回想のアウトバック・サイクリング。OUTBACK CYCLING [2]

-NSW-

 5/june/98 晴れ
 重い腰を上げやっとスタート。待ったかいあり、素晴らしい天気になった。
 7:50ホテルを出てセントラル駅の方へ。NZではずっとフル装備で走っていたのに、いきなりふらついてすっかり感覚が
 鈍っている。スクールバスに前方を遮られて、右側から抜こうと思い左から右への切り返し、バックさせたら右足がペダル
 から外れずそのまま立ち転け。これでアウトバックまで行けるかなと不安になる。

 40kmも走ると道は1車線になった。しかし、まだCity近くのため車は多く、そのため路肩のダートを走ることになる。
 しばらく雨が降っていたので柔らかい所もあり、細いタイヤは簡単に沈んでいく。LeppingtonのTakeawayでエッグバーガー
 とオレンジジュースの昼食。冷たいジュースがうまい。オーストラリアに来て初めての卵だ。例の赤い奴(赤いカブの漬け物
 みたいなモノ)が入っていた。客はトラックの運ちゃんらだ。

 上りになった。非常に緩やかでニュージーランドの峠に比べればたいしたことはない。しかし、しばらく怠けていたため、
 すっかり足パワーは無くなっておりとても辛い。タイヤも1.5インチにしたのに初日からローギヤで休み休み上っていく。
 峠にRest Areaがあった。標高300m。リンゴを食べ休憩、やっぱりフルーツは元気回復によい。
 そろそろ夕方、宿泊はどうするか?大きな町はない。
 ニュージーランドは小さくても何かしらあるのだが、オーストラリアは何もなかったりする。
 疲れがピークに達した。甘じょっぱい物が欲しい。コーラとスニッカーズを買う。93年のバイクツーリングでもよく食べたな。
 コーラは疲れがとれる。

 この街から5km程鉄道を越えBargoの入り口ぐらいBPがあり、砂利屋があった。その向かい側林の中へダート道が続いていた
 ので入っていく。向こうには大きな設備があり、機械的なゴーゴーというすごい音。捨てられた車があった。車の轍跡は無い。
 少し平らな道の上にテントを張る。

 あれから5年。皮肉にもあの時と同じテントとストーブを使っている。
 使い慣れていて壊れなければそれで良い。部品交換してメンテしたXGK-もすこぶる調子よく、すぐに湯が沸かせた。
 とても疲れた。コーラ・チョコ・紅茶とチョコ、、少しずつ少しずつ元のペースに戻していこう。
 S34'14.07 E150'34.72


 6/june/98 sat 連休初日 晴れのち曇り
 夜中から寒くなり朝方は5℃以下ぐらいだったと思う。天気は良く、月がとても明るかった。これがオーストラリアの月だ。
 工場の音は一晩中止まなかった。一体何の工場だろうか?

 8:27 Bargo 陽が出てきてすぐに気温が上がってきた。ウィンドブレーカーを脱ぐ。鉄道があった。無人駅。
 しばらく行くと町の外れ潰れたBPがあった。水が出たので1.5リッター補給する。

 まっすぐ進んでいたらいつの間にか高速になってしまった。自転車・人は通行禁止などのサインは全く無かった。
 というより車以外でこんな所を走っている者はいないからか。高速は路肩が車一台分の幅があるので、一般道より走りやすい。
 キャラバンを引いた車、オフロードバイクを積んだピックアップなどが多く見られる。8日がクイーンズ・バースデーで祭日
 となり、今日から3連休が多い。それまでT/Cの両替ができないが野宿していれば余裕だ。

 出口があり左へ、しかしこのまま進むと来た道へ戻ってしまう。陸橋を渡り Colo vale の方へ。こちらは全く地図に標記なく
 不明。もう2km程高速を走り、89号線へ下りれた。

 Mittagong リンゴ1個で休み。フルーツ露店があったのでリンゴ3バナナ2を買う。次の町 Bowral で昼飯。チキンサンドは
 本当にチキンしか入っていなかった。これだったらちょっと高いけど、ハンバーガーの方がいいかな。

