、友人に会ったり映画に行ったりしていた。
それでも全然不自由ないのである。
どうしても会いたければ、友達にはいつでも会える。誘いだっていつもいつも断っているわけじゃないし、
適度にバランスをとっていれば離れることもない。(と思っているのは私だけじゃないと信じたい・・・)
恋愛は依存だとわたしは思う。頼ってもいいのだ、と思えることはどれほど心地いいことか。
そうして恋人に頼るあまり、いつの間にか仕事と遊びは目の前から消えているのだ。
最近、そういう状態に少しだけ疑問を感じている。
こんなに恋愛のことばっかり考えていていいのだろうか・・・・?
もっと自分を見つめて、いろんなことに目を向けていかないとだめなのではないか・・・?
そう思って、とりあえず、遠ざかっていたピアノを弾いてみたり、古い友人に会ったりして過ごしている。
それで何が変わる、というわけではないけれど、素敵な女性になるには、きっと恋だけじゃだめ。
「彼のことばっかり考えるのはやめにしたんだ」そういって笑う女友達の、なんと美しいこと。
わたしも見習わなきゃ、と思う瞬間だった。いろんなこと、始めてみよう。
ところが、この歌はこう続くのである。
「いまのわたしの願いはたったひとつ、幸せでいたい」
そう、この歌は、うまくいかない恋に悩み、仕事や遊びを放ってでも、恋の成就を願っている女の歌なのだ。
うん、それならわかる。やっぱりそれがオンナゴコロというものよね。
なんて、結局そう思っている自分に苦笑してしまう今日この頃・・・・
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