| 路地裏の魔女R人魚姫林檎 | ||
| (再掲載) @ティグリス川 上流の小高い山の中腹に陣を構築した 多国籍軍ポーランド空挺旅団特別派遣隊 初老の曹長が中年の隊長と話している 曹長「・・隊長が言われた通り霙がちらついて来ましたな」 空を見上げる隊長が両胸と両腿のポケットから4箱を出し 一箱の側面を一読し「此れを待機時間中の皆に1本ずつ 分けてやっても今作戦中の軍規に抵触しないかな・・」と渡す 受取った曹長も「(病気に成るかも知れません)」の注意書に 目を通してニヤッと笑い「現場判断各自判断でしょうな」 A皆に1本ずつ分けよと各軍曹伍長ヘ1箱ずつ渡す曹長 若い伍長が尋ねる「曹長殿1本ずつとは・・変じゃないですか」 曹長「いいから皆に1本ずつ但し未だ火は点けるな」 軍曹「曹長殿 宜しいですか・・さしいれなら前日 本隊より 1カートンずつと携帯灰皿も新物を支給して頂きましたが」 曹長「此れは隊長の個人の物だアメリカ製の・・」 軍曹「・・そうですか では有り難く頂きます」 曹長「未だ火は点けるな夕暮れ迄は」 軍曹「・・・・」 伍長「えーっ 日が暮れては自殺行為じゃないすか 寝酒は駄目ですか・・はいっこの地では禁酒が軍規でした・・」 B眼下の街並みが広がる緩やかな斜面で隊長が問うた 「我々は何故 此処に要るのだ・・」 若い兵士「ニューヨーク ツインタワー等の犠牲者2752人や 他 世界のテロの犠牲者を此れ以上出さない為にテロ支援国 を強く指導する為で有ります」 隊長「其れは当然だろう」 伍長「其れにEU加入を目指す我が国の実績づくりにも・・」 隊長「伍長 ・・違うぞ・・其れは政治家が考える事だ・・」 軍曹「隊長 宜しいで有りますか・・そのー 夕暮れ過ぎに 火を着ければ我々は格好の標的と成りますが・・」 別の伍長「テントの中で皆で燻製ごっこ・・駄目ですね・・」 軍曹「どうして皆で一緒に火を点けなければ成らないので 有りますか・・宜しかったら御聞かせ願えれば光栄です・・」・・ C暫く皆を待たせて早足で見回りして来た曹長が言った 「弾が来るのを恐れていては兵隊は務まらないな・・」 隊長「そうだ・・我々に脈々と流れる反骨の精神 いや孤高の 真髄と言っても過言ではない・・そして冷戦の混沌ヘ引き戻 そうとするテロに負けない為にも・・2度と歴史の歪みに翻弄 されない為にも各自の人生意志が此処に参加しているのだ」 皆と同じフィルター付きの1本を口に持って行く手を止め 隊長が自分に言い聞かせる様にポツリポツリと話しを続けた 「我々の空挺団はポーランド軍は幾つかの歴史の中で離散集合 し今に至るが・・・・冷戦終結の少し前ニューヨークで1人の我 ポーランドの血統の老人が死んだ・・冷戦に因りポーランドヘ の入国が困難とみた老人はコペンハーゲンから船に乗って せめて祖国へ一時上陸をとの希望を自分の手で叶える夢を 持ったまま・・・・今日の様な霙の夕暮時・・林檎売りの老人が 孤独のうちに街角で死んだ・・彼こそ我ポーランド空挺団 の精神に篤き血と成って流れる・・・・第2次世界大戦の ノルマンディ上陸作戦の蔭に薄れがちなオランダ上陸作戦・・ あの「遠すぎた橋」の前に無念の撤退を余儀なくされるも勇敢を 轟かせた・・そう亡命先の英国から米国へ移り住んでいた 自由ポーランド空挺旅団の元将軍その人で有る」 曹長「兵は戦いの中で死ぬるを恐れずと言って常に自ら先陣を 切った将軍閣下ヘ捧げ・・葉巻・・・・直れ」・・ 若い兵士達は捧げの構えも そこそこに土嚢の内側ヘ回り込み フィルター付きの葉巻に火を点け合い自分の両手で火を隠し乍 将軍が希望の人に彼の世でと祈り霙の天へ心の中で敬礼をした 外側に立つ隊長の くわえ葉巻に火を点け自らも火を点けて 曹長は言った「隊長の言われる通りですな霙が夕暮の霧を呼び ましたな此れじゃ我々の葉巻の火も数m先には何が何だか 一瞬の今は分からないでしょうな・・それにしても 自由な広きに向って吸うは美味い」 麓の自動車のライトが切れ切れに此方へボーッと 浮かび上がってくるのを観て隊長は言った 「・・こんな日は交通事故の方も心配だな」 突然 曹長が「隊長あれを」と叫んだ 高く積み上げた 土嚢の横から首を出す若い兵士達「おーっ」皆一声に其方へ 目を向ける 十字を切る者 両手を合わせる者 各自各様の驚き 畏敬の念に固まる者もいる 曹長が「プロッ(ケンの亡霊魔女)」と 言おうとした時 隊長が制し「しーっ(言うべからず・・ ブロッケン現象と解っていても彼等を見よ)若い者の表情を・・」 若い兵士の1人が呟いた「おおっ 主よ祈りが通じました」 他の皆も一様に同じ様な事を呟いた 隊長も曹長も余りの偶然に 人知を超えた後光の如きに感動し遂には映る自分達に敬礼をした 彼らの目前 少し上の雲に薄らと寄り添う2つの影に 虹が まるく輪を描いている ♪林檎の木の下で 今 あなたと逢いましょう♪黄昏 迫る〜 一句:臆病で 勇気が有りて 生くる為 余興22:第2次世界大戦中 旧ソ連上空で自由アメリカ航空義勇兵が 反撃と守りに就いていた歴史の真実そして冷戦を経て対テロ戦争 の戦線にポーランド軍が作戦に参加するは政治的ではなく 歴史に残る必然成る流れで有る \\\\ 踊る某月某日 \\\\ 「ただいまぁ…おかえりぃ」と一人住まいのアパートへ帰宅し 「(取り合えずテレビで音)・・ビュン」とスイッチを入れ服を脱ぎ適当に架け 冷蔵庫より冷えた缶を出しテレビ画面の前に座り端に表示されている文字を 「(『アナグロ』ってか 誰が)」と思い・…「ピシッ」っと開けた缶を口にし乍「毎度不味ッ」 「(ガス抜きだからと言いたい放題で混沌を招こうとする革命屋か)」とチャンネルを一回しする 「(せっせせっせとテレビカメラの無い所では胡麻すり野郎の悦に入っている顔は醜いな)」と診続け 政治家か評論家か分からぬ者のテレビ映像に「(ふ〜んっ分かって呉れよと上手く話す役目ってか ・・本音は吐かないから業界担当の記者がいるんだろうに記者ではコントロールが効かんか)」と 番組の途中にトイレに行き健康的ではないジャンクフードを口にして座りチャンネルを変える 「(何だよ自分は大根役者だから何でも許されるのか素人と同じレベルのタレントさんよ)」と チャンネルを変える「(今日は凄いな何の日か…少年が主役陣で社会人を足蹴にし何を煽ってんだ… 学校から嫌がられているテレビ学者に…まともなコメントも出せないのにコメンテーターてかっ… ライブに有料の客を呼べない歌手と言う何者 カルトの宣伝塔とばれていないと高く喰っている阿呆か 真面目な賢者の態度を見せようとする お笑い芸人ねぇ…近頃の青少年の犯罪の誘因と成っているのに 気付かないのかアンバランスだらけで真っ当や ずっと年上を嘲笑するテレビの貧粗と・… おいおい そんな歴史・・そりゃ嘘だろう大辞典や教科書の間違いを見抜けぬならプロデューサーや 編集長や編成局長の資格は無いぞ)」と何時ものように血圧が上がり始めてテレビのスイッチを消す 「(何が今日からチデジってぇんだ根本的な内容の進歩はないじゃないか これじゃ痴出痔か…)」 「…似たようなと言うかニセモノと言うか番組時間の無駄遣いしていても自然淘汰にならない 代りに無駄だらけで電波帯をパンク寸前にさせたのは誰だっ…それで勝手にチデジか… それとも市場刺激策か…テレビも太陽電池パネルも格安感と安心感があれば自然に売れるものだが 真っ当な事を言うだけ無駄な世の中か・…どうせデジタル電波帯も直ぐにメタボに成るのさ」 これじゃ何の希望も無いなと脚本家がテレビ前の台本を書き換えようと・… 原稿の中で踊る脚本家の物語を如何書き直すか推敲をし直す原作者・… と後ろで(頑張れと)生活が掛かっているのだと家族のシリアスな眼・… と雲の上から下界を見下ろす電波の神様と・…・… 神の御意志か視聴者の意識か お笑い中心に教養を求めずとテレビの脚本を書いていると… 脚本家の意思として軽薄な お調子者が報道の中心じゃ世間の価値観は崩れる一方だからなぁ… と嘆きながら書いても何の生活の足しにもならんぞと家族の冷たい目線に背中が寒い原作者… と頑張れる人も頑張らなくて良いと世の中お調子よく暮らしなはれと電波の神様は下品を言う? …言う訳ない! 