子供でなければ,水彩といえば普通「透明水彩絵の具」を言います。透明というと,重ね塗

りした場合,下の色が上に塗った色を通し透けて見えるので透明水彩というのですが,たと

えば18色の透明水彩絵の具を使ったらどんな色も透明かというと,そうではありません。

例えばイェローオーカー(黄土色)やホワイト(白)などは透明ではありません。ですから,あ

る色の上にイェローオーカーを塗ったら,先に塗った色は生きてきません。ホワイトも同じ

です。ですから,透明水彩を使う場合は,よく絵の具の性質を知って使うことが必要です。

不透明の色を先に塗って,その上に重ね塗りしないと透明水彩の意味がありません。ブラ

ックは立派な透明色です。ですから,女性の髪などは光沢のある部分を適当の濃度のイェ

ローオーカーで塗り,乾いてからその上を細い筆でブラックを塗るときれいな髪の毛が描け

ます。

不透明性の色は塗ると画用紙の目がはっきりしなくなります。不透明とみていい主な色は

次のものです。

・コンポーズブルー(淡い青) ・イェローオーカー ・ホワイト ・ジョンブリアン(淡い桃色)

・その他グレー系のある種のもの。

水彩の場合,白は紙の地肌を生かすのが普通ですが,線が弱くなるので,私はガッシュか

パステルを使います。マスケットという「白抜きインキ」がありますが,あまりお勧め出来ま

せん。