・ソナー Hi-lite 5.5インチ

【出会い】
ある日、よくお世話になっている秋葉原の某楽器店に立ち寄りました。
そこの店には古今東西のスネアがずらりと並んでおり、まさにパラダイス(笑)
そのうちスネア談義になり、
「このフープだとこういう音で...」
「いやいや、このシェルだとこういう音ですよね」
「う〜ん、やっぱしスナッピーの材質としては...」
などと話し込むうちに、パールのカーボンプライメイプル、ヤマハのビーチカスタム、TAMAのスタークラシック、
ラディックのメタル浅胴、深胴、DUNNETTのスチール、カノウプスのメイプル、
カノウプスのゼルコバ(くりぬき胴ドラム!)、マイクポートノイシグネーチャ、スティーブガッドシグネーチャ、
などなど、とにかく興味があったスネアは全て試奏させて頂きました(感謝!>長髪のMさん)。
で、たまたま近くにごろんと転がっていたのがこいつ。
「あ、ついでだからこれも試してみていいっすか?」
「どうぞどうぞ」
・・・・・・ スタンドにのせて、オープンリムショット3回 ・・・・・・
「これください(爆)」
一発でやられました。
スティックをヘッドにのせるだけでビシッと決まる音が出ます。
カルディナからレガシィに乗り換えたような衝撃です(わからない人ごめんなさい)。
で、そのとき持っていたジョンロビンソンと引き替えにお持ち帰りとなりました。
【お気に入りポイント】
・音が好き
特徴は乾いて締まった音で、コンプレッサでつぶしたような「びしっ」「ぱしっ」系の音です。
これは多分独特なフープのせいではないかと思っています。
フープはフランジが大きく張り出したソナー独特の形をしており、形状剛性が極めて高く、
ヘッドテンションの均一性が良い。また、シェルが軽量でダンピングが強めなのではと推定しています。
・安定感抜群
すでにスタジオやライブで使いはじめていますが、場所や環境による音質変化が少ないです。
いつでもどこでも同じ音で鳴ってくれる点では、ヤマハYD9000に通じるモノがあります。
チューニングも極めて楽で、テキトーにヘッドを張っただけでもそれなりの音がします。
とても使いやすいです。
・軽い
5.5インチの木胴としてはとても軽いです。
まだばらばらにしたことがないので重量は測ってないのですが、おそらくシェル自体が通常の
メイプルより軽いのではないかと思います。
なにしろ今までがTAMAのベルブラスなもので、「軽い」というだけでとってもうれしいのです。
【良くないところ】
・スナッピーゆるみ
ところが、このスネア、スナッピーがゆるんでくるという困った問題がありまして、
これを直すのにちょっと手間取ってしまいました。
・チューニングボルト
また、これはソナー共通の仕様で、賛否両論あるかと思いますが、
テンションボルトが角頭でなくてマイナスネジというのは良くないポイントだと思います。
普通、ボルト頭をマイナスネジにする理由は高トルク締め込み時の工具すべり防止だと思いますが、
ドラムのチューニングボルトをそんなバカ力で締めるとも思えません。
それよりも、チューニングキーが差し込みにくいという決定的なデメリットのほうが気になります。
角頭ボルトだと、キーがボルトにはまるポイントは1/4回転ごと。
これに対して、マイナスネジでは最悪1/2回転回さないとキーがはまりません。
やってみると簡単にわかりますが、
キーを持ったまま手首を90度ひねるのは簡単ですが、180度回すためには一度持ち替えないと無理で、
ライブ中に急いで締めたいときなどはかなり焦ります。
とっても人間工学的に無理がある設計だと思うので、ぜひ改善してほしいポイントです。
・ボルトゆるみ防止
チューニングボルトが緩まないように、ラグ部分にちょっと特殊な仕掛けがあります。
ボルトの一部が平面に削られており、ラグ雌ねじにはまっているスナップリングでこの平面部を
押さえ込んでボルトの回転を防ぐようになっています。

緩みを防止するという点では確かに有効なのでしょうが、
ボルトを半回転ごとにしか固定できないという致命的欠点があるため、
楽器に使う仕掛けとしては中途半端な仕様です。私が設計者なら絶対に採用しません。
剛性の高いダイキャストフープの場合チューニングボルトの締め方が微妙ですから、
最後は20〜30度回しの調整になります。
よって分解能180度などどいう仕様はそもそも根本的にNGなわけです。
※これは、私の楽器が古いものであるためで、
最新のスネアでは樹脂製の緩み止めナット仕様に変更されています。
まあ、いろいろ欠点もありますが、そのぶんを差し引いても最高の楽器です。