WHITE VISION / WHITE VISION
 カナダ出身の4人組メロディック・バンドが'95年にリリースした唯一の作品。専門レーベルとしてメロディック・ファンに注目&支持されたものの、ほどなくして倒産してしまったLONG ISLANDからリリースされたアルバムだ。WHITE何とか…というと、WHITE SISTERやWHITE WOLF、WHITE TIGERにWHITEHEARTと、メロディックなイメージを持ったバンドが多いので思わず期待感を持ってしまうのだが、このバンドも路線としてはまさにそれ。しかし、いかんせんB級であることは否めない。まあ、典型的なLONG ISLANDサウンドというところか。特筆すべきはCHILLIWACK〜HEADPINSビル・ヘンダーソン、ブライアン・マクレオドが楽曲提供していることで、人脈的なつながりがあったであろうことも推測される。残念なのはヴォーカルがあまり上手くないことで、声質もざらついた感じだし、音程も怪しいので、せっかくの楽曲の魅力を減退させてしまっている。ところで、裏ジャケのクレジットを見ると「Dedicated to BRIAN MCLEOD,R.I.P」という記載があるのだが、この人はすでに故人なのだろうか? CHILLIWACKでもHEADPINSでも素晴らしい楽曲を書いていた人だけに、事実なら残念な話。   (hatch)


PLEASE STAND BY / 1994
 '80年代に入ってからソロ・アルバムも発表している女性ヴォーカリスト、カレン・ローレンス擁する4人組メロディック・ロックバンドの2nd('79年発表)。先に聴いていた'78年の1st『1994』は、退屈なメロディを、並みのサウンドと並のテクニックで再現してくれる…という、なんともつまらない作品(カレンのヴォーカルはそれなりに上手)だったのだが、翌年発表のこの2ndも、それほど進歩のないごく普通のメロディック・ロックが展開されている。とんでもない駄作というわけではないが、これといった特徴が無いんですよね。たれ流しと言っても良い。それでも、A(2)"Wait For Me"だけは、哀愁のメロディが効いた好ナンバーで、「メロディアス・ロックなら何でも!」という人(そんなにいるとは思えませんが)にはOKの曲かもしれない。この1曲だけが救い…というやつでしょうか。ジャケットに写るカレン嬢の姿は、どことなくジョーン・ジェットを思わせる姐御風なので、女性ヴォーカルにこだわりがある人は喜ぶかも(って私か)。 プロデュースは、デビュー作同様、HARLEQUIN等を手掛けたジャック・ダグラスが担当している。バンドは本作を最後に解散。   (hatch)


ALLIES / ALLIES
 AORの世界ではCCM(Contemporary Christian Music)の名バンドとして知られたSWEET COMFORT BANDランディ・トーマス(G)と、'90S後半にはソロ・アルバムを発表しているボブ・カーライル(Vo)らを中心に結成された5人組の1st('85年発表)。後期のSWEET COMFORT BAND(後期しか聴いてないけど)は、シンフォニックな音像に、そこそこハードなギターが絡むという、典型的な産業ロック・スタイルを示していたが、後進とも言えるこのALLIESでも、ほぼ同様の路線を踏襲している。正直なところ、SCBはいまひとつ、メロディがなじみにくい(単なる好みの問題だろうが…)印象があるのだが、こちらの方が小匙2杯くらい哀愁味がプラスされているという感じだ。でもそれは、きっとヴォーカリストのタイプの違いということなのだろう。当然ながら楽曲のクオリティは高く、A(1)A(2)B(1)B(3)あたりは◎〜○の仕上がり。AORファン、産業ファンの双方の話題にのぼるにふさわしい内容と言っていいかもしれない。この'80S中盤という時期は、やたらAIDものが流行った時期(We Are The WorldとかHear n' Aidとか?)だが、このアルバムの内ジャケにも「アフリカ飢餓難民を救いましょう!」みたいなキャンペーンのチラシが入っていて、アーミールックのメンバーたちが「我々は戦います!」みたいなことをおっしゃっている。こういうメッセージ性もCCMならではというところだろうか。本作は1stだが、発表枚数は多く、'90Sまでに合計6枚の作品をリリースしている。  (hatch)


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