シネマレビュー2000 <上半期>

2000年の上半期(1月〜5月)に観た映画のレビューです。

※評価は○5つが満点です。なにぶん主観で付けていますのでご了承を(笑) 基準はあいまいなのであんまり目安になんないよ^_^;

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ロミオ・マスト・ダイ (評 ○○△)
港に誘致するスタジアムの利権を巡って、オークランドでは中国系マフィアと黒人マフィアの対立が激化。誘致話がまとまるまで、双方のボスは一時休戦の紳士協定を結ぶのだが、下っ端連中の暴走は止められない。そんな中で、中国人ボスの息子・ポーが殺された。香港の刑務所に服役中の彼の兄ハンは、脱獄してアメリカに舞い戻る。愛する弟を守れなかった父に対する憎しみはますます募るが、この事件の黒人グループとの対立だけではない、別のきな臭さが漂っている。ハンは偶然知り合った黒人ボスの娘トリシュと共に、事件の背後にあるどす黒い罠の正体を探り始める。

監督:アンジェイ・バートコウィアク 主演:ジェット・リー/アリーヤ/アイザイヤ・ワシントン/ラッセル・ウォン/OMX/デルロイ・リンドウ
なんか、この頃スカっとする映画がないなぁ・・^_^; どうしてだろ。暗い映画が続きます。

さて、マトリックスのVFXが!、ジェット・リーのアクションが! と巷で聞きますが、別に期待もせず内容も前知識無しに観に行ったんですが、そんなに言うほどのものかぁ?と思いました(´ヘ`;)
劇場に行ったとき、土曜の初回でも結構の人が入ってたので期待したんですが、それほどでもありませんでした。

まず、いろいろ言われている「X-ray バイオレンス」ですが、骨折するシーンなどをレントゲン写真のように描くもので、斬新とか言われてますが「どこが??」ですねぇ。だって、NEO-GEOなどの格闘ゲームでは昔のものでその手のモノはありますよ。技が決まったら画面上に骨が折れるシーンがあらわれるやつ。まぁこれも時代劇の「必殺」シリーズが先かもしれませんが、どっちにしても先にあるアイデアです。

それと見る前から疑問だったのが、”芸術的ともいえるワイヤースタンス”というもの。映画観て思ったんですが、「なんかウソくさい」(苦笑)
ワイヤースタンスをあそこまでやってしまっては現実味がなくなってしまいますね。
まだジャッキー・チェンの本当のアクション(特撮はあるにせよ)のほうがいいですね。無理がないですから。
マトリックスでは、観客が”あれは仮想の世界だから”と認識しているのが前提にあるんで、無茶なアクションを理屈なしにかっこよく観ることが出来たんだと思います。この映画のように、現実として、空中で体を2転3転とひねって敵を倒すのは、どうみても無理がありますよぉ・・。

観ている最中にも、そして観終わっても思ったのが、「なにがロミオ」なの?です。
話の中では「ロミオ・マスト・ダイ=色男は死ぬ」というセリフがクライマックスにありますが、よくわかりません。観る前はロミオ=つまり主人公は死ぬのかな?と思ってましたが、最後まで生き残っていました^_^;
ロミオとジュリエットのように、男と女が絡んでいくのかと思いきや全然そうでもなし
敵対するマフィアの息子・娘が事件解決の橋渡しになるのでもなし。

主人公は元警官だったが、マフィアのボスである父親の代わりに投獄されている設定ですが、そのへんが全然よくわかりません。
別の第三者が黒幕という展開でもなし。息子(主人公)と父親との対決に涙のシーンがあっても良さそうだったのに。

カンフーバリバリで楽しめるものかと思ってましたが、そうでもありませんでした。まだ、ヴァン・ダムの「ノック・オフ」が私の肌に合ってました。

黒人マフィアのボスが本当にいい人に描かれてたのがよかったですね。純真に仕事のことを考えて堅気になろうと考えてます。最後に銃撃戦で撃たれますが死ぬにまで至ってなかったみたいなのでホッとしました。スタジアム誘致の土地の権利書が戦いの最中にうやむやになってしまったのが残念です。是非ともあの黒人マフィアのボスにいい目にあわせて欲しかった。
その辺の描きが全然足りません。

なんかせっかくの、ジェット・リーの晴れ舞台がかわいそうです。脚本が悪いと思いました。

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マーシャル・ロー (評 ○○△)
FBI とNY警察が共同で組織したテロ対策本部長に就任したアンソニー。その頃NYではブルックリンでのバス爆破事件を発端に、中近東テロ・グループによる連続爆破事件が発生。彼はアラブ系アメリカ人社会に詳しいCIA所員のエリースらと共に、捜査を開始。だが大統領はついに軍隊の出動を要請する。かくしてNY全体に大規模なマーシャル・ロー(戒厳令)が発令され、ダブロー将軍が指揮する軍隊が派遣された・・・。

監督:エドワード・ズウィック 主演:デンゼル・ワシントン/アネット・ベニング/ブルース・ウィリス/トニー・シャルホウブ/サミ・ボージラ/デイビッド・プローバル
内容を詰め込みすぎた映画だと感じましたが、私は非常に良く出来た映画だと感じました。しかし、万人受けはしないでしょう
ぱっとした印象ではアクション映画と感じられるかもしれませんが、この映画はジャーナリズム映画です。

内容を詰め込みすぎだと感じられるのは、テロ活動とテロ対策の二極だけを描いただけでなく、アメリカが持つ一種の病を描いているからです。
人種の坩堝と化しているニューヨーク。その中で、○○人が悪いことを起こせば、○○人全てが悪者扱いされてしまう。日本でもそのようなことが根強く残っている部分もありますが、ニューヨークでは規模が大きすぎます。その中での犯人のわからないテロ活動。

