☆男ってやつは!

少し前にコンパをした時のこと。(どうでもいいことだけれど、出会いを求める 男女によって開催されるこの会合、学生の頃は「コンパ」と言っていたけれど、 最近は「食事会」「飲み会」などと呼んでいる。内容は変わらないのに、言い方だけ 妙にオブラートにくるんじゃってるのはなぜかしら?)
女性側は高校時代の同級生4人で参加、幹事はAちゃん。 相手はまったく会ったことのない人たちで、夏にわたしとAちゃんの共通の友人 が帰省していた時に「自分は参加できないけど、Oという友人がいるから、 お互いに調整してコンパでもすれば?」と紹介してくれた人たちだった。 で、説明が長くなったけれど、とにかくそのOくんとAちゃんがメールを やりとりして、無事に会が成立したのでした。
わたしたちと同い年のOくんは、大学の研究室の後輩を 連れてきていたので「なんだー年下じゃん。」なんて思いつつもその会自体は 無難に終了し、帰り道、Oくんは言った。 「今度は、会社のメンバーと飲み会でもしましょうか。」 今度は年上の人もくるかしら?とふたつ返事でOKをして、じゃあまた! とその日はお別れしたのでした。

しかしその後。Oくんのメールアドレスを知っているAちゃんがやりとりを していたのだけれど、途中までは順調に計画が進んでいたのに、だんだんと のらりくらりとした返事が返ってくるようになったのです。
どうもおかしいね、 わたしたちなにか変なメールでも送ったかな、最初は乗り気だったのにね・・・なんて 言い合っていたわたしたち、事態が判明したのは、最初の飲み会に来ていた Bちゃんからのメール。 「なおー、久しぶり。元気?」なんていう他愛ないメールだったのだけれど、 結びがこうだった。
「そういえば、こないだ飲み会したOくんと明日コンパやねん。 会社の子たちと行ってくるわー。よろしく言っておくね!」
・・・・。なんですって?Oくん、それはいかがなものか・・・・。 光る携帯の画面を見ながら、わたしが固まってしまったのは言うまでもない。
ちなみに、このBちゃんはグランドホステスを生業としている。グランドホステス、 空港の地上職員さんで、スチュワーデスと同じくきれいな人が多い職業として有名だと思う。 そうか、Oくんはきっと一般OLよりグランドホステスと飲み会がしたかったんだな、 そう思って、わたしとAちゃんは嘆きあった。まったく男ってやつは! そして色んな友人にこの話をして、まったくバカにしてるよねー!サイテーだよねー! とOくんのことをけなしまくった。

でも、本当は、途中まではAちゃんとのコンパにも明らかに積極的だった彼が、 突然連絡もしてこなくなって、 その間にBちゃんと話を進めていたことは、わたしたちの心をささくれさせた。 多分、Bちゃんコンパが軌道に乗りそうだったので、 Aちゃんのことはどっちでもよくなったのだろう。 別にこのコンパに命をかけていたわけではないし、じゃあ何がこうも悔しいのだろう、と 考えてみたら、今までは、 こうもあからさまに切り捨てられたことってなかったのだ。
Oくんの気持ちはわかるし、世の中、女性の方がもっと現実的な面もある。 だけど「きれいな女の人がいい」という男の気持ちって、「かっこいい男の人がいい」と 思う女の気持ちより何倍も強いような気がするし、男はどうしたって、若くて綺麗な人が 好きなのだ。 そして、いままでは「綺麗」は別として「若い」立場にはいた(そして、 その「若さ」はわたしたちの味方だった)はずなのに、いつのまにか 違う立場に立っているんだ、ということに初めて気付いた時(気付くの遅いよ、という 人もいるのだろうけど)、なんというか 所在無くて、なんだか不安になってしまった。 自分としては昔と何も変わらないつもりでいて、周りの世界からみた自分自身との ギャップに気付かなかったのだ。
でも、じゃあこれからわたしたちは「若さ」じゃなくて他の何かを見つけなくてはならない。 それは「大人としての魅力」だとか「知性」だとか、まぁ人それぞれいろいろあるだろうけど、 何かそういう輝ける部分を身につけて、素敵な人になるべく日々努力しなくちゃならない。 そう思えたことは、もしかしたらこの腹立たしいOくんのおかげ・・・なのかもしれないな、 とそう思わないこともない。

余談だけれど、その後OくんとBちゃんコンパは台風で中止になった。 やっぱり少し、ザマアミロ、と思った。 そしてAちゃんは言った。「しょせん私たちってノーブランドOLなのよねー。」 がんばれ!ノーブランドOL!これから、「自分」という素敵なオリジナルブランドを 身につけなくちゃ。



●前の話に戻る
●次の話はこちら
●ホームはこちら
●essay topはこちら