シネマレビュー2000 <下半期>
だいぶ1ページの容量が増えてきたので、2000年から上半期と、下半期の二つに分けました。
このほうが読み込みが早くてよいと思います。
下半期では6月〜12月までの映画のレビューを掲載いたします。
さあ、2000年はあっという間に過ぎて行った感じです。 合計39本観ました。(2本立ては1本に計算しています)
1999年の記録を更新しました。
※評価は○5つが満点です。なにぶん主観で付けていますのでご了承を(笑) 基準はあいまいなのであんまり目安になんないよ^_^;
| シックス・ディ (評 ○○○) |
| 21世紀、科学技術は飛躍的な進歩を遂げた。特に遺伝子操作は目ざましく、人類はクローンを造る技術も得ていた。だがこの濫用を恐れた世界は2007年、“人間は人間を造り出してはならない”という「6d法」を制定する。 それから3年後、仕事から帰ったアダムは自分の誕生日を愛する家族と共に祝う”もう一人の自分”を目撃する。彼は「6d法」が破られたと知り、家族と自分を取り戻すため<未来>への戦いを挑む! 監督:ロジャー・スポティスウッド 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/トニー・ゴールドウィン/ロバート・デュバル/マイケル・ラパポート/マイケル・ルーカー/サラ・ウィンター/ウェンディ・クルーソン/ロドニー・ローランド/テリー・クルーズ |
| てっきり自分のクローンと生きるか死ぬかの戦いをするのかと思ってたらそうじゃなかった^^; ちょっと予想外。 正月にはシュワちゃんが欠かせない要素になってきてますね。 さてシュワちゃん扮するアダムが特別重要な人間じゃなく、ひょんなことから事件に巻き込まれて知らぬ間にクローンが造られていた、という設定は案外普通っぽくてそこが良かったです。 この映画で描かれる近未来は、クローンもそうですが、なってはならない未来じゃないでしょうか? たしかに便利な車に便利な家電が溢れ、不自由ない未来のようですが、冒頭に出てくるシムドール(英語ではシムパル(ペンパルみたいに意味合いかな))なんか、友達がいないから買いに行こうなんてちょっと気味悪い^^; 死んだペットもクローンで蘇らせるってのもやはり道徳・倫理に反するでしょう。 クローンの黒幕(なんかしゃれみたい^^;)が特に国家とか軍ではないのもある意味新鮮です。 そういえばこの映画の監督は「007トゥモローネバーダイ」の監督さんですね。「トゥモロー〜」の黒幕も一企業人が軍事力でなく世界を制しようとしました。 この映画でも別段「ジャッジドレッド」みたいにクローン軍団で制しようともせず、ただクローンを造ることによって神に近くなるということで自分の存在意義を見出します。 結構いい着眼点だと感じました。 クローン技術ができてもすぐさま成人にまで大きくさせるのと記憶までも移すというのがSFですが、変にクローン論など小難しい倫理的なことにならずに話が進むのがシュワちゃんの正月映画のいい所(笑) 結局黒幕は死んで多分クローン技術は闇に葬られていくのでしょうが、悪意がない(?)今回のような黒幕なら、クローンがひっそり造られていても案外良い社会になってたりして(笑) #重要人などのクローンはある意味必要ですからね。 悪人が次々とクローンで蘇っては都合が悪いけど。 結局は、監督は単にシュワちゃんが二人出てくる映画が作りたかっただけですね(笑)。 |
| バーティカル・リミット (評 ○○○) |
| 写真家のピーターは、K2の山頂へ向かう直前のアニーと3年ぶりに再開する。2人は3年前に遭った事故を境に、別々の道を歩んでいたのだ。翌朝、彼女は企業家のヴォーンらと共に出発するが、雪崩に襲われる。幸いクレバスに落ち命は助かるが、その入り口を岩で塞がれてしまった。彼らの体力の限界まで残された時間は22時間。ピーターは救出隊を編成し、軍の爆破用ニトロを背負って現場へ向かう無謀な計画を立てるが・・・。 監督:マーティン・キャンベル 出演:クリス・オドネル/ビル・パクストン/ロビン・タニー/スコット・グレン/イザベラ・スコルプコ/ニコラス・リー/アレクサンダー・シディグ/スティーブ・ル・マルクアンド/ベン・メンデルスゾーン/ロバート・テイラー/スチュアート・ウィルソン/エド・ベスターズ |
