当方では、アマチュアのみなさんの発表会・コンサート等で録音係として関わる事が多いわけですが、メインの音声を収録する傍ら(主に出演者むけの)ビデオ収録も行っています。商品として押し出すようなサービスでもないので当サイトでは特にご紹介しておりませんでしたが、それなりに実績も重ねてまいりましたので、まあこんなやりかたもあるよ〜ということで、ご紹介してみたいと思います。もちろん、対価に見合ったサービスを提供しているビデオ収録業者様(DVD製作では当方の印刷サービスのお客様でもあるわけですので)の市場を冒す意図はありません。

ところで、コンサートのビデオを撮っておきたい場合、依頼する側としては通常技術的なことはわからないし、ビデオ撮影に関する用語も知らないので頼み方さえままならない。そして何よりお金はかけたくないし〜で悩むわけですが、そこのところをこの際整理すべく、私が今日迄コンサート等でご一緒したアマチュア様、業者様の収録方法、ならびに制作された製品をみて把握している〜ビデオ収録・DVD制作の現状・様態を、当方の方法論も含め、主観と我田引水の誹りを恐れず、身内/ビデオカメラ愛好家/K-rec/舞台収録専門業者の4種にわけて一覧表にしてみました。

なお左の項目は、ビデオ収録・DVD制作に関して個人的に気にしている事柄です。(見当はずれの要素・事柄もあるかもしれませんが、ご容赦ください)
もし、ビデオ撮りの希望があれば以下の表を参照し、自分(たち)のビデオ記録にどのような要件・品質を期待可能なのか。またを頼みたい意中の人(業者)がおいでであれば、どのグループに近いのか、そして何が出来て何が出来ないのか、を見極めていただけるかと思います。

付け加えるなら、このページをプリントアウトして(同じテーブルで)各項目に対して依頼者、撮影者の考え・方法を質していけば、自分(たち)の要求も整理され、結果的に気に入らないビデオが出来上がってしまう事故が避けられるとおもいます。

