固体メモリーレコーダー

2007.10 iriver/F700 というレコーダーを導入してみました。

MDに代わるモバイル録音用として2年まえ下述のMicroTrack24/96を買ったのですが、いざ導入してみたら案外お手軽でない上、動作の不安定さを回避しながら使いこなすには相当のスキルが必要、一般的な需要としてもMDからの乗り換えとしてはあまりにもハードルが高すぎる〜〜ので、PCM録音はこの際MicroTrack24/96にまかせることにして、MDから乗り換えた上でMP3を使いこなす(限界を極める)〜という意味で標記レコーダーを導入してみました。

F700を使った高音質録音モデル(を美化)
上写真のセットを使い、全演奏をピークレベル-5.2dBで録音終了した演奏会の一部分より、サンプル音源を作りました。(もちろん、録音レベルを追い込めばもっと雑音の少ない録音にすることもできた筈ですが、幼児を連れていたので〜客席に置き去りの無人録音。ノーマライズ済みです。) ではためしに聴いてみます。

F700を使ったお手軽録音モデル(iriverのサイトのモデルより格好いい?!)MicroTrackの付属のマイクと
ミニジャックL型アダプター使用。このL型アダプターを噛ますと、マイクの向きと本体の向きを自由にかえられるので、すごく便利。
前例の演奏会等(マイクと音源が離れている)の録音では比べるべくもありませんが、日常生活音の録音では十分に優秀。電源ボタン1クリックで、即録音スタンバイになる軽快さはカセットテレコに次ぐもの。

iriver/F700の主な特徴
iFP/700の録音機能を強化。機種名の次には「Recorading Edition」などという表記もあります。マイク録音、録音中のレベル表示(確かに、録音ポーズ中は非表示!)、レベル設定が可能。が売り。Web、カタログ問わず、このことを1ページ目に謳い上げたマシンは(MDにも)ありませんでした。内蔵4Gはレコーダーとしては必要十分。
しかしながら、通常のオーディオ機器の設計では有り得ないレベル表示の仕様により、マニュアルレベル設定でも失敗しにくい反面、普通のオーディオレコーダーとしての性能を(限界まで)発揮させるのは至難。
MicroTrackのつかいこなしは初心者にもベテランにも厳しいけれど、このF700は初心者には優しくベテランには超厳しい〜〜〜恐れ入ったiriver。

