THE DAY THE EARTH CAUGHT FIRE / CITY
BOY
以前から話題にのぼっているイギリスのプログレ・ポップ(?)バンドが'79年に発表した5thアルバム。ずっと探していたんだけど、ようやく入手することができました。STREETS〜STEELHOUSE
LANEというキャリアが、メロディアス・ファンに注目されるマイク・スラマー(G)在籍のバンドとしても知られるが、実際その音楽性は屈折したヘンテコ・ポップスであり、本国イギリスでは受けたのかもしれないが、我々日本人には今一つ、その良さが理解できないというのも事実。しかし、この5thアルバムの1曲目(タイトル・トラック)だけは全く別だ。圧倒的にドラマティックな楽曲、ヴォーカルのメロディ・ライン、ギター・ソロのいずれも素晴らしい。LION'S
SHAREのカヴァー(超ヘヴィな現代的メタル)で、曲の大体のラインは知っていたのだが、このオリジナル・バージョンの作風はメロディック・ロック的であり、またプログレ・ハード的でもある。全体的には相変わらずくせの強いポップスをやっているのだが、このタイトル曲の存在感は特別といったところだろう。以前、ROXYでもかかったことがあるみたいだけど、その時に現場に居合わせなかったことが悔やまれる。(笑)
(hatch)
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MILLENIUM / ANY DAY NOW
スチュアート・ザルツ(ex.THE WORKS〜WALL OF SILENCE)、アル・ラングレイド(TOTAL
STRANGER)という二人のカナディアン・メロディック・ロッカーによって結成されたプロジェクト。'99年にMTMからリリースされたアルバムだ。THE
WORKSとWALL OF SILENCEのアルバムが'99年に再発されたのも、このプロジェクトの活動と無関係ではないかもしれない。同時再発されたこの2枚のアルバムは、いかにも'80年代末期らしいブライトなハード・ポップで、その筋のファンは結構喜んだのではなかろうか。特にマイク・スラマーのSTEELHOUSE
LANEがリメイクした"Addicted"を含む、WALL
OF SILENCEの『SHOCK TO THE SYSTEM』の完成度の高さは、メロディック・ファンのみならず広く一般のファンにもアピールする内容であったと思う。その中心人物だったスチュアート・ザルツが全曲を手掛けたアルバムだけに期待は高い…わけだが、楽曲のクオリティはもう一歩というところか。もちろん音楽性は紛れもないメロディック・ロックだし、音像もいかにもMTMといったふわふわした感じのサウンドなのだが、肝心のメロディがあまり印象に残らないので、食い足らなさを覚えてしまう。それでも、(1)"Angel"、(5)"Camouflaged"、(8)"Covering
Ground"あたりはツボを押さえた楽曲なので、メロディック系ファンはある程度納得する内容であると思う。TOTAL
STRANGERの方は、音質の劣悪さのため、あまり好印象は持っていないのだが、ここでもごく平均的な歌唱(決して下手ではない)を聞かせている。甘くてハスキーな声質は、このジャンルで最もありがちな類のヴォーカリスト。「フレッド・ヘンドリクス・タイプ」なんて言葉も思い浮かんでくる。スチュアート・ザルツという一人の才能あるメロディック系アーティストが、再スタートを切ったアルバムというところに、本作の価値があると言えるだろう。
(hatch)
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THE BOOK OF HOW TO MAKE IT / GRAND
ILLUSION
B!誌で好評価を受けたので、私のようなメロディック・ロックに執着心の強い人間は皆んな手にしただろうアルバム。'01年リリースの最新作だ。結論から言うと「何でこれが93点?」という感じ。期待が高かったということもあるが、メロディもイマイチ、ヴォーカルもイマイチ、音質もイマイチ…というすべてがイマイチで、ごく普通のメロディック作品なように思う。昨年リリースされたメロディック作品と比較すれば、T'BELLやMETROPOLISの足元にも及ばないレヴェルで、T'BELLの評価の低さを考えれば大いに納得がいかないというのが心情だ。同じマーキーなのにね!?
冷静な頭で考えれば、(1)"Feeling Strangely Fine"、(7)"105
and Running"、(10)"Don't Wait Up"あたりは○をつけられるし、繰り返し聴きたいと思える作品ではある。ジャケットの雰囲気も良好だ。ただし裏ジャケに写るメンバーのルックスはなかなか厳しい(今のAXEやMAGELLANとタメはるかな?)感じで、腰がくだけてしまう。B!の評価を真に受けて「これがメロディック・ロックの最高峰なら、他も大したことないな」という誤った判断を、今の若者たちが下してしまうことを懸念する。前身のPROMOTIONは未聴なので、あまり大言を吐くのは何だが、この作品に関しては中古盤で入手しておけば十分なレヴェル。 (hatch)
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