生録に使う、種々の用品について


マイクスタンド  スタンドとマイクホルダーのねじ   プラグ(変換)アダプター類
なにか別のもので代用できそうなものですが、案外適当なものがない上、万能型というものがないのが、このマイクスタンドです。普通のものは誰も見て知っていると思うので、変種のスタンド(?)の中から、私が実際に使ってみて、オススメできるものを紹介します。        

●K&M社製 モデル258(560〜1020mm)  
(ネジ=3/8)←椅子が即スタンドに!
机のような板や円柱状のものをくわえることのできるクランプに2段に延ばせるブームがついていて、部屋にあるあらゆる構造物をマイクスタンドのかわりに使うことができます。ホールでの録音でも、ひじ掛け、イス、手すり、何でもくわえこみ、何一つくわえられるものがなかった・・・ということはかつてありません。クランプとブームの角度は自由に変えられます。
小さなホール等で、マイクを天井から吊りたいが3点吊りの装置がない〜ような時にもこれを介せば照明用(等)のバトンに確実に素早く、マイクを取り付けることができます。小回りはききませんが、何度か助けられました。
またこれを持っていれば、出先でスタンドを借りた時にマイクホルダーとネジが合わなくて困ることはありません。スタンドを強制的に、ホールの借り物で済ませることができます。(購入/サウンドハウス/通販/¥3,000)

●メーカー/名称不明
 (ネジ=5/8)
さらに携帯に便利なものに、大型クリップとフレキシブルネックを組み合わせたスタンド(?)があります。ネジ部はSURE規格で、ネックとクリップは取り外しできます。構造上、ぐらつきは避けられません。(購入/トモカ電気/秋葉原ラジオ会館2階/¥1,600)

●K&M社製 モデル257(テーブルクランプ)と上記グースネックとの組み合わせ

上記クリップの部分をこのクランプ(要・5/8×3/8ネジアダプタ)に替えると、更にコンパクト。ぐらつきもなく非常に快適になります。

結果は上記K&M/258の更なるコンパクト版。
最近のVDカムは軽量なので、こんなこともできてしまいます。(要・8/5×5/16ネジアダプター)机の上が散らかっていても、カメラの置き場に困ることはありません。

●K&M社製 モデル257(テーブルクランプ)と3/8全ネジの組み合わせ。

(業務用ビデオカメラにNT-4を取り付けるために製作。)→工作レポートはこちら

工作部分、単に全ネジの長さだけカメラとマイクを離す〜それだけです。ちなみにショックマウントはMXLの一等安いもの。NT-4のボディーはマウントのホルダー部の径より細いので、硬質スポンジを巻いて太らせて装着しています。

257をハンドルにくわえさせるのがミソ。ライト用のシューも工夫次第で使えると思いますが、NT-4は重いのでここはガッチリ締めつけておきます。当該部分の隙間がないカメラへの取り付けでは、また別の工夫がいるかもしれません。

●TOMOCA/MH-1 ユニバーサル マイクホルダー
(ネジ=5/8 変換アダプタ3/8,5/16用付属)
クリップ型なのでこれひとつあればたいがいのマイクには用が足ります。プラスチック製で構造上非常に脆く、2個買って持っていましたが既に両方破壊しました。緊急用として装備すること自体はおすすめできますが、常用できるほどの信頼性はないです。


●K&M社 モデル238 スタンド用マイクホルダー
(ネジ=AKG規格3/8)
マイクスタンド、ないし類似のポールをくわえこんで、マイクを取り付けることのできるものです。サブのマイクを取り付ける場合によく使います。

●どこにもある/カメラ用のミニミニ三脚
カメラ用ミニミニ三脚(購入経緯忘却/¥1,000以下)は足が棒のやつと写真のようなフレキシブルのがありますが、フレキシブルの方が応用がききます。1/4→JIS(5/16)の変換ネジをつけた状態です。標準〜小型マイクで使えます。


●マイクホルダーとスタンドのネジ
マイクにはたいがい、マイクスタンドに据え付けるためのホルダーが付いてきます。スタンドのネジ部をホルダーのネジ穴にねじ込んで固定するのですが、このネジの規格が主に(インチ規格で)4種類ほどあり、困ったことに現在日本ではその普及度合いが非常に拮抗しています。マイクスタンドを購入する場合にはよく確かめなければなりません。
スタンドを借り物ですまそうとした場合、自分の手持ちのマイクホルダーに「たまたま合っていた」という確率は相当低いです。合っていたらラッキーくらいに思っていた方がよいと思います。相互に変換するアダプターがあります。
写真はいずれもスタンド側、「オス」の部分です。


JIS規格(5/16)
国産/民生用機器の標準仕様。7mmほどの径で、4種のなかでは一番小振りなネジです。家電扱いの国産マイクは、ほぼこの規格。公共のホール等でこの規格のスタンドを装備しているところはまずありませんので、一番要注意なタイプと言えます。

