VIRAL EXTINCTION / FLESH FIELD

 ドイツ出身の男女Voのエレクトリック・ゴシック・デュオの'99年リリースの1st。デジタルというかテクノ色がかなり強いです。ノイズ・インダストリアル?とか…そういう言葉が適しているのかも。メタルっぽさは皆無。歪んだ男性Voがメインで歌っていて、ソプラノ女性Voも入ってくるというもの。暗さがあるし、最近のゴシック・メタル・バンドのデジタル化に伴い、こういうのに免疫もあるでしょうから、ゴシック・メタラーでもいけるかもしれません。WALTARIがやるテクノっぽい曲もあったりして、かなりのりのりです。"My Savior"という曲、このアルバムに2ヴァージョンあって、他のサンプラーでも聴いているので、かなり印象的。ソプラノ女性Voだけが清楚に美しく歌っている曲です。この曲、このバンドと同系にのL'AME IMMORTELLEという男女エレクトリック・ゴシックがいるのですが、それに似ているなあとか思っていたら、ここに収録されている1つは彼らがリミックスを担当していて、びっくりしました。http://www.inception-records.com/fleshfield/  (純生)


MYTHICAL BEASTS AND MEDIAVEVAL WARFARE / HERESIARH

 辺境万歳。リトビア出身の6人組ブラック/ヴァイキング・メタルの'00年リリースのおそらく1stです。イギリスのDEMOLITIONレーベルからのリリース。ブラック・メタルっぽい悪い音像でいて、男性Voはそれっぽく叫んでいます。ただ、イントロは戦いの音だし、ヴァイキング・メタルっぽいメロディもあります。ただ彼らは、これを(自称)ドラゴン・メタルと呼んでいるようです。なるほどジャケットにもドラゴンが…; このバンドの素晴らしいところは、かなり極上のふわふわソプラノ女性Vo入りだということです。男性Voよりも、メインで歌っています。1stミニでのDISMAL EUPHONYに近い感じかもしれません。あそこまで良くはないですが。なんか音のバランスが悪くて、ヘッドホンで聴かないとよくわからないぐらい; でも、そういう面も含めて、やはりこの女性Voがいい。そしてドラゴン・メタルをラトビアから世界中に発信していって下さい。応援しています。http://www.vikings.lv/~witchcraft/heresiarh/index.htm  (純生)


THE DARK EMBRACE OF SILENCE / LETHARGY
 キプロス出身の5人組ゴシック・メタル・バンドの'98年の作品。他にセッション・メンバーが4人。基本的にはオペラチック・ゴシックのようだが、Voがいただけない。デス声やクリーンヴォイス、ウィスパーヴォイスに女性Voなどいろんな声が聴けるが、なんでもかんでも詰め込んだという感じで非常にバランスが悪くなっている。なかでも凶暴性のないデス声はひどく、いっそのことクリーンヴォイスと女性Voのみで構成したほうが良かったのでは。そのかわりサウンドは申し分なし。きれいにまとまっているし、多用されているヴァイオリンとフルートも美しい調べを奏でています。 (せりお)


OVER THE HILLS AND FAR AWAY / NIGHTWISH
 フィンランドのNIGHTWISHの4曲入りシングルですが、タイトル・トラックはゲイリー・ムーアのあの名曲のカヴァーです。ケルティック・テイストと悲壮感をタップリと湛えたこの曲が、現在のHM/HR界随一の女声Voのターヤによって、見事に甦った感があります。聴く前は、全編オペラティックなハイトーンで通しているのかと思っていましたが、それはサビの部分のみに留めることで、ドラマティックなムードを高めているようにも思えます。アレンジはほぼ原曲に近く、ギターのトーンがやや弱い(そりゃそうかも)程度です。あとの3曲は2曲が新曲(まあまあ、ってとこでしょうか)、1曲が1stアルバム収録曲のリメイクです。さて、今回のカヴァーは、選曲が見事に嵌った感があり、 非常に気に入りました。次回はTHIN LIZZYナンバーを、できたら"Emerald"なんかを期待したいですね。 (装甲列車)


NEMESIS / SCHEITAN
 北欧のメロデス・バンドの'99年作。しょっぱなからパンチのないデス声と軽いサウンドにがっかり。安っぽいメロデス。まあ、中盤から徐々にメロディにも変化があらわれ、なんとか聴けるレベルにまで達するが、それ以上は抜け出せない感じ。ただ唯一の救いは、6, 8曲目の女性Voメインのバラード。歌声は平板で単調だが味わい深く、なによりも音に負けない芯の強さがある。ナキメロ、美メロ、ハモリも満載で思わぬ収穫でした。このバンド、無理にデスをやらなくても…という気がします。 (せりお)


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