SAFE / KITTIE
"Safe(remix)", "Safe(radio
edit)"、アメリカはカリフォルニア州アナハイムで行われたライヴ音源5曲を収録した豪華EP。明るくて乗りの良いキャラクターが印象的だったファーロン・ボウマン(Guitar)に続き、なんとタリーナ・アットフィールド(Bass)もあとを追うように脱退…この衝撃的なニュースが伝えられてからしばらくはショックから立ち直れなかったけれども、ワシントンD.Cを拠点に活動していたヘヴィ・グルーヴ・ヒップホップ・バンドSPINE(既に解散)に籍を置いていたジェニファー・アロヨが加わったということを知りKITTIEが解散という危機を乗り越えたという安心感は得られたが、それとは裏腹にかなり信頼していたタリーナ・アットフィールドに匹敵するだけのパフォーマンスをジェニファー・アロヨが見せてくれるのだろうかと不安は絶えず降り積もった…ある程度のキャリアは積んできているだろうからパフォーマンスにそれほど問題はないと思っていたが、ライヴ音源を聴く限りではバックアップ・ヴォーカルとしての力量にやや欠けているかなと感じてしまった。公式に発表される音源を録音しているということで必要以上のプレッシャーを受けてしまったか一メンバーとしてまだ完全には溶け込めていないのかもしれないが、リーダーであるモーガン・ランダー(Vocal/Guitar)についていくので精一杯という状態だから少々寂しい…3枚目のアルバムをリリースしてから解散すると言われている大御所SLIPKNOTや少し前に充実作『FACELESS』を発表したばかりのGODSMACKと並び、ヘヴィロックの中核をになう存在までになったKITTIEはこれからも大規模なフェスティバルやツアーを数多くこなしていくと思うので、ジェニファー・アロヨにはそこで充分な経験を積んで欲しい。きっとバンドにとって欠くことのできない、素晴らしいメンバーに成長することだろう。最高傑作『ORACLE』に収録されている楽曲のなかで最もゴシック・ロック色が濃い"Safe"は2ヴァージョン収められていて、remixはエレクトロニカの要素をたぶんに含んではいるものの、渦巻く狂気の中で淡い光を放っている叙情美など作品本来の良さがまったく失われていないところにremix担当者の手腕が光る。ライヴ音源はどれもアルバム・ヴァージョンに比べ早いテンポで演奏されているけれども、モーガン・ランダーのデス声にはますます磨きがかかっている上にメルセデス・ランダー(Drums)のスティックさばきもずっとタイトになっていて、メンバー・チェンジはあったもののバンドとしての結束力はむしろ強固になっていると感じた。Guitarの片割れとしてBeast
Feast2001にも参加したジェフ・フィリップスがクレジットされているが、彼は正式なメンバーではなくサポート。祈・再来日公演!
(WINDIA)
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SECOND WAVE VOL.1 / V.A.
ライヴの企画などをしている漢企画による日本の15バンドを集めた'02年リリースのコンピ。各バンドのバイオが書かれているのがいいですね。正統派メタル主体なので、既に知っているバンド以外で、これはいい!というのはなかったです。きまぐれ合唱団は日本語歌詞で面白いヘヴィ・ロック・バンド。ALDEBARANはJun嬢という、きれいなおねいさんが歌うハード・ロック・バンド。歌メロは印象的ですが、普通過ぎるなー。なんかの縁でか、おねいさん個人のサイトとは相互リンクになっていたりします。AZRAELはきらきらシンフォニックなジャーマン・メタル系?
こういうのが好きな人はいいかも。MARGE LITCH…音源を聴いたのはもしかして初めてかも;
純子様の脳天から声が出ているような歌がいいですね。アルバムも聴きたいですよ。蛸殴総本山の"これでいいのか一週間"は疾走系ですが、楽しい歌詞の曲。これは大好きです。他にはDUEL, aphasia, AIMING HIGH, REAL-TENSION,
POWERSQUADO, ZEAL CAMERA, XANADU, JACK ROSE,
SLEAZY WIZARDを収録してます。 (純生)
INVITATION / ALTARIA
SONATA ARCTICA, NIGHTWISH, REQUIEMのメンバー等、フィンランドのメロディックなメタルをやる有名どころのメンバーが結集して制作した'03年メロディック・メタルのデビュー盤です。これが持ち味なのか、天然でやや外し気味なのか判定するのが微妙な、オペラティックで個性的な歌唱を聴かせるJouni NikulaのVoや、これでもかと並べたミドル・テンポの曲調は、ジャケ買いをしたメロスピファンが期待するストレートに疾走するスタイルとはかなりかけ離れた音楽性と言えそうです。そんなわけで、この綺麗でファンタジックな雰囲気のジャケットのせいで、バンドの音楽志向と購入する人達の期待する作風が少し食い違っている(と思われる)ため、日本の輸入盤マニアの間ではそれほどシャープな反応を得られていないのが少し残念。しかし、出来は決して悪くなく、(1)"Unicorn", (2)"History
Of Times To Come", (10)"Here I
Am"などを中心に、どこをどう聴いてもコテコテフィンランド産のメロディで埋め尽くされており、お国柄の色濃く出ている音源が好きな自分としては、聴きこむに連れて満足度が高まってきています。それと、このアルバムに関しては、'80年代の北欧メタルによくある、少し古めで懐かしいメロディが〜というレビューをネット界隈で目にすることが多いですね。結構年を食っている割に'80年代の音を全く知らないポーザーな自分としては、正直このアルバムを入門編として、'80年代〜'90年代初頭のスカンジナビアン勢の音源を聴いてみようかなと思いました。そう決意させてくれただけでも買った甲斐はあるかな。疾走にこだわらずじっくり聴いてみるとまったりしていますが良いアルバムだと思います。 (かるび)
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