WITHOUT YOU / DARK PRINCESS/OLGA ROMANOVA
ロシアの女性Vo擁するゴシック・メタル・バンドの'05年リリースの1st。美しいジャケからして期待しちゃいますね。美形で赤毛のおねいさんが力強くしっかりと歌ってくれます。サビの歌メロはややしっとりと。シンセ入りの楽曲はバラエティに富んでいて、ちょっと個性が掴みきれません。ロシアにしては最高峰レベルなのかもしれませんが、あまりにも普通すぎるかなあ。うーん、面白みがありません。新鮮さがありません。古典的なゴシック・メタル過ぎて、ちょっと地味かなあという気もしますが、いい曲、印象的な曲があるのは確かです。モダンなデジタルっぽいリズムや、ラップ調男性Vo入りの今風の曲とかもあり、逆に散漫な印象になってしまうんですよね。オープニングの"Yearning For The Sun"それと"The Skin Of The Universe", "My Fragile Winter Dream"が特に好きです。http://darkprincess.ru/ (純生)
OF MAGIC ILLUSIONS / ANCESTRAL LEGACY
ノルウェーの男女Vo擁するゴシック・メタルの'03年リリースのアルバムを'05年にロシアのMAGIK ARTレーベルが再発したもの。ピアノの音によるシンセの美しいイントロから続く本編はわりとチープなブラック・メタル的サウンド。ギター・リフはぢりぢりいちゃっているし、男性Voはぎゃーぎゃー吼えているし。疾走曲もあるけども、遅いブラック・メタル。でも、女性Voが歌いだすと雰囲気が一転する。LACUNA
COILのCristina嬢の声色と歌唱に似た実力派のおねいさんですよ。バックのサウンドが粗いから、なおさら輝いて映えているいます。まだまだ歌声に薄っぺらさがあり、頼りない部分もあるのですけども。それでも充分に驚きに値します。しかし、おねいさんが歌わない曲もあり、そんな曲はすっかりノルウェーのブラック・メタル(笑)。おねいさんがメインで歌っている"Crash Of Silence"がかなりメロディアスで、曲からしてLACUNA COILっぽいのです。でも男性Voが入ると…; この曲はVideo Clipも彼らは作っていて、オフィシャル・サイトでダウンロードできます。それにしても演奏が粗くてチープなのが惜しいです。しかし、それがゆえに普通じゃなくて面白いのです。今年のベスト・アルバムの1枚かも。フィンランドのゴシック・メタル・バンドRAPTUREのカヴァー"The Silent Season"なんてのもやっていてびっくりです。あんたら選曲が渋過ぎです; またボーナス・トラックとして3曲が収録されています。未だ女性Voがいない頃のアルバム『EMPTINESS』からの音源。http://www.ancestrallegacy.com (純生)
ARCANE XIII / POEMA ARCANUS
チリのゴシック・メタル・バンドの'98年リリースの1st。聴くのは3枚目ですが、惚れ惚れしちゃうぐらいに陰鬱かつメロディアスな古のゴシック・メタルをやられていますよ。そんなに個性的ではないのですが、1stからしてクオリティは高かったのですね。2nd『ICONOCLAST』以降に比べると、ちょっと同じような曲が多く、淡々と進んでいく感じですが、その分MY DYING BRIDEにも似た狂気性なのも感じることが出来ます。1曲1曲はなかなか凝った構成になっており、お!と思わせるようなシンセの音がいきなり飛び込んできたり。男性Voは低音の普通声とデス声。朗々と歌う普通声が渋いです。女性Voもちょろっと絡んできます。いいアルバムです。(純生)