主観をまじえたMDとの比較

比較項目
価格
メディア
バッテリー
音質
(解像度)
1テイクの録音時間
可動部分
対応マイク
デジタル入出力
録音時の操作性
録音直後の再生チェックの操作性
ヘッドホンモニター出力
ライン出力
ソフト
保守
安定性
MD
2〜3万円
80分1枚100円〜
ユーザー交換可能な充電式ガム型電池、単3用バッテリーケースとの併用可能。
最高でCD相当(44.1kHz/16bit)
事実上メディアの容量次第
1.回転部/ピックアップ部
2.ディスク出し入れ部
3.スイッチ
4.入出力ジャック
基本的に3Mステレオフォンプラグ仕様のもの。
光SP/DIF(入力のみ)
従来相当
自動レベル、マニュアルレベル選択可能
オートトラックマークにより、飛ばし聞き可能。様々なトラック編集が可能
音量小さい。
3.5mmミニフォンジャック。ヘッドフォン出力と兼用。ソフトで切り替え。
メーカーサービスに依存
家電なみ
F700
19,800円iriver直販サイト専売品。
内蔵オンボードのみ。4G。保存はパソコンを介して任意のメディアにコピー
再生40時間。録音推してしるべしもはや問題外。
MP3の最高で44.1kHz/320Kbps。
(一般的には128KbpsでCD相当とされている。)
最高レート44.1kHz/320Kbpsで28時間。問題外。
1.スイッチ
2.入出力ジャック
基本的に3Mステレオフォンプラグ仕様のもの。
なし。USBで転送可能。
マイク入力ではマニュアルレベル調整のみ。電源ボタン一つでレックスタンバイは至便。
1テイクの録音長によっては、頭出しに時間がかかる場面にも遭遇。
音量小さい。
3.5mmミニフォンジャック。ヘッドフォン出力のみ
Webよりダウンロード。
ユーザーアップデートが前提
メーカーの方針に依存
ソフトの改良により向上する可能性あり。
MDからF700への乗り換えに関する所感等
MP3プレーヤーとしては時代遅れだが、録音に重点を置く限り十分可能性あり。
パソコン使用に抵抗のある人にはあまりすすめられない。 
問題なし。電池の持ちがいいのでACアダプタさえ不要。オキシライドで実験してみたい
F700は録音対象によって(微細なレベルだが)はキュゥ〜という付帯音〜モジュレーションが感じられる。MDの方が幾分クリヤーか。高性能なマイクを使わないと差は不明と言ってよい程度。
MDは満充電しておけば、大抵はディスク容量いっぱいまで録音可能。F700は先に切れるのは電池。
可動部分が少ない分壊れにくい。
F700はプラグインパワー対応が謳われていないが使える。
今日的に問題なし。
回転音がしないので、カウンターが進んでいるかより注意深く監視する必要がある。
F700では早送り巻き戻しスピード(最速X6)が設定可能
F700は録音中のモニター音量調整不可。付属のイヤホンは、録音モイター用には??
いわゆるライン出力では無いが、実用的には問題なし。
MP3プレーヤーの多機能化により録音MDの機能が取り込まれた感じ。
マニュアル録音機としてはもっとも敷居ひくい

とりあえず十分にコンパクト。60g。 内蔵マイクはボイス用モノラル(レート最高にしてもすごいこもった音)

F700のレベル表示に関する問題

録音時のレベル表示はL/R別のバーになっているが実質モノラル。Rchの信号を二つのバーで同時に表示しているだけ。レベル表示部に目盛り等なし。レベルを表示していない〜とは言えないけれど、『L』『R』の表示はマヤカシ。
録音中のレベル設定の度合いがわからない。(録音を止めてメニュー画面から階層を下ってLINE LEVEL VOLUMEの設定画面を呼び出さないとわからない) 録音時のレベル表示のレスポンス自体は良好。録音ポーズ中はレベル表示なし。もっとも、メモリーをカラにしておけば最高レートでも丸1日以上録れるので、ポーズの必要も無いといえば--ない。
レベルバーが振り切っていても、実質のクリップレベルまでのマージンが非常識に多くとられている。実際録音時にレバルバーが盛大に振り切っていても、おおかた問題なく録音できてしまう。とりあえず、メーターをチョコチョコではなくビンビン振らしておけば、いかにもS/Nが悪いなぁ、ということもなく、またよほどの事がない限りクリップすることもないので、容易に及第点(アマチュア録音としては)の録音が可能。反面、実際のレベルが読めないのでレコーダーとしての性能=ダイナミックレンジを使い切った録音は困難。

よって以下、その困難な性能発揮をさせるための準備。。。。
以下、F700はライン入力モード。発振機としてFinalCutProのトーンジェネレーター1kHz正弦波(-12dB)をもちい、収録した音源をLogicProに取り込んで観測いたしました。測定器ではないので、およそ、のところで参考まで。

要するに、上の条件で観測した場合(ライン入力モード)レベルバー最大の約20dB上に実際のクリップレベルがあるので、レベルバー最大がクリップレベルと見なして録音レベルを設定したら、1ステップ(クリック)1dBとみなしてそのままLINE LEVEL VOLUMEを20分上げて録音してやれば、最大のダイナミックレンジ、S/N比最大の録音が可能になる〜筈なので、これから実験をしていきたいと考えます。なおサイン波で聞いた限りでは録音モニター時の(リアルタイムの)音声が歪んでいればプレイバックされた音声も確実に歪む〜実際には録音時には小さな歪みに聞こえても再生時にははっきり大きな歪みに感じる〜ので、要件としては録音時の確実なモニターが必要。結論としては、耳で録音レベルを決めることも可能だが録音現場にいて生音も同時に聞きながらの録音では至難。

