第二部 黄金のティアウーバ星へ−大きな宇宙人


第一節 平行宇宙から外宇宙へ


夢の予兆

 しばらく、プレアデスから遠ざかった。かなり前だが、不思議な夢を見た。それはゆうゆうと空を飛ぶ夢だった。体が妙にかるいのだった。山の上を自由自在。空気もすがすがしい。また、別の夢では体は宙にあり前進し家屋の壁を透り抜けるのだった。また、ある時は棺おけのようなものに閉じ込められてね前後左右上下にすごいスピードで動き回る。これはエレベーターの中なのかとも思った。身動きはできなかった。かと、思うと応接室が上昇し、ものすごいスピードで上昇する。そのスピード・メーターの数字の桁がどんどん繰り上がる。それは豪華な客室のようだった。後年、これはこれから始まる物語の予兆だったのかも知れぬと思った。
誘拐−平行宇宙へ抜ける

 私は友人の勧めで、ここオーストラリアに旅行に来た。だが、
この地で思わぬことに巻き込まれたのだった。旅行の泊まりの最初の夜だった。夜中の12時半、私は目を覚ました。私はパジャマを着替えて、紙に書いた、「10日ほど出かけてくる。まったく心配する必要はない」。メモを電話の横に残した。ホテルから外に出ると突然壁やタコノキの色も変わり、すべてが青っぽい光に包まれた。具合゛悪いのかと思い、戻ろうかとした瞬間、私の体がゆっくりと地面から浮き上がるのを感じた。ホテルかどんどん小さくなってゆくまで素早く上昇していった。
「どうなっているんだ?」私は当惑して叫んだ。
「もう、大丈夫ですよ、やすし」私は夢を見ていると思った。目の前に上下ひと続きになったスーツを着て、完全に透明なヘルメットをかぶったかなり大柄な人間が、親しげに笑みを浮かべて私を見つめていた。「いいえ、あなたは夢なんか見ていません」と彼女は私の心を読んで言った。私は自分をつねった。痛い、ということはこれは現実だ。「あなたはいったい誰なんですか?どうしてそんなに大きいのですか?」
「私は普通の大きさです。私の惑星では」彼女は私の前に立っていた。彼女の笑顔には知性が表れて、その全身に優しさがあふれていた。これほどの安心感をもてる人と会うのは初めてでした。名を聞くと、彼女は
「タオです。この瞬間には地球と平行な宇宙にいるのです」
私はロシア人の女性を連想し、名をターニャと呼びたいなと思った。またまち、心を読まれて彼女に言われる。
「どう呼んでも良いのです。私たちはエアー・ロックを利用し、時間はとまっています。ここに20年から50年留まることもできます」
平行宇宙での出来事

 「ここにいる人たちはなんですか?」
「ここでは時間は据え置かれ、地球時間で3万歳とか4万歳にあたる男女や動物が生きています。地球で皆事故できたのです。バーミューダトライアングルのことは知りませんか。この平行宇宙とあなたがたの宇宙は混ざりあって、そこに歪み(ワープ)が存在します。その歪みの周辺では、人間や動物ももちろん、例えば、艦隊さえも数秒で消滅したりします。あなたがたの宇宙に戻れる者もいますが、ほとんどの場合は二度と戻れることはありません。」
 と、突然原始人の一団が現れた。


原始人を元へも戻せず

 12人ほどの男たちが女性に連れられて100メートルほど離れた岩影に現れた。その光景は奇妙で、まるで有史以前の記録から飛び出したゴリラのようでもあり、棍棒を振りかざしていた。そんな野獣のような彼らが吠えながら我々に向かって来た。ターニャは恐れることなく、ベルトのバックルに手をやり、彼らに体を向けた。カチッと音がして屈強な男たちがうめき声をあげて地にひれ伏した。ターニャは彫像のように立ち尽くし、リーダー核の女性にテレパシーで命令を伝えた。その女性の命令で彼らは仲間の死体を石で覆おうとしていた。ターニャによると元の世界へ戻しても気が狂ってしまうので、今回のことは危険だったし、しかたがなかったと言う。ここの宇宙では肉体的にも精神的にも苦しむこともないと言う。痛みとかは感じないと言う。食べることも飲むことも必要ない世界。ただ、時間が止まっていると言う。ターニャは説明の深入りを避けて、ターニャの仲間たちが私を待っているので先を急ごうと言う。
球体型UFOに乗り込む

 100メートルほど先に、青っぽいオーラを発している巨大な球体があった。直径は70メートルもあった。その球体は地面から10メートルの高さに浮かんでいた。窓もドもなく卵の殻のように滑らかな表面をしていた。私はターニャと共にその球体へ近づいた。私は興奮して何も考えることができなかった。心の中には様々な想念が浮かんだ。私はまた家族に会えないかも知れぬと思い恐怖にかられた。ターニャは怖がらないようにと音楽的な笑いを出た。ターニャはその球体の1メートル離れた場所で、私を球体に向き合うようにした。彼女は胸のメダリオン(メダルのついたペンダント)に手をやり、もっ一方の手でベルトの留め金をはずして、大きなペンのようなものをつかんだ。彼女は我々の頭上でそのペンを球体に向けた。それから緑色の光線が発せられたようだ。今度はそのペンを私に向けた。すると船体に向かって我々は同時に浮き上がった。我々の体が船体にぶつかりそうになった時、機体の一部に開口部が出現した。ターニャと私は飛行物体の中に着陸した。ターニャは平行宇宙からの出発を語る。


細菌の消毒

 私は宇宙船のある部屋へと案内された。部屋の中央には蓋のない棺おけのようなものがあった。その中で私は不思議な力に捕らえられて起き上がることもできなかった。その力はフォース・フィールドだと言う。宇宙船は平行宇宙から出発した。飛行の様子はスクリーンで見えた。宇宙船は土星を通過した。飛行船の速度は光速の数倍とのたーにゃの説明。耳にとても心地よい声の説明。ある種の音楽のようだ。やがてフォース・フィールドの力も消えて、私は自由になった。エアコンのようなものも動いて、空気も涼しく感じている。でも、それは放射消毒の一種でした。ターニャから更にバリテリアの消毒の為に薬を二錠渡されて、私はそれを飲み込む。それでターニャと同様に純粋になると言う。ところがその錠剤を飲むと、私には奇妙なことが起こった。私は自分の肉体から2、3メートル離れ、私の肉体を見ている。ターニャが言うのには、私はアストラル体となって、肉体と分離している。でも、危険はないと言う。私は部屋の壁を透りぬけて彼女について行った。ある円形の部屋では、ターニャの仲間の宇宙人が12人もいる。皆彼女と同様の背格好です。彼らは相談している様子。スクリーンにニューヨークのような大都会の画面が現れた。だが土星から離れたから地球だろうか。ターニャは説明する、「地球の二倍の大きさの惑星「アレモx3」のもう上空にいるのです」



第一部 プレアデスからのUFO

第一節 遭遇 第二節 太古のロマン火星 第三節 プレアデスへ 第四節 現代の地球@ 第五節 リラ星人と地球の関わり
第六節 地球基地の司令官 第七節 UFO母船とアトランテジア


第二部 黄金のティアウーバ星へ−大きな宇宙人

第一節 平行宇宙から外宇宙へ