世界初!
ビデオ撮り,DVD製作者の姿勢と特徴(限界)一覧

頼む対象→
↓気になる事項↓
身内
(1カメ)
ビデオカメラ愛好家
(1カメ)
K-recのビデオ収録
(標準3〜4カメ)
舞台収録専門業者
(1カメ〜予算次第)
頼みやすさ
弁当
日当(お車代)
1公演収録DVD1セット3,000円
最低製作数20セット〜仔細応談)
他と比較すればかなり高額。予算によって1カメから対応。事業者が個人であればわりと安くできるかも。
費用 ダビング代相当 ダビング代実費の人から専門業者並の設定まで。
方向性 不明
(不安のみ)
「ビデオ作品」として自身の創意工夫を発表したい。 出演者が体験し得なかった、見る側の視点を出演者に提供する。記録としてクールに見られるものを作りたい。 予算・ロケ条件の範囲内でニーズに沿ったパッケージ製品を提供する。依頼側の要求になくても、購入者=出演者以外の視聴者も見込んだ見映え、トータルの品質を確保。
○○が映っていない〜に対するクレーム対処
不可能
ほぼ不可能
ある程度可能
不明
プロ意識
なし
不明
有るが装備・技術・製品品質の限界を認識。要求内容により専門業者を紹介します。
当然
映像/音声認識 なし 画面/映像優先。音声品質は評価外。 音声品質優先。画面はカメラ性能なり 映像も音声も一定の品位を確保。良質な映像には相応に良質な音声(でなければならない)
価値
とりあえず撮れていればよし
不明
音声の明瞭度と複数カメラによる記録的優位性。画質はスタンダードDV、
アマチュアカメラマン,機材では得られない映像美・音質。ダイナミズム、ディティール。安定感、画面の納まり。
音声品質
カメラ一体マイク
(無頓着)
カメラ一体マイク
(無頓着)
品位追求。別録りマイク、専用回線・専用レコーダー使用
別録りマイク、専用回線使用。(専門業者以外は不明)
映像品質
家庭用スタンダードDVカメラ相当以下
家庭用ハイビジョンカメラ相当
家庭用スタンダードDVカメラ相当
カメラの個体差が最終作品に反映
業務用ハイビジョンカメラ相当
画角設定
不明
不明
静止画としてもサマになるように。確実性優先。
抜かりの無い様トレーニングされている(筈)依頼者のニーズならびにG.P/リハでのカメラリハの有無、カメラマン/ディレクターの技量次第
安定感
不明
不明
軽量機材のため限界あり
認識レベル以下。ボケ・ブレ・傾きなどは問題外
時間(シンク)精度
問題外
舞台とカメラとの距離分、音声が遅れる(無頓着)
問題外
舞台とカメラとの距離分、音声が遅れる(無頓着)
1フレーム(約30分の1秒)以下
問題外
水晶発振子精度(クォーツ時計相当)
テキスト挿入
なし
やりたがる
なし
最低限
依頼者のニーズ次第
画面切り替え
(マルチアングル)
なし
なし
オマケ的クリップ挿入
意味のあるポイントで〜自然に。
購入者=出演者以外の視聴者も飽きさせないタイミングであることが重要。
カメラマン/スイッチャー/ディレクターはスコア参照し、G.P./リハーサルでのカメラリハを踏まえて切り替えをプログラミング。
切り替エフェクト
なし
色々な種類の凝ったものを使いたがる
基本的にクロスディゾルブのみ
不明(突出した印象を与えない範囲で使用)
DVDオーサリング
困難
変な凝り方をする
スピード優先。明瞭・簡潔なナビゲーションを追求
見映えと有効性の両立
パッケージ
困難
不明
市販品相当の品質表示・印刷品質
レーベル面ライブラリ仕様
市販品相当の品質表示・印刷品質
少量の場合レーベル面インクジェット印刷