ここでテロについて補足すると、
  98年8月 ケニアとタンザニアのアメリカ大使館同時爆破事件が起こります。そしてアメリカが報復としてトマホークミサイル100発ほどでスーダンの工業地帯を攻撃しました。
この事件の背景には、イスラム原理主義過激派のオサマ・ビン・ラディン氏の存在があると言われています。しかし CIA は冷戦時代に、ソ連による攻撃に対抗する手段としてラディン氏のグループであるアフガン義勇兵に、装備や訓練などの支援を行っていました。
それが、冷戦が終わった後、彼らはその技術・知識を使ってアメリカに対するテロ組織になってしまいます。

 これらのことが、この事件の数年前に書かれたこの映画の脚本に良く似た設定が出てくるため、まるで事件を予言したかのようにマスコミに騒がれました。日本では内容が現実過ぎることからもようやく公開されました。(予定では去年の新春映画でした)

映画のテーマとしては良く出来ていました。ハリウッド映画がアメリカの暗部についてきちんと描いてるのはすばらしいです。
この映画で描きたかったのはFBI捜査官であるデンゼル・ワシントンでなく、軍隊の将軍であるブルース・ウィリスである、と思いました。彼の行動が不可解だ、と言われる人も多いでしょうが、実際のところ、今のアメリカでは彼の行動がまかり通っているのではないでしょうか。
つまり、今まで ”国民のため” ”法は守るべき” ”民主主義だ” と謳っていた人がテロ対策の全ての権限を握ってしまうと「俺は法律だ」とか「俺は神だ」と態度を急変してしまう。国のためだとか大義名分を掲げて暴走してしまう

テロ集団が武器を持っているならこっちも武器を持つ、というのは対症療法に過ぎず根本的な解決になっていません。
この映画ではそのことをメインテーマにしたかったのでしょう。学校で生徒たちが不良なことをしたならば彼らを処罰すればよい、では何も解決しませんよね?
映画の中でのセリフがあるように今のテロ集団は次から次から出てきます。それはテロを行うということが一人の指導者によるものでなく、理念・信念としていろんな人の心の中に潜在しているからです。
この映画のキャッチコピーとして「見えない敵」というフレーズがありますが、もっとその部分を突っ込んで描いてあればもっと良かったと思います。こういたことは、「ピース・メーカー」という映画にも描かれていました。
民族同士の相互理解が成立しなければテロは決してなくなりません。

クライマックスに、戒厳令が発令され、軍隊が全てを掌握します。軍隊は軍隊であって警察ではありません。
アラブ人というアラブ人全てがテロに見えはじめて徹底的に強制収容していきます。もはや事件を未然に防ぐといった警察のような考えはありません。怪しいやつは殺していけば事件は解決するなんて考えも出てきます。

あまりにも現実味のある話のため、大統領はクリントンであるという設定にしてニュース映像を引用します。そのため、映画の中に大統領がでてくることはありません(そりゃそうだ)。大統領が出てこないので若干メリハリがでなかったのが残念でした。

スカッとするアクションはありません。しかし、現実問題としてのテロと、アメリカのFBI、CIA、NSC(国家安全保障会議)、そして軍隊のさまざまな思惑の入り交じり。私は良く出来た映画だと感じました。

邦題のマーシャル・ローというのは一見安直そうですが、実は戒厳令が発令されたときの起こるさまざまな問題を描いているこの映画にはぴったりの題名だと思います。それだけこの映画のテーマは重く、真剣に考えなけらばならないのです。

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ファンタジア2000 (評 ○○○○)
ディズニーにとって「ファンタジア」は特別な存在です。1作目が作られたのが1940年です。音楽(クラシック)を視覚的に表現する、という手法を用いた数本の作品を集めたもので、有名なのがミッキーが出てくる「魔法使いの弟子」の場面です。
当初の構想では、再上映のたびに作品の一部を新しいものに替えていく、というものだったそうですが。資金難と戦争がはじまったためそれは実現できませんでした。
そして、60年ぶりに「ファンタジア2000」として新たに作られました。
内容は一新され、パステルトーンの抽象図形で善と悪の対決を描くベートーヴェン「交響曲第5番」。3DCGで空を舞うクジラの群れを描いた、レスピーギ「交響詩 ローマの松」。風刺画家アル・ハーシェフェルドのタッチを用いた、ガーシュイン「ラプソディー・イン・ブルー」。パステル画風の3DCGでアンデルセン童話の「鉛の兵隊」を描いた、ショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第2番/アレグロ 作品102」。水彩画調でヨーヨーを操るフラミンゴを描く、サン=サーンス「動物の謝肉祭」。ドナルドダックが出演するノアの方舟の物語を描く、エルガー「威風堂々」。森を破壊する火の鳥と、生命の復活を象徴する妖精を描いた、ストラヴィンスキー「火の鳥」。これらに加えて、1940年版からの「魔法使いの弟子」がデジタル修復されて加えられています。

通常の映画館での公開より先に、全国4館の「IMAX(アイマックス)シアター」にて先行上映されました。眼前いっぱいに広がるIMAXのスクリーンでの上映はやはり筆舌に尽くしがたいものです。

やや不満のある声も聞きますが(折角の風刺画家のタッチが生かせていない、威風堂々は原音を編曲しすぎている、火の鳥の話は絶対にもののけ姫をヒントにしているなど)、それでもよくできています。
ちっちゃい子供連れの親子が多かったのですが、子供たちが不満なく見入っていました。セリフがなく音楽だけの映画なのに!
大人が云々言う前に、子供は正直ですね作品のすばらしさが分かっています。

どの作品もハート温まるいいものでした。ドナルドの方舟の話はホロリをしますよ。

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親指スターウォーズ/親指タイタニック (評 ○○○)
(親指スターウォーズ)はるか遠い昔、親指銀河の彼方。親指共和国の治める平和な親指世界が、凶悪な親指帝国に脅かされようとしていた。共和国の残党はダルダー星のアホヤ姫を中心に反乱軍を組織するが、帝国将軍ダーク・ベイダーに姫をさらわれてしまう。そのころ、反乱軍戦士を夢見る青年、ローク・グラウンドランナーは、謎の老人ウビ=ドゥビ・ベノービに出会う。それを機に彼は戦士となって親指帝国に戦いを挑むが・・。

