NZ自転車旅日記 [2]
ニュージーランド自転車旅日記[2] 98/03/15〜19
1998年3月、ニュージーランド南島のサイクリング日記です。
'98.3.15(日)雨、晴れ、雨、晴れ、途中雹
夜中に雨が降っていた。朝もいつ降り出してもおかしくない感じ。雨と風でとても寒い。
いつも寝る時しか着ない冬用の長袖を着て、カッパ・ブーツカバーもしてこの旅初めてMXグラブをつける。
日曜で車が少ない、スピードが出ない。Twizelのモール、人影無く前回と大違い。
ATMでレシートをとろうとするが出ない。$50おろす。スーパーで買い出し、ついにビッキーを買ってしまった。
晴れたら22度ぐらいなのに今日は6度、これじゃ冬のツーリングと変わらない。MXジャージを着インナーグラブもつけ、
楽に走れるようになる。雨は止まない、風は大分おさまってきたので助かる。
ゴマ食パンを買ったので休憩時に腹一杯チーズゴマパンが食えるようになった。しばらく牛乳・卵を採っていないな。
8号線を南下、Omaramaへは入らず左の近道で83号線へ。この天気でLindis Passを越える元気はない。
左手に美しく広がる牧場とLake Benmore。Sailors Cuttingには無人のキャンプ場があり、ここで水補給。
沸かして飲むように書いてあった。ちょっと緑の水、たぶん川と雨水だろう。白色より安心。
Otematataへの道はPass Peak 798m を大きく迂回する。ゆっくり上って下る。下りはスピードで汗が冷えて寒い。
向こうに一人乗りの馬車を引いた競走馬の練習しているのが見えた。そしてまた冷たい雨が降ってきた。
Cityへは行かずダムの方へ。カラカラとヘルメットに音、雹だ。
ダムの周辺は無料のキャンプ場があちこちにあるようだ。ダムの上へは急な上り道、1.8km。
一気に押すことなく上ることが出来た。でも雨が止んで日が差し急に暑くなってきた。一体何だこの天気は!
とてもサイクリスト泣かせだな。ダムの上から北へ続くダートはゲートがしてあった。
しばらくして左に置きっぱなしキャラバンが見えた。ちょっとはやいが今日はもう70kmは走ったので終わりにしょう。
ゴミ箱があるし何と水まで出る。しかも透明ではないか!寒いので紅茶タイムをした。HP200LXでTyperをやったり、
頭を洗い、パンツを洗い、何とひげ剃りまでやってしまった。久しぶりに自分の顔を鏡で見たら、随分と日焼けしていた。
鼻の皮は剥けそうだな。
'98.3.16(月)晴れ
この無人キャンプ場には僕以外、誰も来なかった。昨日は天気が激しく変化したが、夜中にはおさまったようで
今日は朝から青空が広がっている。朝のパスタもうまく出来た。水を補給して出発。
河原には何カ所も無人キャンプ場があったが、使っている人はほとんど見られなかった。またダムで河を渡り83号線、
Kurow、思ったよりしっかりした町。キャンプ場・スーパー2件・ロードハウス2件、ここでペトロと食料を買う、米が重い。
Takiroa Maori Rock Art Site 崖の下の窪みに壁画が残っていたが保存状態はすごく悪い。落書きの方が目立つ。
Duntroon で昼休み。この辺りの小さな町はオーストラリアの内陸部の町のようでいい感じ。
昔はこの辺りにも鉄道が敷かれていて開拓者達が入植してきたのだろう。古い教会・古い車・馬車・駅の跡、
東海岸のOamaruの方へは行かず、南への峠越え。
途中すれ違った白人の若いグループの車に右手の中指を立てられ、その後非常に気分が悪い。
白人がいなきゃいい国なんだが…NZは。
舗装が終わる最後の部分がすごい上りだった。そして気づいたらダートになっていて更に辛くなる。
地図にあるDanseys Passに来るが表示もPicnic Area もない。しかし上りの本番はここからだった。
ダートの上り重いバイク。今日93キロ以上走ってついにアンダーパンツ、まだ日焼け跡が少し痛い。気温15度、
風は心地よいが心臓は破裂しそうだ。ついに押しながら、進み止まりを繰り返す。本当の峠がそこまで見えているのに
なかなか進めない。悔しいけど、もうとてもペダルは踏めない。蜂蜜とパンで少しパワーが出たか、やっと4〜5km/hの