人はデジタルには成り得ないと諭す! と同じ繰り返しの世界に入り込んでいるに誰もが気付く筈なのだが… 後書:前回視聴者が こぞってTVを買い求めたは昭和の皇太子御成婚の儀を 祝い観たかったからである しかし今回TV等を買い換えたり工事するは 視聴者が観たい内容の番組があるからではなく又 望んだ利便性でもなく (その程度の面白くない内容で電波を危険過ぎる程世間に飛ばし増やし於いて) 頭痛がして来た役所やTV局の都合によるもの そして支出は税金にも求められしは 日本的公共放送然としており日本の人々の忍耐強さならではであろうか… でエンドレスの繰返すチデジ枠の意味に疑問をもつ視聴者の意識に刷込むは何の伝播 ('08/10記'09/07中旬掲載)エゴとエコまでゴチャ混ぜにしてTV喧伝の妙で儲ける販者? 一首:めんざいふ デジでつないで 母ぼっち(下の句は各位御随意に) 〜♪〜♪海原遠く輝く夕陽よ その美しきに言葉いらぬ信実 アロハオエ アロハオエ 優しきしらべよ アロハオエ アロハオエ カモメも揺れている 〜♪〜♪波のまにまに漁火かすか 帰り待つ家に灯る火は動く アロハオエ アロハオエ 懐かしきしらべよ アロハオエ アロハオエ むらくもに月照る 〜♪〜♪笑顔で踏出す二人並んで 誰もつられ踊る言葉の代わりに アロハオエ アロハオエ とわのしらべよ エ ヒアモエ ポノ オエ おやすみ と歌う(静かに) フラダンスの詞は時々('09/07/09記)の感情が踊り変化させるものであろう 内容知らねば辞典確認も出来ぬ原詞と曲はハワイ諸島連合王国 最期の王 リリウオカラニ女王 ◎◎◎◎ 路地裏の魔女(38)LAG ◎◎◎◎ @相当距離離れた丘の上に突如数体のロボットが姿を現す 少し離れたビルへ猛然と走り出しジャンプし屋上に登り 暫く何かの作業をしていたかと思うと突然壁を伝って 極細いロープで下りて行き地下への扉を小さな音と共に 破壊し内1体が自分の体から出た爆弾を核兵器を思わせる 物にセットし地上に出た途端に背中の翼を広げ上を見て ロボットは1体も残らず丘の向こうの空へ飛び去った・… 暫くしてビルは地下ごと爆破され小型の茸雲が残った 「…これで決まりだな世紀最強の軍隊は日本のロボット兵だ」 演習場の見学席から双眼鏡で観ていたA国大使館の武官は言った 「サンプルが欲しいな せめて設計図だけでも手に入らないか」 B国の武官が呟くとG国参事官が「極最先端の技術だからな暫くは 我等科学技術同盟国にも…如何かな」A国武官「無敵部隊だからな〜」 B国武官が突っ込む「しかし之では進入前にレーダーで発見される…」 担当士官「…レーダーに映りにくいステルス仕上げをしております」 B国武官「軍隊と言うより…まるでロボットの忍者部隊だな」「・…」 A国武官「…テロリズムとの戦いには効果的な この技術… 流失防止は大丈夫か民間の兵器転用規制で厳重な取り扱いをしないと」 B国武官「テロリズムは何処にでも何時でも静かに忍び寄っているから…」 若い担当士官「ですから忍びで対抗しないといけないのであります」 「え〜皆さん此方へ」と敬礼をし古参の下士官が隣の兵舎内のレストランへ誘った A「え〜バイナリ−ボンブは とても安全で誤爆は有りませんが 一旦爆破準備をすると非常に危険でハンドボール大の大きさの物で 半径200mの形がゼロに成ります しかし今回の爆破はソフトボール 大の大きさですから…」と係の技術仕官が話し出すと何時ものように B国の武官が切り出した「それより何でロボットは急いで退却したのだろうか ロボット部隊だから残って様々な作戦経過観測がでるのに…勿体無い」 「作戦支援はどうするの…」「海賊逮捕や他の人質救出作戦用でもある多目的型の F-35ライトニングU-B-J導入テスト機かシー・ハリヤーGR-9借用練習機を使います」 「うっほんっハリヤーの方が信頼性が高いですぞ」「それじゃ航続距離が短いでしょう」 「はいっ全甲板型自衛艦で作戦域まで運びます」「小型空母ですね」「・…いえ」「…」 「あくまで全甲板型自衛艦です」「はいはいっ」「書式優先の御苦労理解いたします」 「よっ余計な御気を使わせて痛み入ります」「ロボットは自走式爆発物移動装置ですか」 「…残念乍このロボットは我々が操作している訳ではないのです これは借り物です技術は 民間のもので・…はいはいっ武器法ですか しかしロボットを兵隊として使うのは我々でも 今は民間の技術を即国家の制限下には置けないのです我々は軍ではなく自衛隊ですから 法整備が遅れておるのですよ…まっ遅れておるものは少なからずかも知れません」 「それでも作戦の指揮権は自らの発動でしょうに・…」 「指揮はEメールなのですが…いゃ指揮が難しいのですよ」と 話すと別の古参の技術下士官が敬礼をしてファイルを見せる 「残念ですが其れも・…之があのロボットの命令マニュアルですが」 「・…」「・…暗号か」「・…之じゃよく分からないですな」「・…ふーっ」「無茶だ」 ロボ会話用語と書かれたメモにはハートや花の絵文字や当て字が連なっていた 演習から数日前 軍服姿の隊員達に説明する学生達の部室前の 粗末な木の札には『学徒横断ロボット研究部』と達筆で描かれている B「では次の質問は・…」と技術士官が掛け声をかけると 「しかし偵察は やはり別の部隊ですか航空機によるものですか」 「はいっ実際には同じロボットで事前に行います作戦には地下でも 見通す特殊カメラを使用するのですが・…」「カメラは日本の特技ですな…」 「出来れば地下の兵器工場でも覚醒剤工場でも」「何なら芥子畑でも…屋内のですよ」 「・…・…我々には開発途中の技術レベルは分かりかねますが」と答える 「他にも技術開発の歴史は古いですからね」とB国武官が片方の手を腰に当てて話す 「ほーさすがですな少佐」とG国参事官が合いの手を入れると武官は続けた 「江戸期の寛永年間 1630年頃の お茶子人形に自走式人間型ロボットは遡ります 江戸中期には蕎麦屋がグライダーを飛ばし明治にはライト兄弟の初飛行の前年ですが 民間より実飛行可能な飛行機の設計図が日本陸軍に提案されていたのですが軍は 『先に飛ばしたら開発費を出そう』と助平な事を言ったために其の機械商人も 開発を諦め かくて世界的大発明は米国のものと成りました…」 「このロボット兵も民間の発明ですな」とA国武官が言う「・…はぁ」と別の担当士官 すかさず「我が自衛隊にはロボットを兵器にするなんて思想は持ち合わせてない のであります如何せん近頃の青少年の考える所は まるで映画と現実がごちゃ混ぜで」 と最古参の下士官がと言うと「そうそう だから我々の思考ではなく設計者の発想です 民間設計者の考えですからね」とB国武官が助け舟を出すと恥ずかしそうに技術士官が 「我々は物には魂が宿る…だから物は大切に愛情を持って接しようと言って来ました それが若い彼らにも通じているのかどうかは分かりませんが」「我が国も似ていますよ」 とA国武官が言うと他の大使館の面々も「我が国も同じですな」「いかにも」「はいはい」 結局皆は「設計者は学生生徒ですか」「我々も近頃の若者はと言われ今に至るのですから」 「今 科学の進化は加速を始めたのでしょうか…」等と納得の言葉を捜しあぐねていたら やはりB国武官がまとめた「昭和3年1928年の京都博覧会や翌年の広島博や朝鮮博で 世界的に評価された世界初の柔らかい表情を持つ学天測と言うロボットは 科学者ではなく新聞記者の発明によるものですからな」するとG国参事官が「ステルスの 仕上げ技術も日本の土建屋の偶然の発明でしたな もっともロボットと言う名は チェコ製ですがね」するとA国武官が「ロボット憲章は我が国の文化人による起草です」 とりとめのない会話をB国武官が閉めた「まあまあ日本の歴史が中心になってロボットが 