vol.33 AFFINITY 「origins 65-67」
目前を駆け抜ける音の塊り


 
アルバムジャケット LYNTON NAIFF p
NICK NICHOLAS b
MO FOSTER ds
録音1965-67年(MSIG 0103)



まず、「枯葉」だ。「ジャズ万歳」でこれがかかったとき、何だこれは!わたしは、岡本太郎状態だった。こんなエネルギッシュな「枯葉」もありなんだな。実に爽快だった。
その「枯葉」は、遠くから機関車がこちらに向けて駆けて来て、みるみる姿を大きくして、目の前を駆け抜け、破裂して消えたみたいな音の塊りだった。
とにかくベースが地鳴りのようで、シンバルは鉄工所の炸裂音のようだった。ヘッドフォンで聴いていたら、左右の耳の穴が貫通したような気分になった。その間でピアノがずっと、力強く歌っていた。力強いのに、これがなかなかメロディアスでもある。
これは、記憶に残る演奏だ。
全曲スタンダードを彼らの独特のテイストでグイグイ奏でていく。まったく飽きることなく最後まで聴けた。

イギリスの数学、化学、物理を専攻する3人の学生ではじまったこのトリオ。別のユニットではブリティッシュ・ロック・グループとしての顔も持っているそうだが、ジャズは今でも演奏しているという。是非、現在の演奏が聴いてみたい。

小次郎的PCM大賞、2004年上期のノミネート作品だ。





一覧に戻る