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「PCMジャズ喫茶」2004年5月29日の放送より 出演 寺島靖国店主 長澤 祥さん 岩浪洋三さん 昨夜、SJ8月号を読んでいた。いつもの『寺島靖国日常生活する』だ。冒頭のヴィーナスのチャールス・マクファーソン『バット・ビューティフル』のジャケットの話にまず、反応。実はこのアルバム、わたしの買いたいリストの現在トップ。すでに注文をして、今日来るか、明日来るかと楽しみにしているアルバムなのだ。PCMの番組で紹介されたのを聴いて一発で気に入った。 これは、また手元に届いてからの話にしよう。次の項の6月20日づけの文章にわたしは、思わず明日はこれだっとピンと来た。何を書くかが決まっていると、ぐっすり眠れる。 『PCMジャズ喫茶』で岩浪さんが持ってきた早間美紀の『バイブラント』のテスト盤をめぐる評価の話だ。寺島さんの文では、スタジオで聴いたときに『まだまだですね』とやってしまったが、メグで聴いたら驚くほど良くて、自分の耳を思って自己嫌悪したという内容だ。 では、そのときのスタジオの風景を再現してみよう。 寺島 「え〜っと次はどなたですか?はい、じゃ岩浪さん。」 岩浪 「僕はね、最近、何処のジャズ、ヨーロッパのジャズなんかあんまり好きじゃないけど。」 寺島 「ええ。」 岩浪 「日本のジャズがいま一番面白いと思う。」 寺島 「ほう。」 岩浪 「これも僕が推薦してる女性のピアニストなんだけど。」 寺島 「うん。誰?」 岩浪 「早間美紀っていう。」 寺島 「へぇ〜。」 岩浪 「京都生まれで、大阪音大出て、いまニューヨークでやってるんだけどね。」 寺島 「うん。」 岩浪 「今度、アートユニオンから出るんだけど、」 寺島 「うん。」 岩浪 「トランペッター除いて全部女性なんですよ。」 寺島 「ほぉ〜。」 岩浪 「キム・トンプソンってのは、ケニー・バロンのトリオのねドラマーね。」 寺島 「へえ〜。」 岩浪 「ミリアム・サリバンってのはベースで、」 寺島 「ええ。」 岩浪 「ティア・フラーってのは女性のアルト。」 寺島 「ほお〜。」 岩浪 「でもそれよりもね、」 寺島 「うん。」 岩浪 「寺島さん好みの」 寺島 「何?」 岩浪 「『ソー・イン・ラヴ』っていうスタンダードの」 寺島 「ああ、『ソー・イン・ラヴ』いいですね。」 岩浪 「でもあんまり、いきなりテーマが綺麗に出てくるっていう演奏じゃないけどね。」 寺島 「ちゃんと聴いてますね。」 長澤 「フフ」 寺島 「聴かない岩浪さんが。」 岩浪 「今度は6曲目。間違いなく出ると思います。」 寺島 「へぇ〜。最近日本のジャズが面白いっていう話はいままで、あんまりしたことないですね。」 岩浪 「ああ、そう。いま一番元気が、松永貴志もいるし、」 寺島 「岩浪さん、その路線で行ったらどうですか。」 岩浪 「え?いいですね。」 寺島 「そうすると、大先輩がいますよね。もう1人ね。」 岩浪 「誰ですか?」 寺島 「日本のジャズの。」 岩浪 「瀬川さん?ああ、あの人ね。」 寺島 「(笑)あの人、がどうしたんですか?」 岩浪 「あの人は女性コーラスが好きなんですよ。」 寺島 「うん。」 岩浪 「だっていつか、あの人、女性ばっかり見つめてて、日本青年館の階段の一番上から下まで落っこちて、そいで入院したぐらいだから。」 寺島 「ウッフフフ。」 岩浪 「大したもんですよ。」 太田 「じゃあいきます。」 寺島 「はい。」 ♪ So In Love / Miki Hayama (CD-R) 寺島 「いやぁ〜、岩浪さんこりゃまいったワ。もう途中で切ってもらおうと思ったけど。これはちょっとねぇ、やっぱりいまのジャズが、こうなっちゃいけないという。やっぱりね、頂門の一針じゃないけど。こういうふうに、あまりにもディーテイルって言うか、細かくなりすぎて、音楽そのものを美しく感じさせないっていうのは、現代ジャズの特徴の一つではありますよね。」 岩浪 「全然刺激的でもない?」 寺島 「刺激ったって、どこに刺激感じていいかわかんないくらい(笑)なんか小刻みじゃないですか。」 スタジオ 笑 このCDをメグのコンサートで聴いて、寺島さんの印象がガラリと変わったという話。 そんなこともあるんだなぁ。 余談だが、SJの『寺島靖国日常生活する』は、いつもこの雑誌の中にあって、何か他と違うなぁ〜と漠然と感じていたのだが、紙面の持つ印象が、何か違うなぁ〜と思っていたのだが、そうか、ここだけ縦書きなんだ。ざっと見たところ、他はみな横書きで、このページだけが縦なんだ。へぇ〜。発見してしまった。ん?みんな知ってる。あっそうか。 |