| 全米同時公開!という割には、日本のみならずアメリカでも興業的にのびていないという状況です。 さらに、これといって有名は俳優は出てきません^^; そんでもってドラマが熱くない(^_^;) 実際に雪山に行っての撮影、ダイナマイトを使っての雪崩など、標高8000mこそは無理ですが、本当に雪山での撮影ロケを敢行しただけあって非常にいい絵作りができていました。 ただ、それに応えるだけのストーリーがちょっと弱かったですね。 評価できる点としては、純粋な登山映画(?)だったということです。へんにテロとかの事件の話でなかったのでよかったです。 シーンの途中途中でのカット割とかちょっと観客をびっくりさせようとする試みは分かりますが、ちょっとしつこかったです。 雪山での実際の撮影をベースにしているので、「ダンテスピーク」みたいにCG技術ばかりに力を注ぎすぎて内容がないってことは避けられていましたが、とにかく人物をごちゃごちゃと出しすぎて、ここのバックボーンとなる人物設定を消化しようとして消化不良を起こしている印象でした。もうちょっとスマートな設定にして濃くしたほうが良かったですね。 主人公のトラウマだけでなく、企業家の利権や死んだ妻への復習など人が多すぎます。 ちょっと気になったのがオープニングに出てくる鷲(鷹かな?)ですが、多分CGだと思います。しょっぱなからこういうの出されると興ざめですねぇ(´ヘ`;)シェンムーか?(笑) 撮影が無理ならやめとけって。 それとかなりの高所でも結構走ったりしてました。酸素の薄いところで走っては自殺行為だぞ。 ゴルゴ13でチベットの雪山での話がありましたが案外予備知識に役立ちました(^^ゞ ネタバレになりますが、私的にはあの氷付けの遺体は最後の最後に出てきて、妻の手の中で・・という設定のほうがいいと思いましたが。見終わった直後の感想、山に登って降りてくるだけの映画だったなぁ(笑) |
| エクソシスト ディレクターズカット版 (評 ○○○) |
| 女優のクリスは、映画の撮影のため、一人娘リーガンと共にワシントン郊外のジョージタウンに越してきた。時を同じくして、12歳になったリーガンに奇妙な言動が目立ち始め、病院に連れて行くが思春期特有のうつ病だと診断されるだけ。だが娘の症状はひどくなるばかりで、家では怪現象も起こり出した。ついに医者にも見放された彼女は、最後の手段としてイエスズ会派教会のカラス神父に悪魔祓いを頼み込むが・・・。 監督:ウィリアム・フードキン 出演:エレン・バースタイン/マックス・フォン・シドー/ジェーソン・ミラー/リンダ・ブレアー/リー・J・コップ/キティ・ウィン/ジャック・マッゴーラン |
| オリジナル版が製作されてから30年近くたってようやく、フリードキン監督が原作者ウィリアム・ピーター・ブラッティの意図するところを理解して今回のディレクターズカット版が完成したようです。 オリジナル版(1973年)の時は、監督の我を通したそうです。1998年には製作25年を記念して「完全版」がつくられたそうです(DVDもでてるようです)が、今回は更にカットされた部分を追加したり、デジタル処理を加えています。 オリジナル版にはなかったスパイダー・ウォーク(女の子がブリッジをして階段を降りてくる)が復活されたり、悪魔祓いの時の二人の神父の会話や、ラストシーンを追加してあります。 子供の時にTVで見たときはそのショッキングな映像ばかり目が行ってましたが、今回改めて観て見ると案外悪魔祓いのシーンが短いことに気づきました。 ストーリーの大半は女の子に悪魔が憑りついてからの診察の話と、神父の身の上の話が占めます。しかし、観終わってからよくよく考えるとすごく重要なことだと気づきました。 いろいろと自分なりのこの映画について調べてみましたが、”女の子の母親は宗教に関心がない” そして ”神父も信仰に疑問をもっている”。神への信仰が一般人や神父からさえも消えかかっている時代での、宗教的な「悪魔祓い」。 この映画は「宗教映画だ」と評価している人もいるようです。 今回追加された悪魔祓いの時の神父同士の会話によってその色が強く出ています。 今観ると、それほど怖い映像はありません。(当時は映画館で倒れる人がよく出たようですが) 結局謎の多い話ですが、見て損はないと思います。 |
