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*当文章を部分的にも無断で引用することは法律で禁じられています。004/7/30 

◆クレニオセイクラルとは、癒しと創造のワーク


雲がなびき、水が流れるように、宇宙はうごめいている。この雲と水は、永遠の過去と未来へ連なっている。
今、目の前にある現象が、自然の全てを物語っている。
たとえば頭蓋骨、仙骨、背骨。その中を流れる脳脊髄液。もちろんこれも生成しうごめく自然だ。
その流れをせきとめるものがあれば外し、より活発に、あなたらしいリズムが脈打つようにしよう! 
それが<クレニオセイラルワーク(頭蓋仙骨療法)>。
おのずと自然治癒力は増し、創造性が発揮される。
ここでは筆者に先駆け、クレニオセイクラルですでに10年のキャリアを持つ森田全彦(まさひこ)に、
クレニオとは何かを訊く。

◎ホリスティック医療が普遍化する時代

「ガンほどミステリアスなものはない」
  日本ホリスティック医学協会会長で外科医・帯津良一先生は、自著『ガンの治療法はこれほどある』
(実業之日本社)でこうしるしている。
  なぜなら同じ症状のガンに対し、同じアプローチをしても、同じ結果が得られにくいから、である。

ガンのように遺伝性が強い病気は、同じような症状であっても原因は千差万別であり、アプローチの方法も
また多様に考えられる。
実際に、十全大補湯などの漢方薬、トチュウカソウ(冬虫夏草)、アガリクス、丸山ワクチン、気功など
代替医療がガンに意外なほど成果をあげている。その様子が同書に具体的に書かれている。

西洋医療はボディに限ったミクロな治療には優れているが、それだけで解決できないのは、人間はボディのみならず、マインド・スピリチュアルなど多層的にできているから・・・だろうか。

そもそも人間とはミステリアスであり、ゆえにガンもまたミステリアス。そう考えられるのは、代替医療と
言われるものが、決してボディだけを対象に作用しているとは思われないからである。

 かつてガン治療の権威(駒込病院外科医長)にあった帯津先生は、西洋近代医学の限界を実感し、
中医など代替医療(西洋医療以外)の可能性を見いだそうと20余年前から模索している。
  日本のホリスティック医療(=統合医療)は、ここから始まっている。

帯津良一先生は、「病気とは<生命場>の乱れ」と言い、ホリスティックな健康観を端的に言い表して
おられる。

こうしたホリスティック医療の動きが普遍的に認知されだしたのは、2000年に開催されたWH0
(世界保険機構)の総会からだろう。
同総会において、「健康とは身体的、精神的、社会的かつ霊的な完全なひとつの幸福のダイナミカルな状態」
と定義づけている。
ここに健康観自体が世界的に変わりつつある事を読み取れる。

この兆候はすでに国家レベルにおいては以前から顕在化しており、1992年NHI(アメリカ国立衛生研究所)
では、代替医療局を設置し西洋医学以外の民間医療を研究している。イギリスでは補完医療
(コンプルメンタリー)を王室が支持し、西洋医療との統合が進んでいる。
 
◎クレニオがホリスティック医療にいかされる

 このホリスティック医療がもっとも盛んなのは、欧米におけるガン治療の現場であろう。
  ホリスティック医療を世界で最も早い時期に採り入れてきた米国のアンドルー・ワイル医師(アリゾナ大学
医学部教授)は、大学で統合医療プログラムのディレクターを務め、
鍼灸医、アロマテラピスト、ヒーラーなどでひとつのチームをつくり、患者の治癒にあたっている。
この様子が04年2月NHKのTV番組「クローズアップ現代」で採り上げられた。
 
日本でも同じようなことが、先の帯津先生を中心に行われている。氏が運営される「帯津三敬病院」では
気功や鍼灸、健康食品による治療が積極的に採り入れられている。

このように徐々にホリスティック医療が浸透する中で、森田全彦や筆者が行っているクレニオセイクラル
ワーク(以下クレニオ)も一部で採り入れ初めている。
奈良に自身の施術院「氣楽」を構える森田は、地元の在宅介護センター院長から個人的に委託され、
ガン患者のターミナルケア(末期看護)にあたっている。

 森田は言う。
「ガンそのものは消失しないにしても、憔悴しきった患者さんに受けていただくことで、通常では得がたい
リラックス感や満足感を味わっていただくことができます。そして受けていただいたクライアントの9割は、
施術中に寝息をたてられます」

この深いリラックス感こそが、クレニオならではの効果・効能といえる。クレニオでは、わずか5グラムほどの
微妙な刺激を頭蓋骨、背骨、仙骨などに与えるだけで、患者への負担はほとんどない。