最低製作数20セット通常は録音(CD制作)とセットで、承っております。出張収録費用は音声のみとかわりません。またビデオ収録のみご入用の場合でも出張収録費は録音と同額です(収録について、やることは変わりません)いずれの場合もビデオの場合は最低製作数(〜仔細応談)を設定させていただいております。
事業者:業者により得意分野(ブライダル系、企業プロモーション系、放送制作系、舞台でも演劇系、音楽系など)があります。技術も流儀も様々です。舞台収録専門業者(あるいは舞台収録も対象に装備・スタッフを用意している事業者)の場合はまず最低限間違いはないと思われますが、そうでない場合は各業者のサービス内容を理解・評価できる人を介さないと危険。楽譜/演出に沿って事前にカメラ割りを計画できる、ゲネプロ/リハに立ち会ってのカメラリハをサービスに折り込んでいる業者は有望。
方向性:変な概念ですが、誰に頼むか、どんなものを頼むかについてはっきりしていないと(好みの問題も有りますが)キモチの悪いものが出来てしまい〜かといってモンクも言えない、ことにもなりかねません。ビデオ製作者が何に向かって取り組むのかを把握できれば、依頼者の選択におよそ間違いはないと考えます。
ある程度可能:死角が無いよう、複数のカメラを回しています。引きの映像になってしまうかもしれませんが、映っている映像と差し替える事は可能です。
アマチュア機材(オペレーター)では得られない:具体性のない言い方ですが、的確な画角の設定〜カメラワーク/スイッチングにより、画面に迫力、説得力が生まれます。その他最終製品になったときの見映え(安定感、スムーズさ) 就中画面・ビデオでしか味わえない感動のポイントを押さえているのが専門業者ともいえます。
カメラの個体差が最終作品に反映:画面が切り替わると色合いが変わる(程度にもよりますが)〜というのは普通に考えてビデオ作品としては致命的な欠陥ですが、K-recでは装備・技術上不可能ですのであえて不問としていただいております。
業務用ハイビジョンカメラ:アマチュア用でも業務用でも性能的は一定水準を満たしているため、現実的にはアマチュア用のハイビジョンカメラを使っている業者も多くあります。
限界あり:三脚・雲台の造りは、大型業務用と小型アマチュア用では安定感・動きの滑らかさに決定的な差があります。カメラ本体の質量も含めた全体の物量と機械精度なしに画面の安定は得られません。(まともな業務用カメラの三脚は数十万円します)
画面切り替え(マルチアングル):アマチュアの場合1カメなのでしたくても出来ないのが実情です。音楽・演技の要点に合わせて要領よく切り替えることが重要です。カメラマンもスイッチャーも上演内容(音楽では楽譜)を十分に把握していないと出来ません。
1フレーム(約30分の1秒):テレビは秒速30コマのパラパラ漫画(静止画の切り替え)と言えます。業務カメラは収録時から同期信号でコントロールするため、ズレは生じませんが、当方の方法ではカメラが同期非対応のため,編集ソフト上で1フレームずつ動かしてタイミングを合わせます。よって1フレーム以下のズレは解消できません。
テキスト挿入-
なし:入れないことを身上としてはいますが、入れる場合は頭と最後のスラッグ(真っ黒画面)に入れます。基本的に記録部分(映像)にはかぶせません。
舞台とカメラとの距離分、音声が遅れる:テレビと視聴者が至近にあることを考慮すれば、画角に関係なくジャストであることが必要です。
クロスディゾルブ:クロスディゾルブは画面が「パ」ではなく「ウニョ」と切り替わるものです。「切り替わり方」を見せたいわけではないのでほかのものは必要としません。
DVDオーサリング-変な凝り方をする:オーサリングとは、映像をDVD用のフォーマットに変換し、より便利に見られるように頭出しポイントを設定したり、メニューを作ったり、DVD全体の設計をすることです。アマチュア(ビデオカメラ愛好家)作品ではメニュー画面を繰って選ぶよりスキップで飛ばした方が早いようなメニューをよくみかけます。K-recはメニュー1画面、見たいシーンに最速でアクセスできるナビゲーションを最良としています。

収録と編集の様態

身内 ビデオカメラ愛好家
撮影/1カメ固定

編集(可能なら)・出力
不要部分をカットできればgoood!

撮影/1カメ

ズーム・パンなど駆使。メカ雑音を低減するため外部マイクを使用すれば音声は完結。

編集・出力

編集がパソコン、出力がDVDという点においては業者と変わらない。商品化できるか、よりもビデオ愛好家仲間うちでの評価が気になる。(らしい?)

アマチュアなのでなんでもあり、なので依頼する方も、やたらと凝りたがるビデカメラ愛好家には特に用心する必要がある。

K-rec:仕込み・撤収も含め1人で出来る範囲 舞台収録専門業者:予算に応じ1カメ〜∞
収録/オペレーターつき1人、固定カメラ3台の場合

舞台をセンターならびに下手上手両側面から(時には指揮者・ソリスト狙いも加えて)通しで収録します。ズーム、パンなどリアルタイムで動かしながら撮るのは、オペレーターのついたセンターのカメラのみです。
カメラは民生用miniDVです。新旧、3CCD、1CCD混在。ありあわせのカメラですのでカメラにより解像度も色あいも違います。
基本的に画角の広い固定はより解像度の高いカメラ、センター(アップ)で撮るカメラは解像度よりも扱いやすさ優先。指揮者・ソリスト用は余った(失礼)カメラをあてがいます。
センター以外のアングルは固定になってしまうので、見映えに限界があります。
4カメの場合2時間の公演であれば都合8時間のテープを撮ります。
固定カメラはホールの決まりやその他要件により設置できないこともあります。位置としては花道になったり2階バルコニーになったり通路になったりということもあります。通路上への設置は消防法に抵触します。

