PCMジャズ日記
7月22日(木) 透明で熱いモノ


 
「ジャズ万歳」より

出演 ガッツプロダクション 笠井 隆さん

さて、今回はロシア・エストニア方面のジャズだ。

笠井>
次におかけするのがですね、ロシアのピアニストで、アンドレイ・ラジンっていう人がいまして。その人がイーゴル・イヴァヌシュキンという人とデュオで録った、『サムシング・フロム・ザ・パスト』というアルバムから、チャーリー・パーカーのですね、『ビリーズ・バウンス』を聴いてみてください。

♪ Billie's Bounce / Andrei Razin & Igor Ivanushkin ( Landy Star SS002 2000 )

はい、実はこのアルバムをですね、え〜山野楽器銀座店に置いてもらおうと思って、サンプルCDを聴いてもらったらですね。山野楽器の神尾さんは『これは〜いいんですか?』って言うから、(笑)『いや、いいと思ってとってるんやけどねぇ。』とか言って。いや、実はね、この番組にも神尾さん出てもらいましたけど。ピアノの話になると、いつも、時々話が合うときもあるんですけど、(笑)合わないことのほうが多いんですよ、意見がハハッハ。
ことごとく好みが逆のときがあってですね、神尾さんは、もともとブルースとかが好きな人で、いまのピアノなんか、まぁソウルが無いって言えば、ソウルフルな弾き方じゃないよね、まぁ。う〜ん、そういうのが、神尾さん的には、あんまり好きではないみたいですね。こういう、ヨーロッパ調のというか、透明感がありすぎるというか、ありすぎるわりに、透明感とともに情熱は、僕はあると思ってて、僕はすごく好きなんですけど。こういう弾き方いうのが、神尾さんはどうも苦手みたいで。
え〜、だいたい、神尾さんはビールあんまり飲まないんですけど。アハハハ、あの、僕は1人で飲んで、なんか2人で喋っててもですね、意見がことごとく違うなと、そういうこともあるんだなぁと思っているんですが。
あ、ベースも良かったですよね、凄く。バン、バン、バ〜ンときてね。良かったなと思われた方は、(笑)山野楽器さんで注文していただければ、ハッハ。番組を聴いて、笠井がそんなこと言うてましたよと言うと、あの〜、神尾さんも、『あ、ちょっと2枚ぐらいは置いてみましょうか』とか(笑)言うてくれるかな?と、え〜まあ、そんな感じで。


(そして、番組はこの後エストニアのピアノトリオが2曲あって、エンディング。)

♪ TENDERLY
♪ SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
TONU NAISSOO TRIO ( VIKU VCD001 )

エストニアも実は2回ばかしですね行ったことがありまして、フィンランドからいつも船で行くんですけども。文化的には、エストニア語っていうのは、フィンランド語に近いらしくて、まぁ、ロシアに属していながら、気持ちはフィンランドに近いっていうような感じで。メルマガ出してたころは、エストニアの思い出話を書いたりとかしましたが。最近メルマガが出ませんなぁというメールもときどき頂いたりしますが(笑)文章書くってしんどいなぁハハハ。文章書くって、やっぱりこう、気持ちを換えないと書けないもんでしてですね。ときどき寺島さんともそういう話をすると、寺島さんもやっぱり、文章書くって凄くエネルギーが要るというようなことを言うてましたが。ええ、まあそんな感じでですね、(笑)頑張って行きたいなと思ってます。時間がきました。ガッツプロダクションの笠井隆でした、じゃあ皆さんご機嫌よう、さようなら。


その後、メルマガは出た。赤羽のガッツプロダクションのオフィスのクーラーの故障が書かれていた。直っただろうか。連日の猛暑、とても気がかりだ。

きょうの演奏をめぐる神尾さんと笠井さんの好みの違いという話が興味深かった。『透明感』の笠井さんと、『ソウルフル』な神尾さん。雰囲気でいうと逆のような気もするが、それはわたしの勝手なイメージ。

きょうの演奏と笠井さんの表現から何かしっくりくる例えはないものかと眠い頭で考えた。わたしの言葉遊びをちょっと、蛇足に書いてみる。ことわっておくが、これはまったく書くのにエネルギーを要しない文章なので、読んでも何も得られない、残らないから、忙しい人は読まないほうがいい。

『透明感に溢れるが、情熱もある』というフレーズ。まず『透明感』という言葉から連想するのは、水とか氷とか、どちらかというと温度の低い世界だ。涼しげな印象。かたや『情熱』は文字通り熱い、炎とかかなり温度の高い世界。 『涼しい透明感』と『燃えたつ情熱』を並べると、温度差がかなりあって、どうも座りが悪い。そう考えていると、自然に湯を沸かしていた。確かに湯にも透明感はある。しかも熱い。『透明で情熱』に近づいた感じだ。
湯の『透明感』はどうやって見るんだ。冷たい『透明感』なら湖で見るのがいい。水深40メートルの視界なんていう『透明感』だ。熱い湯は何だ?・・・ビーカーか?。三角フラスコか?。
しかし、『フラスコで沸騰する水』って、『透明感』と『熱』はあるけど、『情』が落ちた。いかにも無機的だ。座りが悪いどころか、イメージが壊れている。やっぱり透明で情熱的は難しいなと諦めかけたとき、フラスコの下で、火を吹いているアルコールランプが浮かんだ。
これだ、アルコールだ。水より『透明感』がある、飲めば熱いぞ。・・・しかしメチルはいけない。工業用はだめだ。っと思ったとき、あった。『透明感と情熱に溢れるロシアのピアニスト』にもっともふさわしい絵だ。それは酒だ。度の高い蒸留酒の『透明感』だ、これなら喉越しで『情熱』を感じる。う〜ん、しかも笠井さんのイメージとも重なる。

気が付くとイスで眠っていた。時計は2時を回っていた。非生産的な時間だった。



次の日へ  前の日へ  一覧へ