■おかあさんになるべからず

年末は忘年会と称してたくさん飲んだ。酔っ払ったわたしは、 恋愛の愚痴をうだうだとこぼしていた。すると女友達が言った。 「女はねー、だめなのよ。お母さんになっちゃ。男の人は お母さんみたいな女の人が好きって言うけどさ、お母さんって 絶対的な存在で、傷つけたり、去っていくことなんてないじゃない? だから安心するだけなのよー。それにお母さんがいたって、好きな 女の子をちゃんと作るじゃない?そうやってつくった『好きな女の子』 の方へ、ある日突然行っちゃうのよ。『お母さんみたいな女の人』は、 本物のお母さんがいるから要らなくなっちゃうのよ!」 すかさず、別の男の子が言った。「うんうん。その通りかも。 なお、めっちゃいい子やと思うし、もてると思うけど (ここはヨイショだと思われる、けど嬉しかったから書いてみる) でも、いい子過ぎんねんなぁ。安心させたらあかんで。 男は追いかけさせなあかん。ハンターやで。」
・・・ハンターですか。そうですか。ほっとけよ、バカヤロー。 と思うには思ったものの、そうやってわたしの元を去って 行った人もいるのだから、なんとも反論できなかった。 でも、じゃあ、男はどうやったら追いかけてくるわけ?と 聞いたら、明確な答えは返ってこなかった。それじゃなんにもならないじゃないよ。

男を甘えさせてはダメ、というのはよく聞く言葉だ。 そして、安心させたらダメ、というのもよく聞く。 でも、じゃあ、長くつきあっている人たちは、何年付き合っても、 気を抜かないようにしているのだろうか?とてもそうは見えない。 というより、絶対そんなこと考えてない。 大体、みんな言ってるじゃない。出会いはタイミング、結婚もタイミング、 そういうタイミングがあるんだから、大丈夫。わたしもそう思う。 いろんなタイミングがあって、結局は、 うまくいくものはいくのだし、いかないものはいかないのだ。 そんなのは当の昔にわかりきっていたことで、今さら言われるまでもない。 ああしろこうしろ、と言われたって、30年弱生きてきた、この性格を いきなり変えられるわけもなし、わたしはわたしよ!と開き直ったら、 その妙な頑固さがよくない!と叱られてしまった。
・・・それはそうかも。



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