AKG規格(3/8)
8mmほどの径で、よくみるK&M社、RAMSA(松下通信機)のマイクスタンドがこのタイプです。ドイツのカメラ固定ネジの規格にもなっています。

SHURE規格(5/8)
15mmほどの径で、細かなネジがきってあります。国産プリモのスタンドも先端部を外すとこの規格のネジが切ってある場合があります。

BTS規格(PF1/2)
業務用,設備用機器の標準仕様。ソニーのマイク(5/16と両用)、ホールの3点吊り装置(高砂製作所)がこの規格です。水道設備もこの規格です。

カメラ国際規格(1/4)
6mmほどの径でカメラの3脚がこの規格です。マイクスタンドではありませんが、自分のマイクに合った変換アダプターを持っていると重宝します。

相互に変換する変換ネジがあります。

(比較的大きな)ホームセンターのネジ売り場、水道・配管部品売り場にはインチ規格のネジ、ナット、パイプ、受け座などなど売っている場合があります。何か自作する時はチェックしてみるとよいと思います。


●実際に持っていたい「使える」各種変換ネジ

AKG規格(3/8)JIS規格(5/16)→SHURE規格(5/8)
管の内側に、片側からAKG規格(3/8)、反対側からJIS規格(5/16)のネジがきってあり、外側がSHURE規格(5/8)になっています。マイクホルダーに付属してくる(ことの多い)タイプです。

(1/4)→JIS規格(5/16)
カメラの3脚に国産JIS規格マイクホルダを取り付けるアダプターです。使う機会が多いので私は3個もっています。

(1/4)→AKG規格(3/8)
カメラの3脚にAKG規格(3/8)タイプのマイクホルダーを取り付けるアダプターです。カメラ3脚のアクセサリーパーツです。

JIS規格(5/16)他→(1/4)
マイクスタンドをカメラ3脚の代わりにできます。私はこのアダプターでオーバヘッド・マイクスタンドの突端に小型雲台/VDカムを取り付け、ハイマウントの固定カメラ収録に使っています。


普通の(3.5mmプラグではない)マイクからの録音


ポータブルMDレコーダーのマイク入力はたいがい「3.5ミリ3極ステレオミニフォンジャック」なので、各種マイクコードのプラグを。「3.5ミリ3極ステレオミニフォンプラグ」に変換するアダプターをとりあげてみます。

●キャノンオス
(ホールの設備や業務用機器等で用いられるコネクタです)
マイクへ←--
     変換コードの種類/キャノンメス(L,R)をステレオミニフォンプラグに変換

キャノン(メス)→3.5ミリステレオミニフォンプラグアダプターの作り方(というか写真をみて納得できるひとは挑戦してみてください。)
←これが完成品。

プラグは出来合いのモールドのやつ(ヘッドホンとか接続コードとかをチョン切る)を使うのが手っ取り早いですが、自分で加工する場合、写真のカナレ電気製「F-12」が加工しやすく造りも精度も世界最高。でしかも300円。絶対お勧めです。
が、径が大きいため相手によっては刺さらないこともしばしば。
そういうときはこんなアダプタで解決(接点が増えるのはそもそも主旨から外れますが)
キャノン側は2番に信号線を接続し、シールド(網線)をケースと1番につなぎます。写真では1番と3番がショートさせてありますが、接続しなくても通常問題ありません。(ハムノイズが乗る等グランド関係の問題が発生した場合、微妙ですがショートしている場合といない場合とで影響が出ることがあります。)

●標準フォンオス
(カラオケほか、民生用機器。いちばんお目にかかる機会が多いかもしれません)
マイクへ← 
     変換コードの種類/標準フォンジャック(モノラルL/R)をステレオミニフォンプラグ に変換
このタイプの変換アダプタには、まったく同じ形状で、L,Rに分かれていない(ヘッドホンの並列使用用)タイプのものがあるので注意が必要です。

●ミニフォンオス(モノラル)
(一部の小型の民生用機器付属のマイクや、モノラル/ビジネス用マイクがこのタイプ)
マイクへ← 
     変換コードの種類/ミニフォンジャック(モノラルL/R)をステレオミニフォンプラグに変換。
このタイプの変換アダプタには、まったく同じ形状で、L,Rに分かれていないタイプ(ヘッドホンの並列使用用)のものがあるので注意が必要です。

オスメスとあった場合、信号は普通オスから出ていきメスで受け取るきまりになっています。


ライン出力機器からの録音


ポータブルレコーダー製品にはマイク入力のほかにライン入力(LINE INと表示)があります。形状はマイク入力と同じで多くの場合デジタル・オプチカル入力と兼用になっています。大概、オプチカルかラインか、何らかの入力があるとレコーダー本体が判別し、録音ソースを自動で切り替えます。主に他のオーディオ機器から録音するときに使う端子ですが、(状況がゆるせば)ホールの音響設備やPAの音響調整卓から信号をもらって、録音することもできます。

