画材について(水彩)

1)パレット

上質なものに,スチール製でホーローびきのものが多く使われています。私は,

なるべく身軽にするために,小学生が使うプラスチックの24色を使っています

が,これで十分です。

2)絵の具

油絵なら,お勧めの銘柄がありますが,水彩なら,国産のホルベインや文房堂な

どで十分です。私は併せて,ペリカンの固形水彩を使います。ペリカンは,ばら売

りもしているし,発色がとてもきれいです。

3)鉛筆

プロは盛んにドイツの「ステッドラー」がいいと言いますが,私が使った感じでは,

国産の三菱(ユニ)やトンボの方が,芯も軸もずっと良質です。おそらく,鉛筆の

製造技術は日本製以上のものは無いと思います。(但しステッドラーには,スケッ

チ用として平角鉛筆がある)2Bと4Bくらいがいいでしょう。

私は鉛筆のほか,ダーマトグラフという紙巻きのコンテのようなものをよく使いま

す。なかなか,色調もよく鉛筆のように削る必要がありません。淡彩向きです。

木炭鉛筆(紙巻き,アメリカ製)は,鉛筆画には良いと思いますが,彩色すると

汚れます。

4)消しゴム

原則として,使わない方がいいと思います。鉛筆画で質感を出すために使います

が,それなら「ねりゴム」のほうが紙を傷めません。描いた線を消すために使うと

いうことは止めましょう。絵に完璧なものはなく,すべてが習作です。それに書き

損ねて,その上に書き直すと,案外前に描いた線が面白い効果を生み出すこと

もあります。慎重にしかも大胆に描くことが大切です。描いた線を消しながらスケ

ッチする人は,まず上達は難しくなります。

5)絵筆

これは,凝った方がいいと思います。水につけて筆に水を含ませ,持ち上げたと

き,筆先がピンと一本になるものを選びましょう。英国製ニュートンのセーブルが

お勧めですが,高価で手が出ないと言う方は英国製ラウニーでも結構です。

国産の絵筆では「ナムラ」というのが,油絵,水彩とも良質です。ナムラの馬

の毛の絵筆も好評のようです。

書道用で中だけが貂毛のもの(削用筆)も使ってみると面白いと思います。

1〜2本で十分ですから良質のものを持ちましょう。良い筆は,つけた色がすべて

紙に塗られ,そのまま他の色を付けることが出来,筆洗がいりません。

私はニュートンのを2本と,最近買ったPICALIA,1本だけです。

6)水入れ

なんでも結構です。私はプラスティック製の小瓶をつかっています。

7)パステル

ハード.セミハード.ソフトとありますが,普通はソフトを使います。私はゴンドラ

が,ばら売りしているので,殆どゴンドラのソフト・パステルを使いますが,時々

ホルベインのセミハード・パステルも使います。パステル画として描くならソフト

に限りますが,水彩画の質感を出したり,補助的に使うなら,セミ・ハードでも

よいと思います。

)画用紙

初心者には,比較的,傷まない「ケント紙」がいいでしょう。しかし,慣れてきたら

絵の具や,鉛筆に合わせて選びましょう。私は専らワトソン紙を使っていますがパ

ステルの場合はミューズコットンかキャンソン紙が,パステルの顔料に合うので,

それを使っています。初心者の方はなるべく大きいサイズのもので描きましょう。

9)その他

木炭は,デッサンの場合は指導者に従いましょう。指導者は描く人のレベルにあ

わせ,よいものを奨めてくれる筈です。

私はスケッチ用として,柳の木炭をよく使います。発色が青みがかっていて,細い

ですが,なかなか面白いスケッチを楽しむことが出来ます。勿論あとはフィキサチ

フで固めます。