HYDRA, 陰陽座, BLINDMAN, MARGE LITCH '00.06.04 西九条ブランニュー
 何の根拠もなく「6時開場、6時半開演」と決めつけていて、のんきにラーメンなどすすってから会場に行ったら、「17:00開場、17:30開演」の文字が…。しかもMARGE LITCHの登場は2番目である! 全力疾走で駆け込んだら、今からMARGEが始まるところでした。ああ、危ない。
 そのMARGE LITCHですが、いつも通りの優秀な楽曲と立体感と構築美に溢れる演奏で、またしてもがんがん首を振ってしまいました。ただし、今回は何か所かで細部のプレイが粗かったような気がするし、あと2番目ということで時間がなかったのか、慌ただしく終わってしまったという印象でした。そうそう、先日過去の5曲を別アレンジで録り直した企画盤『PARTICULIOH』がリリースされましたが、安いからといってあれを先に買うのは、絶対にやめて下さい。あの作品は、音が薄い上にヴォーカルも弱く、本来のMARGEの魅力の1億分の1も出ていません。あんなのでMARGEが評価されるようなことになったら、私は泣きます。
 BLINDMANは、すでにどこででも言われているとおり、WHITESNAKEとかDEEP PURPLEみたいな古典的ハード・ロックでした。私は好みとは若干ずれているので静観していましたが、演奏も安定していますし、上記のバンドが好きな人には充分訴えるのではないでしょうか。もっとも、ROXYで聴いたときから思っていましたが、ヴォーカルは音域狭いですね。それと、ギタリストはあんなにメタリックに弾きまくらずに、せっかくこういう音楽をやっているのなら、もっと落ち着いたかったるい演奏をしてほしいのですが、そうもいかないのでしょうね。
 陰陽座は、何よりもかによりもその視覚的インパクトにびっくりしました。巫女さんみたいな白装束を着たヴォーカルと、その他歌舞伎役者みたいな山伏みたいなよく分からない衣装を着たメンバーがいて、全員腰までの長髪で、それで演奏と同時に一斉に頭を振りまくるのです。いや、あれはすごかった。つまり、もしROXYで陰陽座がかかることがあったら、「エア・白装束」をしないといけないというわけです(爆笑)。楽曲は、まっとうな様式系メタルを基本としつつも、至るところに変で怪しいメロディがまぶしてあるという感じでした。あそこまで視覚面を整えているのだから、もっともっと音楽的にも怪しい方向に突き進んでほしいです。勢いでアルバムも買って帰ってしまいましたが、充分満足できる内容でした。もっとも、突然アイドル・バラードそのものという曲があったり、ラス前でいきなりジャーマン・メタルみたいな曲が出てきたりと、まだ内容が拡散しているという印象ではありましたけど。あと、ヴォーカルがMCで突然水森亜土になってしまうのは、やめた方がいいと思います(ベースのMCの方がはるかに優秀でした)。
 HYDRAは前から一度見てみたかったのですが、このときはいい加減疲れていて、後ろの方で半分ぼーっとしながら見ていました。アルバムを聴いていたのでそれなりに体は動きますが、暴れたくなるほどの衝動は感じませんでした。この日初めて気付いたのですが、ここのヴォーカルって、高音はよく出るんだけど、曲がどんな展開をしてても、最初から最後までシャウト一辺倒なんですね。だから、生で聴いているとさらに疲れてしまうのです。まあでも、何かのついでであれば、また見てみたいバンドではあります。 (アマリリス緒方)

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