監督:スティーブ・オーデカーク 主演:スティーブ・オーデカーク/アンドレア・フィアーズ/ロス・シェーファー/ロブ・ポールソン/ポール・グリーンバーグ
親指スターウォーズ/親指タイタニックとは、親指に服を着させて、人間の目と口を合成した指人形の特撮(?)映画です。
上映時間は短く、親指スターウォーズが28分、親指タイタニックが26分となっています。
親指スターウォーズが1作目であり、どうやら元々、「スターウォーズ エピソード1」の前夜祭(全米オープニング・イブ)でTV放映されたそうです。その後、人気が高まり、親指タイタニックも製作されました。
どちらも本家の映画をパロった、ギャグ映画です。
監督は、なんと「パッチ・アダムス」や「ナッティプロセッサー」を監督したスティーブ・オーデカークです。よくまあこんなもの作りましたね^^;

私の場合、偶然にも新聞で映画の広告を見たので、こういう珍しい映画はぜひ観に行かなくちゃということで行ってきました。大阪では梅田ロフトの地下のテアトル梅田で上映しています。結構な観客が来ており、前の上映の会では立ち見も出ていたようです。(座席数は100足らずですが)

まあ、どちらもギャグの連続で面白いです(^.^) 親指タイタニックのほうはちょっとしゃべり中心になってしまってちょっと面白さが薄かったですが、
親指スターウォーズのほうは最高に面白かったです。
何から何まで指をモチーフにしていますし、何よりもカメラワークからセリフまで真似ています。スターウォーズファンならきっと満足できます。
久しぶりにバカ映画を観ましたね。劇場はずっと笑いの渦でした。

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N.Y.P.D.15分署 (評 ○○○)
チャイナタウン管轄のNYPD15分署。この界隈で中国系マフィア"トン"と新興"ドラゴン"の抗争が続いていた。中国系移民のやり手、ニックを中心に15分署アジア取締班は捜査に励んでいるが、凶悪犯罪は後を絶たない。そこでアジア班初となる白人の新人刑事、ダニエルが配属される。
ニックは渋々一緒に現場に出るが、やはり彼は足を引っ張るばかり。だがそんなニックも、実はマフィアに通じる汚職刑事だった・・・。

監督:ジェームズ・フォーリー 主演:チョウ・ユンファ/マーク・ウォールバーグ/リック・ヤング/ポール・ベン・ビクター/アンドリュー・パング/バイロン・マン
汚職警察官について描いた映画です。この手の映画としては割ときちんと結末を描いていたのがよかったですね。
一人の汚職についてではなく、半ば組織化・社会化された汚職について描いていくと、話は膨らんでいきますが収拾がつかなくなっていくのがほとんどです。あまりにも深い問題になっていき、それを改善する事はもう出来なくなってしまい、主人公が”これから立ち向かっていこう”とするところで終わってしまうのがよくあります。ハリソン主演の「今そこにある危機」でもそうでした。

この映画は中国マフィア同士の対立に警官の汚職が関わっています。この映画でのポイントは、”警官の汚職は本当にいけないのか?”と白人警官のダニエルが悩むところです。単に甘い汁を吸うよくある汚職ではなく、マフィアの手を借りる事でマフィアの抗争も防げるし、市民も守れる。なおかつ自分にとっても功績が上げられてよい。「汚職は必要悪なのか?」と考えます。
多分、この映画で描きたかったのはその点でしょう。汚職しているニックは腐りきった100%の悪者ではありません。どうにもならない腐ったやつではなく、確かに汚職をしてはいるけど、市民のため、中国人のために使命を燃やしています

この映画にはそういったテーマに加えて、警察とFBIが絡んできます。ニックとダニエルとFBIによる心理戦(そんなに凄いわけじゃありませんが)が絡んできて、いいテイストを加えています。アメリカでのチャイナタウンという特殊な社会を描いているのもいい点だと思います。
ですが、全体的に静かな映画であり、テーマが重いせいもありますが、派手さがなくスカっとするシーンがありません
この点は非常にマイナスですねぇ。常日頃がダイハードのような大アクションがあるわけではないのは百も承知ですが、日常を描きすぎているのではないでしょうか。そのため、派手なシーンがなくなってしまっています。

ここんとこ暗い映画が続くなぁ(^_^;)

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スクリーム3 (評 ○○○)
カリフォルニア州ウッズボローに住むシドニーの周囲で起こった連続殺人事件。事件を元にした映画「スタブ」の3作目を製作中、関係者が惨殺された。死体の傍らには、なぜかシドニーの母親の若い時の写真が残されていた。同じ頃、人里離れた場所でひっそりと暮らすシドニーの元にも、連続殺人犯の魔の手が迫る。だがそんな犯人に怒りを覚えた彼女は、直接立ち向かう決意を固め「スタブ3」の撮影所へ姿をあらわした。

監督:ウェス・クライヴン 主演:ネーヴ・キャンベル/ディヴィッド・アークェット/コートニー・コックス・アークェット/パトリック・デンプシー/パーカー・ポージー/スコット・フォーリィ/ランス・ヘンリクセン/ジェイミー・ケネディ
スクリームの3作目は、ファンへのサービスの映画ですね!
スクリームのファンの方には、懐かしい面々が揃い、前2作からの流れを楽しめます。その分、前作を知らない人には人物関係がさっぱりでしょう。