| チャーリーズ・エンジェル (評 ○○○) |
| 抜群の運動神経・知性・美貌を備えたスゴ腕探偵。3人の”エンジェル”たちは決して姿を見せない謎のボス、チャーリーから新しい指令を告げられる。ノッスク・テクノロジー社の創立者が誘拐されたのだ。しかも彼が極秘に開発していた<音声追跡ソフト>と共に・・・。このソフトが悪用されれば、全世界の人々のプライバシーが消滅するという危険なもの!3人はマネージャーのボスレーと共に、早速捜査を開始するが・・・。 監督:McG 出演:キャメロン・ディアス/ドリュー・バリモア/ルーシー・リュー/ビル・マーレー/サム・ロックウェル/ケリー・リンチ/ティム・カリー |
| バカバカしくかっこいい映画でした。雰囲気としてはミッション・インポッシブル(2)+マトリックスかな!? しかし、根底に流れるのはおバカです(笑) オープニングからの出始めがちょっとインパクト弱いのが残念! せっかくM:I-2ばりのスパイ捜査をやっていながら尻すぼみ。その後は3人の個性を出すための話がちょろっとあるけど、これまたダルイ^^; もうちょっと面白くしてくれ。 でも、はじめにある日本風パーティのさまは必見。爆笑物です。TAXI2ばりに誤解された日本が出てきます(笑) ゴジラのテーマ曲のパロがあったり、変装(というよりコスプレ)が次々とあったり、とにかく笑えました。 ストーリー的には、核となる<音声追跡ソフト>を筆頭にウソくさいですが、この映画に限っては良しとしましょう。元々がまぁマンガみたいなものですから。 コンピュータルームに忍び込むシーンも半分おバカ入ってます(笑) さて、マトリックスよろしく派手なアクションシーンが全編通して繰り広げられます。しかし元がマンガみたいな仕上がりだから全然違和感なく、うそ臭くない。 「ロミオ・マスト・ダイ」ではシリアスな話なので、SFXを使った格闘シーンはうそ臭くて見ていられませんでした。 シリアスな話での格闘シーンは、ジャッキー・チェンのカンフーに見慣れているため、ヘンにかっこよくするための特撮を使ったのでは現実感がそがれてしまうと思います。 この映画では根底がバカバカしいので難なくクリアできてます。 今後、「マトリックス」の影響であのような格闘シーンが粗製濫造されると思いますが、かっこよくなる反面、うそ臭くなるという両刃の剣と思います。 難を言えば、犯人にもっと悪役の個性がほしかったかなぁ。 監督は本名など不詳の新人です。しかし、撮り方はうまかったです。 エンジェル3人のプロモ映画として撮っているんじゃないでしょうか? 執拗に人物をアップに追いまわしたりして、ストーリーそのものより3人をメインにして作ってあるような印象でした。 しっかし、さすがハリウッドの売れっ子女優たち。すごく綺麗ですね。 |
| シャフト (評 ○○○) |
| あるバーの前で黒人青年が殺された。現場に現れたNY市警の刑事シャフトは、手に血痕を残し罪を認めた白人青年ウォルターを逮捕する。だが、彼の父親は有名な不動産王。父親が手を回した公判でウォルターは保釈が認められ、その隙に彼は海外へ逃亡した。2年後、シャフトは極秘に帰国したウォルターの再逮捕に成功するが、再び保釈されてしまう。憤りを感じたシャフトは法に頼らず自身での事件解決を決意するが・・・。 監督・製作・脚本・原案:ジョン・シングルトン 出演:サミュエル・L・ジャクソン/ヴァネッサ・ウィリアムズ/ジェフリー・ライト/クリスチャン・ベイル/バスタ・ライムス/ダン・ヘダヤ/トニー・コレット/リチャード・ラウンドトゥリー |
| 初日の朝2回目に観に行ったんですが(大阪
