ニュージーランド自転車旅日記 [3]
ニュージーランド自転車旅日記、その3。1998.3.20〜24
'98.3.20(金)曇り、強風、少し雨
相撲中継まで粘って起きていて、やっと夜中に目を覚ますことなく朝を迎える。奥のウンコ場は多くのその後が見られる。ちゃんと土
をかけよう。
Wakatipu湖沿いの道は続く。左手Hector Mountainsから幾筋も水が流れ込む。川でボトルに水を汲む。2、3のRest Areaを経て
Kingstonの入り口、スタンドと店がある。8:05なのでまだ店は開いてないか。一直線に南下する。久しぶりのストレート、鉄道がある。
使われているのか、それとも廃線か?
Fairlight付近、野宿出来そうな感じ。Garstonの公衆トイレに入る。風が冷たく体が冷える。陽が出ないので肌寒い。トイレの手洗い
場で水を汲もうとするが、ボトルを横にするとほとんど水を入れることは出来なかった。川の水を捨てなければ良かった。しかしあの食
い物のつまりはなんだ。向かいのパブで飲んだ酔っぱらいのゲロだな。
風が強くなってきた。9:00を過ぎ暖まってくると風が出てくる。また今日も我慢の走り。Atholには綺麗なTake away店があった。
そこで卵サンドと紅茶。紅茶の種類がたくさんあり、さっぱりわからず。店の人にまかせた。コーヒーは一杯だけど茶はポットから3杯
は飲める。これで体が温まった。キャンピングカーのおじさんが一番走る時はどのくらい走るんだ?と聞いてきた。127キロと言うとか
なり驚いていた。ここで休む車は多いようだ。
メチャクチャな風になってきた。出発が早かったのでかなり進んでいるが、Five Riversでヒッチャーが車から降りた。彼は6号線を
そのまま南へ行くのだろうか?ここでまっすぐLumsdenか、それともTe Anauに少し近いMossburnに行くか少し迷う。風向きは悪いが
Mossburnへと右へ進む。右前からの強風、とても走れたものではない。何度か左側へ横倒しになりかける。止まってMTBを支えている
だけが精一杯となる。でも羊は相変わらずだった。腹減った、小便したい、けど止まる事が出来ない。MTBを置く場所も休む所も無い。
風が強い時はじっと立って倒されないように我慢するしかない。平地だというのに大分押している。
17キロに2時間半かかりやっと動物園兼、毛皮屋兼キャンプ場に着いた。孔雀がうろついていたり、不思議だ。テントを張り、風の中
往復8キロの買い出し、やっとパンとリンゴ・チョコを食う。シャワー後、外には観光バスが止まっている。何と日本人団体旅行者のコ
ースに入っていた。動物をみて毛皮品を買いましょうか。なにか同じ日本人なのに僕は見せ物なのだろうか?
'98.3.21(土)曇り時々雨、相変わらず西風、夕方青空そして雨
今日はテアナウまで余裕の走りをしたいが、風がちょうど向かい風で疲れる上危険なので休憩日とする。夜トイレで会った白人男性2
人は車で来てテントを各々張っていた。バンでキャラバンを引いていた老夫婦も去り、残ったのはキャビンの老夫婦と自分だけとなる。
朝飯はいつもより多く摂ったが糞が出ない。やはり走らないと調子が狂うのか。昨日の夕方から急に食っているからだろうか?子供達
が遊びに来た。古い電池を渡したらキッチンでそこら中に投げつけ始め、壁のスイッチにぶつけ少し壊してしまう。HPを見せたのがま
ずかった。さわりたがってしようがない。何とか外へ連れ出し相手をするが、石を投げつける糞ガキだ。妹も兄の真似をする。親の目に
入るように家の方に近づくが父はいない。母は掃除中のようだ。メガネやHPを壊されずに済んだ。子供には気をつけなければいけない。
TV6:30〜サンダーバード、チャンネル2。7:00〜BBCワールドニュース、チャンネル1。12:00〜ショートサーキット、チャン
ネル2。14:00〜ロビンフッド、チャンネル2。16:30ごろ〜ラグビー、チャンネル1。土日の番組はもっとおもしろそうだ。
妹の方が自転車でテントのほうへ来て中へ入ろうとしている。おっぱらいチャリに蹴りをいれて倒してやった。やりたくはなかったが、
テント入り口のファスナーに南京錠をつける。母親に言って子供を見張るよう頼む。$9はちゃんととられた。また日本人の団体が来た
ら店の手伝いでもしてやろうかと思ったが、今は店に火でもつけてやりたい気分だ。子供を放し飼いにするな!