映画オタクで憎めないやつだったランディも、意外な再登場をします。これはやっぱりファンのための映画ですね。
ということで、殺人は前作と直接的な関係はなく起こっていきます。犯人の殺人動機などは中盤から予想はついていきます。最後に真相が判明するときは、なんか”金田一少年の事件簿”みたいでした(^_^;)。(どういうことかは観てのお楽しみ)
主人公のシドニーは今までの事件のせいで、人のとの接触を避けて一人で住んでいます。厳重に柵をしたり、家をセキュリティー(セコムみたいなもの)で守っていたり、なかば自閉気味です。ですが、全てが解決したとき、彼女はもう柵をしたりする事はなくなります。いい演出だと思います。最後にドアが風で開くシーンがあるのですが、はたして単なる風だったのでしょうか。もしかするとお母さんの霊が帰って来たのかな・・? そんな感じを受けました。監督は何かメッセージを伝えたかったのでしょうか。
3作を通して、シドニーは成長していきます。今作では強くなり、逃げるだけではなく立ち向かっていきます。これでシドニーはやっと普通に振舞うことができ、そしていい彼氏も出来るんじゃないでしょうか。そんな印象を受けました。

悪いところもなく、恐く楽しめました(?) 13日の金曜日みたいに心臓に悪いぐらい恐い映画ではないので十分楽しめます。

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救命士 (評 ○○)
1990年代前半のニューヨーク、麻薬と暴力が支配する街。フランクは1年前までは優秀な救命士だった。だが今はこの仕事に悦びを見出せない。ここ1年、死なせてしまったホームレスの少女、ローズの亡霊がたびたび現れてはフランクを責め立て続けている。彼の精神は状態はもはや崩壊寸前だった。ある木曜日、彼は昏睡状態に陥った男性の娘、メアリーに出会う。その出会いを境に、フランクの中で何かが変わろうとしていた・・・。

監督:マーティン・スコセッシ 主演:ニコラス・ケイジ/パトリシア・アークエット/ジョン・グッドマン/ビング・レイムズ/トム・サイスモア/マーク・アンソニー/クリフ・カーティス
第一の感想・・・「退屈〜!」(爆)
人間臭さを描き出した衝撃の一本」とか雑誌で書かれていますが、やはりそういう雑誌の類はアテにならないのかも。

いや、ホントに退屈でした。公開初日に行ったんですが、がらがらでした。まぁウルトラマンティガの公開も重なっていたので大人は子供を連れてそっちに行ってましたのも原因かと思いますが。

一人の救命士の56時間密着のお話です。ヒューマン・ドラマという類になるみたいですが。
ひとりの少女を救えなかった事から誇りにしていた仕事は俄然やる気がなくなってしまった主人公。悩んでばっかりの主人公。悩む役にニコラス・ケイジはぴったりですね(^_^;)オイオイ。

けっきょく彼は吹っ切れる訳ですが、どうなんでしょうか。いまいちはっきりしません。シックスセンスみたいにはっきりと全てを受け入れて正面から向き合っていこう、というきちんとした答えが出るわけではありません。
彼が最後に取った行動についても疑問が残ります。私なりには”いままで救命士の使命として命を救う事ばかり考えていたが、あまりにそれに固執するあまり精神が崩壊しそうだった。しかし、「救命」士として「死」に向き合う事で、心が開放された”というふうに解釈しましたが・・・・

中盤まではまぁ、良かったです。いろんな救命士が出てきます。陽気な人、個性的な人が多いですが、それを面白いと思ってしまってはいけません。それは救命士として、そう振舞う事で自らを救っているんだと解釈すべきです。そうでないと、変な人が多いなぁとしか思えません
主人公はそうすることが出来ないが故に、一回つまづいた(少女を救えなかった)ことで息が詰まってしまったのです。

悪い映画ではありません。駄作とも思えません。しかし、万人受けするものじゃないですねぇ。というわけで○はあえて2つです。

ヒロインを演じているのはニコラス・ケイジの妻であるパトリシア・アークエットですが、離婚するとかなんとかで今もめてますねぇ。ニコラス・ケイジは結局自分も妻も救えないのか?(^_^;)

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ノイズ (評 ○○)
NASAの宇宙飛行士スペンサーは、宇宙空間での船外作業中に「あれは何だ?」の声を最後に地球との交信を断つ。約2分間の空白後、交信は再開され彼も無事地球へ帰還した。だがスペンサーは空白の時間について何も語らず、不可解な行動を取るようになる。彼の妻ジリアンだけがその夫に違和感を感じるが、周りには取り合ってもらえない。やがて彼女が双子を妊娠してから、夫への違和感は次第に恐怖感へと変わって行く・・・。

監督:ランド・ラビッチ 主演:ジョニー・デップ/シャリーズ・セロン/ニック・カサヴェテス/ジョー・モートン/クレア・デュバル
思いっきり期待外れでした(´ヘ`;)。おかげで観たのは早かったのですが、レビューをアップしたら公開がもう終わってました(苦笑)。

まず題名の「ノイズ」ですが、私はもっと抽象的な意味合いがあるのかと思っていたんです。例えば、今までの夫とは違う雰囲気、つまりちょっとした違和感のことを”ノイズ”と表現しているんだと思ってました。ところが実際は「ラジオのノイズに聞き耳を立てている」とか、「宇宙での船外活動の際の、宇宙飛行士たちの会話以外に奇妙なノイズがある」といった、思いきり現実的な事でがっかり。
全然イケてない題名だなぁ、と思ったんですが(やはり題名は重要だと私は思っていますので)、原題は「THE ASTRONAUT'S WIFE」で「宇宙飛行士の妻」やんけ!! これはこれで最悪ですなぁ。全然アピール度やインパクト度がありませんねぇ。

これなら邦題の方はよく頑張って考えたものと褒めたいところですが、いかんせん内容がアレじゃあねぇ。

さて、ネタバレになりますが、やはり宇宙飛行士は宇宙生命体に体を乗っ取られていた訳ですが、最後にその宇宙生命体の体を映像として表現してしまったのがダメだとおもいます。妻は本当に夫が宇宙人になってしまったのか疑問を抱くわけですが、ここの部分が肝心なわけで、本当にそうなのか、自分の思い込みなのか本人はわからず、心理的恐怖(または心理スリラー)として描き、結局は観客の方がそれとなく”あぁ、やっぱり宇宙人だったのかなぁ?”という演出にするべきだと思います。そういった心理描写に重きを置くストーリーにすればいいサスペンス映画になったと思いますが、それが単なるチンケなSFスリラーに成り下ってます。
宇宙で人間が宇宙生命体に体をのっとられる、そして宇宙人の子供を妊娠させる、などなど使い古されたものと思います。それを描き方で恐くて面白い映画に出来ると思いますが・・。