●3.5mmステレオミニプラグ--ステレオピンプラグ と ピン--フォンアダプター
 
普通のオーディオ機器のラインアウトから録音することができます。ステレオミニジャック入力の機器には大概付属品として付いてきます。写真右のような(ピンメス-フォン)アダプターを用意しておけば、オーディオミキサーあるいは電子キーボード等のフォーンタイプのラインアウトから、録音することができます。

●3極フォーン型インサートジャック(インサーションともいいます)用/3.5mmステレオミニプラグ--三極フォン(改)L,R
ミキサー等には、インサート端子という、外部の効果機器(等)を繋ぎ込める端子が用意されています。例外的な方法になりますが、その仕組み(端子)を利用して録音用に信号を取り出すことができます。インサート端子の多くは3極フォンの先っちょから信号を送り出し、繋いだ機器を経て、中間のリングのところで戻った信号を受け取る仕組みになっています(機器の設計によって例外もあるようです)。実用上、上記3.5mmステレオミニプラグ--ステレオピンプラグ+ピン--フォンアダプターでも、信号を「取り出す」こと自体は出来ますが、それだとプラグが戻りの信号とグランドを短絡してしまい、インサート回路以降、信号が行かなくなってしまうほか、機器の回路自体を壊してしまうこともないとはいえません。そこで、インサートジャックを利用し、信号の流れに実用上の影響を与えず(厳密には与えます)信号だけを分岐して取り出す接続コードを紹介します。この方法はそれ用の市販のコードがないことからもわかるよう、信号を分けたことにより、主たる信号系に影響を与える、たとえば信号のレベルを不安定にしたりノイズを拾ってしまうようなこともあり得ますので、十分な試験運用の上、使用しないといけません。

←保証外、インサーション端子用ケーブル(自作)

要するに、先の2つの極を短絡する事により、何にも効果を与えない効果機器(信号はバイパス)を繋いだのと同じ状態を作っておき、脇(?)から信号は分けてイタダキ!---というわけです。
使用箇所/方法を間違えると機器を壊してしまうこともありますので、扱いには注意が必要です。また、抜き差し時には例外なく、最大レベルのノイズが発生し、PA等が生きの状態でこれをやると、アンプ,スピーカーに致命的な損傷を与えます。

ちなみに、接続ケーブルを工夫すればレコーダーのLine INとLine OUTを効果機器のそれと置き替える形で、録音することもできます。(録音を止めるとLine OUTの信号も止まってしまうのでたいへん危険です)また、レコーダー製品の自動録音レベル調節をゆるやかなコンプレッサーとして利用する事も可能です。(私的な実験としては成功しています)


●延長コード
ワンポイントステレオマイク等に付属しているコードは1〜2メートルくらいが普通です。延ばすとそれなりに危険も増しますし、音にも決してよくないですが、5メートルくらいのものを一本常備しているとよいと思います。プラグ直結式のマイクロホンも、延長コードを使えば普通の(?)ワンポイントステレオマイクロフォンとして使うことができます。

3.5mmプラグ--3.5mmジャック(自作・スゲ格好わる)
市場品ではヘッドホン延長コード。のような名称になっているかもしれません。
マイク用延長コード(という名目)として私の知る限り唯一の製品が以下
3.5mmプラグ--3.5mmジャック(市販品 RODE/VC1 VideoMic・VXLR用ステレオ延長ケーブル)

自作のアイデア延長コード

マイクからプラグまでのコードの途中に3極キャノンタイプのオスメスをつなぎ込んでおくと、延長が必要になったときに通常どこのホール、どこのPAでも必ず装備しているキャノンタイプのコードを経由させて延長できます。


●ヘッドホン
ポータブルレコーダー製品には、たいがい耳の穴に突っ込むタイプのイヤホンが付属してきますが、最近の低消費電力型(単3電池1本で駆動できるタイプ)のレコーダー製品は出力が小さく、機構上低音が出にくいため、本体の重低音(?)増強機能と組み合わせて使う設計になっています。録音の現場でも特に低音は生音と区別がつきません。ゆえにあとで聞き直してみたらトンでもない音で入ってた・・・という事故が起きます。
録音時のモニターあるいは録音したものの評価のために最低必要な要件は、重低音機能をオフにして使えることです。どんな安物であれ、耳を覆うお椀の形をしたヘッドホンが必要です。イヤホンとくらべ、聞こえてくる情報量が格段に違います。
モニター用と謳った、中国製の格安のものがあります。下の写真のものは2~3,000円くらいで買えます。
←Behringer/HPM3000

聴いて確かめたわけではありませんが、セミプロ用、モニター用と謳っていますし、耳を覆っているだけでも使う意義は大いにあります。

昨今、カナル(耳栓?)型といわれる、耳道の部分にまで押し込んで使うイヤフォンが出てきていますが、それらを使うのも良い方法かもしれません。

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