TEARS / TEARS
'99年から'01年までの3年間は本当に沢山の中古レコードを買ったのだけど、今年('02年)に入ってきてからは、急速にCD化が進行(笑)している。単に興味の対象が'90年代以降にシフトしてきているからだけなんだけどね。そもそも、購入枚数自体が過去3年間よりも急激に減っているのだが、ことアナログに関してはほとんど止まったと言ってもいい状況かもしれない。そんな中ではあるが、インパクトのあるデザインにひかれてジャケ買いした100円盤がこのアルバムである。涙を流している目のアップで、斜体で『TEARS』の文字。いかにもという感じのデザインだが、こういうの好きなんです。アルバムのリリースは'78年だが、全体的な雰囲気も'70年代末の産業そのもの。裏ジャケを見ると3人のメンバーが並んでおり、真ん中に立っているチャールズ・ピアソン氏はミック・ジャガーに似た顔付きだ。全体的な路線はチャカチャカしたギター・リフを中心に据えた、R&R寄りのメロディック・ロックという印象。もうあまりに古くさくて埃が立ち込めそうな音だが、楽曲の仕上がりはそれほど悪くない。雰囲気的にはGAMBLERとかSTREEKに近いかな。A(1)A(5)の2曲はまずまずの出来で、この手のマニアなら納得する内容だろう。ヴォーカルは例によってヘタウマだが、ノリ一発みたいな楽曲には良く合っている。グラム・ロック的な雰囲気も濃厚。 (hatch)
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THE POWER OF THE NIGHT / METROPOLIS
エクスプローラーでハードディスクのディレクトリをサーチしてみたけど、このアルバムのレビューは出てこなかったので(笑)多分書いていなかったのだと思います。というわけであらためて書きます。'98年〜'00年くらいの3年間は、とにかく新旧問わず産業の発掘に明け暮れていたので、評判の良さそうなものは新譜でもよくチェックしていました。このMETROPOLISのアルバムは、リリース時に(10)"Running After A Dream"がROXYでかかっていたこともあり、割と印象に残っているほうのアルバムです。まず、ジャケットが格好いい。私が持っている国内盤(外盤はジャケ違いで出てるはず)は、夕暮れの街にネオンが浮かんでいる美しい写真で、マイナー産業にありがちなチープ感もなく、A級感を漂わせています(多分コンピュータグラフィックだろうと思うけど)。このMETROPOLISは、Key他を担当するスタン・マイズナーと、ヴォーカリストのピーター・フレデットというカナダ人2人によるプロジェクト。ブレインはスタンの方ですが、この人はミュージシャンというよりはソングライターとして実績がある人で、一番メジャーなところではセリーヌ・ディオンや、エリック・クラプトン、エディ・マネー、リタ・クーリッジといったところに曲提供をしているということです。セリーヌ・ディオンは'90年代前半の何枚かで名前の見覚えがあるかなあ。カナダ出身だからセリーヌは分かるけど、クラプトンは凄いですね。そういう経歴だから、最初から最後まで安心感に溢れた産業サウンドで構築されているわけですが、(1)(3)(7)(10)といったあたりは、メロディック・ハードの枠組みに捉われない、普遍的な歌モノとしての魅力を持っていると思います。特に(7)(10)の2曲は素晴らしい。(3)"Walk Through The Fire"にクレジットされている(C.Dixon)とは、CONEY HATCHのカール・ディクソンのことでしょう。ヴォーカルのピーター・フレデットの方は、MAX WEBSTARやローレンス・ゴーワン、パット・トラヴァースといった、カナダ国内ではビッグ・ネームのアーティストたちと仕事をしてきたということで、こちらもまさに職人的な歌唱を披露しています。スタンはこのアルバムをリリースする前に、3枚もソロ・アルバムを出しているらしいのですが、私は1枚も聴いたことがありません。それで思い出した。その過去の音をチェックしてから、このアルバムをレビューしようと思っていたのです(笑)。最近、産業への興味もだいぶ薄れてきたから、完全に失念していました。 (hatch)
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SANCTUARY PRAISE / SANCTUARY PRAISE
一応、6人組のバンドの体裁をとっているが、実質的にはジム・ラヴァルデという人のプロジェクトのような感じである。リード・ヴォーカルは曲ごとに男女を問わずいろいろな人が参加している。素朴で穏やかなアメリカン・ロックという感じだが、メロディが細やかで丁寧なので好感が持てる。いや、そんなことはどうでもいい。このアルバムの価値はそんなところにあるのではない。勘のいい人は、グループ名からすでにCCMの香りをキャッチしたと思うが、この作品の恐ろしさはそんなものではない。はっきりいって、最強である。曲タイトルから、"The Blood Of Jesus"に"Behold The Lamb"に"Exalt Him"(もちろん"Him"="God")に"Hold Me Lord"である。歌詞はどの曲もひたすら神への讃美一直線。"Psalm 40"の歌詞は、タイトルどおり旧約聖書詩篇第40章からそのまんまの引用だし、"Jude Doxology"の歌詞は新約聖書「ユダの手紙」の終末部分からの引用である。"Light Of The World"や"Hold Me Lord"ではラストに"Allelujah,
Allelujah〜"とみんなで延々と連呼してしまうし、"Jude
Doxology"のラストは"Amen, Amen,
Amen, Amen〜"である。インナーには、聖書の文句を引用しながら、神を信じ従うことがいかに素晴らしいことかということを、ほとんどアジテーションのように延々と記してある。私の知っている第一級クリスチャンとしては、バンド名からしてCCMとモロバレなカントリーAORバンドのBETHLEHEMというのがいたが、この作品は軽くそれを凌駕している。ちなみに、本作は'91年発表の1stであるが、恐ろしいことに2ndが存在していたりする。そして、本作のエレクトリック・ギター担当がジョシュア・ペラヒアだったりすることも、念のために付け加えておこう。どこで演奏しているのか全く分かりませんけど。
(Olias)
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