VOBISCUM SATANAS / DARK FUNERAL
 スウェーデンのブラック・メタルの2ndアルバム。メンバーが入れ代わって、音楽性が変わってしまうかな?と心配したが、1st同様DISSECTION系を暴狂的なサウンドで押しまくって、全力疾走している。曲の展開も磨きがかかっており、全体的にクオリティーが上がっている。MARDUKの『NIGHTWING』に何となくサウンドが近いのも前作同様、HYPOCRISYのPeterがプロデュースしているからかな。しかし、もーちょっと曲の構成も考えて作って欲しい。同じ曲展開が多いので、飽きが来てしまうので、もっとキーボードを使ったりして、メロディラインを明確にしたりしてみるのも面白いと思う。 (じゃーまんクン)


DARK CONES TO LIGHT STRONG NONENTS FLAS / AINLESS
 おそらくはWellenという街(どこの国ですか?)の出身の女性Voを擁し、ヴァイオリンとヴィオラ奏者を含む7人組ゴシック・メタル。アルファベットだけど、書体が違うだけなのか、英語圏でないのかもしれないけど。女性Voはなんとなくムチ持っていそうなボンデージおねい様ちっくな声で(妄想入ってます;)、野太く歌い上げるし、たまに叫ぶし。暗黒系においては、かなり個性的でいいです。ブックレットにはその姿も顔も見られないのですけど。ヴァイオリンはほぼ全編に亘って導入されているのが嬉しい。ノイジーな部分はなく、わりとおっとりとしたゴシックです。ミディアム・テンポの曲が続く中、スピーディーなヴァイオリンのプレイが全開の"Jaws"は短い曲ながらも踊れていいです。静かな曲も魅力的なのですけどね。ともかく正体不明なバンドだけども、安売りコーナーから落ち葉だけのジャケットが暗黒系っぽい!という理由だけで拾ってきたわりには大当たりのアルバムでした。(純生)


FROZEN IN AMBER / AMBER ASYLUM
 アメリカ出身の5人組、アンビエント系と言われるバンドの'96年リリースの1st。アンビエント系…音的にはゴシック・メタルのメタルの部分を取り除いたようなもの。雰囲気ものゴシックと表現してきたものと同意なのかな。このバンド、女性Voがいける!らしいので結構探しまくっていて、最終的には大阪のレコード屋へ通販してまで入手したというシロモノ。1曲目、チェロとかピアノとかヴァイオリンとかが綺麗なインスト。当然の如くメタルな音な皆無。2曲目から女性Voが加わるのだな、ふふんとか思って2曲目に突入。しかしまたしてもインスト。次こそは…期待し続けてやっと7曲目に女性Voのふわふわした声が入ってくる。すごくいい雰囲気なのだが、これ1曲だけでは物足りない! そう残りは曲も全部インストでした。全体的には繊細で美しいメロディだが、めちゃくちゃ暗くもあるサウンド。アメリカ人らしくない。健常ゴシック・メタラーは手を出しちゃいかん。(純生)


THE NATURAL PHILOSOPHY OF LOVE / AMBER ASYLUM
 女性Voがいける!のはこの'97年リリースの2ndでした; あっけなくDISK HELLに入荷していました。オープニングから、ふわふわした声のソプラノ女性Voが可愛く歌っている。そう1stで1曲だけで歌っていた人と同一人物です。サウンドは前作の延長線ながらも1stよりももっと躍動感がある楽曲です。女性Voももっと自己表現をしている。男性Voの声も聞こえてきたりして、ゴシック・メタル寄りでもあるけど、エレクトリックな楽器は一切ない。女性Voの良さが一番極まっているのは"Torinda And Toringal"で、「ソロソロソロソロ〜」というハーモニーが実にいいです。リリース元はRELEASEレーベルなので、やっぱり暗黒系なのです。(純生)


ALTERNATIVE 4 / ANATHEMA
 イギリスの4人組ゴシック・メタル・バンドの'98年リリースの4th。ミニとかも出しているので、4枚目って感じもしないのだけど。前作にあったギターのメロディの美しさはなくなってしまったが、ところどころでピアノやヴァイオリンやアコギによるスローで叙情的なメロディと歌メロは溢れんばかりにと惜しみなく出してきている。まあ前作の延長線上にある。歌っているのは初期とは違う人物だが、たっぷりとためて情感込める歌い方は本物です。彼の歌がなければ、けっこうだら〜としている楽曲群なのかもしれません。彼らのような変化をし続けてきたバンドに対してはいつも思うのだけども、初期EPでのノイジーながらも泣く名曲"...And I Lust"を生んだあのANATHEMAの今のアルバムだと思って聴くと、やっぱりいろいろな意味で感慨深いものがあります。ANATHEMAって黒のイメージだったのに、気が付けば真っ白なジャケットが似合うサウンドになっているよ。(純生)