SIEGFRIED, REIGN, ARGUMENT SOUL, SADISTIC
EYES '03.02.16 寺田町Fire Loop
昨年10月のSIEGFRIED初の関西公演は引っ越しと重なって見逃してしまったのですが、やっと見られることになりました。バンドの存在を初めて知って興味を持ったのが'00年の夏頃ですから、2年半を経て遂に見られることになります。
SADISTIC EYESは、元RAGING FURYのG/Voを中心に、元NARCOTIC GREEDのリズム隊などが加入して作られた新バンドのようです。最初は普通のデスラッシュかと思っていましたが、途中でジャーマン・プログレのようなトリップ系の部分が入ったり、「この曲は皆さん驚くと思います」と言って始まった曲のイントロがスティーヴィー・サラスのようなファンキーなリフだったりと、よく分からない方向に拡散していました。VoのMCはきちんと落ち着いていてなかなかでしたが、メンバー全員が貧乏な大学生のような小汚い格好でステージに上がっていたのは大減点。
ARGUMENT SOULはまっとうなメタルです。メロディには何か所か耳を引く場面があって退屈はしませんでしたが、ドラム以外の演奏が明らかに未熟で、特に興味を引くに至りませんでした。ヴォーカルもあんまり声は出てません。笑顔はいい人そうですけど。
REIGNは、登場SEがAC/DCだったことから想像がついたとおり、遅いリフが主体のへヴィ・ロックでした。ヴォーカルの女性が、ルックス的にも体型的にも、私が前に行っていたクリーニング屋のおばちゃんを強く連想させて、そればかりが気になっていました。楽曲面でも演奏面でも、特筆すべき点はなし。
と、何気なく書いていますが、ここまでの3バンドは、どれも1時間くらいやってしまっているのですよね。念を入れて6時前には会場に入っていたのに、この時点ですでに9時過ぎです。なので、上記3バンドについての印象がさらに落ちてしまったことはいうまでもない。
SIEGFRIEDの1曲目は、アルバムで唯一の速い曲"Born To Die"でした。最初のリフの一音から即座にヘドバンに突入です。さっきまで自分の中ではテンションが下がりまくっていたのが嘘のようです。しかも、2曲目以降でも、表現力と音の感情がしっかりしているので、ミドル・テンポの曲でも首が振れます。注目の荒木真為(Vo)ですが、レザー・ファッションでミニ・スカート、へそ出し、アルバム写真通りのロリ・フェイスといういでたちからしてすでに合格ですが、それ以上に人目を引きつける華やかさがあって、完璧なほどに期待通り、期待以上でした。歌唱力は並の上レベルだと思いますが、それが気にならないほどの存在感やキャラクター性があります。私の中では、純子様、黒猫ちゃんに続く第三のアイドルに決定(笑)。そしてびっくりしたのは、終盤、"Ageinst The Sun"のエンディングを引っ張りまくって、演奏が終わってほんの一瞬の間が空き、えっ?と思ったその隙を切り裂くかのように、"Embodiment"のイントロが炸裂したときです。これにはやられました。観衆の反応をきちんとつかんで楽器を通じてそれを返す能力がないと、こういうことはできないです。
メンバーが引いてからもお客さんは帰ろうとせず、真為ちゃんが最後の挨拶のために出てきたのですが、かえって客を煽る結果になってしまい、後ろ(照明音響席)のスタッフに確認して、1曲だけアンコールということになりました。そこで出てきたのは"Unpleasant Friday"です。レコードではそんなに目立った曲とも思わなかったのですが、こうして改めて聴くと実に良い曲でした。
初めて見た彼らのライヴでしたが、一気にバンドに向ける感情量が増加しました。MARGE
LITCHがああいうことになってしまって、陰陽座が大きい会場でしかライヴができなくなり、FATIMA
HILLは相変わらず沈黙している(笑)現在、ライヴハウス規模で現時点で一番動向が楽しみなバンドは、もしかしたらSIEGFRIEDかもしれません。もっとも、当分はライヴの予定はないとのことなのですが。
(Olias)