vol.7 Chihiro Yamanaka Trio 「When October Goes」
2枚目が1枚目より好きになった。希少なアーティスト。


 
アルバムジャケット Chihiro Yamanaka p
Larry Grenadier bs
Jeff Ballard ds
2002年録音(澤野工房)


  山中千尋の2枚目のアルバムを前回に続いて紹介します。
ファースト・アルバムを発掘しましたから、2枚目を聴くのは、やや緊張がありました。がっかりさせられるのはごめんだという気持ちです。
しかし、それは完全にとりこし苦労でした。むしろこちらのほうが自然に身体に入ってきます。驚きは1枚目です、流行の言葉でいえば、キャッチーなアルバムだったように思います。2枚目はのれます。歌っているピアノが聴こえます。ラジオで聞いたところでは、本当に曲に秘密の歌詞があるそうです。彼女は演奏中に実際にこの歌詞を歌うのだそうです。歌っているのが聴こえます、わたしには。
また、このアルバムにも聴いていて飽きないような工夫があります。Just In Timeのようにスタンダードの古典的演奏。(わたしはこれが一番好きですが)同じスタンダードでもI Got Rhythm や In A Mellow Toneのように彼女独特の解釈の演奏に加えて、もう定番といってもいいのでしょう、ジャンルの異なる世界からの曲の登用。Yagi Bushiは故郷の民謡。S.L.S. は「歌謡曲のような曲を書きました。」と自ら語るオリジナル。わたしには、渡辺真知子の「迷い道」に聴こえました。

また、こちらも現在売れているそうです。2枚目はメジャーから出るという噂も聞いていました。わたしとしては、澤野工房でよかった。と思っています。雑誌に見開きカラーで露出の多い服着て、何人も一緒になって「いま、日本の美人ピアニストたちが世界に羽ばたく」みたいな安っぽいのは似合わないしもったいないと思うからです。

それにしても、ジャケットはもう少しかな?安原顕さんが亡くなる前の最後の放送で、「もっとオーラを感じさせるジャケットにしろ。」という意味のことをコメントしていたんですよね。

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