ASPERA HIEMS SYMFORNIA / ARCTURUS
 BLACK METALバンド。クラシカルなギターソロをはじめとして、ドラマーやその他各メンバーのテクニックを出し切っていて、BLACK METAL特有の繊細な楽曲と冷たくもの悲しい叙情的なムードが漂っている。彼らのフル・アルバムにしては、クオリティが非常に高く1stアルバムにして最高傑作といえるでしょう。(宮下善光)


SEEN THROUGH THE VEILS OF DARKNESS / GEHENNA
 ミドルテンポに重点を置いた女性Keyを含む叙情派BLACK METAL。このところ自分がBLACK METALやメロディック・デスに非常に興味があるせいかこの手のバンドに目が向いてしまう。この頃CDを購入する度に、気がつくと北欧、特にノルウェーのバンドを購入しているケースが多い、このバンドは基本的にはメロディック・ブラックメタルだが、どことなくケルテック民族音楽が混じり合っていて楽曲が美しく、絶妙な展開が素晴らしい。例えるならTIAMAT風のバンドです。2曲目には、ULVERのGarmも参加しています。(宮下善光)


FLOWER SKIN / CELESTIAL SEASON
 『PROMESES』というデモ・テープからカットされた"The Merciful"と"Surreal"の2曲入り7インチ・シングル。アディショナル・メンバーのKeyとViolinを除くと5人編成で、まだ大所帯になる前。アルバム『SOLAR LOVERS』とメンバーを比べてみると、同じ人間はDsのJasonとGのRobertだけだ。基本的には『SOLAR LOVERS』と同じ音楽性と思われる。とはいっても、ここの辺の音は得意分野というわけではないので、私には区別がつかないといった方がよいだろう。『SOLAR LOVERS』を引き際がよくてあっさりしているからよいとレポートしたが、この2曲は7分37秒, 5分06秒と長くて、あっさりしているとはいえないので、また聴いてみようという気があまり起こらない。(向井孝司)


AS THE SHADOWS FALL / GODSEND
 Gunder Andun Dragstenという(たぶん)ノルウェー人のギタリスト兼ベーシストのアルバムで、なんと当時EDGE OF SANITYのダン・スウァノ(ヴォーカル、シンセ)とベニー・ラーソン(ドラムス)がセッション・ミュージシャンとして前面参加している(ただし2人は作曲には一切関与せず、スウァノが1曲作詞を担当しているのみ)。音楽性はスロー・テンポのドゥーム・メタルで、スウァノはデス声は一切使わず普通の声で歌っている。神秘的な雰囲気を出したいようだが(ジャケットもいかにもという感じ)、サウンド・プロダクションのチープさや「チューニングが狂っているんじゃない?」と思ってしまうギターのヘンな音のせいで、重苦しさや荘厳さが徹底されておらず、どうにも中途半端で浸りきれない。磨けばいい作品を創れる人のような気もするけど、このアルバムは特にどうってことない出来。LEUKEMIAやKATATONIAも退屈だったし、スウァノ関係の作品だからって必ずしもいいとは限らない。 (ナンシー関野)


AN EVIL SHADE OF GREY / CEMETARY
 後に良質のゴシック・メタルをやることになるCEMETARYの初期のアルバム。かなりノイジーで、デス声もきつい。アルバム全編通して歪んだような、震えているギターが聞こえてくるのが特徴。普通のデス・メタルのように思わせておいて、ふいをついたように美しいギター・プレイやKeyのパートが入ってくるのがいい。だから、ただのデス・アルバムというだけで終わらずに、ちょっとは印象に残った。(純生)