NZ自転車旅日記 [6]

ニュージーランド自転車旅日記、98/04/04〜4/08
Milton〜Arrow town〜Queens town

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'98.4.4(土) 晴、時々雨、西の山頂は白い
 朝露で全て濡れている。夜中取り込んだ洗濯物も生乾き状態だ。冷たい体を温めるため、まずはシャワー、いつもよりゆっくりと朝飯。テントのフライを乾かしたいのでバック類だけパッキングを済ませ、もう一杯紅茶を飲む。やはりチョコも食べてしまう。  タイツも体温でやっと乾いてきた。

 9:04出発。とても寒い朝だ。もう南島の朝夕は秋冬装備に変える方がいいようだ。
 Ettrick にもキャンプ場があった。ここはもっと寂しい感じ。
 Roxburgh はちょっとした街があった。コーチが停まっている。その窓から見つめる日本人♀。ここからカッパを着た。
 通り雨のようだがはっきりしない。風は結構味方してくれている。
 Roxburgh Hydro に入ってすぐに小屋の中で休み、リンゴ2個食べる。8号線から少し外れ Roxburgh Dam へ行く。ここにはトイレと綺麗な芝生の広場がありなかなか良い。ここで昼飯にした。お茶がないと寒くてたまらん、もうあと2杯ぐらい飲みたい。ダムを見下ろすように道はぐんぐん上る。アップダウンが続き一気に平均スピードは1桁になる。
 左手の OLD MAN RANGE は Obelisk1695mをはじめ1000-1500m級で山頂付近は雪を被っている。山から吹き下ろす風はとても冷たい。しかも雨混じり、上りで大汗をかき下りで冷える体。風が後ろから押してくれる感じで少しは楽だ。
 Butchers Dam が見えてきた。ここからはずっと下りになり、最高速度も記録更新したのではないだろうか。(この日の最高速度は71.4km/hでした。この旅での舗装路での最高速度記録です。)
 Alexandra も土曜日のため静かだ。山の上に大きな時計がこの町の名物だろうか。まだ15:30。キャンプ場がわからぬまま進み、このまま Cromwell まで頑張ってあのニュージーランドNo.1のフィッシュ&チップスの店へ行こうかと考えた。しかし向かい風になり、ここまでのアップダウンの疲れでここから30kmはとても辛い。11km走り Clyde へ入った。長い長い坂が続いている。最初にここを通った時は上りきった所の Look out で休憩した。今日はとてもここを上る力は残っていない。
 キャンプ場はガランとしていてとても広い。地元ラグビーチームの練習場とクラブハウスを兼ねているようだ。それに隣はゴルフ場のようだし、この広さでキッチンまでが遠い。キッチンでケーキ・紅茶・パン5枚食う。
 買い出しに行くが4スクエアは閉まっていた。開いていた Takeaway 店で食パン・ベーコン・$1チップスを買う。
 チップスがシドニーの City 並みに少ない。
 シャワーは狭く湯量も今ひとつ。キッチンには紅茶・オニオンスープ・クラッカーなど置いたまま。クラッカーと紅茶を頂く、夜はホラームービーをテレビでやっていたがつまらんかった。平日ではないのでニュース天気予報がなかった。
 ついに寝袋2枚重ねにして寝た。・・・走行距離74.72km



'98.4.5(日) 1日中曇り、西からの風冷たい
 この旅始まって以来一番の寒さである。霜が降っている。せっかく干していたTシャツとパンツもシャンとしている。
 フライシートは真っ白でガリガリ。陽が出るのを待ちゆっくり出発。今朝の1チャンネルのインターナショナルランゲージはスペイン語だった。冬用新素材Tシャツはしばらく陽に当たるとすぐに乾き始め、半乾き状態にまでなった。やはり水分を取り込まないというのは洗濯でも便利で良い。以前走ったときはえらく長い坂のように感じたが今はそうではない。