冒頭での宇宙での事故(宇宙生命体との接触)のシーンも、単に地上でのニュースでごまかしているもの観客をひきこむのに失敗しています。

書き出すときりがないほどです。折角のいい素材を台無しにしています。
どうやらニューライン社の方針みたいですが、いかんせん残念です。

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トイ・ストーリー2 (評 ○○○○)
アンディのおもちゃ、カウボーイ人形のウッディとスペースレンジャー人形のバズ達はいつも楽しく遊んでいた。
ある日、アンディのママが不要品のヤードセール(不要品バザー)を開く。バザーに出された仲間を救うため、勇敢なウッディは庭へ向かう。だが、ウッディを見つけたおもちゃ屋を経営するアルは、なんとウッディを盗んでどこかへ連れ去ってしまった。驚いたバズ達は、さっそくウッディ救出作戦を開始する!

監督:ジョン・ラセター 声の出演:トム・ハンクス(唐沢寿明)/ティム・アレン(所ジョージ)/ジョーン・キューザック/ケルシー・グラマー/ドン・リックルズ/ジム・バーニー
大ヒットしたフルCGアニメ「トイ・ストーリー」の続編です。
ウッディやバズたちの喋りが面白さのポイントですので、あえて日本語吹き替え版を観に行きました。前作のとき、日本語版はキャラとのイメージが合わないのでは?と疑問に思っていました。特にバズが所ジョージさんが吹き替えをしていたこともあるのですが、先日前作がテレビで放映されたので見てみると、意外にも所ジョージさんの声がうまく、言われないと分からないぐらいでした。下手な俳優よりいいですね!(昔、スターウォーズでマッチが吹き替えをしていたときはダメダメでしたが(笑)) ということで、安心して日本語吹き替え版を観に行きました。

さすが日本語版の上映の回であり子供たちの多いこと多いこと。しかし、座席について気づいたのが、日本語版なのに意外にも外人さんが結構いること(笑)。なんで日本語の回を観に来てるんだろうか?

さて、ストーリーはもう楽しくて、そしてちょっぴり泣けるとこがあり、大人も子供も楽しめる良いお話でした。
スターウォーズのパロディもあり、もう爆笑の連続です。
しかしセンチなところもあります。子供はいずれ大人になりオモチャを忘れて行きます。昔持っていたオモチャの事が頭に浮かびました。

お話は文句なしの出来でしたが私の評価は、5つ星にせず、あえて4つ星に留めました
それは、「トイ・ストーリー」つまり「オモチャの話」は基本的には「オモチャのチャ・チャ・チャ」であり、人の見ていない所で実はオモチャは動いているんだよと言うのが原則(鉄則)だと私が思うからです。つまり、今回のお話はオモチャが活躍しすぎなのです。

オモチャは部屋から1歩出るだけでも大冒険のドキドキが基本じゃないでしょうか。それを、犬にまたがって走り回ったり、はては車を運転して街に出たり・・・。残念ながら前作の方が好きですねぇ。
前作のエイリアン人形の哀愁を越えるほどのものは今回になかったのが大変残念です。(「ぼくは選ばれたんだぁ。」と言うあの哀愁がイイのです)
さて、途中でウッディの昔のTV番組が紹介されます(もちろん架空ですよ)。操り人形の番組なんですが、これをあえてCGでやってます。”なにもそこまでしなくても”と思いますが、すごいですねぇ。ホントに操り人形そのものです。本編より制作が難しかったようです(笑)

また、あえてCG臭さを残しています。前回よりCG技術は格段に進歩していますが、キャラ達は前作の雰囲気を残しています。

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ダブル・ジョパディー (評 ○○○)
夫、息子と幸せに暮らしていたリビーは突然覚えのない夫殺しの罪で逮捕され、不利な証拠のため有罪となり、刑務所に送られた。だが実は、死んだはずの夫は息子を託した親友と共に暮らしていたのだ。真実を知り絶望する彼女に、元弁護士の服役囚が”ダブル・ジョバディー”(同じ罪で同じ人物を2度裁けない)の条項を教える。息子を取り戻すため、夫への復讐のため、仮釈放されたリビーは、早速行動を開始する・・・。

監督:ブルース・ベレスフォード 主演:アシュレイ・ジャッド/トミー・リー・ジョーンズ/ブルース・グリーンウッド/ローマ・マフィア/アナベス・ギッシュ
トミー・リー・ジョーンズといえば、「逃亡者」や「追跡者」でお馴染みのジェラード警部ですが、今回も同様な役柄です。仮釈放された人を、3年間見守って社会復帰させる”保護監察官”という役です。
仮釈放中に逃げたリビーを追いかけていくというものです。おいおい、この人、また人を追っかけているよ(笑)

これを良いと取るか、悪いと取るか・・。役柄が決まってしまうのは役者としては嬉しくない事かもしれませんが、見ているほうとしては、この作品のこの役ではトミー・リー・ジョーンズが適役だと思いました。続編でもなんでもない別の映画ですが。でもかっこ良かった。ジェラード警部に比べるとちょっと劣りますが、人間味は増してます。

ストーリーは大変よく出来ていました。単純明快で悪く言えば”薄っぺらいストーリー”ですが(笑)。ただ、難点を言えば、夫殺しの罪で捕まった妻が刑務所の中で、生きている夫への復讐に燃えるわけですが、もうちょっと顔つきや肉体的に変化があっても良かったんじゃないかなぁ
ターミネーター2の主人公の母親みたいに、観ている方も恐いぐらいに体を鍛えてるシーンがあっても良かったと思います。クライマックスで、鍛えた体が活躍するシーンぐらいあったらなぁ

