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「PCMジャズ喫茶」2004年6月12日の放送より 出演 寺島靖国店主 長澤 祥さん 岩浪洋三さん この日の選曲は、小次郎的評価でかなり高得点なのだ。早く先にいって、放送とキャッチアップしたいのだが、いまだにこの日の紹介が続いている。最初から最後まで、わたし好みの曲が続く。いい曲が続くと出演者の会話も面白く聞こえてくる。きょうのジャズは濃い。 う〜ん、エリック・アレキサンダーも捨て難いが、順番変えて来週にしよう。これを書きたい。理由は後で。あっ、もうわかった? 寺島 「いや、岩浪さんのお墨付きもらって嬉しいですよね。」 長澤 「う〜ん。本当です。これ、寺島さんのライナーで出るわけですか?」 寺島 「そうなんですよ。」 長澤 「期待してますよ。」 寺島 「ありがとうございます。」 岩浪 「7月ごろ?」 寺島 「7月じゃもう、間に合わないから、8月ごろじゃないですかね。その前に、テナーをヴィーナスがもう1本出すんですよ。」 岩浪 「ふう〜ん。」 寺島 「で、ついでなんでご紹介しますけど。そのテナーはね、ボブ・キンドレッドっていうんですけど。」 長澤 「アメリカ人ですか?」 寺島 「アメリカ人。知らなかった?岩浪さんも知らないでしょ?」 岩浪 「うん。」 寺島 「ボブ・キンドレッド。」 長澤 「う〜ん。」 岩浪 「白人?」 寺島 「白人。」 岩浪 「うん。」 寺島 「で、僕はたまたまね、ボブ・キンドレッドの1994年のCDを中古で買って持ってて知ってたんですよね。」 長澤 「あ〜。」 寺島 「こっ、こっ、こういうオッサンなんですけどね。」 岩浪 「う〜ん。」 寺島 「ボブ・キンドレッド。」 長澤 「ふう〜ん。」 寺島 「でね、ヴィーナスの原さんが、アメリカ行って、車に乗ってたらカーラジオからこの人のテナーが聴こえてきたんですって。」 長澤 「へぇ〜。」 寺島 「で、『誰?誰?』って言って追求していったら、ボブ・キンドレッド。」 岩浪 「にぶち当たった。」 寺島 「ぶち当たって、そいで今回、吹き込んできたんですよ。」 長澤 「それじゃ、大いに期待できますね。」 岩浪 「まるでノーマン・グランツがカーラジオで、オスカー・ピーターソン聴いて、」 寺島 「そうなんですか。」 岩浪 「それを頼りにカナダのクラウンまで追って行って、そいでピーターソンつかまえてレコーディングしたんだよ。」 寺島 「え〜そうだったの?ああ、じゃあもう、ジャズメンは車でつかまえなきゃいけないね。」 スタジオ 笑 寺島 「ああ、そぉ〜、その話初めて聞いた。やっぱり良く知ってますねぇ、評論家だけあって。」 長澤 「私も初めて聞きました。」 岩浪 「フランク・シナトラもトミー・ドーシーが、ホテルのラジオで流れているのを聴いて、すぐ気に入って、そのホテルで歌っているシナトラを追っかけて、それで専属になれって言った。」 寺島 「へぇ〜。そうなんですか。」 岩浪 「うん。」 寺島 「で、そのボブ・キンドレッドですけどね、御歳60幾つですかね、結局つかまえて、」 岩浪 「オファーして、」 寺島 「レコーディングしてきたんですけどね、えーとね、これはね、僕は当然、ライナー・ノーツを書けるものと思ったら、なんと、同じテナーを吹く、岡崎正通ンとこへ行っちゃったんですよ。」 長澤 「エヘヘヘヘ」 岩浪 「そう。」 寺島 「そいで、そのことを、岡崎正通さんが書いちゃってから知ったもんですから、『エ〜っ原さんそりゃないよ。俺に書かせてくれるんじゃないの』って言ったら、『だってそういうオファーがねえから、岡崎さんとこやったんだ』って言うから、『俺にも書かせてよ』って言ったら、じゃ特別に(笑)2人並べてやるから早く書けよっていうんで、きょう帰ってやるんですけど。」 長澤 「アハハハハ」 寺島 「それがね、『ブルー・ムーン』っていうタイトルの、これが7月の幾日かに出るんですけどね、このテナーもまた、ブットクてね、」 長澤 「どういう曲が入っているんですか?」 寺島 「例えばね、『ドゥ・ナッシン・ティル・ユー・ヒア・フロム・ミー』とか、『イン・ア・センチメンタル・ムード』でしょ、『ムーン・アンド・サンド』と『ボディー・アンド・ソウル』それから『タイム・オン・マイ・ハンズ』、『ウォーム・ヴァレー』っていうような。」 岩浪 「ああ、エリントン・ナンバーが多いね。」 寺島 「エリントンが3曲入ってますね。」 岩浪 「で、ワンホーンで、」 寺島 「ワンホーンで、日本人好みの3リズムで、朗々とエネルギッシュに、」 岩浪 「聴かせてくださいよ。」 寺島 「じゃあ、ついでだから、すいませんね、申し訳ないですね。」 長澤 「いえいえ。」 寺島 「じゃ、何かけましょうか?」 岩浪 「僕は聴いてないから、わかんないけど、何が良かった?」 寺島 「うう〜んとね、」 岩浪 「みんないい?」 寺島 「みんないいんですよ。これ1曲っていうのはないんですよね。じゃ『ブルームーン』いってみましょうか、タイトルのね。」 岩浪 「シンプルな曲ですよね。」 寺島 「そうですね。えーとメンバーはですね、これなかなか良くって、ピアノがジョン・ディ・マルティノという、最近出てきた人ですけども、」 岩浪 「ああ、イタリアの」 寺島 「イタリア系ですね。ジョージ・ムラーツのベースにベン・ライリーのドラムス。」 岩浪 「ベン・ライリー最高ですよ。」 寺島 「老練ね。」 岩浪 「本当になんか、地の底からスィングしてくる。」 寺島 「えーと、7月の22日にオン・リリースになってます。ちょうどいいんじゃないかな。で、さっきお話した94年のものよりも、今回のほうが、素晴らしい。」 岩浪 「ああ、そう。」 寺島 「うん。脂ぎってて素晴らしいです。じゃ、お願いします。」 ♪ Blue Moon / Bob Kindred Quartet (Venus CD-R) でさっきHMVで検索したら、あった。 『あっ、これかぁ〜!!』 SJのデカイ広告の、アレだったんだぁ〜。 よく見れば、CD番号のところ『CD-R』。 これで納得、放送収録時点ではまだジャケットが届いてなかったんだ。あれがあればねえ、こういう話にはなってなかったはず。 で、わたし買っちゃったよ。なんかのせられた感じも残るけど、いいや。ジャズはノリだぜ。演奏も良かったし、番組も面白かったし、ピアノトリオにちょっと飽きてる時期だし。 |