 大分自分の足も鍛えられてきたようだ。
 霜が降っただけにとても風が冷たい。上はゴアカッパ、下はタイツとニーウォーマー、手はMXグラブ、耳はまだ大丈夫。
 寒ければフードをしてヘルメットをつければいいだろう。
 Cromwell のタウンセンターはほとんどの店が閉まり、人は観光客のみ。例の店も休みだったため、楽しみにしていたチキンは食えない。別の店でフィシュ&チップスとオレンジジュースを買い、カードで$40おろす。外で食っているとたかりに来る小鳥達。リンゴ4個と桃3個を75セントで買う。安い。日本語で「公衆トイレ」という変な字の看板があった。
 リンゴはFuji が1L=$1.5と高く売っていた。バナナはもっと高かったのでやめた。
 ここから先の道は谷川沿いにあり、西からの風の通り路でもある。天気がどうであれいつも風は吹いているようだ。
 前回は丁度高気圧と低気圧に挟まれ、強風の続いた日の始まりぐらいだったような気がする。進むにつれ風は強くなりとても前を向いて走れず下ばかり見ている。
 カップルのチャリダーだ。男の方はトレーラーを引っ張っていて、それに荷を入れバイクにはあまりつけていなかった。
 やはり風があると疲れる。スピードが出ないので思った程距離も伸びないからだ。もう少しもう少し走ったら休もうと思っているうちに、バイクを停める所もない悪い状況に陥った。
 59.37kmやっと右側に広場へ入り、リンゴと桃・ケーキとチョコで休憩。野宿も出来そうだが家畜の糞がそこら中にある。
 Kawarau River まで下りるような道が続いていたが上ってこれそうにないので、下りてみるのはやめた。
 Queen's town まで行くにはまだ時間がかかる。キャンプ場のオフィスも閉まるかもしれないし、店も日曜だからはやく終わるだろう。
 Arowtown 人口1000。Caravan Park のサインで入った所は綺麗で利用者は自分以外誰もいない。受付だけ済ませて、まっすぐ1.5km走り街のスーパーで買いだし。テントを張った木の下には実がたくさん落ちている。よく見るとクルミだ。早速2-3個食べる。空っぽの冷蔵庫のスイッチを入れ、ヨーグルト・ビッキー・トースト3枚、ミルクを入れコーヒー2杯。
 トレーラーをつけたボロい車の兄ちゃん。彼一人ここの住民のようで他に客は僕だけのようだ。もしかして経営者の息子かもしれない。キッチンで今彼は新聞を読んでいる。テレビはスイッチを入れたがつかない。リモコンが見あたらない。
 シャワー後いつものようにパンツ・靴下の洗濯。
 左ペダルはやっぱりキーキー音が出る。バラしてグリスをつける事は出来なかった。・・・走行距離81.29km



  '98.4.6(月) 晴れ、少し風、それ程強くはない。
 霜が降った昨日とは違い今朝は暖かい朝を迎えた。寝袋も1枚だったし久しぶりに下はジャージを脱いでパンツ1丁だった。結局あの兄ちゃんは何者かわからなかった。客ではなさそうなので家族か親戚でもどっかのキャラバンに入って寝たのかもしれない。しばらく朝が遅く午後からの進行が全くだったので、今日ははやく、といっても8:20だが、とにかく早起きは3文の得だから早い方がいい。朝のArrow town は静かだ。まだ何も動いていないようだ。朝日と山、馬、音はない。右手山の上を行くコーチ(バスのこと)。Coronet Peak への道だ。単車だとちょっと寄り道してもいいところかもしれない。急坂を下っていくとまた突然観光の町が Arthurs Point が現れた。川岸には Jet Boat がとまっている。MTBも多く見る。フルサスのMTBが上りで抜いてくる。犬も一緒に走っている。

