ENTER MY RELIGION / LIV KRISTINE
 
LEAVES' EYESの歌姫による'06年リリースの2枚目のソロ・アルバム。ゴシック・メタルではなくて、洗練されたポップなアルバムになっています。THEATRE OF TRAGEDY在籍時にリリースした1枚目のソロ『DEUS EX MACHINA』はピコピコでしたが。ま、彼女も、そして彼女を取り巻く状況もその当時とは全然変わっているし、変わっていても当然か。先行シングル『FAKE A SMILE』を聴いた時はかなり心入れて聴くことが出来ましたが、バラエティに富んでいる楽曲とはいえ、これだけポップな曲を並べられると、ちょっと緊張感が保てなくなるかなあ。でも、そんなときはボリュームをちょっと上げてみると、彼女の歌声がしっかりと心に届いてしまう。そう、ゴシック・メタルであれ、ポップスであれ、彼女の歌の素晴らしさに私はいかれているから大丈夫。いろいろな表情を見せてくれる彼女の歌唱はとても魅力的です。って、本作の楽曲がつまらないと言うわけもでもなく。オープニングの軽快で爽やかな"Over The Moon"は名曲だし。先行シングルのしっとりと聴かせてくれる"Fake A Smile"も名曲。"My Revelation"は本作中においては最もゴシック・メタル的。ATROCITY的な曲。トラッドのメロディがいいです。そして他の曲とはちょっと違うロリっぽい歌声と、そのバックのふわふわ声を堪能できる。"Trapped In Your Labyrinth"も歌メロにぞくぞくしちゃう。特に後半のキーが上がるところ。弦楽器によるリフが効いた、力強くも繊細なメロディの曲です。速いテンポの"You Take Me Higher"も名曲。軽やかなアコーディオンのメロディも印象的。というわけで、間違いなく今年のベスト・アルバムの1枚です。(純生)


BUMP 'N' GRIND / THE 69 EYES
 フィンランドのゴシック・メタル・バンドの'92年リリースの1st。って、初期はロックンロールということですが、その初期のアルバムを聴くのは初めてですよ。'92年という、ゴシック・メタルにおける創世記にアルバムをリリースしていたのにも驚かされますが、まあ聴けば納得。ゴシック・メタルなところは皆無なわけですから。だって、本当に普通のロックンロールやってます; GUNS'N ROSEというか、MOTLEY CRUEというか、LA METALというか、同郷のHANOI ROCKSというか。まあ、どれでもいいや、そんな感じ。Voは今のように低音で歌うわけではなくて、高い声を張り上げて歌っていますよ(笑)。楽曲は速いです。のり重視。2分台の曲が並んでいます。13曲で38分という短さですから(笑)。んでも、個性はないにしても、曲はいいですよ。ゴシック・メタラーになる前の私だったら、普通に気に入っていたかも。今でもいいと思うけども、どうしても今と対比することによる微笑ましさが先になっちゃいます。(純生)


DESCEND FROM HEAVEN / TENEBRE
 スウェーデンのゴシック・メタル・バンドの'02年リリースの4th
『ELECTRIC HELLFIRE KISS』からの4曲入りシングル。ジャケがエロくていいです。タイトル・トラックはアルバムを聴いた時は気が付かなかったけども、のりのり調の分かりやすいPARADISE LOSTフォロワー的な曲ですが、かちっとしていて、そして歌メロもいいしで、とてもかっこいい曲です。ピアノの音がまたいいです。うん、名曲指定です。ロマンティック・ゴシックな感じでもあるんですけどね。"Crimson Beast"はゴシック・メタルじゃなくて、アメリカのカントリー・ミュージック?っぽい変な曲です。"It's A Sin"PET SHOP BOYSのカヴァー。オリジナルは聴いたことないのですが、やたらヘヴィでドゥーミィーなので、オリジナルとは違うことが想像できます。"In Xanadu"も正しいPARADISE LOSTフォロワーな曲です。そして、タイトル・トラックの動画も収録です。演奏メインです。動くところ初めて見るけども、ロマンティック・ゴシック風で、とてもかっこいいなあ。ますます名曲になりました。(純生)