柴犬の飼い方
柴犬について
柴犬の語源については色々といわれています。毛色が柴の枯れた色に良く似ているとか、柴の中を巧みにくぐり抜け猟をするからとか、また、「シバ」とは小さいという意味を含んでいるとか、いろいろの説はありますが定説となるものはありません。
昔から山間の村の人々に愛され狩猟犬として、家庭犬として飼育されてきた体高1尺2寸(36cm) から 1尺4寸(42cm)ぐらいの小型日本犬を柴犬と言っています。
柴犬の気質は、われわれ日本人が静かな平和を愛する民族である反面、勇敢であるのと良く似た性質を持っていて、小さな体躯にもかかわらず気魄に富み、勇敢で主人に対して従順で他人には慣れ難いが、終生を一人の主人にささげる特性を持つ可憐な愛すべき犬です。
子犬の飼い方
柴犬を飼育する場合、その目的が単に家庭犬すなわち番犬程度のものか、猟に使役するのか、展覧会または優秀犬の作出をするのかによって飼育方法は異なってきますが、いずれにしても、柴犬の本質と表現がどうであるかを理解することが第一条件となります。すなわち悍威、良性、素朴なことが本質であり、感覚鋭敏動作の敏捷性、歩様軽快弾力ありがその表現です。
犬の良否を決定付けるのは、遺伝的なことを別にすれば、実に環境や飼育管理に追うところが大部分であるといっても過言ではないでしょう。
・離乳
母犬の乳房を追っている頃の子犬は、母犬の健康管理がしっかりしていれば、特に虚弱体質や、病気でない限り、満腹になれば母犬の傍らで眠るか、兄妹同士でじゃれ合っている程度で、ほとんど心配は要らないものです。人間が下手に介入することによって、思わぬ結果を招くことすらあるものです。柴犬は母性本能が強く、また育児も大変上手なものです。
生後2週間経つと目が開きます。そして生後3週間くらいからヨチヨチと歩き出し母犬にまつわりつき、母犬の食事の邪魔を始め、中には食器に一緒に首を突っ込み母犬に叱られます。この頃に少しの量のドックフードに粉ミルクを混ぜてを湯で柔らかくして、1日に2回ほど与えます。
4週間目位になりますと離乳食を上手に食べるようになります。だんだんと子犬達は動きが活発になり食事を催促するようになります。徐々に量を増し1日に3回やるようにします。6週間目位からは、母犬が子犬達に乳房を吸われるのを嫌がるようになります。こうして子犬達は離乳します。
7週間が経ちますと子犬達は母犬相手の遊びから兄妹同士の遊びにかわり、兄弟ケンカもしばしばやり始めます。この頃には母乳は吸わなくなっています。この頃が巣立ちの時期です。
・巣立ち
柴犬は比較的丈夫な犬種ですが、子犬の頃の急激な環境の変化は体調を損なうもとです。子犬も1頭で生活を始めますと、新しい飼主と、犬舎の匂いの違い、楽しかった兄妹との別れ、母犬への郷愁、食事内容の変化と不安になり元気がなくなります。
新しい飼主はこのような不安な子犬に対して、優しく接してやるように心がけるべきです。新しい環境に馴染むのには1週間ほど掛ります。優しく接して不安を取り除いてやることが肝心です。新しい飼主は危害を加えない安心できる人間であると思えるようになると俄然元気が出てくるものです。
・食事
質の良いドックフードを選んで与えましよう。粗悪なフードが結構出回っています。子犬の発育には肉などの蛋白質が主要であり不足すると丈夫に育ちません。また、小魚、骨粉などのカルシウム、野菜等のビタミン類の摂取も大切です。但しタマネギは中毒を起こします。野菜などはミキサーにかけ細かくして肉と一緒に煮込んで与えると良いでしょう。
食事の回数 2ヶ月から4ヶ月までは1日に4回、その後6ヶ月までは1日3回、それ以後は1日2回でも良いと思います。また、余った食事は取り上げてしまいませんと調整不能に陥ります。そして、食べないからといっての美食も絶対に避けるべきで原因を追究して健康に異常がなければ断固与えた餌に自信を持つべきです。
飲み水 犬はこの飲み水が健康保持のために絶対必要です。常に自由に飲めるようにしておき、きれいな良い水を与えるようにするべきです。
・運動
子犬の頃は、日光浴を充分にさせ、広い所で自由に遊ばせてあげたいものです。ボールを投げたりして動くものへの興味をそそりながら運動させます。理想からすれば2頭で遊ばせておくのが最高の運動になりますが、1頭の場合は家人が暇を見つけて遊んでやる愛情が必要です。4ヶ月頃からそろそろ戸外に連れ出し、戸外の風景、物事に慣れさせるようにします。
・しつけ
、柴犬は知性に富み怜悧さ、馴致(じゅんち)性を充分に持っていますが、最低限度のしつけとして、「ヤメ、」、「コイ」、「マテ」、「ダメ」、「スワレ」、「フセ」くらいは生後3ヶ月くらいのいたずらを始める頃から、犬の行動、動作の直後または前に命令または制止させ主人に服従させます。犬は行動、即、指示命令でないと理解が出来ず、良いしつけが出来ません。
命令、指示と共に褒めることも大切なことです。これらによって、して良いことといけないことが理解できるようになります。飼主の身勝手で叱ることだけはしないでください。特に叩いたりしてはダメです。人間不信になり警戒するようになって臆病な犬となってしまいます。
・手入れ
ブラッシングによる皮膚の手入れ、口の中を見るなど、子犬のときから体に手を触れることに慣れさせことは、それが愛犬との精神的なスキンシップになり、大切なことです。運動の終わった後はブラシで摩擦、被毛の整えをしてあげましょう。発育盛りの子犬は身体各部の変化が著しいので、常にきれいに保ってやりたいものです。
シャンプーは夏場は1ヶ月に2回、冬場は1回くらいの目安と考えれば良いと思います。洗い過ぎると皮膚の脂分が少なくなり、乾燥しすぎて皮膚病の原因になります。