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● スクールソーシャルワークとは
● 青少年問題に取り組む分野は、大ざっぱに「教育」と「援助」に分けられます。
「援助」の業種には、カウンセリングや心理療法と呼ばれる手法を実施する「心理」と、ソーシャルワークと呼ばれる手法を実施する「福祉」とがあります。
したがって、スクールソーシャルワークは、福祉の立場にたった援助であるわけです。
心理の立場では「問題は心の中から生まれる」ととらえますので「心のケア」「治療的関わり」による、「心の変容」がカウンセリングの目的になります。したがって、援助の一般的なプロセスは、相談室における心理面接や心理療法により、援助者が主導して本人や家族に働きかける、というものです。
一方福祉の立場では「問題は個人と環境との相互作用から生まれる」ととらえます。これは「環境のなかに人を困らせる要因が生じている」と言い換えることもできます。そのため「人権の保障」「本人の最善の利益の保障」「生活の質の向上」などがソーシャルワークの目的になります。したがって、援助の一般的なプロセスは、相談室における面接のほかに、家庭や学校、さらには地域に出向いて、本人の置かれている状況とニーズを把握し、それにもとづき、人間関係の構築や調整、関係機関との間で交渉や仲介、関係機関間のネットワーク化、などといったコーディネート活動を行い、さまざまな人や機関を結びつけて、本人を支える環境をつくり出すことにより、本人が個人として尊重され、その自己決定が最大限に保障されたかたちでの問題解決を共にめざす、というものです。
ソーシャルワークの職種であるソーシャルワーカーには、病院で患者の相談に乗り、心配事の解決に動く医療ソーシャルワーカー(MSW)や、精神障害者の人権を保障し、退院後の生活の支援などを行う精神科ソーシャルワーカー(PSW)などがあります。
その意味では、学校の内外で困っている子どもまたはその家族の相談に乗り、支援を行うのがスクールソーシャルワーカー(SSW)である、と言えます。
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● スクールソーシャルワーカーの仕事
● 人間は誰でも生きる主体であり、生きているうえで直面した困難を、自分の生き方を他者にコントロール(矯正や治療)されることなく乗り越える力を持っています。
したがって、困難に直面したとき、それを乗り越えることがなかなかできない場合、それは本人だけに問題があるのではなく、本人をとりまく環境のなかに、本人が困難を乗り越える力を発揮することを阻んでいる要因があると考えられるわけです。
スクールソーシャルワーカーの仕事は「この子のどこに問題があり、それをどう治せばよいか」ではなく、「この子のどこに力があり、それをどう活かせばよいか(エンパワメント=力づけ)」を考えるところから始まります。もちろんその方法は、子どものニーズに合ったものでなければなりません。
たとえば、不登校児の多くは、家族や学校に責められたり、自分自身も罪悪感にさいなまれたりした結果、神経症的な行動や乱暴な言動を表わします。それに対してワーカーは、家庭や学校を訪問して、本人を責めないよう交渉したり、本人と合うメンタルフレンドを探したり、学校外の居場所の情報を提供したりします。それだけで本人は落ち着き、やりたいことを見つけて積極的に取り組んだりするようになるわけです。
このように、困っている子どものパートナーとして、子どもの力が発揮されることを阻んでいる要因を取り除き、子どもとの協働によって、本人の望む生き方の実現をめざすのが、スクールソーシャルワーカーの仕事です。
当スタジオのスクールソーシャルワーク実践については「教育相談」のコンテンツをご覧ください。
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