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【ま】
【あ】〜【こ】、【さ】〜【と】、【な】〜【ほ】
マナー
〔トライアル・狩猟用語〕作法のこと。礼儀でもある。マナーの最も良い例は、
バッキングであるが、その他、高級な猟犬として心得ねばならない、また、訓練
されねばならないマナーは多い。
マルティプル・コース
〔トライアル用語〕トライアルで数多くのコースが設定されているとき、マルティ
プル・コースのトライアルという。マルティプルは複数を意味し、この反対はワン・
コース・トライアルである。全猟やその他日本におけるトライアルの大部分は
マルティプル・コースのトライアルである。マルティプル・コースのトライアルに
は広いトライアル・フィールドを必要とし、しかも各コースは地形、ゲーム、そう
林などが平均化されていなければならないので、理想的なものを完成するこ
とは極めてむずかしい。アメリカでもクラブ単位のトライアルはワン・コースの場
合が多いが、オープンのトライアルやチャンピオンシップではマルティプル・コー
スが通例で、コース数は2乃至6コースぐらいである。
【み】
ミート・ドック
〔トライアル用語〕通常は、スピードのない、レンジの狭い犬で、スタイルやク
ラスに関係なく、ただ単に鳥を探し出す犬のことをいう。ゲーム・バックを満たす
ためだけの犬、食料としての肉(ミート)を得るためだけの犬を指す。トライアル
で高く評価されないことは、論を持たない。
【め】
メヂャー・サーキット
〔トライアル用語〕アメリカのプロ・トレーナー、ハンドラーは夏季7,8月をカナ
ダの平原で犬の訓練を行ない、9月からカナダや国境付近のトライアルに参
加し、気温が下がるにつれて次第に南部のトライアルに参加し、2,3月のナショ
ナル・チャンピオンシップ、ナショナル・フリ・フォー・オールを頂点として再び北
上して4月頃トライアル・シーズンが終わることになる。しばらく休養して又カナ
ダの訓練に入る。その間、北米を丁度一周するようになるので大周回、メー
ヂャー・サーキットなる語が生まれた。メーヂャー・サーキットの中には多くのト
ライアルがあり、その対象ゲームはボブ・ホワイトで稀にはチッキンその他であ
る。大平原におけるトライアルであるため、犬は広いレンジ、スピード、スタミナ、
そしてバード・ワークの極限を要求されていて、そのハイライトが前記2大チャ
ンピオンシップである。この周回する一連のトライアルをメーヂャー・サーキット
のトライアルとか、大平原トライアルとか単に大トライアルとかいい、出走犬を
メーヂャー・サーキットの犬などという。アメリカのトライアルの主流で、グラウス
や、ニュー・イングランドのトライアルは特殊なトライアルの如くに見られる。
【や】
【あ】〜【こ】、【さ】〜【と】、【な】〜【ほ】
ヤード・トレーニング
〔トライアル用語〕基礎訓練のこと。猟野での訓練に入る前に、必ず完成しな
ければならない訓練教程であるが、わが国では軽視されているため、完成さ
れた猟技を身につけた犬の少ない最大の原因となっている。「止れ」「来い」
「ヒール」等の基本的教程で、この基礎訓練がなければ、マナーの良い犬には
仕上られない。訓練の80%はヤード・トレーニングであるといわれる程重視さ
れており、特に猟欲の強い米系ポインタ、セタには欠くことの出来ないものであ
る。
【ら】
【あ】〜【こ】、【さ】〜【と】、【な】〜【ほ】
ランナー・アップ
〔トライアル用語〕チャンピオン・シップ・トライアルにおいてチャンピオンに準
じるものをランナー・アップという。日本語では準チャンピオンといわれる。チャ
ンピオンシップの規定によって、必ずランナー・アップを指定するものと然らざる
ものがあって、多くの場合、審査員の意向にまかされている。チャンピオンシッ
プが留保されたときには、ランナー・アップも指定されない。
ラウンド
〔トライアル・実猟用語〕ラウンドには2つの場合がある。
1つはグラウンド・ワークに関する場合で、捜索のパターンが円を基盤として
成り立っていることをラウンド捜索とか、捜索がラウンドであるとかいわれ、能
率的な好ましいパターンである。
他の1つは、バード・ワークに関して使われ、普通ラウンドというときは、バー
ド・ワークにおけるラウンドを指す。ゲームを中心として、その廻りを円を画いて
廻ることをいい、このような猟技を持つ犬をラウンドの能のある犬という。ラウン
ドが好ましき猟技であるや否やについてはいろいろの異論がある。実猟の場
合に、ラウンドしてからポイントし、ゲームをフラッシュさせれば、ゲームは逃げ
場を失い、垂直に飛翔することが多く、射獲が極めて容易になるので、実猟家
の中には、ラウンドを最高のバード・ワークという人もあるが、ラウンドばかりし
ていて飛び込まない犬も多く、どちらかというと、ラウンドする犬には気力不足
の犬が目立つ。従って、最近ではラウンドを余り高く評価しない傾向がある。ラ
ウンドする犬であっても、ゲームに出会う度毎にラウンドすることすることは稀
で、時と場所とゲームの状態でラウンドするものであって、積極的にゲームの
逃避を許さないようなラウンドであれば頭脳的なバードワークといえるだろう。
最近輸入されるアメリカのポイントやセタには、殆んどラウンド能を見ないの
で、この猟技を実現することも殆んどない。
【り】
リロケーション
〔トライアル用語〕ポイントしたのち、何らかの理由でポイントをとき、再び狙い
なおしてポイントすることをリロケーションといい、その行為をリローティングと