チャリダー2人がやってきた。驚いた、2人はリタイヤした夫婦のようだ。この強風の中、昨日の僕と同じルートでkingstonから南下
してきた。明日はテアナウへ行くという。キャビンに入った。キャンプ道具は持っていないようだ。キッチンの鍋とか見てがっかりして
いた。でもここは鍋があるだけましなキャンプ場だ。
店に行くが休みだった。少し先のTakeawayの店でオレンジジュース・チップス・チョコを買う。本当は野菜・果物が欲しかった。お
そらく明日も休みだろうからテアナウに行くしかないな。あのクソガキどもさえいなければ、ずっとここにいてもいいのだが、、。
夜はイングランドから来たチャリダー夫婦と話しをして過ごす事が出来た。2人には28歳の息子と26歳の娘がいる。このぐらいの
歳たぶん60歳でも自転車旅をするところがすごい。
'98.3.22(日)晴れ
天気予報どうり風も弱まり陽が出て青空がのぞめる。2人よりもはやく出発。子供の襲撃はその後無かったが冷蔵庫にオレンジジュー
スを忘れてしまった。道が西へ向かうとやはり少し風がありスピードは出ない。しかしここ数日の台風並みの風に比べれば全く無しに等
しい程だ。
ニーサポーターを締めすぎたのか、少し左膝が痛む。マジックテープをゆるめて走りなおす。膝を痛めたら旅も終わり、ロバートのよ
うになるので気をつけて走ろう。無理は禁物。
The Keyの分岐点で休憩。以前にもここはとうっている。みょうに記憶はあるが、休んだか野宿したか思い出せない。大きな松の木の
下、一体この松は何年かかってこんなに大きくなるのだろうか?白人が来る以前のものだろうか。
道は下りになってきた。風も少しなのでとても楽に感じる。しかしあまり下っていると次の上りがとても大変に思えてくる。上りも下
りもほどほどが良い。
フル装備のチャリダーとすれ違う。サイクルパンツは長いやつだ。
今朝はとても寒かった。とうとう寝袋1枚ではきつくなってきたのか?走行中も風が冷たく、雨の日以来2度目のMXグローブをつけ
ウィンドブレーカーもファスナーを上までしめる。街が近づく頃昼で気温が大分上がってきた。今度は逆にウィンドブレーカーを全開に
したいぐらいだ。
Lake Te Anau 沿いの観光の町Te Anauが突然現れる。クイーンズタウンほどではないが、やはり変。今日ずっと何も無い所を走って
きたのにいきなりこうなるのはねェ。
左手のCampへは行かず、湖沿いの道をゆっくりながす。Top10があったので入る。こちらのCamp場としてはとても狭いけど、設備
は綺麗でとてもいい感じ。これで$10ならあきらめもつく。
スーパーに行く。日曜なのでほとんどが閉店、学生が目立つ。お金はおろせなかった。1kgと2kgの米がほとんど同じ値だったので
迷ったが、MTBなので1kgにした。酒もタバコも止め、チョコやチップス、ジュースへとどんどん手がのびてしまう。こんなに買うと
はな。キッチンで一人アイアンマンレースを観ながら、クリームチーズトースト6枚・ゆで卵2ヶ・ヨーグルト・牛乳・オレンジジュー
スをペロリ、完食。
通信、モデムの電池がない。今日初めて走りながら充電したニッカドを使う。問題なし。弟へのメールは送信出来ていなかった。でも
市街通話は高い。もう$20のテレカがないよ。
オフィス近くのテント髭の白人はチャリで下ってきて、これからはバスで動くという。やはりワーホリビザはこんな時良かったと思う。
玉ねぎ、人参、ガーリックソーセージを炒め卵を落とし、しょう油を加えた。味はカレー粉かしょう油があれば良い。このキャンプ場
のキッチンは混んでいる。特にあばちゃんパワーがすごい。普通こういう所はテントの僕らだけなのに。車なのにケチるなよ、あんたら
は。
'98.3.23(月)くもり、やや風
昨日はとても良い天気に恵まれたが今日は曇っている。夜中には大分風が吹いたようでテントがバタバタと音をたて、何度か目が覚
めた。今回は冷蔵庫の物も忘れずパッキングして出発。隣のキャンパーを引いたビッグホーンのお父さんも僕のバイクの荷物には驚い
ている。
街をぐるっと少し遠回りして94号線に出た。ちょうど学生達の通学なので学生服姿を見かける。街から少し離れた所にキャンプ場
があった。ここは寂れていて人も少なく良さそうだ。Top10は夜には一杯になって、もう誰も入れない状態だった。曇っているので寒
い。ウィンドブレーカーを着て朝はいいぐらい。昼は少し暖かくなる。
Te Anauは波立っている。風は北風、向かい風だ。湖に近づいたり離れたりしながら進む。少し左膝の筋が痛む。徐々に風が出てき
てきつくなってくる。しかも向かい風なので上りはきついし、下りでもスピードは出ない。
9:30を過ぎたぐらいからバスがどんどん後ろから抜いていく。車は少なくもうシーズンも終わろうとしているようだ。
ようやくTe Anau Downsに着いた。新しい建物がある。昔はバックパッカーはなかった。お菓子ぐらいしかなかったので何も買わな
かった。でも後から何でもいいからすぐ食える系を買っておけば良かったと後悔する。昔はここでオレンジジュースと缶詰ぐらい買っ
たような記憶があるのだが、、。
道路脇の看板が多くなっているような気がする。バイクよりスピードがないから全てに気が付くからか。キャンプ出来る所にはベン
チ・簡易トイレ・そしてCamp free を入れる小さなポストみたいのまである。昔は案内板だけだったのに余計なことを!