再生時のレベル表示との相関
再生時のレベル表示は「WAVEFORM」「LEVEL METER」の2種類。録音時と同じ見かけのL/Rのレバルバーは表示されない。(表示の感度設定からして、既存の商用音源ではほとんど振り切りっぱなしになると思われる)
「WAVEFORM」は言ってみればレンジ固定のオッシロスコープ。サイン波はサイン波として表示するので、小さいながらそれなりに忠実。この 「WAVEFORM」では波形が潰れるのと耳で聞く歪みがおおむね一致。この表示モードが実質のオーディオに一番近いと思われる(再生時に一致しても意味なし)
「LEVEL METER」はスペアナ風の見かけだが、表示は「WAVEFORM」の波形に沿って最大レンジが追従〜しているように見える、完全なアクセサリー。目盛りもなにもないので何とも言いにくいが、録音時のレベルメーター表示最大(-20dB付近)で録音したサイン波を再生すると、「LEVEL METER」では最下位のセグメントが点灯する程度。録音時レベルバーが振り切って見えなかった部分を主に表示している感じ。なおレベルバーが表示上最大(WAVEFORMではクリップして見える部分)に達するとそのセグメントのバー自体が消滅。録音レベルの高いオーディオを再生すると歯抜けになる。

なお、上記仕様はバージョンアップする事も無く、現在はF700自体も販売完了。音はナカナカなマシンでしたが最後迄中途半端な〜やっぱりiRiver・・・・。

2005.9 M-AUDIO / "MicroTrack24/96"   というレコーダーを導入してみました。

導入して2年がたちました。〜レポート(2007.10)

MicroTrack24/96の主な仕様

名前から判る通り最高24ビット96キロヘルツという解像度で非圧縮PCMオーディオ/WAVフォーマットでの録音が可能。TRSバランスライン/マイク入力(ファンタム電源付き)あり。本体でのモバイル録音もさることながら、同軸デジタル入力を利用すれば旧来のDATレコーダーと置き換えられる〜ということで購入。やや疑問な点はありますがメーカーは「プロフェッショナルレコーダー」であると言っています。

←本体。自作のTRS/XLR変換ケーブルを付けたところ。このボディーでファンタム電源(実測29V/規格外の電圧だが実用レベル)2ch内蔵というのが驚きです。

直付け可能(前提?)マイクロフォンがセットになっており、即座に生録を試みることができます。
←付属のステレオマイク。箱にはプロフェッショナルステレオマイク同梱(これが?!)と書かれています。