梅田東栄パラス)、ガラガラでした・・^^; どうしたんだろ。 観客が「あぶない刑事みたいだった」と言ってました。 テイストとしてはそうかもしれませんね。 オープニングがかっこいいです。気分に乗れるオープニングってのはこの頃少ないですね。 そのオープニングのテンションのまま物語はぐんぐん進んでいき、そして黒人を撲殺した白人青年は保釈で終わる、という展開まで一気に行きます。 ストーリー展開がうまいです。途中で麻薬マフィアの話が絡んできますが、黒人殺害事件とうまく引っ付いていきます。 殺された黒人青年の母親が裁判所のシーンで度々出てきますが、セリフは一切ありません。 "母親"であるとうことはその場の雰囲気ですぐに分かり、そしてすごいインパクト。後々までそれが続きます。 最後にある行動に出ますが、映画には描かれないその後の展開が知りたいですね。 そう、"映画に描かれない"部分が結構あります。しかし中途半端ではなく、それは物事の展開は常に主人公であるシャフトを中心に回っているという構成だからです。 それでいて演出の仕方でそれとなくわかるというやり方。うまいですね。 まぁ、ヘンなところもあります。刑事を辞めたシャフトがバンバン銃で人を殺すとか^^; でも常に主人公中心でそんなの関係ないなのです。 たいした大事件を扱うのでもなく、それでいてインパクトある仕上げになってます。ダイハードなどとは対極ですね。 サミュエル・L・ジャクソン主演という事ではじめはどうなのかな?と思っていましたが、 それがすごくかっこいい!髭の形なんか最高(笑) 一味違った黒人刑事のヒーロー像ですね。 |
| X−メン (評 ○○○) |
| 遺伝子の突然変異で特殊なパワーをもつ故に、社会から疎外されるミュータント。自らもミュータントであるプロフェッサーXは人類との共存の道を求め、「X−メン」を組織し、人類を守っていた。一方かつては仲間だったマグニートーは対極の立場となり、過激なミュータント・テロ「ブラザーフッド」のリーダーとして世界支配を狙っていた。果たして彼のたくらみとは?人類の存亡を賭けた壮絶なバトルの行方は・・・? 監督:ブライアン・シンガー 出演:ヒュー・ジャックマン/パトリック・スチュワート/イアン・マッケラン/ファムケ・ヤンセン/ジェームズ・マーズデン/ハル・ベリー/アンナ・パキン/タイラー・メイン/レイ・パーク/レベッカ・ローミン=ステイモス/ブルース・デイビソン |
| もっとX-メン達の白熱した超能力の戦いが巻き起こるのかと思っていたら全然そうじゃなかった・・。 だからと言って面白くなかったわけじゃありませんが、拍子抜けしました(^_^;) まぁ、善と悪に分かれて超能力者(ミュータント)たちが戦う割には、人数少なすぎ(笑) 元々X−メン自体詳しく知らないのですが、もっと組織的なものかと思ってました。 プロフェッサーXのやっていることの規模(研究所や学校)はでかそうだけど、そう見えなかった。 それにプロフェッサーXの活躍する場面がなく、残念。せっかく私の好きなスタートレックのピカード艦長役のパトリック・スチュワートさんだったのに。 とはいえ、この映画のもっとも伝えたかったことは、ミュータントたちが世間で疎外されている状況であり、それは今の社会で言えば他国の人・他地域の人であり、またはエイズなどの病気を持つ人たちでしょう。 「○○人だから」という理由だけで疎んじられることが現状では多々ありますし、もっと細かく言うと、「○○の学校の出身」ということも理由にされます。ちょっと不良が学校にいるだけで、その学校の生徒全員が不良というイメージが付きまといます。そういった現状を訴えたかったんだと思います。 映画の中でミュータントは実は悪くないけど、世論が”ミュータントを隔離せよ”という風潮になっていきましたが、実際にミュータントが増えているなら悪事を働く奴もいると思うんですが^^; なんか、悪者はマグニートーの一味だけみたいでした。 最終的に、善悪の決着がつかなかったという点は評価できると思います。ただ悪い奴をやっつけて終わりじゃあ、話が単純すぎますからね。 |
| インビジブル (評 ○○○△) |