 また高速に入ってしまった。直ぐ次で下りる。ここはセローで走った覚えがある。両脇のサービスショップに大きなマクドナル
 ドがある。狭い道、両脇は牧場。道ばたでバナナ・オレンジジュースの休憩。だんだんと腹が減るようになってきた。体が元に
 戻ってきている。
 リヤがぶれる、パンクか? Exeter で空気を入れる。急にエアーが漏れないのでピンホールかもしれない。台湾製が悪いのか、
 それとも1.5インチには重すぎたか。
 田舎道、右手には鉄道が見え隠れしている。Bundanoon 手前でインフォメーションボードの地図を見る。
 老人はコンバンハ、イクラデスカの2つの単語を知っていた。PenRose という小さい町でコーラとCHERRY RIPEという変なチ
 ョコを買う。

 だいぶ暗くなってきた。雲も出てきた。ちょっと焦る。
 Wingello 公園があったけどキャンプ場ではない。鉄道の向こう側のダートを少し走り、さらに左脇に行く。すぐ隣は鉄道だ。
 汽車は日本ほど通らないのでここにする。辺りが薄暗くなった5時過ぎテントを張った。
 今日はメシの前、食パン4枚クリームチーズとリンゴ1個を食べた。
 S34'14.07 E150'34.72


 7/june/98 sun 曇り時々雨
 鉄道のすぐ脇だったが、その音より寒さで夜中目が覚めた。時々雨と風。このテントはもってくれるか?
 リヤタイヤはパンクだった。まずは荷を外へ出し、テントをたたむ。チューブにパッチを貼る。タイヤは1.5チューブは2.1。
 タイヤを外すのに六角レンチを使った。

 来た道を1kmぐらい戻り鉄道の向こう側の舗装を行く。Tallong 綺麗な店。買い物帰りのおばちゃん達。標高620m、どうりで
 寒いはずだ。雲が多い空、雨粒がおちてきた。ウィンドブレーカーからカッパの上着に着替える。
 またHumeHWYに出てしまった。Marulanという半分ゴーストタウンの綺麗な公園でゴミ捨て水補給。そのまま北へ進んでいく
 と、トレーラーを引いた車が追い越して止まった。そのおばちゃんが言うには、この先にはラビッシュTipしかないと言う。
 Goulburnへ行きたいなら31号のHWYしかない。仕方なくHWYを行く。走りやすいが旅の道ではない。POLICEも気になる。
 まあ、捕まった時はその時さ。

 風がとても冷たくなってきた。昨日までとは違う。しかも時折雨まじり、冬の風、冬の雨。
 HWY脇、木の陰に隠れるように休憩。GoulburnでHWYから下り、街を走る。街の入口と出口、北と南にそれぞれキャラバンパーク
 があった。1/4チキンとチップスを買う。休憩で食パンを4〜5枚食ったけど寒いからもっと食いたい。ここでは炭火でチキンを
 ローストしていた。今までで最高のローストチキンだ。骨まで食えそう。チップスもスパイシーでうまい。

 HWYが2つに別れる。左 23 Federal HWY キャンベラへ。右 31 Hume HWY Yass へ。
 雨が降ったり止んだり。おおきな道はゆっくり上り下り遠く地平線まで延びている。風がずっと向かい風だからスピードは全く
 出ない。チーマのタイツを履いていたが膝が冷えてきた。右膝が少し変。ニーウォーマーをつけて走る。

 3時を過ぎると陽も傾いてくる。ガードレールが途切れて脇へ入れる所を探しながら走る。左は牧場、柵がある。道路との間の林
 の中にテントを張る。今日は昨日よりもうるさい高速脇。でも人が来る事はなく安心。コッフェルを外に出して水を溜める。
 そろそろ食料を買わないといけない。両替はまだ出来ない。
 S34'48.77 E149'26.26


 8/june/98 mon 曇りのち晴れ
 夜は雨が降ったり止んだりしていた。水があまりないので、コッフェルを外に出しておいたがほとんど水は溜まっていなかった。
 HWYは夜になるとほとんど通行がなくよく眠れた。今日は青空が見えている。風もない。
 リヤからカラカラと音がする。止まってみるとパニアバックのベルトを縛っていなかったため、スポークとベルトが干渉していた。
 調度目の前ののタイヤの所からエア漏れ。まだ道が濡れているためタイヤの表面に泡が出てすぐわかった。
 トラックベイで修理。タイヤの裏がはやくも裂けている。1.5インチロードタイヤにこの荷は辛かったか。
 タイヤ裏とチューブにパッチを貼る。はやく異常に気づいて良かった。

