FRICTION / CONEY HATCH
 うさぎの毛皮で作った帽子(多分ね)というかわいい名前をもつカナダ産メロディック・ハード・ロック・バンドの通算3枚目にしてラスト・アルバム('85年発表)。'70年代後半〜'80年代前半のカナダといえばメロディックなサウンドの宝庫。同時代を生きたHARLEQUIN, STONEBOLT, STRAIGHT LINES等と同様、優しげで美しいメロディが印象的な名バンドである。彼らの場合、実は退屈なアメリカン・ロックをやっている曲も少なくなかったりするのだが、本作には最強のメロディック・チューン"She's Gone", "Fantasy"の2曲が収録されており、この2曲のためだけでもアルバムを買う価値は充分にあると思う。サウンド的には隙間が多く、シンプルな構成でありながら、部分的にシンフォニックな要素も感じさせる。サンクスリストを見るとAldo Novaの名前が見受けられるが、アルドの1stに非常に近い音作りであると言えよう。ヴォーカルのカール・ディクソン('90年代に入ってソロ・アルバムも発表)の声質はマイルドで適度なウエット感があり、この手のサウンドを歌うにはピッタリ。このバンドの場合、よい曲は無茶苦茶よいけどそれ以外は全然つまらない、というのが難点だが、メロディアス系のファンであればチェックする価値のある存在であると思う。全3作品とも外盤にてCD化が実現しているが、本3rdに関しては'85年当時国内盤LPが出ていたこともあり、中古市場でも比較的入手しやすい存在である。  (hatch)


LIFE AFTER DEATH / LIFE AFTER DEATH
 先日再結成された、ARMORED SAINTのドラマーのゴンゾ・サンドバルがメンバーに名を連ね、ロイ・Zがプロデュースを務めた上、ソングライターとしても参加しているアメリカのバンドの'96年の1stです。ツイン・ギターの5人編成ですが、曲調と、ツイン・リードのハモリ具合はホント、THIN LIZZYを彷彿とさせてくれます。特に"My Life"なんかは、LIZZYの未発表曲だと言われても信じてしまいそうですよ。他の曲も、明るくなりきれない曲調が魅力の佳曲が多いです。さすがロイ・Zですねぇ。で、やっぱ(笑)LIZZYの"Don't Believe A Word"をカヴァーしています。それも完コピに近いような感じなのですが、これが全く違和感がないのが凄い(笑)。もう一つのカヴァーがCREAMの"Sunshine Of Your Love"なのですが、これにまでツイン・リードのハモリが入っているのは勇み足かな? しかしそれで、この曲までがアルバムに溶けこんでいるような…。ま、LIZZY好きの人は一回聴いてみてもいいのでは? 曲も結構いいし…。
 これを聴いていると、ロイ・Z+ロブ・ハルフォートのプロジェクトが楽しみになってきました。はよ、メタル・ゴッドにも復活してほしいものですね。 (装甲列車)


A TASTER FOR THE BIG ONE / LOTUS
 スウェーデン出身?のハード・ロック・バンドの'99年リリースの7曲入りの2ndミニ・アルバム。古臭い、骨太の'70年代型ヘヴィ・ロックといった感じ。Voも太い声。おじさん風ルックスの3人組で、ジャケットでのサイケな衣装が今は果たして'99年なのか?と思いたくなります。'99年のスウェーデン・ロック・フェスティバルにも出演し、ゲストとしてLIZZYのBrian Robertsonが出たことで話題になったバンドです。このアルバムでも2曲でBrianがリード・ギターを担当していますが、どうってことはありません; Brianが参加していない楽曲に比べると、ギターのリフそのものにメロディがありますけど。全体的に、このようなロックはスリリングなところはないし、和めるほどいい曲もないしで、退屈な部類です。LIZZYマニア向けですね。なおCAPTAIN BEYONDトリビュートにもBrianをフィーチュアして参加しているようです。 (純生)

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