昼飯にクリームチーズパンを食っていたら、これでは明日までもたないと思いもうちょっと食べたかったがやめた。何でもチョコで
もチップスでも少しでも買えば良かった。
湖から離れてEglinton Rv. に沿って進む。時々森の中を行く。この時だけは風がないのでとても楽だ。
Mirror Lakes 中国人カップル、日本人男性がいた。逆さ文字の看板が草に隠れている。
Lake Gunn 大きな改造バスが止まっていた。白人男性のグループ。一人と話をしたが変な連中ではない。水が多くて奥へは行けず
ベンチの横にテントを張る。サンドフライがとても多い。やたら刺された。前に来た時はこうではなかったのに。
'98.3.24(火)くもり、午後少し雨
夜、1台キャンタータイプのキャンピング車が来て、バスの手前にとめた。あの変なバスのおかげでこっちには河原に行けなかった
が、一般のキャンパーも不気味がってほとんどUターンしていく。
いつもより早く準備をして7:30出発。今日は全く陽が出ないので寒い、ジャージにウィンドブレーカーだ。Hollyfordへの分岐、
こちらにもキャンプ出来る施設があるようだが看板は古い。20.36キロ走り小屋の前でジャージを脱ぎニーサポーターをつける。寒い
けど上りがきついので、しばらく上るとHomer Tonnel へ来た。やっとここから下り、しかしトンネルは少し下りで右へ曲がっていて
しかもライト無しなので真っ暗だ。ヘッドランプをFバックにつけていくがすぐ引き返す。とてもじゃないがこのくらいの灯りでは何
の役にも立たない。充電しておいたニッカド4本に換えて再び入る。下りだから乗っていく。とたんに前も後ろも真っ暗だ。車が来て
くれた方がありがたい。とにかくはやく抜けだしたい。世界一怖いトンネルだ。
いろは坂のように下る。スピードが出過ぎる。カップルチャリダーが上ってくる。
Milford Lodge こんなもん昔は無かったな。これで貧民も泊まれるわけだ。
インフォメーションまで行くが船には乗らなかった。1回$50まあ高くはないけど今日は景色が見えない。ドロップハンドルのバ
イクが1台止めてあった。持ち主は船の上か?店があったので昼飯が食えた。紅茶(カップのみ、せこい。)ハム卵サンド・スコーン
(ブルーベリーが入っていてうまかった。)チョコPeanat Slab 2個、$8.30ちょっと高い。でも赤いきつねだか天ぷらうどんだ
かのカップメンが$5,50とは、、。買う奴がいるからいけないのだ。
トンネル峠があんなにきついとは思わなかったが、来た道を帰らねばならん。苦しい上りが続く、4〜4.5km/h。時々メーターが0
km/hを表示するぐらい、ローギヤでやっと足が回っている。しばらく走っては休み水を飲み、チョコをかじり上る。本当はリンゴやオ
レンジで喉の乾きを癒したい。Te Anau にもどったら死ぬほど食ってやる。
いろは坂は大きく曲がりくねっている分傾斜はゆるやかで楽だった。トンネル入り口で準備、ヘッドランプをバックにつける。上は
カッパを着ているので、まるめたウィンドブレーカーが反射するようにマットにくくりつける。上りなので押したり乗ったりだ。車が
来た時は路肩に寄せて押した。トンネル入り口の準備を入れると1200mのトンネルの上りに25分かかった。ヘッドランプをしまい、
下り。今日は1日で2回しかも同じ峠を両方から越えるという恐ろしいことをやってしまった。
トンネルで押したため左膝が痛んできた。伸ばすと痛い。もう今日は限界だ。昨日と同じLake Gunn。今日は誰もいないので河原に
テント。コーヒーとチョコで体を温める。チョコの食い過ぎで気持ち悪くなってきた。はやくフルーツが食べたい。
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