スピードでペダルを漕ぎ峠を越えた。こんなきつい峠越えはたぶんもう一生ないな。最後の4.5キロで90分もかかっている。
下りは楽しい。羊を追いかけ豪快にダウンヒル。車にはねられたのか一頭羊が死んでいた。それを取り囲む仲間達。
Kye burn Diggings突然現れた一世紀前の平屋ホテル、イスの2人の老人が手をふる。
タイムスリップしたみたいで気色悪い。
少し戻ってゲートを開けてRest Areaへ行く。トイレに大きく「NO CAMPING」と書いてある。
うろうろしたけど、少し離れた森の中にテントを張った。この辺りはNO CAMP、NO FIREだからうるさいのだろう。
たぶんゲート開けてまで入ってくる物好きはもうこの時間はいない。まだライト無しでこれが書ける19:55
'98.3.17(火)曇り、風
夜、メシを炊いている時に牛とにらみ合い。夜行性動物の鳴き声や足音など、疲れのわりにはよく眠れなかった。
まさかゲートを開けてまで朝早くここまで来る奴はいないと思ったが、No Camp Area なので早めに片づけ出発。
ずっと下りが続くかと思ったがアップダウンがありスピードはのらない。
おばさんが運転するスクールバスには一人しか乗っていなかった。
Naseby でダートが終わった。約40キロ走った。
85号線を西へ進む。風があり、つらいペダリング。なかなか進まない。遠くDustan Mountains。
そばのNorth Rough Ridge と山脈が南北に走る。その山々を駆け下りてくる風。Mt.Cook ほどではないが、自転車にはかなり
大きなブレーキというか抵抗になる。
85号線Idaburn から左の Oturehua 方向へ。ここは小さな町、郵便局と博物館を兼ねた食品(雑貨)店はまさにHistric だ。
ビニール袋はなく、茶色い紙袋にバナナ2、リンゴ2を入れてくれた。オレンジジュースは1リッター買う。
ここでバナナ2とリンゴ1を食い、水を1.5リッターもらう。ここにも鉄道の跡があった。
やっぱり肉や油系のメシも食わんといかんなあ。メシの後なのに力が湧いてこない。
Poolburn から大きな丘を越える。この坂はこれまでの舗装路の中では一番きつかった。途中一度休んだが押すことはなかった。
高台からの眺めは素晴らしかった。晴れていたらもっと良かったと思うが、今日一日曇っていて陽がほとんど射さない。
坂を下ってOmakau に着いた。今日はここでキャンプ場に泊まる予定だった。しかし、キャンプグランドはホテルの裏に
ちょっとだけあって、おまけに放し飼いの番犬が追っかけてきてうるさい。キャンプは出来そうだがモーターキャンプとは
ほど遠く洗濯も出来ず、キッチンもない、メシはホテルで食えということか。
また買い物などする。甘い物がとても欲しい今日この頃だ。小さな店ばかりでレシートは最近もらっていない。
値は都市よりどうしても高くなるが、田舎はゆっくりで店員さんもやさしい感じなのでとても良い。バイクに鍵をかけるのも
寝るときだけだ。
すぐ近くの河原におり少しうろつく。馬がつないであったり、4WDがいたりで奥の方へは行けなかったが草の上で
まあまあの所にテントを張った。GPSの標高がよくわからんな。そろそろシャワーと洗濯をしたいな。
'98.3.18(水)曇りのち晴れ、にわか雨少し
昨夜キャンプ場を期待していただけに、今日は疲れが隠せない。長いダートと向かい風に腰まで痛んできた。今日はゆっくり行こう。
85号線を南下。舗装が荒く抵抗が大きい。幸い今日はそれ程風がないために少しはましか。
Alexandraへは行かずSpringvaleからClydeへ8号線に出て西へと丘を上る。上りが2.5キロぐらい。
町が一望出来る高台で休憩。舗装の上りだと距離があってもゆるやかなので、簡単に上ることが出来る。
タイヤの抵抗とグリップの違いが大きいのだろう。左手にLake Dunstanを見ながら進む。何カ所か河原に降りられる道があり、
その先に広場とテーブル、たまにトイレのPicnik Ariaがある。Campは禁止のようだ。
こちらの方は崖になっているので、いつ崩れ落ちてくるかわからない。岩盤はむき出しで日本のようにコンクリで固めたり、