出来ましたのです…だが我が国の産業革命から電脳ハードまでがあったればこそ 世界の科学技術の進化に多大の影響を与えている訳ですからな これも御忘れなく」 ずっと無口の参考アドバイサーのF国人「…世界初の進化型電脳ソフトは スウェーデン製でしたな(それに…世界初の動力船はフランス製だ)」 C一息入れた頃 皆が忘れていた事にB国武官が自問した 「何故あのロボット達は直ぐ切り上げて退却したのか…」 技術士官「・…・…何故でしょうか難しい質問です」 A国武官が質問した「…ではあのロボット達の電脳ソフトの形式は何ですか」 B国武官「そうそう何故自爆しなかったのかロボットなら確認後自爆が安全だろう」 技術士官「確かに途中で故障して技術が漏れるより…」 G国参事官が呟いた「学徒式ロボットは自らの命の大切さを知っているのかも…」 A国武官「電脳ソフトのタイプの名称は…」 技術士官「ドロン…名は自立進化型のDORONです」 其の演習から数日後の学校の部室らしき部屋で各自のパソコンに 見入りつつキーボードを打ち乍 鼻歌や雑談に軽口を叩く部員達 「〜〜周りは いけてる甘い女と言うけれど言われてる内が花 ♪she can 〜〜周りから もう潮時よ と言われ乍も 最期までやれると思っている ♪she can 彼女は女だと思い込んでいるけど本当は異性さ♪ 老いた同性愛は戦闘的で悲しいさ〜 男に帰ろう get back get back 」 「根はいい人だから♪淋しさに暮れる前に」「♪get back…」 「…深い詞ですね」「まっこんな意味かなと含みまで訳して歌うのさ」 「それって新曲ですかぁ」「…ビートルズじゃないの」「クラッシックか」 「だからロックンロールだってぇ」「よーわからん」「・…」 「ロックもビートルズも家の お爺ちゃんが歌っていたしぃ…」「カタッ」 「・…パソコンのカ・ラ・オ・ケでぇとっ…♪ いいねぇクラシック」「・…・…」 「♪〜〜こっちにも取り込んで置こうクラシック」「だからぁ・…まっいいか♪get back〜」 「・…例の内等とコラボレーション中のカテゴリーの件は名称は共通にして置かないとね」 「自衛隊か」「新日本軍か」「ふーっ」「だってぇキャプテン可笑しいじゃないすかぁ〜」 「自衛隊の名称なんて如何でもいいじゃん外国では日本の軍隊だよ」「カタカタッ」 「・…まっ当時 旧軍の敗戦により軍は不味いから最初は警察予備隊なんて意味不明な 名称にして…後に国家的な自警団だからと自営の軍隊…自衛隊としたらしい」 「やっぱり民間の軍隊じゃないすかっ」「・・…どうして民間なの」「カタカタカタッ」 「自警団なら自らが集まってとの意味ですから」「元々の軍隊に志願した訳でない」 「なるほど民間の意味だ確かに軍隊が存在していた訳じゃないね…で」「カタッ」 「だから自衛隊の名は既に歴史的時間経過を踏まえた軍には相応しくない」 「さすがキャプテン…で…」「そうそう・・…で名称は」「・…・…名称は」「カタカタッ」 「自衛隊は普通に軍隊で我々こそが初期的な自警隊なんてね」「・…ところでさ」 「何っ」「ところで内のDORONは男か女か」「やっぱり両性さ」「…納得〜♪get back」 「そんな事より早くテロリストを征伐して世界が安心して経済活動出来るように・・」 「そりゃそうだ国庫金をいくら垂れ流すより安全が本当の景気をつくるのさ♪」 「おっ志尚な事 言うな」「立派だぁ」「だってぇ景気が良くなれば皿洗いのバイト賃も」 「上がるかぁあ」「・…えっ」「・…おっパソコンどうかしたか」「何か映ったような…」 「画面を月にターンしたら箒(ほうき)に乗る魔女の影が一瞬横切ったような…」 「どうしたETか狼男でも出たか」「彗星」「金欠病で眼も お疲れ」「旅行欠乏症対策は旅行だ」 「自分で稼いだ金じゃないと旅だってどこか心は自由じゃないからねっ…カタッ」 「・…見え始めたぞ」「よしっ集中しようか・・カタカタッ」 「カタカタカタッ」「カタカタカタッ」 部室の窓の先には満月が昇り始めた… そこからは直接見えない亜宇宙を飛ぶ全体を一体成型の耐熱材で包んだ 小型スペースシャトルにロボット達が乗り込んでいる そしてシャトルが地球に水平から90度の姿勢になると 備え付けの中性子カメラのレンズが光りだした 一首:米国は アストロボーイと 気を使う 今は昔か 昔は明日か ドロン:そこから居なくなるの意 忍者語として多用 カナダのトロントとは無関係 後書:理科系で無くても日本の大学生程度の能力で原爆を作れる 時代になって久しい近頃 町工場や高専の学生が人工衛星を自作し 高校や中学の生徒達だけでなく児童が作業ロボットを制作するを 目の当りにしたが生徒も間もなく人工衛星を作れる能力を持つか… 現実は現実として これは戯曲である・… 余談:世界の桶屋/エルサレムの魚レストランが繁盛すれば世界は平和になる 彼の地に完全な異教徒である国際警察隊として大衆治安に長けたタイ陸軍と無敗伝説のグルカ市街戦兵 (非ネパール籍傭兵)と決して偉ぶらず黙々と任務遂行の陸上自衛隊がキリスト教徒とユダヤ教徒と イスラム教徒の治安を司法権の無い限定治安権で1世紀守り通せる街中の魚料理の美味しいレストランは 日々栄えるし宗教上の摩擦は殆ど無くなる出口が見える・…ヨルダン川の両岸で養殖する評判の皇魚は 燻製にして日本へも輸出されるだろう世界からグルメツアーの観光客も増えるだろう桶の魚の匂いが乗った 誰も嫌わない風が吹くと世界の源流的な本質的脅威は半減し平安の足音が聴こえるくらいになる ('08/12記'09/03中旬掲載)・…麻薬撲滅とアフガン特需を次回以降に掲載予定 ppppp 哭饗合作 qqqqq @19XX年某日 北平国と南平国の密商会議 南平国密使「これ以上は交渉出来ん政治の話は駄目と申し上げた筈だ」 北平国代表「じゃ何れ我等の全国土も南平政府に御任せするとしても」 南平国密使「なっなにを突然何を言い出すのだ…」 北平国代表「…我々の党が身を引く代わりに貴方方が 資金・技術・工程の全てを双方の全人民の為に使って欲しい」 南平国密使「そっ其れは本当か…だが経済は事実上日章国の 本格的支援が始ったでは ないか」 北平国代表「…確かに だが我々は同じ民族ではないか 我々が手を携えてこその哭饗合作ではないか」 A2000年某日 北平国と日章国の協商会議 日章国有力者「では聞くだけ…伺いましょう」 北平国代表「貴方方の国は散々我が人民を殺害した事 其れも何千万人もの人民をだ」 日章国有力者「其れは我が国の正式見解とは違う」 北平国代表「そーれ それそれ直ぐ我々人民を見下すのだ そんな言い方は止めなさい散々我々人民の国を蹂躙して置き乍…」 日章国有力者「…何も此処で出す話では無いでしょう…」 北平国代表「(ふっ)そう其れは昔の事と我々人民は我慢しましょう そして人民の心に大きな傷となって残っていても致し方ない 私 個人は昔の事と思っていますよ過去の事ですね…が気持ちを 見せて下さい誠意を表してください我々も色々と貴方方を 不本意に威嚇したくは無い…御互いに誠意を見えあいましょう 人間は現金と申すでは ないですか…」 B200X年北平国と南平国の有力者会談 南平有力者「そっ其れは本気ですか」 北平国有力者「我々の国家大統領同志も了解済みですよ 合作で政治の実権は貴方方へ御回ししますので取り合えず 互いの党を併合して以前の予告通りに国家政府は貴方方が 動かして下さい…我が党は発展的解党ですな」 南平国有力者「・・・・・・・・」 北平国有力者「…北平党の党員数の実数は公称より遥かに 少ないですから大丈夫ですよ…安心して下さい」 南平国有力者「すっ素晴らしい…しかし諸外国は何と言いますかな 難しい…先が読めませんな…」 北平国有力者「テロや自然災害多発の現状では世界の目は其方の方へ 向いていますから問題ないでしょうし日章国は彼等の企業が呼び水と 成って諸国と合併企業を創り多くの工場を誘致して呉れたので 今更 引くに引けないでしょうから…ふっ…戦争より平和がイイじゃ ないですか…公表を遥かに越える軍事力も地下の最先端兵器のコピー 生産能力も全て貴方方がコントロールして下さい此れからの教育も 民主主義的時代ですよ我々も速やかに政権から身を引きますから…」 C20XX年 北平国国政選挙より1ヵ月後 旧北平党員兼当局員「人民選挙で選ばれた現在の政権政党で有る 新北平党党首にして国家大統領同志の名に於いて貴方を逮捕する」 新合作党元党首「何故だーっ」 旧北平党員兼当局員「人民に背いた国家反逆的愛国法違反だ」 旧北平党有力者「そうか全権掌握したか彼等は自分から先が読めないと 言っていたが我等のシナリオ通りに…世界には為替自由化を匂わせて 少しずつ時間稼ぎを何年もしてきたが…何度も騙される奴は居るものだ しかも選挙を経て政権党に成れば一党独裁と言われなくて済むしな…」 新北平党党首「おめでとう御座います閣下同志の言われた通りに 我が人民以上にコントロールしやすい 実力より どうにも止まらない プライドが高い悪役同盟国の存在は好都合でしたな…此れからも…」 旧北平党有力者「当然だろう出した援助の元は取れだ…ふんっ…」 新北平党党首「…哭饗合作選挙に因り国土の拡大も経済の発展も全て 上手く行きました既に黒熊国は我が国の政治経済傘下に降りました 何10年も掛けて日章国にも日章国人として世界にも潜り込ませた数多の 工作員系はマダマダ使えますから混沌の種が尽きぬ内に泣き落としで 白家国からも引き出せるだけ引き出したし次も手段選ばず世界を…」 旧北平党有力者「これも我が党の忠誠者だけへ民主主義の何たるかを 特別メニューで教育した結果だよ」 「ふぁ〜…プチッ」欠伸をし乍 番組の途中でTVのスウッチを消す男 「ふぁ〜面白くないな毎度お馴染みの下品で俗っぽいだけの 哭饗ドラマは モウ沢山だ……んっ…」 春は名のみの風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど♪ 時にあらずと声もたてず 時にあらずと声もたてず ………………早春賦より 一句:吸われしも 気付かぬ蜜は 甘くなし(下の句付けて一首も可) 一句:均整か 自然敵にし 足見えず(下の句付けて一首も可) 一句:むしん論 人のふんどし 神鉄ぬ(下の句付けて一首も可) 哭饗選挙(こっきょうせんきょ):掛け声だけの結果が判っている選挙 後書:インディアンサマーの悪夢は正にホラーどれ程 世界は進歩か? 等と我世間に関せず思考は何度も欠伸しマイペースで原稿掲示す ('05/10記) ====路地裏の魔女S電車道==== (再掲載) @昭和35年夏 狭いアパートの1室 裸電球の下 扇風機が高速で回っているが少年の額は汗を たらたら 垂らし精も根も尽きかけ乍 自分で描いた わら半紙を見て 道前の優しい うどん屋の小母さんから貰って来た 段ボール箱を切ったり貼ったりし仕上げの 色を塗っていた2本のパステルで苦労し乍で有る A鉄板ドラの音がカーンッカーンッと聴こえ始める 父は何かを忘れ様と兄と姉は見物人には夏祭の様な 華やかさを観に大切な事を忘れて出掛けていた・・船が 出来上った時パートから帰宅した母は驚き瞬時 黙りこくった はっとして少年の同級生の叔父から新盆の進物として 唯一届けられた線香セットの内より1束と妹が着ていた ネル地の寝巻を其の船に いとおしそうに入れた B当時 父は保証人倒れで墓と仏壇以外に赤札を貼られた 社員は友人の会社や百貨店へ再就職させたり独立させた 父祖の地にあった西の内海を遠く望む大きな拝領山桜の樹が 1本 庭にそびえる本邸は父が少年時代に祖母が手放していた 南東の外海に面した浜寮は台風による崩壊の後処理の為に 其の地に住む親戚へ土地とともに総てを委ねた 栄えた 観光貿易港に残った手入の行届いた垣根と小さな武家門構えの 別宅も少年が幼児の頃 追われた 其れでも家族と界隈に残り 父は何年も体調により家の復活に動いたり休んだりしていた 時には東京で戦前から国会議員を続けている大学の同期や 念願の単科大学の教師に成っていた旧制中学の仲間と手紙の やり取りをし気難しそうに郵便を待つ日々は父のイライラが 分かった其れでも少年は何時も家族一緒に居られるのが 嬉しかった妹の不幸迄は・・其の日の夕暮れ 小さな少年が 1人で造ったと とても思えない程の美しい船影の1人持ち 精霊船を2人だけで流すと言うより其れを抱いた母が石畳を 下って行くのに付いて行くだけでも必死だった C其の7年も後に成るが復活の兆しが見え始めた頃 医師から まさか読めないだろうと見せて貰ったカルテの独語を読み 死を悟った父は家族を頼むと彼方此方ヘ手紙を出したり 見舞客に願い懇願した・・父の精霊船の時は親戚友人知人が 集まり立派なものを流した 市長や県議会議長 其れに 国会議員等からも はなばなしく墓や船を飾る提灯が戦後 生き残り そして他界す過去の怪傑変幻自在の父へ届いた・・ しかし彼の昭和35年の少年が折に付け生きるチカラとして 思いだすは小児肺炎で2歳で逝った妹の魂が乗った・・知る人に さえ顧みられる事もない所詮粗末な段ボール箱製の精霊流し・・ 周りの大型精霊流しから次々に放られる爆竹を恐々と 避け乍 運行休止中の電車軌道の敷石に つまづき目前の精霊船に 遮られ妹の精霊船を見失い心細く成る少年・・多くの提灯や ミヨシの光と喧騒に気を取られ煌めく夜空を駆け抜けた一瞬の 通り雨に気付く人は少なかった涙目で見上げた少年の顔を洗う如く 気を取り直し ずっとずっと長い電車道を港へ行く母を追い掛けて 追い掛けて追い掛けた・・・・誰にでも有る筈の魔法の小さな ポッケを自分自身で初めて開き其の結果を見届けた 小学1年生の8月15日 ♪〜いつか僕も子供と 語り合うだろう 此の世に生きる喜び そして悲しみの事を〜♪ (童謡/グリーングリーンより) 一首:先立つや 西方浄土 第四子 DNA編つなぐ第三子 一首:遺品開く 父が手文庫 其の中に 一わら半紙 小一が幼画 一首:様々な 八月十五日の灯火 全国的な 盆が送り日 後書:長崎へ当日に観光なさる方は小さな一人持ち精霊流しや 2人担ぎの精霊流しを見かけたら心の中に一灯を捧げ合掌すも義 もし異教徒でも自分の神と供に祈って上げるも良 悪い事ではなし 余談:少年が中一の時 自身のポッケを開き学校新聞に掲載された 少年のエッセイも父の遺品として父の手文庫から出てきた少年は 自分で書いた其れが今も父との黙約としてライフワークに成った 其の為に20代の時 世界約50ヶ国 巡り米国留学し様様な誼を結ぶ 文にすと簡単なれど道程は決して口先でなく艱難辛苦を描く如く ('03/11記) 番外:少年のライフワークは昭和60年代にはプロジェクトXとし 発展す今も生きている其プロジェクトが完結の暁には世界中の 隠れた支持者より裏話が発せられる事も有ろう希望へ待つべし 支持者は少しずつで有るが反対者よりも確実に毎年増えている が 日本の無理な脱法不道徳混同の浮世に因って普通思考の伝統的 絶対多数派国民が無気力シンドロームにハマリ抜け出せぬ現状で 他力本願の小生も寝た振りしかない実体は大不況故元気な絶対少数派 も普通思考が目覚めれば真っ当に生き残れる可能性も有るを知らない 〜〜 路地裏の魔女(26)あやかしの海 〜〜 @デッキから防水扉を通り階段を登ってゆく裸の男 甲板長から貰ったタオルで身体を拭き毛布を身体に巻き付けている 海賊出没の危険海域付近なので用心の為 若い甲板員が2人付き添い 其の近くで警戒当番の2等航海士が拳銃の背を左手で抑え右手で確りと 自分の腰に溜めている落ち着き払った船長は笑い乍 言った「おいっ後の 2丁拳銃さんよ此方の未確認者が武器を持っている様には…見えないが」 其の当番航海士も笑止一物の拳銃をホルダーに差し戻した …男が この大型船の船長や1等航海士達と話しを始める と船長は事の重大さに気付き先ず操舵手に「先程の高波を真っ直ぐ ともに受けるには後 何度 舵輪を回せば良いか」と問うと同時に 