こう聞くと同療法が新手のマッサージか、カイロプラクティックのように思われるかもしれないが、
クレニオは米国の外科医であるジョン・E・アプレジャーにより開発された独自の手技療法である。
しかし、なぜクレニオによる施術により、深くリラックスさせることができるのか。
 
一言で言えば、「緊張が解ける」からである。

頭蓋骨は不動関節と言われるが、実際には繊維質で縫合されており、0.8ミリの幅で動いている、と
アプレジャーは言う。
術者はこの微妙な動きを感じ取り、より動きやすいように指でサポートすることにより、乱れていた動きが
整い、脳脊髄液の流れ(二次呼吸)もスムーズになる。

これにより中枢神経が整い、深いリラックス状態となる。
理屈はこのとおりだ。

◎レム睡眠がもたらす治癒と創造

 森田は言う。
「実際には肩を触れなくても、肩こりが無くなるもんなんです」
  これはマッサージなどのように、肉体への直接刺激によりゆるんでいるのではなく、別の仕組みによって
ゆるんでいることを意味している。
 
もうひとつ、別な例をあげよう。
「9割以上のクライアントの方は、施術中にご自分の寝息を聞かれています。施術が終わったあとに、
『ご自分の寝息、聞こえていました?』って訊くと『はい』って答えられます。寝息を立てる、ということは
咽頭部がゆるんでいる証拠なんですね。あと、寝ているとマットに身体がしだいに沈んでいくのがわかる、と
いう方もいらっしゃいます」

 つまり、クライアントの意識はハッキリとしており、肉体だけがとろけてしまった状態なのである。
  いわゆるレム睡眠状態*。

 森田は、このクレニオによりもたらされる状態を瞑想状態あるいは真のリラックス状態と呼んでいる。
「朝目が覚めて肩がバリバリ、ということはあるわけで、寝ていても肉体がゆるむとは限らないんです。
つまり、睡眠とリラックスとは別ものなんですね。リラックスとか瞑想状態というのは、心身の奥がゆるむこと
で、意識は働いているんです」

 いわばこのリラックス状態をつくることができるのが、クレニオなのである。
だから精神的な緊張や不調によりもたらされる肉体的な疾患は、このクレニオにより解消されることが多い。
 
リラックス状態は、脳内物質の分泌を促し、免疫力を高める。
  副交感神経の働きを活発にし、内臓などの働きを高める。

 また森田は、このリラックス状態は、顕在意識の働きが弱まり、潜在意識が浮上してくる時、ともいう。
  いわば顕在意識と潜在意識が入れ替わるとき。
  このときこそ、いわゆる<気づき>がある。

朝起きた瞬間にアイディアが思い浮かんだ経験は、どなたにもあるだろう。
  意識のなかの大半を占める潜在意識の働きを、顕在意識でキャッチできる瞬間なのである。

 実際に森田のクレニオを受けたことにより、自分の問題点に気づいたり、悩みが解決する人が多いと言う。
また作家や絵描きの人もよく来られる、というのも納得ができる。なぜなら、リラックス状態にこそアイディアがわきあがるからだ。
 
そのほかにもケースワーカー、看護士などの医療や福祉関係者も多い。
なかには押し止めていた感情や思いが解放され、施術中に涙を流す人も少なくない。

 そして冒頭にあげたように、病に冒されている方も多数おられる。
  ちなみに近い将来、2人に1人はガンを患う人ようになると言われている。ならば、ガンの治療方法も
さることながら、治療患者の生活の質いわゆるQOL(クオリティオブライフ)が、今後さらに重要になってくる
はずだ。

◎クレニオとは、想いを遂げること

 いかがであろうか、クレニオセイクラルワーク。
これはあくまでも解釈の一つであるが、同ワークは手技を使ったリラックス療法、という言い方もできる。

またクレニオは基本的にクライアントの頭蓋骨や背骨が動きたいように動けるようサポートしているだけで、強制的な操作はほとんどない。ゆえにご年配に行っても安全である。

 背骨や頭蓋骨、仙骨などを動きたいように動かしてあげること。そのことは、自分のなかの奥底にある
欲求や思い、夢を実現させる切っ掛けになる。
  なぜなら心身一如であり、骨の動きや中枢神経の働きは、そのまま心をあらわしているからだ。

 クレニオとは、癒しと創造のワークである。
これにより、生き方が変わることを期待する。

* 【レム睡眠】:レム(REM)とは睡眠時に閉じたまぶたの下で眼球が急速に動くこと(Rapid Eye Movement)。寝ている人の顔を見た時、目がパパッと動くの見たことがあるだろう。肉体は活動を休止し、
脳は浅い睡眠状態で、夢を見ていることが多い。
* 禁無断転載 当文章を部分的にも無断で引用することは法律で禁じられています。2004/7/30 
*敬称略