電源はiPOD等と同じ内蔵リチウム充電池又はUSB端子供給です。
左が付属のコンセント直付けのスイッチング電源です。USB端子がありコードの付け外しができます。

主観をまじえたMDとの比較

比較項目
価格
メディア
バッテリー
音質
(解像度)
1テイクの録音時間
可動部分
対応マイク
デジタル入出力
録音時の操作性
録音直後の再生チェックの操作性
ヘッドホンモニター出力
ライン出力
ソフト
保守
安定性
MD
2〜3万円
80分1枚100円〜
ユーザー交換可能な充電式ガム型電池、単3用バッテリーケースとの併用可能。
最高でCD相当(44.1kHz/16bit)
事実上メディアの容量次第
1.回転部/ピックアップ部
2.ディスク出し入れ部
3.スイッチ
4.入出力ジャック
基本的に3Mステレオフォンプラグ仕様のもの。
光SP/DIF(入力のみ)
従来相当
自動レベル、マニュアルレベル選択可能
オートトラックマークにより、飛ばし聞き可能。様々なトラック編集が可能
音量小さい。
3.5mmミニフォンジャック。ヘッドフォン出力と兼用。ソフトで切り替え。
メーカーサービスに依存
家電なみ
MicroTrack24/96
3万円台後半
基本的に使い回し専用。保存はパソコンを介して任意のメディアにコピー
ユーザー交換不可能な充電式内蔵電池のみ
最高でDVD-AUDIO相当
最高96kHz/24bit
内蔵充電池で連続5時間
ないし1ファイル約2GB(44.1/16で3時間余)の制限内。
1.スイッチ
2.入出力ジャック
変換プラグ使用により、直流バイアス式コンデンサー型はじめ事実上ほとんどのマイクが使用可能。
同軸SP/DIF
マニュアルレベル調整のみ。自動レベル調整が無い分、修練が必要。
早送り巻き戻しが非常に遅い。動作が不安定。
実用的出力レベル
RCAピンジャック
Webよりダウンロード。
ユーザーアップデートが前提
動作不安定
ソフトの改良により向上する可能性あり。
MDからMicroTrackへの乗り換えに関する所感等
パソコン使用に抵抗のある人にはすすめられない。 
バッテリーケースと併用すれば、MDは録音を止めずに電池交換可能。
MicroTrackは止めて、ACに切り替える必要がある。
高性能なマイクを使わないと差は不明。
MDは満充電しておけば、大抵はディスク容量いっぱいまで録音可能。MicroTrackは電池持続時間と1テイクあたりのメディアの容量と全体のメディア容量をあらかじめ計算しておく必要有り。
可動部分が少ない分壊れにくい。
コンデンサー型マイクの使用には通常3極フォンプラグ--キャノンメスのアダプタ必須。ファンタム電圧約30v(通常は48v)のため、マイクの仕様により動作保証外になる場合がある。
DATとの置き換えが可能。
回転音がしないので、カウンターが進んでいるかより注意深く監視する必要がある。
長いテイクの確認(とばし聞き)が極めて困難。
付属のイヤホンは、録音モイター用には??
通常のテープレコーダー感覚で接続可能。端子周りの形状が悪く、ささらない
テレコ〜MDからの発展型というより、録音用ソフトがインストールされた小さな専用コンピューターと考えた方がよい。
コンピューター応用の音響機器という位置付け=販売ルート。MD(家電)並みのアフターサービスは望めない。

*総合的には、MDは家電。MicroTrackは録音ソフトのインストールされたコンピューターといった感覚。MDからの乗り換えとして、MDと同じ気持ちで扱おうとすると困惑必至。録音経験者、玄人向けという感触は否めません。

ちょっと困った仕様

USB端子とSP/DIF端子が物理的に近いため、USBと同軸ケーブルに同時に挿そうとすると通常レベルの太さのプラグの場合ぶつかってしまいます。

またRCAピンがボディーとツライチなのですが、ケース穴とのクリアランスがなく、プラグ全体がモールドで固めてあるタイプのピンプラグが挿せません。よってグランド部が露出したタイプのピンコードを常備する必要があります。
以下に対策、加工例の写真を掲げます。

←USBの端子のモールドを削り落した。

←モールドのカバーを切除した。

付属マイクに延長ケーブルを噛ませ、本体から離して録音する実験

→成功。

外部拡張電源の試み

電池の持ち時間は、スペック上はコンパクトフラッシュ使用で5時間と謳われていますが、用心のため拡張バッテリーが欲しいところです。今のところメーカーからはそういうものは発売されていないので、いくつか対策を考え、試みました。
なお、これによって本体が壊れても保証対象外になりますのでご注意ください。

1. UPS(無停電電源装置 購入/サウンドハウス 6,980円)
コンセントから電源供給がストップ=停電すると内部バッテリーに自動的に切り替わって、一定時間電源を供給してくれるUPS(無停電電源装置)というのがあり、これを作動状態にすることによりACアダプタを介したバッテリー駆動が実現されます。