「後 面舵20度です」答えが返る 船長は「面舵20度で全速前進急げっ」と 怒鳴ると船内スピーカーより機関長の声が響く「お見事っ 船長っ 次に さっきより高い波が来たら危ない角度でしたな此方のエンジン は凄く好調 明日迄全速で走れます」と…船長も船底に近い所に居る 機関長達へ「宜しく頼んまっせ」とマイクに向け祈る様に呟くと 一瞬目を閉じ無線長を呼ぶとスピーカーより「船長が今 考えている 通りに緊急遭難通信帯にTSUNAMIで漁船難破す遭難者1名救助すも 他に多数の漂流者いるもよう近海を航行する船舶 飛行機は注視請う とモールスで発信しておきました 漁船からは遭難信号を出す間も無く 信号ブイも潮に飲まれたと思われます」「それと本社と契約の気象会社 へも状況説明をしてから各船舶との情報交換を願います」「了解っ」 A直ぐに手空きの若い休憩者達をWatchmenにしてブリッジの監視員と 立たせ老練な幹部達は手分けして3台船積の船舶電話と衛星携帯電話で 沿岸諸国の各港湾長へ直接電話をし始めた頃 相当大きな第3波第4波が 大型の船腹を押し上げたが船は何度か縦揺れしつつも航路を航行して いる…それは日頃ファクシミリで送られて来る気象予報の予測外の 突然の嵐の最中で遭った為いつもの不快な波浪高潮類の所為と 男を救助した時に来た わりと大きな第2波迄は思い込んで しまっていた…揺られ乍 船医が体温を上げる為にリキュールを片手に もう片方には医療鞄を持って事務長が両手に予備の船服や下着を 持って来る其の後に野菜スープの入った底の深いスープ皿を持った 司厨員が続く…是がTSUNAMIと気付かされたのは操舵室横の キャビンでホットチョコレートの入ったコップを両手に身体を 震わせ乍ボー然と丸窓から ともに広がる海原を探っている男の 通じぬ異国語の叫ぶ様な恐怖の唸りと怯える様な目で何かを必死に 訴える全身を使ったボディランゲージが重なった時である だが殆どの電話は不通で繋がった電話でも相手は緊急事態官を通して くれとか 軍隊へ話してくれと言い其の軍隊への連絡方法は知らないと 言ったり我が国は大丈夫と言うだけであった…大災害に翻弄される 此れから多大の過酷な運命が待ち受けているとも知らずに B数日前の夕暮の船溜 出航の準備をしている中小型漁船の傍らで腰を落している男… 外国の支援で造船し漁の技術も其の外国の協力隊より指導を受け 卒業したばかりで自力で漁を始めて何度めかの出漁であった 中小型漁船とは言え最新式で数人の若者が乗り込んでいた 其の協力隊の中の1人の初老の指導員が帰国して少し時間が経つ いつも しかめっ面で滅多に笑わぬが卒業の日だけは眼を腫らし泣笑いしていた 家庭の事情で小学校へさえも ろくに行かせて貰えなかった其の男を 特に目に掛けてくれた指導員より手ぶり身ぶりや絵を描いて貰って 聞いていた別れの際の送られる話の中の幾つかを思い出し乍… 先週の嵐の時 近くで飼われていて逃げ出したイルカと 知ってはいたが弱っていたので2頭に餌を与え人懐っこく 大きく傷付いた方のイルカの頭に軟膏を塗っていた… 『…鯨イルカも食べりゃ美味いさ わしが婆さんから聞いた話では 料理の仕方も相当の数が有るらしい 昔 食糧難と言われた頃 わし等の子供の頃さ 食べた記憶がある味は正確には思いだせんが… 今でも定置網を破るギャングイルカは退治して地元で食べてしまう しかし傷付いた鯨イルカを食べては海の掟に背く食べてはならない 可能なら手当てをして助けなければならない明日は我が身じゃ… 長い人生には様々な事があるでのぅ…』 『…はぁ』 『それから…君の場合なるだけ早く良い相手を見つけ結婚しなさい そして1人でも多くの子供をつくりなさい其れが君の運命に 約束された義務なのだから』 『はいっ先生っきっと…』笑顔の中に一筋の滴 C当日の海洋 船頭「遠くに怪しい雲が流れているが此方の漁に 影響が有るとは思えんしなぁスコールの小嵐程度だろうなぁ」 男「一応1人をWatchmanに回していた方がいいんじゃないですか」 船頭「今日は漁獲が悪いから もう1回網を入れ直してからWatchmanに 回すのは それからだ…さぁあ漁だ漁だ」 男「キャップ……」 船頭「よーしっ網下ろせーっ」 漁船のともから海原へ網が入って行く 辺りを見回す男「何だか耳慣れない音がしないか…薄気味悪りぃな」 船頭「そうだな…確かに奇妙な音が聞こえてくる気がする」 男「あっ嵐が来るぞ高潮がやって来る網を切れ網を外せぇ早くーっ」 男が叫んだ途端に第1波のTSUNAMIに漁船はあっと言う間に難破し 全員が海に叩き落される海の あらがいに男達は成す術も無く 素っ裸にされ ちりじりと波の間にまに のまれてゆく 男は目線の先に自分を揺り落とした難破した船が沈みかけているのを 見 乍 意識の薄れて行くのに抵抗出来なくなっていた… 幼い頃のサイクロンで両親も兄弟も写真も あっという間に失って 家庭の記憶も朧気な男の前に現れる美しい砂浜と椰子の木の下の 涼しげな家の庭で遊ぶ幼少時代の男へ笑みを称える家族全員 しかし声はあっちへ行けと放ちハッキリした両親や兄弟1人ひとりの顔 どれほど時間が経過したのか嵐の切れ間に男が微かに目を覚ますと 自身は揺れる海原に浮く船の残骸に横たわっていた 服は すざましい波のチカラに剥ぎ取られていたが… 指導員が身に着けていたものを『本物の良いWatchを選んで使えよ』と 貧しさ故に卒業の前に個人的に貰った防水時計は腕に確りと付いていた …其の時計を見ると最後の網入れから20分も経っていなかった 近くをイルカの群れが泳ぎ其の直ぐ向こうの方に大型船が見えた… 男の意識がハッキリとしたと思った時イルカの群れは大型船の舳先へ めがけて泳ぎジャンプし乍 男の所へ戻って来る其れが何度か 繰返えされると船のデッキからWatchmanがイルカ達を覗いている 男は其の船べりを動く顔めがけて時計のガラス板で 太陽光を反射させる…とWatchmanの返事が水面を蹴って響いてくる 「▲◇×◎(この波じゃ船を近付かすのもボートを降ろすのも危険だ 此処まで泳いで来れるか)…」男には言葉は分らなかったが素っ裸で 大きくゆっくり手を振った そして大型船が これ以上男へ近づくのは 危険だとも男にも分っていた しかし傷だらけの男に泳ぐ体力は残って いなかった…すると男が乗った船の残骸が急に動き出したのでハッと 後を見ると あの憶えの有る頭に半月の傷のイルカと もう1頭が 船へ向け押しているではないか…船の舷に緊急に降ろされた階段へ 2人の甲板員に抱えられる様にして男が跳び移りすかさず登って行き デッキから振り向いた瞬間に第2波で船は大きく揺れたが 男達は手摺を確り握って海面へ目を向けると 男が乗っていた船の残骸は海の藻くずと化していた 2頭のイルカは船の ともの方でジャンプして其のまま海中へ潜った ♪仰げば尊し 我が師の恩 教えの庭にも 早や幾とせ 思えばいと疾し この年月 今こそ分かれ目 いざ さらば 互いに睦(むつみ)し 日頃の恩 別るる後にも 八代(やよ)忘るな 身を立て名を上げ 八代 励めよ 今こそ別れ目 いざ さらば 辛くも博愛(ひろい)この世界 残りし木々にも 花 巡り 目出度き淋しき 涙 笑ふ 今こそ解れ目 また会ひませう♪ 詞/言霊君(ことだまのみこと)と世界の市民 曲/日本と世界の市民「仰げは尊し」 一首:静かなる小波の揺れに突然の 怒涛のうねり荒ぶる波紋 一首:生きる道 解るる頃が 悲し際 様々な世界の教え享け 一首:海よなぜ君はしょっぱいか砕け散り 波の間々へと涙をためん とも(艫):船尾船尻の意 舳先(へさき):船の最前方の意 Watchman:時計男と書いて見張や監視員の意 後書:あくまで童話として書く別して他に言ふ事あらず 追記:このストックしていたものも掲示前に誰かが覗く罰当りめ 若葉の頃迄の掲載分は盗み読みされているも予定通りとす ('05/1記) ♪♪ブロッケンセンの満天♪ (宇宙の子守り歌) @ 「ツーッ タダイマMMNGC88888889ノ インリョクケンヲ コエマシタ ツーッ」 「・・・・Z ZZZZ ZZZZZZZZ ZZZZZZZZ」 有機性ロボット宇宙船グードーク2号は星雲連合探査隊の熟眠冷蔵乗員と 西暦2002002年から1800億年後の目指す方位の宇宙の果てへエネルギー 送り出しの星雲間加速流を飛石状にタイムワープしていたが船体は 予定された巨大星雲団を過ぎた為に通常の速度に自主制御している・・・・ A 乗員各自は中夢テレパシーモードの半仮眠のまま脳波での会話を始めた 「(はーいっ ごきげんどうですか みんなー)」 「(・・えー うーっ こちらアルブレットです ・・まだ よくわかりません)」 「(ボーは どうですか・・)」 「(ZZZZ・・・・)」 「(・・まだのようですね ウルリカはどう・・)」 「(・・こちらウルリカ まいど げんきいいかも です)」 「(フレデリックは どうですか)」 「(・・がぉーっ てなもんで)」 「(・・よろしい・・・・エリックは どうですか)」 「(じょうじょうです・・マルガリットせんちょうのほうこそ いかがですか)」 「(ありがとう なんとか はんだんりょくは さきにめざめています クリスティナの のうは おきてますか・・)」 「(はいっ ・・もう れしぴを かんがえはじめました・・)」 「(・・・・カーリン カーリンは よく ねていますね・・)」 「(ふぁー・・てきせいじゅみょう50000ねん しかない じだいに 24じかん も ねていたとは もったいない)」 「(・・そうですか みなさん じっさいは10おく105まんねんの すいみん だったのですが)」 「(せんちょう ボーが おきたようです)」 「(・・・・こちら あーあわわわわーっ てな ボーです)」 「(これで そういん かくせいはんぶんに そろいました せんちょう)」 「(あんしん しました ・・ウルリカ みんなの じょうたいを かくにん)」 「(りょうかい メディカルコンピュータに ぎょうむしれいを だす)」 B 音も無く滴が当り始めると船体の速度が急激に遅くなる 「ツーッ ハーイッ コチラハ グードーク2ゴウ ノ メインズノウノ ブロッケンセン デス セイカクニハ ジシュカイシュウヲ 1マン11カイ シテイマスノデ ワタクシハ グードーク2ゴウ クローン10011カイデス ・・ ミナサマ ハンブン オキテイマスネ ・・・・ソレデハ シツモンデス カクジ コタエテクダサイ ・・デハ イチモンメ ウチュウキゲン*ハ ・・・・ハイ ホボセイカイデス コノコタエハ テツガクニ ヨッテノミ ショウメイサレマス ・・ムニ チリガ ベツノ チリト ショウトツ シタトキヲ トクイテントシテ ウチュウガ ハジマッタ ノデス ・・デハ ニモンメ ワレワレガ メザス モノハ ・・ハイ ソウデス テンタイノ カベヲ ヌケ ツギノセカイヘ ユクノデス ・・・・ミナサマハ スイミンチュウニ 2マン21カイ カクジノ クローン*ニ キオクヲ ウツシカエラレ スガタモ シンカシ ・・?? ムフッ ソレハ オキテカラノ オタノシミデス ソレカラ ノウノ ヨウリョウモ ジカンノ ケイカニ アワセテ バージョンアップ サセテオキマシタガ コレマデノ タビノ レキシ データハ カクセイジノ ジシュガクシュウノ モラルニ シタガイ スイミンジ ニュウロクハ シテイマセン QアンドAニ ホボカンペキニ コタエラレマシタノデ ゼンインセイジョウデス・・デハ マーキングプラマー*ノ マルメ オールボア ラッペーンランタ ガンビグ ガ モクテキチ ヲ シラベテ セイカクナ ジョウホウヲ オクッテ クルマデ シバシ ハンカミンノ タビヲ ドウゾ ・・・・ツーッ」 C 小さな水の ほうき星達が次々と現れては遠ざかる 宇宙を煌煌と照らす水の天体を中心に頂く目の前の 点の様な星雲が徐々に大きく近づきつつある アルブレット「マルガリット船長より 皆んなに業務話がある」 マルガリット「現在 ワープ前の標準銀河時間で2百万2千2年4月29日 24時マルマル分 即ち 4月30日零時マルマル分に宇宙の壁を破った様だ 此れをもって本船はカシオペア座方位星雲群ケルナンノス航海王と バイキングの連合国との連絡が取れなくなった そして我々は宇宙全体が 液体に包まれた新宇宙間に居る 新しい世界を現認発見したのである 始祖の地球人の中には宇宙がエーテルに満ちていると言った人が居たが まんざら的外れでは無かった様だ 別世界ではあるが解読途中ではあるが 液体宇宙間に各星の全体が水球で出来ている星星の天体である もしや この宇宙を開拓する最初の理性的生命体かも知れない 各自の教典と宇宙哲学をもってしたから科学も決して絶望する事無く 標準銀河暦1800億年に夢を繋ぐ事が出来たのだ しかし我々はそれら 各自の教典を旧宇宙に送り返そうではないか 何故なら この新世界の 未来で我々が我々の愛の子供や輪廻転生の子孫に天使の如く崇め奉られ 又 古代の憎しみや悲しみを呼び返さない為 誤解されない手本の祖に 成らなければならないから・・・・さて時間の歪みが無くなり正常化する夜迄 今しばらく魂となり揺り篭の旅人とならん さあプロッケンセン 例の 古き良き宇宙雅楽の子守り歌で誘ってくれ・・・・」 「〜ル〜ル〜ル〜 ル〜ル〜ル〜♪ダンシン(グ)ダンシン(グ)クィーン♪〜」 「うーんっ いい響きだわ自分の姿が瞼に浮かぶ様・・輝く輪に抱かれて 赤ちゃんに戻って行くようだわ・・・・アバ アバ・・・・z zzzz zzzzzzzz 」 一首:潤いの 感あり未踏 懐かしさ 空の如くに 海より深い 一首:代々の 輪廻転生 速度上げ 選ばれし船 言霊となる 狂歌汎声:宙野より 振り返らざる 良き街も ソドムゴモラも 遠く去り行く 後書:現代人も健康の為 良いも悪いも直ぐ眠るべし クローン人間:遠未来技術の応用は広がるが紛争が続いたり技術条件整備 とモラル全体が形成されぬと女性だけでのクローン化の近未来も可能となる ('04/4記) マーキング プラーマー:目印揚陸(着水)艇 哲学的宇宙起源:作者が新進化論の説明用の一部として新進化論と同時に 思考した定点原則 番外:一松流「無限概念」は時間空間数間等を円時計に見立て起点より 何処までも針を進められ戻されるも現実的には堂々巡りの針を動かす 「思考エネルギーが届かない先を神の領域の無限」とする 回る番外句: かざるやつ みすかされても うそぶいて 回る番外句: てかがみを いまのほうむけ さばくばか 回る番外句: かちかんの ちがうともだと ペテンよぶ 回る番外句: 憮然なり 下界嘆くに 子守り歌 |
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ザクッ、ザクッ、ザクッ。ザクッ、ザク、ザザザザッ・・・・もう歩けない。 ザクッ、ザザザ。行けども行けども地平線である。計画では、一番近い 次のオアシスヘ既に着いている筈なのだが。ザッ、ザッ、ザッ。砂目が 荒く砂深い。流砂もある。オフロードカーでは危険だからと 20頭の駱駝に積めるだけの食料と衛星ナビゲーション・システムを 積んで9人の部下と共にの立派な旅立ちではあったのだが。 数日前からの太陽フレアーによる電波障害でナビシステムは 出鱈目の位置を示していた。同時に起きた砂嵐の為に商隊は バラバラになっていた。蜃気楼と気付くのが遅かったのも、残った 隊員の気力を削いでいた。自分が乗っていた駱駝は、昨日 動けなく なってしまった。今頃は禿鷲の餌食になっているだろう。 先程迄は方法論や計画目標設定に誤りがあったのか。それとも商隊の 部下に問題が等と取り留めが尽かなくなって、そして思考力ゼロ。 水は疾うに底を尽いていた。砂に足を取られる。ザッザッザザザ、ザザ、 ザッ。 「 何故だっ。」隊長は、もんどりうった。 ザッ。ザッ。ザッ。 ザッ。ザッ。ザッ。 其の頃、遠い岩場のオアシスを目標に 同時同所をスタートした 別働隊があった。 ・・・・「此れは我部族が何百年にも亘って品種改良を続けています。 先端技術で更なる進化を重ね日本から世界へ役に立てて欲しいの です。・・次は何年先に採れるか分からないこの種子を発芽期間中に 貴国へ届けて欲しいのです。この季節、ここの飛行場は使えません。 港迄は車で行けますが、濃霧を恐れて入港は当分無いでしょう。 ですから飛行場のある次のオアシス迄キャラバンを出しますが、 貴方には、貴方の考えで別働のキャラバンを組んで欲しいのです。」 「 ナッ 分かりました。 シャリフ殿下の願いなら断れません・・・・。」 「 ショッコラー。」* 「処で野盗の出没頻度はどうですか。」 「この季節奴等は殆ど街に出てよからぬ事をしている様だが。もし 出会ったら・・・・此れで・・・・飛行場に着いたら返して下さい。」 「 ナッ・・・・。」 彼等は 各自コンパスを首から下げ 右腕に隊長が自ら作った 縄文を想わせる日時計 左腕には最先端のソーラーウォッチ 水筒代わりの小さな瓜を背嚢にぎっしり詰め。揺られて逆に体力を 消耗するからと 駱駝は緊急の荷役用 担架代わりとして1頭のみを 牽いていた。パスポートを入れた胸のポケットには各自の国旗 名前 血液型を縫っていた。万が一の時は 誰が見ていなくとも自国の人間 として最期を迎える為に 隊長は 小さな日の丸だ。ぎらぎら陽射しの 時間は杖代わりの旧式傘を開いて 片膝に顎を載せ仮眠を取り 急の 砂嵐には傘で互いに手を繋ぎ 主に夜間 蠍に注意し乍ら自分の足を 頼りに歩き続けたのである。日のある内に 左腕の時計を見て それに 右腕の日時計を合せると方角が分かり 星空で確認し乍ら歩くので ある。磁気嵐でコンパスや小型ナビが使えない時は 心強かった。 ザクッ、ザクッ、ザッ、ザッザッ。ズッ、ズッ、ズッ。 気付いていたが 先程より砂漠から土漠へと変わっている様だ。 所々の石っころと 小さい潅木も見え隠れしている。潅木があると 言う事は 近くに伏流水が通っているのかも知れない。しかし それを 探し掘る力はもう残っていない。・・・・ 二日前の夜明けに休息を取っていた時の事である。隊員の一人が 其のパスポートに何か書いていたので 遺書なら拙いと思い一寸考え とっさに隊長の口から出た言葉が「あっちの砂丘を見ろ。ほら山鳥が 低空を飛んでる。」「うわぁあーオアシスは近いぞ。」「着いてから出す お袋宛ての手紙を間違ってパスポートに書いたよ。メモ用紙に 書き直さなきゃ。」「アッラー・・」 自分の一言で自分も含め全員で 蜃気楼を見た。が それでいいと 遺書が手紙に変わったのだから縦しと しようと自分に言い聞かせた。気力の萎えが死に直結するのが砂漠。 半日後。・・・・「ズッキューン」 乾いた鈍い音。 脚を怪我したから 苦しめない様にと駱駝を・・・・。しかし 怪我は 方便である。食用でもないのに隊長の不注意から残酷な事をした。 仕入れに問題があったのか瓜の中に腐物が混じっていたのである。 荷役用にと牽いて来た駱駝の血が水代わりになった。 「これじゃドラキュラだ。」「じゃ太陽に溶ける前に吸血蝙蝠になって オアシス迄飛んで行こう。山鳥の後をつけて。」「いっそ、トランシル バニアだ。」「いや、バルカン迄さ。」 ジョークが出る位なら、今日明日は、大丈夫と隊長は思った。 「南無阿弥陀仏」と唱えて来たが「アッラーアクバル」の方が良かったの か・・・・・・・・・・・・潅木を横目で見乍ら歩いたのだが それが以前 家族で千鳥が淵の桜並木を散策した時の様に 美しく映えて見えるのが不思議だ。しかも堀の匂いがする様な気が する。今朝は 運が良かった霧の発生のお陰で傘の露を擦り取って 其のスプーン半杯の雫を口に含んだ。今 思うと己自身で死水を取って いたのか。・・・とうとう妄想の世界に入ったのだと覚悟し始めた。 この地で死んだら犬死だな と諦めにも近いものがあった。体力は既に 限界を越えていた。日本に残して来た愚妻と「もっと話をしておけば 良かった」と想った。又 可笑しな事も思い出していた。オアシスを発つ 前の事である。其の親の顔を知らぬ幼い妹に飲ませようと ジュースを 盗もうとして果物屋の者に捕まった現地の見知らぬ子供の目が とても澄んでいたので 自分の子供を救うが如く身体を張って助けた のである。札片と体力が役にたった。回教徒の窃盗は腕落しの刑 逃走は 足切りの刑のお国柄である。 ・・・・それがあの世とやらへ今日 行くかもしれぬ彼の慰みの一つ でもあった。勿論 自分の子供の顔も浮かんでは消え 消えては浮かび。 天国に居る筈だろうの親の所へ行けるのか。若しかすると地獄行きかな 等とまとまりが尽かなくなって来た。目も掠れて来た。 後百歩。歩いたらそこで倒れて死のう。と想い続けて それを 何度と無く繰り返して来たがもう・・・・ 「(やっぱり駄目だ。)」 ザッ・・ザッ・・ザ・・ザッ・・ 小さいフラッシュライトの標準を数メートル先に合せフラフラと 倒れかけた。・・・・其の時、先頭を行く一番若い隊員が何故か 急ぎ足になった。歩け歩けズッ、ズッ。ズッ、ズッ。 歩け早足ダ。ダッ、ダッダッダッ。 薄く漏れている小さい農家の窓明かりが見えたと思ったと同時に オアシスからの渓流の囁きがハッキリと聞こえる。「助かった。」 星空を仰ぎ、母屋から出て来た主人へ念の為、尋ねた 「 インシャラー サャラーム 今日は、何日ですか。」 各隊員の時計のカレンダーは 狂っていて予定よりも一日早かった のである。全員に隊長と同じ軽くはない装備をさせ。黙して従って来た 四人の部下は、一人も欠ける事無く 小さな渓流の水を口に含み 一服しようと着けた火に白い歯が煌煌としていた。 それから、気が付くと白みかけた地平線に山鳥達が飛び交い始めていた。 その山鳥のシルエットに向かって心の手を合せる隊長。 「(蜃気楼じゃ無かったのだ。助けられた。・・・・有り難う。)」 *ショッコラー=アラブ語で有難うの意 尚 チョコレートの意の仏語のショコラとの関連性は響き以上有り。 モスリムも我々仏教徒と同じで真っ当な者が圧倒的に多数を占める。 普通 異教徒の前で神の話はしない謙虚な紳士が多い。異教徒へも礼節を 尽くしてくれる。だから過激派は極少数の異端児で有る。 ('01/11更新) |
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「ナマステー。あのー、ここ空いてますか。」 「あっ、どうぞ・・・・。煙草、煙たいですか。」 「煙草の煙ぐらい。・・済みません。向うの席を追い出されたものですから。」 「・・・・追い出された・・・・。」 向うの席を見渡すミィーオ 「・・・・あのー、話してもいいんですか。」 「・・・・勿論。話して下さい。」 「私は、ビジネスマンです。商用で、この機に乗ってます。只、購入の 団体割引のディスカウントチケットの都合で彼等と同席にされた のです。私が望んだのじゃ有りません。」 「何故、同席出来ないのですか。」 「私が、バルナ最下層の穢(けが)れた階級の人間だからです。」 「バルナ・・・・。」 「カースト制度です。」 「あーっ。分かりました。でも貴方は、穢れた人間なのですか。 失礼な質問で済みませんが。」 「いいえ。でも、私は、間違いなくシユードラですから。」 「・・・・・・・・。」 「あっ、済みません。シュードラとは、奴隷階級民の総称です。」 「・・・・大変失礼ですが、貴方は、奴隷ですか。いえ。奴隷なんて 今の世に居るわけが無い。えー・・。私もそうですが普通人間は、 不浄な者ですよ。神じゃない。しかし、神なら人間に階級を 作らないですよ。・・・・失敬。少し驚いてます。カースト制度は、 歴史の中の物と思っていたので。戸惑っています。・・・・何、話して いるのか解らなくなった。質問を変えます。貴方は、彼等と仲良く したいのですか。又、カースト制度を認めるのですか。」 「答えなきゃ成りませんか・・・・。」 「気分を悪くしたのなら御免なさい。