●長尺のステレオ・マイク・バーを作ってみた

ホールの備品でよくみかけるのが上のステレオ・マイク・バー。現実には灰色の(NHK2号色?)ものが多いです。両端で最大40cmの間隔でマイクをセットできます。

時にオーケストラ等大きく広がった編成のものを「A-Bステレオ」等で録りたい場合、L-Rのマイクの間隔をもっと空けたい要求があります。そこで必要なのが長尺のステレオ・マイク・バー。

写真のものは間隔1mまで広げられます。ただし、このタイプのマイク・バーを装備しているホールはあまりありません。

よって自作したのが以下。(これが今回の工作の完成品です)

実は水道管そのまんまです。幅100cm。
水道管はネジがBTSマイクスタンドと同じ規格(PF1/2)なので、同規格のネジになったものは何でも使える可能性があります。製作した物はTの字になっていますが、真ん中の縦ポールは、あった方が安定するかな?と思ったので加えてみました。なくてもまったく差し支えありません。
水道管は両端にねじが切ってあるもので「ロングニップル/**cm」という名称で売られています。長短のニップルを用意しておけばいろいろ使えます。材料としては、両翼に伸びているのがロングニップル50cm。×2使用。@567円

チーズと呼ばれる分岐アダプター。99円(必須)
キャップ。126円(省略可)
継ぎ手。78円(省略可)


↑ちなみに、繋ぎ替えると一本になります。

単にこれだけ。まったく加工の必要はありません。
すべて中空なので、工夫次第でケーブルを中に通すこともできると思います。

バーにマイクを取り付けるのがコレ。
照明用クランプホルダー。500円。これは、サウンドハウスさん http://www.soundhouse.co.jp/ で買いました。
マイクホルダー取り付け部のネジは3/8に替えました。(もっと短いネジで十分でした)ネジ、ワッシャー、ナットあわせて100円もしません。ネジを交換するのに穴を広げてやる必要があります。マイクといわず、工夫次第で何でも取り付けられます。

以下の市販品 K&M/238を使えば、加工の必要はありません。(格好よくないので、私としては採用見送り)


↓完成品。NT-1000を取り付けてみました。(ちなみにショックマウントは純正ではなく、この手の製品としてはもっとも価格の安いMXLのものを無理矢理使っています。効果はなきにしもあらず〜といったところでしょうか。)

気になるお値段。余分なパーツ含めても総工費、3,000円以下。

たぶん大丈夫だとは思いますが、ホールの人としては機械的強度の保証(落ちたら死者が出るので)が気になると思いますので、止めてくれと言われたら引っ込めるしかありません。灯体と同じように落下防止ワイヤーと併用するなど、策はある、と思います。
もちろん吊り機構のリミッター(そんなに重くはありませんが)が働くような場合には使えません。

試運転いたしました。

50名規模の合唱を収録。響きの少ないホールだったので、このときは無指向性をA-B,間隔90cmで吊ってみました。
ピアノの音像が広がってしまいましたが、合唱はほどよい広がりで録れました。

「演奏会の録音」にもどる

自作生録音グッズ&現場レポートのトップにもどる

サイトのトップにもどる