| 国家最高機密に属する研究として、動物・人間を透明化する実験を続ける天才科学者・セバスチャン。動物の透明化は成功したものの、(復元)可視化する方法がなかなか見つからなかった。しかし、彼はついに透明化したゴリラを復元する実験に成功。栄光しか眼中にない彼は、危険も顧みず自ら実験台として透明人間第一号となる。ところが復元させる血清が人間には作用せず、セバスチャンは透明なままでいることを余儀なくされてしまう。やがて苛立ちを募らせた彼は研究所を抜け出す。ついには恐ろしい犯罪行為に及び始める・・・。 監督:ポール・バーホーベン 出演:エリザベス・シュー/ケビン・ベーコン/ジョシュ・ブローリン/キム・ディケンズ/グレッグ・グランバーグ/ジョーイ・スロトニック/メアリー・ランドル/ウィリアム・ディベイン/ロナ・ミトラ |
| ドキドキの透明人間の映画が、後半からエイリアンみたいになちゃいます^^; ケビン・ベーコンは初めて「激流」で知ったんですが、やはり、いい人っぽいけど実は悪いやつ、っていう役柄にぴったりですね。 主演のケビン・ベーコンですが、途中から透明になっちゃって見えなくなります。しかしながら「そこに存在する」というのはおもしろかったです。それは、見えないんだけどちゃんとセバスチャン(ケビン)がいるんです。 さて見せ場となるゴリラの復元化と、セバスチャンの透明化ですが、パンフのほうにも書いてあったけど、プロセスがあえて間違えてありますね。 透明ゴリラのほうは、腕の血管から復元化の血清が注入されるとそのとおり腕から血管からそして心臓から、そして内蔵、最後に皮膚と復元していきます。しかし、セバスチャンのほうは腕から透明化の血清を注入したのに、真っ先に皮膚から透明になっていきます。まぁ、先に内蔵から透明になっていったら最後まで皮膚が残るので映像的に面白くないのでこうしたそうですが、観てて「あれぇ?」ってヘンですねやっぱり(笑) まぁ、実際問題として透明になっちゃたら、網膜まで透明になるので物を見ることはできなくなりますが、それは置いといて(笑)。 気になってた食事シーンは、ゴムマスクをかぶっていて見えなくなっていてうまくはぐらかされました。 復元の実験ですが、コンピューターでシミュレートするという方法なんですね。これからはどんな実験もそうなっていくでしょうが、てっきり復元に失敗して体の半分が透けているというグロテスクな実験動物が出てくるんかと思いましたが、出てきませんでした。 原題は「HOLLOW MAN」ってことで「空洞の男」ってことになります。これは多分、透明になって「空洞」っていう意味と、透明人間になったことでヒトとしてのモラルも消えちゃって「空洞」っていうことを表しているんでしょう。 しかしながら、邦題の「インビジブル」も言わんとすることは同じです。人間の個性というのはやはり「外見」もあります。今のガングロギャルもそうですが。その「個性」を表す顔、体がなくなると、いったい個性はどこに求めたらいいのか。そういう意味で「目に見えないもの =インビジブル」としたんでしょう。 ポール・バーホーベンはH描写で有名ですが(笑) (「ワイルド・シングス」なんか結構エロいカメラアングルがありました。)透明になって女性を犯すというシーンでは、もう一歩足りませんでした。多分だいぶカットしてあるのでは? 透明人間が女性研究員の胸を吸うシーンは下手なHシーンよりHでした。これはさすがバーホーベンですね(笑) 最後に気になったのが、透明化して凶暴化した博士がクライマックスであることで可視化になります。一人の研究員が博士との格闘のときにそれを見つめるんですが、あれは次回作への伏線なのかな? すべての研究記録は研究所と灰になりますが、生き残った研究員は透明人間の可視化へのヒントをつかんだハズ・・。この先、ひとりで研究を続けて・・・っていう展開にならないのかなぁ。 ヘンな地下研究所だなぁと思ってたら、冷戦時代の地下壕を政府が秘密研究所に改造したという設定なんですね。だからへんな構造だったんだ。 この映画、PG-12らしいです。12歳以下ダメってやつかな。これは単にHなシーンがあるから、というわけじゃなく、私の想像ですが、透明人間になってモラルがなくなり女性を犯す、というのが道徳上いけないんじゃないの?(勘ぐり過ぎかな??) |
| 60セカンズ (評 ○○△) |