ネットを張ったりしてはいない。ガードレールも粗末なもので、支柱にワイヤーロープを3本からませただけで、その工事
が今日も2〜3人で行われている。
8号線は主要道なのか。しばらく田舎ばかり走っていたので、今日の車やトラックの多さにはビビってしまう。
舗装が粗いので車が通ると砂利が飛んでくる。路肩は程度の良いダートといった方があっている。
河の向こうに大きな町が見える。Cromwell人口3500、カレッジやポリテクもある。今日はどうしてもシャワーと洗濯が
したいので、ここでモーターキャンプに入る。Top10のHolyday Parkだ。まだ昼なのでとても静か、ほとんど利用者が
いないのでは?と思えるぐらいだ。
OfficeでP.O.を教えてもらい、早速よちゃんへフィルムを送る。NZナンバー1に輝いたフィッシュ&チップスの店で
ランチパックとコーラ、スニッカーズと贅沢な昼飯を買う。チキン2つとチップスはとてもうまく、また食べきらなかった。
久しぶりのコーラ、やっぱり日本で飲むよりうまい。洗濯をし、近くの木に干す。ヨーロッパ人らしい夫婦チャリダーがきた。
Lindis Passを越えて来たそうだ。
小さな食品店で食料を買う。人参8本ぐらいは多すぎたかなと思ったけど$1.05なら安い。ラウンジでテレビを見てたら
米人らしいチャリダーがきた。体は大きいのにテントはなめくじ型2本ポールの小さな物。4人でテレビニュース、天気予報に見入る。
しばらくは雲リ雨が続きそうだ。キッチンでメシを作っていたら、男2人テントを張っている。車やバイクではなく、
たぶんヒッチではないだろうか。夕食なのにパンと紅茶、一体どんな旅をしているのだろうか?
モールで確認した。やはりもう夏時間は終わっていた。
'98.3.19(木)晴れ、強風、少し雨まじり
いつものように夜中1:30から2:00頃目が覚める。隣の兄ちゃんのMTBがない!盗まれたに違いないと思っていたが、
朝になったらNo.2のキャビンの軒下に止めてあった。
誰もいないキッチンで朝食。昨日のカレーはうまくいった、もっとたくさん作っても全部食えるな。
出発準備をしている頃他のチャリダーがやっと起きてきた。「too early!」と言われる。自分では普通と思っている。
例の2人は朝飯を食わずにテントをたたみ出ていった。朝早いバスにでも乗るのだろうか?しかしなかなか撤収は速かった。
朝から陽が射して気持ちいいスタート。そういえば昨夜はとても星が綺麗だった。
町を過ぎ6号線Kawarau Rv.沿いの道に出るとまたすごい風になった。冷たい風。スピードはのらない。
時々路肩に止まらなければならない程だった。風に向かって進むことで上体に無理な力が入るから腰にくるようだ。
GibbstonのRest Areaで休憩。個人の土地の一部を開放しているようで、芝が綺麗でトイレ・水道もあった。
赤い車のじいさんはひたすらリンゴを食っていた。
Cromwellはフルーツが産物のようで道沿いに店が多い。農家の直売なのかリンゴが10キロ$7とありとても食いたくなった。
Kawaraw Bridgeには多くの観光客が来ていた。日本人らしい姿が見て取れる。この時風がものすごくてUターン出来ず、
ずっと立ったまま、橋も押して渡る。流石にバンジーも今日は中止か。
太股は火傷状態で皮が剥けてきた。もうどうしようもない。
FranktonでTakeaway。チキンとチップスを買う。おやつにオレンジジュースとチョコ。この前食ったNZナンバー1
と比べるとやはりチキンがうまくないな。
14時くらいになっていたので、Queenstownの方へ行こうかどうか迷ったが、これから風向きが良くなるだろうと予想し
6号線を南下する。やっと風が味方してくれた。上り坂を後ろから押してくれて楽。
Wakatipu湖畔のRest Areaにおりて奥の方にテントを張る。湖で靴下を洗い、米を研いだ。ラジオはAMしか入らない。
サンドフライなのか小さな蚊がうるさい。これに刺されると痛くて痒くてたまらん。今度は虫よけスプレーを買おう。
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