さらに、夫への復讐に燃えるわけなのに、息子への執着があって、ちょっと心(信念)が揺らいでるためか、夫を殺したいのか息子に会いたいのかどっちやねん、と感じました。

おかしなところもありますが、全体的に良く出来ており楽しめました(^^) 知人や夫の行方を探す手口もなかなか面白かったですし、その所々で、夫の冷血さ(というか悪さ)が断片的に見えて、よかったです。
また、なぜリビーが逃げたのか?、そしてなぜ夫を追うのか?をリビーを追っているうちに保護監察官が真相を知っていくというのも、ありふれていましたが、悪くはなかったです。
ほんと「追跡者」の続編みたいな印象が強い映画でしたが・・(^_^;) 

※ダブル・ジョパディー(二重処罰の禁止)という法律について補足。一度殺人罪で捕まったら、また人を殺しても捕まらないと言うのではありません(^_^;) 簡単に説明すると、AがBを殺して10年の懲役になったとします。その後の調査でBの殺害において新たな証拠が出ても、もう一度罪が問われて懲役が15年になったりはしない、というものです。一旦捕まっているんだからもう良いじゃないかと言うものです。ここに目をつけてストーリーを組んだわけですな。

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ワールド・イズ・ノット・イナフ (評 ○○△)
英国諜報組織「MI-6」のスパイ、ジェームズ・ボンドは石油王キング卿からの依頼で、ある任務についていたが、失敗しキング卿を死なせてしまった。卿の葬儀の席でボンドは娘エレクトラに出会う。美しく聡明な彼女は父の遺志を継ぎ、巨大な石油パイプラインの敷設工事に取り組んでいた。やがて卿殺しの黒幕に元KGBのテロリスト、レナードの影を察知する。彼の次の標的は娘だと予測し、ボンドは彼女の護衛を始めるが・・・。

監督:マイケル・アプテッド 主演:ピアーズ・ブロスナン/ソフィー・マルソー/デニース・リチャード/ジュディ・デンチ
007の最新作です。ですが、なぜかどういう訳か、この作品は「007」の最新作であるという風には宣伝しておりません。なぜ、そのような宣伝戦略を取ったかは私は知りませんが・・。それにどうやら、今世紀最後の007ということでもとから異色作として作られているようです。

オープニングでの特殊効果を使った怪しい映像や歌といい、始まってからのテンポよいアクション、やっぱり007です。
「Qボート」を操ってのテムズ川でのボートチェイスは素晴らしいものでした。潜水すると運転手がずぶ濡れになるというちょっとかっこ悪い部分はご愛嬌でしょう(^。^)
前作「トゥモロー・ネバー・ダイ」はアクションの連続で小気味良かったですが、今回はドラマ部分に重点を置いています。毎回監督が代わるピアーズ・ブロスナンの007ですが、監督が代わる事でマンネリを防いでいるのでしょう。
ですが、せっかく重きを置いているドラマ部分が中途半端でした。一人の女とボンドと敵のレナードの人間模様が今一つ
それに、敵のレナードは脳に弾丸が埋まっており、「一切の感覚をなくしている男」です。徐々に死期が近づいており、あせるかのように事を進めて行きます。しかし、せっかくの「痛みを感じない」という設定がうまく活かしきれていませんでしたねぇ。それに「脳に銃弾が埋まっている」というアイデアは、ルパン3世(新しいアニメ版)にありましたね。ルパンでは銃弾が神経を刺激して「銃撃を避けられる」という設定でしたが。
さらに、ボンドガールが活躍しない(というかボンドを裏切る)というのは今までになかったですね。

もうひとつ付け加えると、「BMWが活躍しない」というのは非常に残念でした。前作でもすぐに壊れてしまいましたが、それでも見せ場はありました。今回はいいとこなし。ミサイルを打つぐらいでしたね。

最後に原子力潜水艦が水中で爆発しますが、「水中だからいい(安全)」というセリフには「」ですね。それでいいのかいオイ。

欠点ばかりになりましたが、ボンドの非情さの一面など、やはり今作は異色作なのでしょう。

そういえば、エンディングがなぜか日本版はLUNA SEAが歌っています。なんでだ??

さて、長きに渡って「Q」を演じてきたデズモンド・リューウェリンさんがこの映画の公開中に交通事故でお亡くなりになられました。
しかも、自伝の本を出版し、その本のサイン会の帰りに事故にあわれたそうです。ご冥福をお祈りします。

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エンド・オブ・デイズ (評 ○○△)
1979年、バチカン市国。若き修道士アキナスは、古い予言書が伝えるある前兆を確認する。それを知ったローマ教皇は人類の運命を左右する女の赤子の誕生を伝え、その子をサタンの魔の手から守るようアキナスに命じる。それから20年後、1999年12月のニューヨーク。ある「影」が一人の銀行員の背後の襲いかかる。その影こそ、1000年紀”ミレニアム”の終わりとなった今、影の支配者サタンが姿をあらわした瞬間だった・・。

監督:ピーター・ハイアムズ 主演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ガブリエル・バーン/ロビン・タニー/ケビン・ポラック
ようやく観に行けました。年末に行くつもりが忙しくて行けず、年明けは風邪をひいたりしてやっと行く機会ができました。
お陰で大画面とはいかず、やや小ぶりのスクリーンの小さな劇場になってしまいました。それでも私が行った時は満員近くまでお客さんが来ており、ちょっとびっくり。てっきりガラガラだとおもってました。シュワルツェネッガー人気でしょうか?

