●ドラムのケースはどうあるべきか 2002.3.10
なんだかお堅いタイトルですが、
ここではドラムをしまっておくケースについて考えてみることにします。
ドラムに限らず、楽器の入れ物はだいたい
・ソフトケース....布、合皮、ナイロン、などの「外皮で力を受けられないケース」
・ハードケース...金属、木、樹脂などで作られた「外皮で力を受けられるケース」
に分かれますが、他の楽器とは
運ばなくてはならないモノの数と重さの総量
が圧倒的に違います。
数が多くて大変ということだけでなく、
どうしても運び方が粗雑になる傾向は否めません(笑)
運搬は当然クルマになりますが、
基本的に安定して積めない形のものばかりになるので
走行中あっちへぶつかりこっちへぶつかりしながら運ばれてしまう
可能性もあります。
スムーズに積み込むには少なくとも5ナンバーサイズ以上の箱バン車体が必要ですが、
そんな贅沢いってられない場合もあり、
狭いところにムリヤリ「知恵の輪状態」でつめ込む場合もあり得ます。
もうこうなると基本的に
ハードケースを使うか、
少々の傷には目をつぶる
かの2者択一になってしまいます。
前のタイコだったとき(ぼろぼろのインペリアルスター)は
気にせずハダカで積んでいました。
クルマはレオーネのツーリングワゴンでクルマもドラムもいい感じでボロ。
しかも練習地は相模川の河原という状況でしたので、
傷なんか全然気にせずガシガシ運んでおりました。
で、今のタイコを買うときに、さすがにそれではマズイと思い、
ソフトケースを買いました。
これはウィンドブレーカをもう少し厚手にしたような布製ですが、
ほんとに申し訳程度の入れ物で、衝撃に対する保護能力はほとんどありません。
何かとくっつけて運んだときに擦り傷を防止するのがやっとという感じです。
今はクルマが軽のワンボックスなので、詰め込みもまさにムリヤリ(笑)。
2年間ほどどうにかやってきましたが、やはりちゃんとしたケースを使わないと
いつか壊してしまうな〜と心配になっていたところ、
オークションで偶然ハードケースを見つけました。
しかもセットサイズがワタシと全く同じ構成の8,10,12,14,16,22で、
これはもう買うしかないと思い速攻で入札。
そんな珍しい組み合わせのケースをまるごと買おうという人は他にいなかったらしく
そのまま落札。
で、これがHUMES&BERG社(アメリカ)製の樹脂一体形成品でして、
(タマのカタログにのっている「HARDCASE」も同じ構造かと思います)
ヤマハやパールのファイバー樹脂をリベット止めしたハードケースとは
構造が違うんですね。
ファイバーケースと比べた場合、以下のような得失があります。
<メリット>
・材料がPPでコストが安い
・一体形成なのでコストが安い
・継ぎ目がないので水侵入の可能性が低い
・はんだごてで修理可能
・いざというときに他の用途に使える
例:水害時の防水ケース、バケツ、浴槽、トイレ代わり...
(要は「漏れない」入れ物として使うことが出来るということです)
<デメリット>
・板厚が3〜4mmあり、ケース自体が重くなる(ファイバーは1〜2mm程度)
・ケース自体に擦り傷がつきやすい
・表面がつるつるなのでクルマに積んだとき動きやすい
・テープやペイントがつかない(物性上)
PPとはポリプロピレンで、お菓子の包み紙、台所用品、自動車部品などに
広く使われている素材です。
素材を溶かして型に入れて製品を作ります。
型さえ作ってしまえばあとはホイホイとどんどん作れるわけで、
比較的安く生産することが出来ます。
ファイバー素材の場合は、まず平らな板を作り、
次にケースの展開図の形に切り、
それらをリベットで止めて立体に組み立てていきます。
どう考えてもお金のかかる設計であり、
カタログに載っている値段をみてもそれは明らかです。
というわけで、
今日の結論ですが、
その1 : 運ぶんだったら無理してでもハードケース買うべし
その2 : 一体成形のケース、なかなかいいっす
ってことで今日はこのへんで。