←写真の物は12V/7AHのシールド鉛酸電池により、保証値ではありませんが300W標準で10〜30分の電源供給力があるとされるものです。MicroTrack24/96しか繋がないというのであればまる1日は余裕で持ちますが、公称6.2Kgもあるので、実使用には覚悟がいります。〜モバイルにはならないかもしれません。なおUPSが動作状態になると、相当うるさい警告音が鳴りますので、ブザーを外す改造を施しています。

2. USBバッテリーパック(主に携帯電話充電用, 購入/送料込み1,200円くらいでした)
市販の電池単三乾電池4本を電源として携帯電話、あるいはUSBを電源とした機器の駆動を目的としたバッテリーをみつけたので試してみました。製品の能書きには内部の回路で5Vを生成します。(と書いてあります)
←繋いだ状態。

←通電スイッチONで緑色のパイロットランプが点灯します。

この電池の場合、繋ぐとMicroTrack24/96のディスプレイ上では『CHG』=チャージ表示外部電源モードになるものの、実際のところMicroTrack24/96の内蔵電池と両方消費しながらの動作になってしまうようで、困ったことにディスプレイ上では『CHG』=チャージ表示のまま電源が切れてしまいます。また切れた時、バッテリーパックのLEDは通常に点灯したままで、よって実際の稼働時間は確実に長くなりますが、いつバッテリーが切れるか予測がつきません。
付属のACアダプターは出力1A。パソコンのUSBは最大(?)500mA。このバッテリーの供給電流は更に低いと考えられ、この例の場合システム上想定外の電源環境〜になってしまうものと思われます。

3, 携帯電話用手動発電器(購入/秋月電子通商,600円)
手でニギニギすると発電機が回って携帯電話が使用(充電)できるというものを発見しました。仕様書には出力は内部回路で5Vに安定化されます。とありましたので、使ってみました。

←付属の携帯電話用ケーブルは使えないので、「DCプラグ←→USB」のケーブルを自作しました。

←スケルトンの内部機構。

←出力はごく一般的なDCジャック。

使用状態は、しばらくニギニギするとMicroTrack24/96が『CHG』表示・状態になり、休むと内部バッテリー動作・表示(ACアダプタを外した状態)に問題なく切り替わります。
しかしながら、MicroTrack本体が「Battery Low」でシャットダウンした状態からニギニギパワーのみで起動すると、あるとき突然電源が切れ(前述のUSBバッテリーパックと同じ=ファイルが保存されない)ることも確認いたしました。本充電器の出力は最大でも500mAには達しないようです。よって単に充電用、あるいはまだ内部バッテリーのまだ残量のある状態で、延命のためニギニギする〜使い方が無難のようです。
なお発電中はメカ音が「ジャージャー」いうので、使える場面を選びます。

結論としては、1A相当以上の電流が供給できるバッテリーパックでないと、具合が悪いようです。

導入して2年がたちました〜使用経過・所感...


ピンラインアウトのハムノイズ問題

実は購入当初より、構造上のジャックのグランド浮きを原因とする(と思われる)ピアンアウトのノイズがありました。症状としてはブゥ〜ンという典型的なハミング・ノイズ。ノイズレベルも高く到底実用にはならない状態でした。録音には影響なく、また再生機として使うこともない(というか頭出しがメンドウ過ぎて使う気にもなれない)ので放っておりましたが、いろいろなユーザーの情報によると、初期ロット製品にもみうけられた傾向的な症状(であった・らしい)ことがわかってきました。そこで2007年6月、メーカーサポートに問い合わせたところ

「この度お問い合わせ頂いておりますMicroTrack2496に関してですが、
以下のwebよりダウンロードして頂けるファームウェアのアップデータ
にてご利用のMicroTrack内のファームウェアのアップグレードを行って
頂く事で改善されます。」