 このままHWYを進んでも良いが、食料が無いのでGunning に下りる。HWYの表示ではpop1000 町の入り口では530だった。
 elev(標高)は580m。少し下っている。1件だけの小さな店で買い出し。懐かしのスコッチフィンガー、パッケージが変わって
 いる。おかず用になる缶詰は無かった。

 Dalton, pop 100,ele 540,ここには店すらない。パブホテルが1件あるがやっているのだろうか。
 Jerrawa 小さな鉄道博物館がある。中には鉄道関係の古道具とよく人になつく犬がいた。
 汽車が警笛を鳴らしていく。ここの前でコーラとパンの昼飯。もっと栄養のある物が食いたいな。
 鉄道沿いにダートが10km続いた。赤土の道はまだ所々水が溜まっており、細いタイヤはすぐに土に埋もれてしまう。
 しかしよほどひどくない限り、平地ならロードタイヤでも何とかいけるとわかった。

 HWYの上を陸橋で渡り、Yassに着く。大きなスーパーがあり、ここで又買い出し。人の目が気になる。ニュージーランドでは
 スーパーにサイクリストが入っても珍しくないが、この町ではそうではないようだ。
 バナナ1本食べてHWYにのり直ぐ下りる。HWYを右折する。こんな恐ろしいことをフル装備のMTBでやってしまった。
 81号Boorowaへは1車線だが、車はHWYが近いせいもあり多い。車のために路肩の砂利を走る事になる。

 今日はずっと右膝が痛む。特にYassを出てからとても痛くなり、ペダルが上がり膝が曲がると痛みが走る。
 ダートのうねりがバイクを突き上げ膝に響く。なんとかならんものか。
 たまらず休み、リンゴを食う。Boorowaまではあと35kmある。右の方へ脇道があった。道路からは丸見えに近いが、木があり
 いい感じ。歩いても膝は痛む。夕陽が綺麗だ。月も出てきた。紅茶を沸かしスコッチフィンガーを食う。
 S34'40.36 E148'49.20


 9/june/98 tue 晴れ
 柵の向こうに羊達が来ていた。道路脇なので早めに撤収。7:46出発。
 一晩寝ても右膝の痛みは治らなかった。痛みを我慢しながらゆっくり走る。Binalongへの分岐、地図には載ってない。
 ダートになる。足に悪いかなと思ったが、とてもフラットで車の通行が全くなかったので舗装路よりも快適だった。
 景色もよく井戸の風車やカンガルーというアウトバックらしい物も見ることが出来た。ダートは19kmで終わりBinalong
 に着いた。(p250,e480)店はなかった。昼飯にバナナとパン6枚食う。バナナはまだ固かった。

 右膝の痛みは激痛に近い。ゆっくりしかペダルを回せない。ほとんど左足だけで漕いでいるような感じだ。
 すっと右膝の痛みがひいた。まだ少し痛みが残っているが大分ペダルは速く回せるようになった。上りでは力が入れられないので
 すぐにローギアになってしまう。今日のように風もなくフラットな路面なら、100kmは走れそうなのだが、、、。

 Harden 小さなキャラバンパークがあった。人気が全くなくパス。街にBK(以下、銀行のこと)はあったがANZは無かった。
 スーパーで買い出しをし、ホールデンのディーラーの脇にあった水道で補給し、スタートして初めて顔を洗う。

 北へ行く。しばらく行くとまた町。Murrumburrah ここはコーヒー店と本屋など古い建物が多い。
 2つの町か、2つとも1つの町なのか?
 休憩でリンゴを食う。このリンゴは酸っぱい。しかしオレンジジュースはとても甘く濃い。砂糖入りは良くない。