Queens Town やはり変なとこだ。観光業だけで成立している町だからだ。4スクエアで買い物し、すぐ隣の芝生のベンチでアイスとヨーグルトを食う。またスズメがよってきた。観光地の鳥は皆こうなのか!
もうシーズンも終わり4月になり日本人大学生もいなくなったので、あまり日本人は見かけない。しかし日本語の看板はやたら目立つ。
Lake Wakatipu を左にみて進む。道はアップダウンが多くてとても疲れる。ただ車はほとんどなく、その点だけは楽。風は例に漏れず西風だ。上りはすぐにローギアにおとし、なめくじ走行だ。5km、10kmと5kmごとに石標が置いてありメーターは見なくても良い。しかし地図に距離表示がないので、今日の目標は未定。とりあえず Glenorcy まで行こう。

2つ島が見えてきた。Pig Is Pigeon Is 遠くの山は頭が白い。素晴らしい景色。写真を撮りながら進む。昨日は昼にFish&Chips だけだったので午後のスタミナがきれた。今日は脇道で茶を湧かしパスタ、ゆで卵サンド、チョコ、オレンジジュースをたっぷり摂る。そのためあとの坂道は比較的楽に上がることができたし、キャンプ地でも体がよく動いた。売店とバックパッカー、キャンプ場が1つになっている。チェックインはパソコンに入力される。7ドル。表の車の♀はキーを入れたままドアロックしたようだ。ツナギを着たおじさんがハイガネでドアをほじっていた。
キャンプ場は小屋風建物、子供の遊び場などがありテントは自分だけ。シャワー、洗濯、キッチンにくるのは老人グループだけ、他の客はいないのか。老人達の夕飯後ヒゲもじゃ三人組の大男がメシ。そこにメガネ、アゴヒゲのチビ親父がきた。このおっさんCB750で旅しているらしい。オーストラリアやアメリカの話題が出るがほとんど会話の内容はわからない。ラジオジャパンでは、PCで自宅での仕事の話だ。・・・走行距離71.36km



  '98.4.7(火) 晴れ、風がほとんどない!
 ハナが出るズーズー言っている。シャワー後に薄着でうろついていたからか。
いつものように6:30キッチン独占状態で朝飯。3分パスタはすぐできてよい。食パンとオニオンスープにクラッカーを割って入れたらなかなかうまくて、いいメニューが増えた。山の上の方は白いだけに気温も低い。吐く息は白い。もう1度MXシャツ、Tシャツ、靴下、パンツを干す。陽が出てきていい感じ。食事後もキッチンに残り紅茶を飲む。食パンが残り少ない。ここで買ってもいいが高そうなので明日にする。やはり毎日1ローフ(一斤ね)食べている。老人達とバイク親父も朝飯を作り出したらブレーカーが落ちてしまった。一度に多くの人が食事を始めるとこうなる。早起きして独り占めするのが一番よい。
 毛むくじゃら3人組は朝はやはり遅かった。その後冷蔵庫チェックして残っているバターを頂く。物干しにあった洗濯クリップもget。
9時過ぎには♀が来てトイレ掃除を始めた。9:32出発。
 うそのように風がない。気温も上がりそうだ。今日あたりミルフォードサウンドへ行っている人達は最高だろうな。こんな日に100km/hで走り去るより、10km/hで一日じっくりと走った方が贅沢っていうものだ。
 スピードは気にせず、ゆっくりとペダルを回し周りの風景に見入る。昨日は向かい風と疲れがたまっていたせいで上りはとても苦しかったが、今日は風もなく気分ものってて楽に上がれる。写真も素晴らしい物が撮れるだろう。ゆっくりペースなのであまり腹が減るような気がしない。このところ食べ過ぎなので少しはおさえていこうと思う。オレンジジュースのボトルに水を汲む。そのまま飲んでも大丈夫そうだ。
 行きと同じ湖側の脇道に入り、溝にバイクを入れ昼飯。もう食パンが残り少ないのでもう2〜3枚ぐらい食いたいところをガマンした。食パン残り3枚しかない。これは明朝分にとっておく。
 Twelve Mile Delta の入り口に着いた。ここから湖畔に下りてキャンプできるのだけれど、ものすごく急なダートの下りだったので、途中で引き返した。とてもあの坂を上ってくる事はできそうにないからだ。少し戻ったところに川があり、小さな人4人しか一度に渡れない橋がある。3〜4時間のトレッキングコースの入り口となっている。そこから道路側へダートを少し入ると簡易トイレ2人分の小屋が横倒しになっていた。しばらくその辺りを歩き回るが人目を避けるのは難しい。トイレの横奥にテントを張る。ここは橋の方からも見えない。1台ミニクーパーが止めてあるがその人達も気付かずに帰っていくだろう。
 食料があまりないのでチョコ少し、桃、リンゴ、オレンジジュースでつなぐ。久しぶりの野宿。お金も使っていない。キャンプ場にはいなかったのにここにはサンドフライが多い。・・・走行距離39.63km



