MIKAILA / MIKAILA
Britney Spearsを話題にしていいなら、どうせならこっちもレビューしちゃえ!ということでMikailaちゃんです。と言っても誰も知らないか。(笑)
ブリトニーがブレイクしたのが'99年で、それ以降Christina Aguileraだとか、Ashanti、Christina MillianなどのR&Bベースのティーン・アイドルが沢山出てきていると思いますが、このミカイラは昨年('01年)にアルバムデビューしたばかりの16歳。ぱっと見はティーンエイジャーには見えない…っていうのは、他のアイドルたちと一緒かもしれませんね。アイドルとは言っても、一昔前のソレのように、本当の意味での偶像では生き抜けないのが'00年代?どの子たちも素晴らしい歌唱力をもって、きらめく宝石のような楽曲を歌っているという印象です。商業主義かもしれないけど、そういう音楽が楽しめないワケがないじゃん…ということで聴きまくっているというわけ(笑)
またまた前置きが長くなりましたが、このアルバムも楽曲が大変充実しています。狙っている路線はBritney+Christina
Aguilera+Jennifer Lopez÷3みたいな、あまりにソツ無さ過ぎる'00年代王道ポップス路線だったりするわけですが、それだけクオリティが高い証拠と言えるかもしれません。あまり個性的とは言えない、というかフォロワー感が一杯だったりもしますが、ブラガだってハロウィンのフォロワーからはじまったわけだし…(ちょっと違うか)
(1)"So In Love With Two"は、昨年アメリカでもスマッシュヒットしていますが、この曲をはじめとしてキャッチーが楽曲が連発。(6)などは、今大爆発しているJennifer
Lopezライクなラテン系のメロディも導入しており、実にソツなくまとめているという印象です。 (hatch)
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NEVER EVEN THOUGHT / COLIN BLUNSTONE
'78年の100%ジェフ・ポーカロ! クレジット上そうだというだけの話ではない。2曲目"Lovelight"で歌が入る直前に飛び込んできた耳慣れたフィルインで、自分でも気づかなかった耳のスイッチが切り替わってしまったようです。ああジェフだジェフだジェフだー…最初から最後まで、全ての曲の、あらゆるフレーズ、ひとつひとつのショットに彼以外の何者でもないマークが刻み込まれている。彼のプレイに思い入れのある人には絶対わかってもらえるはずだ。10年前に知っていたら私はどう書いていただろう。
他に目ぼしい名前は、David Paich, David Hungate, Michael Omartian,
James Newton Howard, ホーンセクションはTower Of Power、バックヴォーカルにRod Argentとその元同僚John Verity。プロデュースはBill Schnee。メンツだけで気絶できそうなこんなアルバムが今なお埋もれていることが信じられない。聴いてしまった人は魂を抜かれて世間に知らせることを忘れてしまうのか、独り占めしていたくて口をつぐんでいるのか。たしかに、AORとして認知云々というのとは無関係にコリンのアルバムはどれもひっそりと聴いていたいような気はするのだ。(一般的な話として)最低2000枚売れなきゃCDになんないよ、とお店の人が言っていたが、私が買い占めればすむことであればそうしてしまいたいなんて危険な思い付きがよぎる…つまりCD化は実現させたいが、誰にでも聴かせたいわけじゃないのだと。
A面ラストがMurray Head作の、ヨーロッパ的なただならぬ翳りをもったタイトル曲。「ジェフ・ポーカロ
ドラム・ブラザー」というムックに載ったビル・シュニーのインタヴューで、他にいくらでも有名曲を手がけている筈の彼からこの曲の話が出ていて驚いた。「私たちはクリックを使わずに録っていた。曲の終わりの部分でいくつかのフィルを使ってひとしきり遊んだ後で、ジェフは再び元のグルーヴに戻ったのである。そのフィルは絶句するほど素晴らしいものだったが、その時バンドは一緒にプレイしていなかった。そこで私は密かにそのフィルを録り、ほかのミュージシャンのプレイをその上にオーバーダブしたのだ。この一件で彼のタイム感の素晴らしさを認識した私は、曲の頭の8小節と6分後の最後のフィルを時計で計ってみることにした。またそれ以前に録ったテイクも同じように計ったのである。その結果、彼は最初と最後の8小節で0.2秒以上狂うことは決してなかった……一度も!」どの辺のフィルのことかすぐにわかります。曲が普通のポップソングからちょっと外れた展開であることも。6分ではなくて5分20秒しかありませんが。