との回答をいただきました。もちろん、そんなことで直る筈は無く、直らない旨報告したら、

「ハードウェアの不具合が考えられるため、弊社で製品の動作検証を行
い、修理または製品の交換を行わせて頂きます。」

との返答をいただきました。素直に修理に出してもいいのですが、ピンのLチャンのグランドを、ピンRチャン以外の、マイク、ヘドホン、SP/DIF、USB等のグランドに短絡してやると、ノイズはピタリと止むことがわかっておりましたし、半田を盛るとかジャンパーを飛ばすとか、目に見えないところで小手先仕事をされる(実際どうするのかは、知りません)のも嫌なので、ピンケーブルに細工をして(本体に手を入れずに)解決することにしました。

要は、加工のしやすいところでピンのLチャンのグランドとSP/DIFのグランドを短絡したケーブルを製作。

実使用状態は、こんな感じです。仕事でDATの代わりに使うこともたまにはあるので、やはり目に見える安心感が重要。

2GのCF2枚にて運用

もちろん、4Gのメディアを使う事もできますが、システム上1テイク(1ファイルのサイズ)2Gまでなので、記録の安全性優先で2Gを2枚用意しました。演奏会の録音を最高解像度の24bit/96Khzで開演〜休憩、休憩〜終演までの2テイクで(安全に)確保したいという狙いです。2GだとCDクオリティーの16bit/44.1Khzで約3時間。24bit/44.1Khzで約2時間。24bit/96Khzで約1時間の連続録音が可能。いまのところデジタル入力の安定性を鑑み、現状24bit/44.1Khzどまりで使っています。写真左のPQIブランドのCFはごくまれに認識されないときがあります。

内蔵電池のヘタリ

要は、据え置きDATの代わりに使っているだけなので、月に1,2度しか使わないのですが、変わってきた部分としては、満充電してもバッテリーインジケーターの全部点灯していることがなくなりました。右肩の一個欠けた状態、ないし二個欠けた状態からスタートという感じです。
稼働時間としては、ファンタム供給なし録音で、2時間40分〜50分。しばらくして電源を入れ直すとバッテリー表示は1/3くらいまで復活。
明らかに寿命と思われます。

高解像度デジタル入力

システムバージョンアップによって、対応が進められてきたデジタル入力のビット深度、サンプリング周波数の24/96化ですが、当方の環境(デジタル出力はDBX/386の同軸SP/DIF)では24bit/48Khzまではおおむね安定した録音ができることがわかってきました。24/96でも録音出来るのですが、24/44.1で録音する事が多いです。

1/4TRS入力のガリ

購入当初からのことですが(サイズ的にもがっしりした構造のジャックがマウントできないためと思われます)やはりプラグへの食い付きは甘く、プラグによーく磨きをかけても、動かすとノイズの混入は免れません。よって現状での対策としてはまず「使わない」あるいは「微動だにさせずに使う」しか手がありません。また、信号をパラった一方に本機をつないでいると、接触不良を起こした場合パラった先の機器にもノイズが乗ります。
吊りマイクから、袖(の端子板)の据え置きレコーダーと客席の(壁端子板〜ビデオカメラ席)MicroTrack24/96にパラって録音した時にも、MicroTrack24/96のTRSジャックで発生したノイズが袖のレコーダーに入ってしまいました。

早送り巻き戻し

WAVファイルの場合ですが、本体のボタン操作による早送り、巻き戻しが、システムのバージョンが上がってもぜんぜん早くならない。特に巻き戻しは実時間よりもかかるかと思うほど遅くそもそも動作が不安定。ボタン(NAVIホイール)を押してからカウンターが変わり始めるまで数秒。カウンター自体も数字表示が連続しておらず、見た目にも不安といら立ちを煽ります。またボタンを離しても即座に止まらない。そのまま固まったり、せっかく送ってきたのに手を離すとファイルの頭に戻ってしまったり〜で、つまらないことして最悪ファイルが消えたなんて事になると嫌なので、録音してきたらまっさきにパソコンHDDにコピーです。

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