かリロケートという。
雉などの逃避能力の高いゲームは、一度ポイントされても、その場の状況に
よっては、はう場合がある。このような時には、当然リロケートして確実にゲー
ムの所在を指示しなければならない。しかし、犬の気力の不足や判断力の甘
さに原因があって、ゲームがはい得るような場合には、リロケーションは好まし
い猟わざとはならない。まして、2・3回のリロケーションならばともかく5回も6
回も狙いなおすことはリロケーションではなく、ロケーションができないことで、
所謂突止めができないこととなり、バードワークとしては好ましくない。
アメリカにおいても、雉のトライアルの場合はリロケーションは許されている
が、ボブ・ホワイトのように動かないゲームに対しては、リロケーションは好まし
い猟技とはされない。
【れ】
レンジ
〔トライアル用語〕グラウンド・ワークに含まれる重要な猟技であって、捜索範
囲といわれる。
レンジは猟能の現われであるとされ、猟欲の強さがレンジの広狭を決めると
いわれるが、ただ本能的な猟欲のみに支配されていては好ましいレンジとは
ならない。正しいレンジは、ハンドラーとの連携の上で、コース上のゲームの着
き場をあますところなく狩ることによって完成され、しかもその範囲はハンド
ラーの前方及び両側方でなければならない。直線的にいくらのびても、良いレ
ンジではないし、又幾何学的に動いても良いレンジとはならない。フィールドの
状況に応じ、広くも狭くも調整され、犬の自主性ある判断で完成されるものであ
る。
レザーブ
〔トライアル・ベンチ用語〕トライアルでは、入賞犬に匹敵する犬をレザーブと
して賞歴を与える。日本においては状態であり、英国にもあるが、アメリカのト
ライアルにはない。トライアルの入賞犬が少数に限られ、又トライアルの開催
日数が少ないので、入賞犬と甲乙の着かない犬を賞するためのものである
が、現在は乱用の傾向もある。
ベンチにおいては、規模の小さい品評会などでの優勝犬をレザーブ・チャン
ピオンと呼んでおり、レザーブ・チャンピオンシップをいくつか獲得すれば、自動
的にチャンピオンとなるように決められている。
レベル・ポイント
〔トライアル・実猟用語〕ポイントの姿態の一つを言い表したもので、頭、背、
尾が水平をなすようなポイントの姿をレベル・ポイントという。昔時の日本のポ
インタ、セタは殆んどこの型で賞美された現在は少なくなった。
レヂオン
〔トライアル用語〕AFTCAは合衆国を13区に分けているが、その区をレヂオ
ンという。レヂオン・ファイブとかレヂオン・エイトとかいって地域を示している。
近年は、カンダがレヂオン14となり、日本はレヂオン15となった。新設のレヂ
オンはその統轄区域内に5つ以上のトライアル・クラブ(AFTCA加盟)のあるこ
とが必要とされている。AFTCA傘下の場合にのみ使われる語である。
【ろ】
ローディング
〔トライアル用語〕バード・ワーク中の犬の動作の一つである。ゲーム臭を感
じ、ゲームに向かって中鼻でロケートしながら進んでいく犬の動作をロケーティ
ングという。直接体臭を求めてロケートするドローイングとは違って、足臭をた
どるときに行なわれる猟技であるが、地面より立ちのぼる確かな足臭を追って
行くため体臭もとり易いし、適格なポイントの間合いもとれる。地面に残された
足臭を地鼻で追っていくトレーリングとは、内容や外観が異なり、好ましい猟
技である。
ロケーション
〔トライアル用語〕バード・ワーク中の一要素。我が国ではポイントと混同し
て、ポイントの内容に含まれているため、ロケーションということは少ない。
ロケーションとは、ゲームの所在位置を確実につかむことで、その行為をロ
ケーティング又はロケートといい、犬がポイントして指示するところにゲームが
いれば、正しいロケーティング又はロケートであったというし、違った所にゲー
ムがいた場合は、ポイントはしたがロケーティングが正しくなかったという。こ
の場合のポイントはかきんのあるポイントとなる。捜索中、足臭に会い一時地
鼻を使っても、ポイントすることなく直ちに鼻を上げ、更に進んで体臭を求める
ポイントするようなことが正しいロケーションであって、好ましい猟技である。ク
ラス・ドックは正確迅速なロケーティングが不可欠のことである。
【わ】
【あ】〜【こ】、【さ】〜【と】、【な】〜【ほ】
ワン・コース・トライアル
〔トライアル用語〕マルティプル・コースの反対語。文字通り、1コースのみを
使って行うトライアルのことである。小規模のクラブ単位のトライアルなどは、ア
メリカにおいては殆んどワン・コース・トライアルである。必ずバード・フィールド
を設け、出走各犬がゲームに出会うように運営される。我が国でも最近は、パ
ピー・ステークなどワン・コースが採用され出したし、次第にその教育的価値が
認められ、また、コースの運不運がさけられたりするので、高い評価を受けるよ
うになって来ている。
ワーキング・ドック
〔犬種〕実際にいる使用目的のために用いられている犬種を総称した時に、
ワーキング・ドックという。スポーティング・ドックもワーキング・ドックの中に含
まれるが、現実的に牧羊に使われているコリー種などもワーキング・ドックであ
る。
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JFTA本部出版部発行、ライブラリーC 『各国の審査基準とその解説』より抜粋。
詳しくはJFTA事務局までお問い合わせください。 Tel 0274-22-6207