格安・(〜なんちゃって)ソロイストブームマイクスタンドの製作
肉声オンリーがたてまえの〜クラシック声楽のコンサートの録音(あるいは放送)のためにソリストにあてがわれるマイク、舞台上で目立ってはいけないことから、テレビ等で見ると通常のマイクスタンドよりも細身のスマートなものが使われています。
それらマイクスタンドは、私の知る限りメーカーは二つ、SCHEOPS製(以下写真)か

まれにMBHO製(以下写真)

のものと思われます。
これらは専用のマイクロフォンとセットになっており、買えばン10万円。到底手の出るシロモノではありません。
しかしながら、これがあれば吊りマイクのないホールでの(声楽の)録音や、拡声が必要な場合にも格好よくマイクが向けられます。
そこで思いついたのが以下のマイクロフォンスタンドです。といっても、脚は一般的なミニブームのもの。事実上ブームのジョイント部から先の工作になります。
スタンド全体。写真はMicroTrack24/96付属のT型ステレオマイクをマウントしたところ。三脚部は円形ベースのものがあてがえれば尚一層、ご本家の仕様に近づきます。
垂直ブームを伸ばしてブームに角度をつけ、やや遠くから狙う設定。
MicroTrack24/96に付属のT型ステレオマイク。アルミパイプと太さも揃って(偶然)テキトウに作った感じはいたしません。(自画自賛)
ハンダ付け部は熱収縮チューブでカバー。
ブーム自体は7ミリ径のアルミパイプ。180cmで400円ほど。そのままだと長過ぎるようなので110cmに切り詰めました。先端は「ステレオミニ中継」なるパーツから取り出した3.5ミリステレオミニフォンジャック。パイプにタップを切ってねじ込めば格好いいのでしょうが、ケーブルもねじれますし、ジャックのネジ山を削りとったらピッタリ嵌ったのでこれでOKとしました。信頼性には欠けますが3極なのでバランス伝送も可能。ちなみに元の部品は以下。80円。
一番下のパーツのみ使用。
以下、肝心のジョイント部。ホームセンターの水道設備用品売り場にある「吊りバンド(タン付)」なる部品です。固定は3/8インチネジ。目的としては15ミリのパイプをくわえるようにできたものなので、アルミパイプにボール紙を巻いて太らせ、見た目を考えて水まわり用のアルミテーブを貼付けました。使い勝手は、普通のブームマイクスタンドと変わりません。もっと細い(水道)管用のものがあれば良かったのですが、15ミリ以下のものは発見できませんでした。
ジョイント部完成状態。ネジ部はゴムシート等、適当に噛ませています。
←これがジョイント部に使ったパーツ。商品名としては「吊りバンド(タン付)70円。ちなみに「タン」部分のみも別パーツとして売っています。以下
商品名「吊用タン3/8」。別の店では「タンバックル3/8」という表記もありました。31円。
なお、「タン」部の3/8ナットはタン金具?に対して固定されておらず、そのままでは使えないので溶接して一体化しました。(適当な管を噛ませればスタンドのねじ込みで固定できますのでそれでもOKです)

出力(〜というのか?)は延長可能なようにキャノンのオスにしました。写真はキャノンメス---ステレオミニフォンプラグの自作ケーブルでMicroTrackに接続したところ。そもそもアンバラですし、音質的に好ましい結線方法とはいえませんが、普通に録音できます。
なお、写真はMicroTrack24/96付属のT型ステレオマイクなのでソロ用としてはルックス上ちょっとへんですが、テクニカやソニーのプラグインマイク(以下)


などを用い、スポンジ風防等取り付けつければ、とりあえずルックスのみですが、結構格好いいと思います。今回は手持ちの装備からステレオマイクをつけてみましたが、工夫次第で本格的コンデンサ―マイクを仕込むことも可能かと思います。
今度、吊りマイクのない会場での声楽のコンサートがあるので、これを使って録音してみようと思います。