 41号との分岐にRest Areaがあった。トイレ、Bin(ゴミ箱)、水道、東屋、その向こうはオーストラリアンフットボール場か。
 その芝生、大きな木の下にテントを張る。犬の散歩の人が来たが、何も言われなかった。ここはWalkway、車は入ってこれない。
 オレンジジュースは水で薄めて飲む物だった。500cc→2L。  S34'31.99 E148'09.82


 10/june/98 wed 晴れ
 朝靄で何も見えない。よく見ると真っ白に霜が降りている。テントは大きな木の下に張ったので、霜はなく良かった。
 外だったらパッキングに時間がかかる。
 41号 Olimpic way 膝の具合もだいたい良くなり、ペダルも弱くだがずっと漕げるようになった。

   羊を積んだトラックが集まっている。柵とトラックの荷台をブリッジで繋ぎ、羊をおろす。
 口輪をしたシープドッグが羊の上を走る。羊はドリフトしたり、大きく跳ねたりして柵の中へ入っていく。

 Cootamundra のANZで$200両替。銀行が開くまで10分待つ。結構大きな町。町を出ると又何もなくなる。
 道と鉄道、そして牧場。
 今日の初めてはカンガルーの死体と羊と一緒にいたエミュー。
 道と鉄道の間の広場で昼飯。じっとしていると寒く感じるが陽射しは強い。Tシャツ、MSRジャージ、ワナカTシャツ、下はパンツ
 チーマタイツ、ニーウォーマー、R&Rショーツ。

 Junneに入って直ぐのスタンドでペトロ給油。オヤジにやってもらったが思いっきり溢れて0.72リッターもカウントしている。
 自分でやった方が良かったかな。この町もなかなか大きい。ANZもある。Willowキャラバンパークに入る。
 住んでいる家族が2、3組で旅行者はいない感じ。静かだが街の通りに近く車の通行が多い。
 テントを張りスーパーで買い出し。フルーツ&ナッツのアイスを食う。初シャワー、初洗濯。
 ここの高校では日本語を勉強するそうだ。夕陽の中、子供達が草ラグビーをしている。31歳になった。
 S34'51.63 E147'34.57


 11/june/98 thu 晴れ
 冬用ジャンパーを着て寝ていたが早朝はとても寒かった。朝起きてテント本体とフライの間に干していたウィンドブレーカーを
 ベンチに干しておき朝飯にした。残りのパスタを昨夜のおかず+オニオンスープで食べる。タイヤの空気圧を確かめようと指で
 押すと、表面に薄く出来ていた氷がパリッと割れた。出発時には朝のほんのわずかの時間にウィンドブレーカーは白く凍っていた。

 8:07スタート。陽が出ると朝の寒さが嘘のように気温が上がってくる。しかし風は冷たいので、カッパの上着は着たままだ。
 Waggawagga,pop 57600,largest inland city of NSW 町中への道へは行かず、ずっと41号で進む。
 20号Sturt HWY と41号との分岐のRest area で昼飯。タオル、ウィンドブレーカーを干し、カッパをしまう。
 ゆで卵は半熟だった。

   道は2車線だが路肩はダートのため、追い越す車の風がすごい。特にこの道はトラック街道という感じでトラックが多い。
 羊を積んだものをよく見る。この辺りの羊の大王Mr.ブラウンだか何だかの土地らしい。
 The Rock,p700,e town ship 210,summit 554, Yerong Creek p150 この町の廃屋スタンドで水補給。
 Henty p1100 小さな店、コーン(アイス)とナッツと買う。ベンチでオレンジジュースとアイスコーンを食べる。
 既に100km以上走っている。少しずつ下っているようでスピードが出やすい。100kmは14:38だった。

 予定よりもう1つ先の町Culcainまで来た。スーパーは野菜・リンゴが安かった。リンゴはまだ2個あるのでパス。玉ねぎを買う。
 キャラバンパークは$10もする。とてもそれに合う設備はない。Caravan(常設の物)に日本人が2人、もう3ヶ月も住んでいる
 という。  S35'40.28 E147'02.13


 

   
...................98/06/08 Jerrawa 小さな鉄道博物館.......................................................98/06/08.......................................

   
.................98/06/10・道と鉄道の間の広場で昼飯.....................................................Henty....98/06/11..............................


Click Here!

回想のアウトバック・サイクリングに戻る