只、私の向学の為に・・・・。」 「・・・・はい分かりました。今、彼等を好きには、なれません。カースト 制度を支持する下層出身者は、誰も居ません。」 「成る程。最後にもう一つ質問です。何故、彼等に出身階層が 分かるのですか。」 「それは、名前とか、話し方とか。身なりとか。雰囲気でも、お互いに 違いが分かります。印度人なら分かるのです。」 「・・・・それは、貴方達が間違っていると思いますよ。私には、違いが 見えません。・・・・見えるのが間違っている時も有るでしょう。」 「・・・・。」 「私は、ジョーカー・ミィーオといいます。東京迄です。 宜しかったら酒でも一緒にどうですか。」 「ああ、有り難う。私は、ダォ・ジュードです。宜しく。 モスクワ迄ですが・・・・楽しい旅に成りそうです。」 札片を胸のポケットから見せつけている 赤ら顔した馬鹿面のミィーオ 「・・・・免税で酒などを買って、次の国で売る。 そうやって、世界旅行の足しにするのです。賢いといえば、 賢いですよ。」 「ハハハッハッ・・・・確かにそいつぁ賢いや。だが折角の観光旅行で そんな事にエネルギーを使いたかないな。」 彼等に見せる様に地声の大声で話しながら札片を切るミィーオ 「スチュワーデスさん其の煙草も其の酒も・・・・幾らですか。」 「それにしても。貴方の名前も変わっていますね。」 「ああ、ジョーカーの意味、解りますか。冗談ばかり言う道化の意味と、 もう一つ、日本のトランプでは、切り札より強い札の事です。・・・・・・・・ それより、飛行機の中の酒は、これで全部かな。ヒィック。・・ウィッ。 私、性格良くないですから。・・・・ヒッヒッヒッヒ。」 「ツーンッ。こちらは、機長です。空の旅は、如何ですか。定刻どうり モスクワ空港へ到着します。天気は、晴天。気温は、マイナス9度。 只今より機の高度を少しずつ下げていきます。気流の関係で少し 揺れますからシートベルトをお締めになって下さい。煙草は、 到着ロビーへ入る迄お控え下さい。では、良い旅を。ツーンッ。」 通過待合所バーカウンター 「付き合ってもらって、悪いですね。」 「いや、どうせ何時も、この便じゃ朝迄ロビーで過ごすしますから。」 「ふーん。彼等もあそこで時間を潰しているよ。」 「彼等は、日本迄の様です。」 「ふーん。そうですか。」 「処で、其の酒は、どうするのですか。」 「失敗酒です。」 「失敗酒・・・・。」 「二本残して、後、貴方、貰って下さい。」 「全部。」 「そう、全部です。」 「・・・・・・・・。」 年配の女性バーテンダーが近づく 「何にしましょう。」 「ドーブルィヴェーチェル。ピロシキ有りますか。牛肉じゃないやつ。」 「ドーブルィヴェーチェル。うちのピロシキはマトンを使ってます。」 「・・・・それじゃピロシキと野菜のスープと ミルクコーヒーを二つづつ。それでいいですか、ジュードさん。」 「あっ、有り難う。それでいい。」 「・・バーテンダーさん。・・・・そこに有る、お酒、ウォッカとブランディ 全部・・・・下さい。」 「ハアー、これ全部。」 「そう、全部。それと、ここのロビーで他に酒を買える店が有りますか。」 「この時間帯は、他の売店などは、閉めていますので・・。一寸待って。」 事務所から責任者を連れて来るバーテンダー 「貴方ですか、ここの酒を全部買いたいと言う、お客さんは。」 「そうです、私です。」 「あのですね、ビジネスなら、酒造問屋を紹介しましょうか。」 「いえっ。ビジネスではなく、個人の好みで全部欲しいのです。」 「ハァー、それは、駄目です。一人数本と相場が決まっていますよ。」 「じゃー、せめて、売約済みの札を全部の酒に貼ってもらえませんか。 金は、払います。」 「貴方、酔っているのですか。・・・・何故ですか。」 カウンターを離れて責任者とヒソヒソ話をするミィーオ 「ダー。ダー。成る程、解りました。それじゃ、私にも条件があります。 そこのロビーの書棚に有るマルクスとレーニンの本を読んで 下さい。そうしたら、貴方の希望をかなえて上げましょう。本は、 差し上げますから。・・飛行機の出発までは、間だ時間があります。」 黙々と そして読み終わるミィーオ 「読み終わりました。」 「どうですか、素晴らしいでしょう。共産主義は、素晴らしいでしょう。」 「うーむ。成る程、ロマノフ王朝の悲劇に合理性は、無いが・・。 しかし、幾つかの事を除けば1917年前後のこの地では、 選択肢の一つだと思います。・・・・でも、今では、・・・・ 時代にフィットしないと思います。・・・・少なくとも、貴方は、 ・・・・・・・・し様とする私の行動を理解したわけですから。・・・・ お互いに個人としての価値観が同じか、又は、ひじょうに 近い分けですから・・・・・・・・。勤労者派作家と言っても、私は、 市場主義、即ち資本主義者です。と言う事は、・・・・。」 「・・・・みなまで言っては、いけない。」 「解っています。・・・・たまたま、貴方と、話が出来て、ちょっびり 地球の未来が面白く成って来ましたよ。」 「兎に角・・・・貴方は、お客さんなのですから・・・・。 ・・・・資本主義者は、只の金の亡者だと思っていたのに。」 出発ゲイト前 「タネバー。ミィーオさん。」 「どう致しまして、ジュードさん。私の方が楽しかったですよ。」 「責任者のムジークインさんにまで、見送りしてもらって。 有り難うございます。」 「何、言ってる。貴方のお陰で面白い劇に参加出来て、・・退屈な 仕事にいい思い出が出来たよ。バーテンダーも喜んでいましたよ。 今、手書きの売約済みのラベル剥がしで汗流しているから・・・・ 又、逢いたいと言ってましたが。」 「ハハハっ。この国は、恐い国だと私も思い込んでいたが、貴方達と 偶然、・・・・楽しい事を一緒にやれて・・・・将来は、もっといい事が 一緒に出来るといいですね。バーテンダーさんへも伝えて下さい。 有り難うございましたと。」 「伝えます。又。・・・・そう・・・・きっと。ダスヴィダーニャ。」 「さよなら。」 ゲートに入ったミィーオ 振り向き様に叫ぶ 「ヘイッ。ジュードさん。忘れないでくれ・・・・彼等も酒を買えなく なって初めて自分達の環境に、気付くんだ。・・・・いやな時は、 彼等の意気消沈した顔を思い出してくれ・・・・貴方もそれで、 あたり前と思わないでくれ、地球上の人間の価値観に大差は、無いんだ。 思い込みは、思い入れに変えよう。必ずいい事有るから。」 「ミィーオ、信じてもいいのかい。」 自信に満ちた声で問い返すジュードに 「ヘイッ、ジュード、・・・・・・・・ダーダーダーッダーッだ。」 ・・・・・・・・ ・・・・・・・・ 後書き ユーラシア路を帰途のミィーオ 成田に着く頃は文無し状態になっても 恐さ知らずで目だけがギラギラした25歳 昭和55(1980)年 日本も 春 未だ浅き時であった 平成11(1999)年現在 人口10億に届こうとする印度でカースト制度は 風習として残るも時代とともに徐々にではあるが着実に消滅の方向に有る 其の後 壮大な実験・社会主義の創作に勇気を持って中止した露国は ハッキリと目に見えはしないが確かに少しづつ良くなっている・・・・・・・・ そろそろ一緒に・・・・熟考・・・・少し近づくか・・・・・・・・小さな世界 ・・・・それにつけても あの頃の糞詰まりの大人なる輩達が後になって 倒れし者を石打つ様な 物言いをする 空しさに己は気付かないとは 今も表現の自由・信仰の自由と人権を認めない国と其の衛星国有り 幾つかの国の詭弁者は その国の詭弁に尻尾を振るのである・・・・・・・・ 我が日本も何処か詭弁国に似ている人達が少なくない ・・・2003年幾つかの独裁詭弁国と人権詭弁国が残るも2030年迄に 其の形態が 消滅する・・・・・・・・確固たるものが見える 先ず其の国の多くが片肺飛行に疑問を感じ始め民意の民主主義が見えたら 個々の新しい友情のエンジンに点火しよう。 ・・・・・・・・('99記) 行き先により下記のドレかをクリック!!!! |