BLINDMAN, 蛸殴総本山, 武尊, STILLFIRE '99.10.10 目黒ライヴ・ステーション
 おっと、別にジャパメタのサポーターになったわけでもなくて、ライヴを一度見てみたいと思えるレベルのバンドが一つだけだったら躊躇するけど、3つもまとめて見られるのだからと思いまして。しかし、同じライヴ・ハウスでも9月23日の暗黒系のライヴとは客層が全然違うみたいです。知っている人は全然いませんでしたから。
 一番最初のSTILLFIREが始まっているところでした。このバンドだけ、どうでもいいと思っていました。わりとベテランっぽい方々の正統派バンド。Voがハイ・トーンです。Y&T風な泣きのギター・フレーズもあり。MCはほのぼのしていて、楽しい雰囲気でした。演奏も安定していました。普通過ぎるので、私にはちょっと面白味には欠けます。終演後に、デモ・テープを配っていたので頂いておきました。
 2番目が北海道の武尊(たける)です。5人組で、VoとBとGが元FAST DRAWのメンバーです。まだデモ・テープしか出していないバンドです。ファッションがなんともメタルっぽくなくて、適度にメイクしています。FAST DRAWのアルバムを聴いても思うことですが、歌詞が聞き取りづらいのですよね。ライヴでもそれは同じで、歌詞が笑えるような曲も、事前に知っていないとつらいかもしれません。それと、歌詞が笑える、うける度はFAST DRAWの方が上です。そのかわり、楽曲がかっこいいです。FAST DRAWと違ってスラッシュの枠の中に拘っていないからでしょう。デモ・テープでも気に入っていた"空"と最後の"ぼっけもん"がやっぱりライヴでもかっこよかったです。お笑いはありません。そうそう、何故か最前列で見ていました; ちょっと恥ずかしいものがありますね; なんとアンコールがかかり。それに応えてくれました。「カヴァーをやる」ということで、なんとFAST DRAWの1stの1曲目"ロリータ・コンプレックス"を演奏してくれました。私は大好きな曲ですので、めちゃくちゃ気分高まりました。会場の盛り上がりも凄いです。終演後に、「"農協ツアー"も聴きたいよなー」とかいう人達がいて、「農協ツアァァァー」とか歌っているので、私も念のため、私も好きだよーってことで歌っておきました。酔っ払いです。
 3番目は関西のバンド蛸殴総本山(たこなぐりそうほんざん)です。噂には聞いているお笑い系のバンドです。フル・アルバム1枚と、ミニ・アルバムを1枚リリースしています。BLACK SABBATH"Iron Man"がSEとして流れます。客席からは「総帥!」の声がかかります。そしてVoのグラハム井上がマントをひらひらさせながら登場しました。これだけで笑いがとれます。Gが2人いて、Bはむちむち系のおねいさんです。この、おねいさんはたまにコーラスも担当しますが、ほとんど聞こえなかったのがとても残念です。Gの一人は、W.A.S.P.のランディ・パイパーに似ていました…背中からスモークは出ませんでしたが; グラハム井上はサングラスを外すと、「蝶野! 喧嘩キックだ!」とのナイスがツッコミが客席から入ったので、めちゃくちゃ笑えました。確かにそういう風貌です。でも週プロ的には喧嘩キックではなくて、やくざキックです。このバンドも歌詞が笑えるようなのですが、いかんせんVoの言葉が聞き取りづらいのが辛いです。予習して、内容を知っていないと、歌詞自体を楽しむことは出来なさそうです。しかし、楽曲はオーソドックスなメタルやらスラッシュ風やら、ツボを押さえた楽曲で、演奏も非常に安定していました。高速バット・スイングというネタ…ドラムに合わせてバットを高速で振るというものですが…本来は特別ゲストのでB!でお馴染みの(?)CONCERTO MOONの島というギタリストが来場するようでしたが来られなくなったとかで、この次に出てくるBLINDMANのギターの人がステージでやっていました。あと、グラハムはバットを持って、客席に乱入もしてくれました。"メタルでケツ攻め"という曲…西城秀樹の"ヤングマン"の「YMCA」のように「METAL」の言葉を頭の上でやらされます; 初めての私には難しいですね。なんで、これが「E」なの?とかも思ったし; でも無抵抗に喜んでやりました。「Heavy metal all night long, metalでケツ攻め」とサビを歌わされるし。その上、サビをRobヴァージョン(笑…もちろんハイ・トーンで歌う)、お経ヴァージョンとか、宇宙人ヴァージョン(ノドを手で小刻みに押しながら歌うのです)までもやらされるし; ネタが後ろの方の人まで見えるように、「前の方のお客さんはしゃがんで下さい」ってのも笑えるし、素直に従うお客さんもステキです。後半はネタをする時は自主的に前の客はしゃがんでいました; あっ私もけっこー前で見ていましたので、周囲のファンの行動に従っていました。あとあとグラハム井上はギター・ソロの時に、腕立て伏せとかしていました…でも、これは前のお客さんにしか分からないので、疲れるわりには得るものは少なさそうですね。あとは、普通はペットボトルで水分を補給しますよね? グラハム井上はヤカンで飲んでいました; 前売りではトリのBLINDMANを押さえて、この日一番だった彼等は、当然アンコールも要求されましたが、グラハムだけ出てきて「喋りすぎたようなので…時間ありません;」とか言っていました。確かにMCがやたらと長いです。客のノリもとてもよくて、凄く楽しい参加型のライヴでした。また、そのうち見てみたいものです。
 最後はBLINDMANです。ROXYで流れたとある曲が、とてもかっこいいハード・ロック・ナンバーで、オリジナリティもあって、Voもとても上手かったのです。流れるようなメロディの楽曲が素晴らしかったです。それがBLINDMANの曲だったのです。なんだ、やるじゃん!と思ったわけです。ライヴもとても楽しみにしていました。Gが一人で、Key奏者もいるという編成。Vo氏はマイク・スタンド持って、アクションもDavid Coverdale風…そうそう、Coverdaleを彷彿とさせるヴォーカルというのが、このバンドの売り文句です。客の乗せ方は非常に上手いです。というか、ノリのいい固定ファンが多くいるということなのか。蛸殴も客のノリはいいけど、かっこいいものではないですしね; Vo氏ですが、アルバムの曲ほど声域が広く感じず、もうちょっとかなあと思いました…正直言って、私情挟んでいるだけに、厳しい判断をしていましたけど(笑)。楽曲は、『SLIDE IT IN』と『WHITESNAKE』アルバムのWHITESNAKEの楽曲をもっと、かっこよくして、ヘドバンしやすいように速いパートを盛り込んだ感じです。メロディアスな音色のギター・ソロ、そしてその入るタイミングなどは、とてもかっこよかったです。Keyソロはセンス悪いと思ったけど、他の部分ではKeyを効果的に使っていると感じました。ただ、同じようなテンポの曲が多く感じました。ま、初めて聴くので、仕方ないのかもしれません。アルバムもそのうち聴いてみたいです。 (純生)

Home