久しぶりの野宿、ゆっくりと日が暮れてゆく。初めて見た珍しいジグザグ型のペグ。
  '98.4.8(水) くもりのち晴れ。
 夜には全ての車が僕に気付くことなく帰っていったようだ。ところが朝にはやくも4WDがとまっている。やはりテントは奥に、野宿は気付かれないように、が良い。
 食パン残り3枚なので、パスタは全て食べ卵もないので今日はお弁当は無しだ。久しぶりに野宿するとキャンプ場の設備の充実がよくわかる。まず水の心配はいらない。お湯はすぐ出るので紅茶、コーヒーはすぐ飲める。冷蔵庫に保存できる。夜も明るい。TVでニュース天気予報が見れるetc。$10以下にしては充分役立っている。

 ゆっくり準備しても9:00前には出発。
 Twelve Mile Delta にはバスの改造キャンパーがいた。湖岸の公園でゴミ捨て。中国人一家がいて父親がビデオを撮っていた。やはり韓国人ではなかった。Queens town でPostOfficeへ行くよちゃんへフィルム5本くらいとレシート類、モトショップ梶が谷とスタジオエッグへポストカードを出した。
 通りの向かいにあるアウトドア店へ入る。あまり品はないが観光地だけに客は多い。MTB用にブレーキパット1組、テント類のリペアシート、ペグ2本を買う。ペグは¢50。今まで見たことのないジグザグに曲がっているヤツ。これで本当に地面に入るのだろうか?
 一体皆この町で何をしているのだろうか?
 Frankton でまずスーパーに入り食料買いだし後、Takeawayで1チキン1チップス買う。バス停で昼飯。朝パン3枚だったので、走ってないけど腹が減っている。チキンはスプーンでほぐしてクリームチーズを塗った食パンにサンドして食べた。
 老人二人は何を待っているのだろうか。メシの終わった僕に話しかけてきた。

 トイレで水補給して出発。時間はたっぷりある。朝、山の半分は白い霧と雲で覆われていたが、今はすっかり晴れわたり、雲もほとんどなくなった。気温も久しぶり高くなり、上着のカッパを脱いで走る。
 R6から左へ入りLakeHayesのBencleneer Bay Recreation Reserve で休み。湖は小さめだが静かで水鳥がすべっている。人も少なくとても素晴らしい景色。写真を何枚も撮る。山々は湖面に逆さに写っている。観光飛行機が飛んでいる。 ここでCampできれば言うこと無しだのだが、、、。
 またR6へ戻り走り出す。MXシャツでも汗ばむ程暖かい。Arrowtown への分岐から6.2kmでkawarau Bridge 橋の向こうへの道はないみたいだ。分岐から11.2km地点、以前昼飯を食った綺麗なRest Area 手前から入ると川の反対の岸だった。向こうの家から見えなければ絶好の野宿地と言える。
 分岐から15km。行きに強風でヘタバリ休んだ所から更に奥に入り川の方へ下る。川までは急なダートの下り、4WDの作った溝があるぬかるみ。そこまではおりず途中の平地、トゲトゲの草がたくさんある所。ジグザグペグはよくささる。石ころ地などではストレートよりうまくいきそうだ。今度見つけたらもう4本くらい買おう。
 Tシャツになってテントで休み。バナナ、オレンジ、クッキー、オレンジジュース、こんな暑くなるんだったらもっとオレンジを買えば良かった。・・・走行距離49.49km



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岩尾野屋