K-rec/編集・出力

民生用miniDV機器の音声は実用品質に遠く及ばないので、別に音声専用レコーダーを用います。
音声専用ソフトでビデオ用に編集した完全な音声とラック(家庭のテレビ環境に合わせたダイナミクス調整、画面と違和感の少ないステレオディレクション)を先に作り、ビデオ編集ソフト上でビデオトラックとタイミングを合わせ、編集し、一本のビデオ(DVDにしております。
ビデオ収録について当方が重点としているのは、音声=CDの場合と同じく記録としての忠実さ〜と同時に、複数のカメラを使い出演者に自分の姿をとらえる複数の第三者の視点を提供することです。よってカメラを置いた視点からどう見え(てい)たか、を記録することがテーマであり、カッコいい画面を選ぶというより、メインカメラで追いきれなかった部分を固定カメラの映像に差し替える〜消極的な編集になります。(そうは見えないように工夫はしますが・・・)
固定カメラ、オペ付きとも撮影時の設定は基本的にオートです。 カメラの個体差(アングル)による画面の明るさや質感・発色の違いもありますが、修正できません。
テーマを外れたところで編集者の主観(アイデア)が見て取れるようなオープニング画面、タイトル表示、キャプション、タイトルロールなどの画面演出はいたしません。どだい、出演者として自分がどう映っているか(見られていたか)を知るためのビデオと考えております。
映っていない!という事故を防いだうえで、全員の視聴者=出演者から低くても均一な評価をいただけるよう心がけて、制作しています。

収録/3カメ4オペーレータの場合。(この規模ではスゲエ金額になる筈です)

各カメラが各々舞台全体をカバー。自由に画角を作り、変化に富んだ迫力のある映像を作ることが出来ます。カメラ/カメラマンが少なければ、相応に出来上がりの映像のダイナミズムも低下します。ウデのいいカメラマンを押さえている業者は、当然安い値段で請け合えません。

舞台収録専門業者/編集・出力

業務用機器は高品位な音声が扱えるので、別に音声専用レコーダーは(普通)用いません

リアルタイムでスイッチングした映像を補完できるよう、各カメラごとの映像も通して撮っているのが普通(?)です。予算や人員確保の都合でオフライン編集と併用(あるいはオフラインのみ)になる場合もあります。各カメラマンが能動的に追った迫力のある画面により、ビデオでしか見られないディティールや表情(の変化)などを捉え、記録としての要領を満足した上で、客席で見るのとはまた違った見る楽しみを得られる〜関係者ならずとも、見応えのある映像作品を制作出来るのが、専門業者の価値といえます。
どんな方法であれ、依頼側の意向とは関係なく一定以上の品質の作品を作るのが専門業者と言えます。

撮ったビデオを編集して、整ったDVDのパッケージ製品として代価をいただく事に関して、K-recも他の専門業者様も変わりございませんが、出来上がる映像自体には費用相応(評価はユーザーにお任せする他ありませんが)の差があることはいうまでもありません。

家庭用ハイビジョンビデオカメラが一般遍く普及し、カメラの性能だけをとればプロとアマチュアの差は極めて少なくなりました。またパソコンにもビデオ編集ソフトが標準装備になっているため、適切・良質な素材が揃っていれば、アマチュアが専門業者よりも完成度の高いビデオ作品を作れる(編集に好きなだけ時間を使えるのだから当然との声も有りますが)ご時世でもあります。
しかしながら、こと音声の品質(収録方法・処理方法・評価基準自体)については大きな差がありますし、この差は映像のように機材を高性能の新機種に買い替えることで縮まる〜ようなものではありません。

ご注文、ご質問はこちらへ Mail: KFB01143@nifty.com
K-recのオリジナルCD工房
〒36-1224 埼玉県大里郡寄居町鉢形959
金井立身  TEL&FAX/048-581-6367(工房)
所在地

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