大きく息をついてディスクをひっくり返した後は更に大変でした。"Touch
And Go"の詞によろめき、"You Are
The Way For Me"のカンカンしたピアノにしびれ、"Photograph"で完全に倒れました。寄せては返すストリングス、5月の風のようなコーラス、サビで下降するベースライン、絶妙なタンバリン、絶妙すぎるロール、Albert
Hammondになれないコリンさんの声。私はこの曲に出会ったことで一生分の音楽運を使い果たしたとしても後悔しません。気に入った音楽を見つける力を長年磨いてきた末、自分の魔術で洞穴に閉じ込めらた魔術師のように、今度こそ抜け出せない予感、でもそれでよし。ひとりの洞穴に時々コリンの作品が届けられるのなら、もう一生私を閉じ込めておいて下さい。
ラストの"Do Magnolia Do"はBill
Champlinを思わせるファンキーがあり、何でこの位置なのか暫く理解に苦しんだ。メロディアスに締めてほしかったし、"Photograph"のサビで押韻するのを犠牲にしてまでA面1曲目のタイトルを入れているのだから。でも甘いだけというのを許さないのがコリンのバランス感覚なのだろう(その話はまたどこかで)。最もジェフっぽさが表れるシャッフルであるのも重要。
(Kyon Anderson)
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GRAND TRINE / VENUS & MARS
某掲示板で「ジュディス・ランドール死去」のニュースを見たのは、5月も下旬になってからだった。慌てていろいろと検索してみたが、やり方が悪いのかどこでもソースを探し出すことができず、諦めかけた頃にやっとメロディックロック・コムの過去のニュースを発見した。何と、4月3日にはすでに亡くなっていたというのだった。私自身、特に彼女の熱心なファンだったというわけではないし、特にほかの人の目に触れる場所で追悼の言葉を書くつもりもなかったのだが、どこででも全然話題になってなさそうな状況をみると、やはり、このまま彼女の名前が忘れられてはいけないとも思う。だから、この作品の紹介。
ロビン・ランドール(Key)とダイアナ・デウィット(Vo)のデュオとして結成されたのがVENUS &
MARSで、'94年に発表された1stが本作である。そして、ロビンの母であり、かつソングライターとして本作にも多数の曲を提供していたのがジュディス・ランドールだった。最初から最後まで、'80年代のチャート・ヒットを彷彿とさせる産業/AOR/ポップスの連続で、その誠実な直球勝負ぶりは見事としかいいようがない。しかも、バックの音が極めて控え目かつきめ細やかで、繰り返し聴いても飽きず、疲れず、もう一度また聴きたくなるような音像になっているのがさらに見事である。ダイアナのヴォーカルは、ボニー・タイラーあるいはジャネット・ガードナー(VIXEN)をソフトにしたような感じで、まさにこのような産業を歌うために世に出てきたシンガーというべきである。そして、ジュディスはこのグループの正式メンバーではないのだが、作曲面での貢献のみならずマネージメント等の裏方としての存在、そしてロビンの母親としての存在から、VENUS
& MARSの3人目のメンバーと呼ぶことに誰も異論はないであろう。演奏担当として技量十分なセッション・ミュージシャンを揃えられたのも、ジュディスの功績によるものではなかっただろうか。音楽的には一般向けのポップスでありながら作品全体に手作りで家庭的な雰囲気が漂っているのも、そのような環境と無縁ではないだろう。なお、ギターとドラムがハード感を増してさらに産業寄りになっている2nd『NEW MOON RISING』('98年)もお薦め。 (Olias)
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