さて、やはりこの映画は年末に、つまり1999年の間に観てこそ面白いのではないでしょうか?
年明けカウントダウン祭りなどが出てきますが、今見たら普通の映像と思ってしまいがちですが、作られたのは年末前なので(当たり前ですが)、よくやってました。きちんとエキストラ使って大々的にやったみたいでしたね。
千年期が終わる頃サタンがやってくるというストーリーですが、もう2000年になってしまってからではちょっとねぇ(^_^;)

おかしな所がたくさんありすぎますね。また、結構キリスト教などの知識がなかったらちょっと面白くないと思います。
年月日についてさんざん、グレゴリウス暦について説明したり、サタン復活の日時は星の位置から決められた事だとか言っときながら、結局はニューヨークの時間での年末でした(爆)。おいおい、あの説明はなんだったの?って感じでした。
第一、グレゴリオ暦は悪魔復活の年から逆算したもの、だなんてオイオイですね(^_^;)

サタンが追い求める女性、それは特別な存在なんだけど、映画の中でどう特別なのかとくわかりません。
腕に紋章が入っているとか、予知夢をみるとかあるが、結局のところ彼女自身が自分が特別な存在であるというのを認識しないままだったような気がします。命が狙われるのでそれとなく感じているだけです。もっと自分では信じられないぐらいの力を発現するとか、もうちょっとあったらなぁ。

サタンはかっこよかったです。見た目に怖いというのではなく、シブイ男が絶対的な力を持って、それを誇示する事なく忍び寄ってくるというのは、妙に心理的に恐かったですね。ですが、なぜ地獄から復活してきたのかとか、そのへんが最後まであいまいのままでしたね(笑)

悪魔に対して、戦うのは単なる人間。どうやっても勝ち目はないわけですが、勝ってしまいます。神に祈るシーンがありましたが、急に神秘的な力を得て悪魔に立ち向かうとかでなくホッとしましたよ。でも、どうやらシュワちゃんが「神」(天使?)として描写されているそうですが、私には分かりませんでした。キリストについての知識がなかったら分からないようになっていたそうです。分かった人教えてくださいな。

シュワルツェネッガーが最後に取った手段。それは何も人類のためだとか、仰々しい事は彼は考えてなかったのではないでしょうか。
冒頭で銃を額に当てて自殺未遂なシーンがありましたが、彼は既に死ぬ気だったのです。つまりもう生きていてもしょうがないと人生を諦めていたんじゃないでしょうか。冒頭のシーンが最後で生きてくるのはうまくつくっているなぁと思いました。
元々死ぬ気だったので、女性とも仲良くなんてならなかったんですね。

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シュリ (評 ○○○)
1ヶ月後に結婚を控えるユ・ジュンウォンは、韓国情報機関「OP」の情報部室長。彼は頻発している暗殺事件などの影に、北朝鮮から派遣された女スパイ、イ・バンヒの存在を感じていた。だが、事件の手がかりや犯人の目的すら掴めないばかりか、強力な破壊能力を持つ液体爆弾CTXまでもが強奪されてしまう。その頃ソウルでは、韓国、北朝鮮両国首脳が列席するサッカー南北交流試合が開かれようとしていたが…。
めずらしい韓国映画です。しかし、この映画は良く出来ていました。日本も見習って欲しいですね。

当初、単館系(ミニシアター)で新春用に公開される予定でしたが、松竹東急系で1週間だけ大スクリーンで上映される事になりました。「ワイルド・ワイルド・ウエスト」が終わって次までの中継ぎらしいですが、大画面で珍しい韓国映画が上映されるのでは観ない訳にはいけませんね。(私が観たのが最後の日曜でした)

さて、日本円にして製作費三億円らしいですが、韓国の物価からしては良く使っているのでは無いでしょうか。本国では超大作と言う事で、大ヒットしたらしいです。
”朝鮮半島の北朝鮮と韓国との分断”というのは一言では言い表せないぐらい両国の人にとっては根深い問題でしょう。いままでよく北朝鮮云々は映画の題材に使われてきましたが、(いい事とは思いませんが)単なる悪モノとしか描かれていませんでした。しかし、この映画ではもっと現実味を帯びており、それゆえ観客に切実に映りました。

アクションはあくまでも味付けであり、悲しい恋物語です。クライマックスでは劇場内で涙を浮かべている(と思われる)女性客が目立ちました。女スパイが主人公に射殺されるときの表情がなんともグっときます。一瞬うなづく様に見えますが果たしてそれは偶然かどうか・・。

物語の核になる兵器が「液体爆弾」というのはもうちょっと考えてくれよ、と思えなくも無いですが、それを補って余りあるストーリーでした。2時間4分と長めですが、オープニングの北朝鮮での特殊部隊の訓練シーンから、観客をくぎ付けにし、だれる事無く最後まで行きます。
エピローグがやや長かったせいか、涙のままエンディングではありませんが、ジーンときます。主人公が留守電のメッセージを聞くところ、最後に音楽を聴くところ、でグっときました。(セリフには表れませんが、最後に聴く音楽は主人公にとって大切な人の音楽だったのでしょう。主人公はこのときどう思っていたのでしょう。そう考えると涙がでます)

国家統一という理想をもつ北朝鮮スパイたち。単なる「テロリスト」というものではありません。理想と現状に揺れ動く女スパイの心情をだぶらして観ると、単なる映画だけの話として終わらしてはいけないのでは無いでしょうか。

邦画もトレンディードラマの延長みたいなものじゃなく、しっかりしてほしいものです。
(なんかリングが流行って以来、和風ホラーものばっかり続くみたいですが・・)

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ゴジラ2000 ミレニアム (評 ○○△)
”ゴジラ予知ネット”の主宰、雄二達は根室で観測準備にかかっていた。そして深夜、ゴジラが現れ市内を破壊し始めるが、その威力になすすべも無い。その頃、茨城県鹿島灘沖の日本海溝で巨大な岩塊が発見され、調査の結果地球外生物の可能性が高いと判定される。やがて、そのエイリアンが巨大UFOで地球に飛来しゴジラに攻撃を加え、人類への攻撃も始める。果たしてゴジラ、エイリアン、人類の運命は・・・?

監督:大河原孝夫、主演:村田雄浩/阿部寛/西田尚美/佐野史郎/鈴木麻由
2000年の幕開けはミレニアムなゴジラです。元旦に1000円で観てきました。

新しいゴジラ(平成ゴジラやUSゴジラ)の中では、良く出来ていました(^。^) 私としては満足です。

ゴジラには思い入れが強いので今回のゴジラのいい点・悪い点について述べていきます。

いい点ですが、一番感じられるのが旧態依然としたヘタクソな特撮の手法をすっぱりやめて新手法に転換したことです。
いままでのゴジラでは、どんなときでもゴジラへの攻撃は実際に火薬を飛ばす手法(ウルトラマンでよくつかわれてましたね)でした。これはまっすぐ火が飛ばず、ピロピロとトンチンカンな方向に飛んで不恰好でした。
平成ガメラの影響でしょうが、CG処理に転換したのはいい事だと思います。
さらに新鮮な構図(カメラワーク)の取り入れ。CGを使うことでゴジラへの攻撃がいままでのウルトラマン流の古臭いカメラワークを脱却し、新鮮になりました。発射されたミサイルが橋の下をくぐったり、複数の戦闘機からの一斉攻撃、ヘリからの視点、など新しい事に挑んでおり、効果的でした。

そして、「Gフォース」の解体(笑)。ゴジラへの攻撃は自衛隊が行います。”ウルトラマンタロウのMAT”かといいたくなるような(うぅ古いたとえだなぁ)平成ゴジラの対ゴジラ部隊「Gフォース」。ゴテゴテと飾り立ててブサイクなセットでうんざりでしたが、一切やめて(というかGフォースなんて存在していなかったかのように)ちゃんとした自衛隊が出てくるので真実味が増しました。モゲラのようなバカくさいメカも出てこなくなって一安心。
自衛隊を指揮するのも危機管理局です。実際にアメリカにも存在しています。そういった組織が非常時に一切の権限を掌握して指揮するというのは真実味があって良いと思いました。

世界観の設定もしっかり出来ており、ゴジラ予知ネットの設定が面白かったです。民間団体ですが、仕事の片手間に、でも真剣にやっているのはよかったです。

ゴジラへの攻撃に使われたフルメタルミサイル。今までのような爆薬による攻撃ではゴジラの表皮に阻まれ効果が無かったが、シェルターを貫通するミサイルを改良した貫通弾によってゴジラの表皮を突き破るというアイデアです。ほぉ、やるな。変なメーサー光線銃とか出さずにちゃんとした武器を出してきたのは良かったです。

特筆すべきはゴジラの身長です。今まで事あるごとに身長の伸びてきたゴジラですが、初代ぐらいに身長55mに戻りました
しかし、そんな小ささを感じさせないぐらいのカメラワーク。パンフにも書いてありましたが写し方でゴジラは大きく見えます。よくやってます。

ゴジラによる街の破壊ですが、人が逃げ惑う中をゴジラが進んで行きます。多分にUSゴジラや平成ガメラに影響を受けただろうと思われるシーンがありますが、まぁオマージュということで。
人が逃げていく最中に停電になって街の灯が順次消えていくシーンは、結構新鮮味がありました。

さて悪い点ですが、残念ながら多々あります。

ゴジラシリーズ最高の12億円の製作費をつぎ込んでますが、CG合成がうまくいっていません。
ゴジラの着ぐるみ映像に背景とヘリや戦闘機を合成してますが、ゴジラの足が地面より浮いてしまっています。フルCGならそういうことも無かったのでしょう。でも一部、海の中を泳ぐフルCGゴジラがワンカットだけあります。

ストーリーの展開がややちぐはぐ。UFOの話とゴジラの話が行ったり来りでまとまっていません。子供には難しいでしょう。政府の対応もふらふらして指揮がまとまっていませんが、これは実際の社会でもそうなので気にしないでいましょう(笑)

ゴジラの出現意図が分かりにくい(爆)
日本のゴジラは絶対的なものであり、しかも人間の過ちによって生み出された存在です。その部分をもうちょっと強調して欲しかったです。人間が生み出すエネルギー(発電など)を恨んでいるようなことを思わせるのが冒頭にありますが、インパクトに欠けました。

UFOから出てきたエイリアンがゴジラの細胞を取りこんで実体化しますが、ゴジラ細胞(オルガナイザーG1)を制御できず怪獣(オルガ)になってしまいます。ですがこのオルガとの戦いがちっとも迫力無い(~_~メ) 怪獣なので当たり前なのですが、もうちょっと格闘的な演出や飛び道具などがほしかったですね。
ゴジラの放射能火炎(今回はそのようなイメージではなかったようですが)も威力はあるようなのですが、映像的に迫力があまり無かったですね。音もへぼかったような。ガメラのほうが良かったですね。
オルガがインパクトに欠けるのが非常に残念
。決定的に強いわけでもない。せっかくゴジラの細胞を取り入れて自己修復能力が上がった強暴な怪獣なのに、とりたてて”最強の敵”というものでもない。うーん、残念。
エイリアンが「哀れな存在」であり、なにか今の人類を象徴している印象がありましたがうまくいっていません。
栄華を求めるが結局は失敗し地球を支配する事も出来ず、元の姿どころか怪獣になってしまい、ゴジラに倒されてしまう。ちょっとテーマ的に詰めこみすぎたきらいがありますね。


ですが、やはり日本のゴジラは単なる恐怖の対象では無いという事です。
ラストのエンディングでゴジラは火炎を吐きまくり、街を火の海にします。火の海の中でゴジラは観客に何を伝えたかったのでしょうか。
US版ではゴジラは倒されるべき対象であり、なぜゴジラが生まれたかという反核の精神が皆無でした。今後の日本版新シリーズで、そのあたりをどう演出していくかが鍵になるでしょう。
新しい試みとも合わせて次回作に多いに期待しています。

余談ですが、オルガという名称が一切劇中に出てきませんでした。子供はどうやら「ミレニアム」というのが敵の名前だと思っていたらしく、オルガが出てきた時に「あれがミレニアム?」と親に聞いていました(笑)。

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