| レアな最高級車だけを鮮やかな手口で盗み去る、凄腕の自動車窃盗犯メンフィス。だが彼は自分にあこがれる弟キップを案じ、6年前に足を洗って静かに暮らしていた。そんな彼の前に昔の仲間が現れる。メンフィスに反発して、兄と同じ窃盗犯の道を歩んでいたキップがドジを踏み、巨大な組織から命を狙われているというのだ。弟を救うため、メンフィスは”最高級車50台を4日以内に盗み出す”無謀な賭けに挑む。 監督:ドモニク・セナ 出演:ニコラス・ケイジ/アンジェリーナ・ジョリー/ジョバンニ・リビージ/デルロイ・リンドー/ウィル・パットン/クリストファー・エクルストン/チー・マクブライド/ロバート・デュバル/ティモシー・オリファント/ヴィナー・ジョーンズ |
| オープニングの導入が斬新でした。カメラワークが面白くて目が奪われますが、主人公を取り巻く環境がなにげなく表されています。気づいた人はいるかな? タイトルの60セカンズというのは、車を60秒で盗むという意味ですが、どんな車もわけなくどんどんパッカパカ盗んでいきます。実際に盗みのプロに話を聞いたらしく、あながちウソじゃないみたいです。でももうちょっと詳しくみせて欲しかったなぁ。元プロ(泥棒にプロもないですが)の主人公たちですので、何の造作もなく平然と盗んでいきますので、あえて変に説明くさい描写はしなかったのかな。 ストーリーの前半は足を洗った天才車泥棒が弟のために50台の車を盗むハメになり、「7人の侍」のように昔の泥棒仲間を集めていきます。 後半は実際に車をどんどん盗んでいく話と、カーチェイスがあり、うまくまとまっていました。 車を盗むよう要求するボスに家具をつくる趣味がある設定が笑わせます。最後にそのテイストが生かされますが。 主人公のニコラス・ケイジ以外の泥棒仲間の卒がないメンツでうまくまとまっていました。ただ、コンピューター使いの仲間の、その手口があまり描写されなかったのが残念でした。 現代社会では、特に盗みをせずとも平然と役所で手続きをして他人名義で免許をつくったり、車名義を書き換えることでなかば合法的に盗んでいくことも多々あるようなので、そういった盗みもあったらよかったですね。でも、24時間以内(一晩のうち)に50台盗むっていうストーリーなのでそぐわないとも思いますが。 全体的に、悲しい終わりでもなく、男と女の関係もなく、うまく話が進んでいくのでちょっとパンチが足りないかもしれませんが、悪くもなかったです。 途中、仲間同士でオタッキーな車クイズをしあうので、製作側もけっこうな車オタクがいるのかなとも思いましたが、本当に車好きならもっと車の描写に凝ったんじゃぁないかな?と思いました。 映画館での大音響での鳴り響くエンジン音などはすばらしかったですが、もっと車種(エンジン)の違いによるエキゾーストノートを描いたりしたらもっと車好きな人のも受けたと思います。それでもあの駆け巡るエンジン音は通の人にはたまらないんじゃないでしょうか。 まったく無口な仲間が最後の最後にしゃべりますが、そのセリフが結構まじめな内容で、ツボを押さえていました。 ニコラス・ケイジ扮する主人公は、盗みをするときに、盗みのための正装(たぶん昔着ていた服でしょう)をするわけですが、そういったおしゃれに闘う(?)役風はフェイス・オフに通じますが、ニコラス・ケイジならではだとおもいます。他の役者だとしっくりこなかったんじゃないでしょうか。 話の中で、電子ロックのベンツだけはキーなしに盗むのは不可能でしたので、やはり最新車種の電子ロックは効果あるのかな。(そういえばBMWの新車種で電子ロックのものは、ドアに鍵穴がないんですね。これならむりやりこじ開けられることもないんでしょう) |
| U-571 (評 ○○○) |
第二次大戦中の1942年、北大西洋上。アメリカ連合軍はドイツが誇る高性能潜水艦Uボートに搭載された暗号機”エニグマ”のため、甚大な打撃を受けていた。この状況を打破すべく、ある大胆な任務が実行されようとしていた。洋上で故障のために停泊中のU-571に奇襲攻撃をかけ、”エニグマ”を奪い取る作戦だ。ベテランのダルングレン大佐の指揮の下、奪取作戦は見事に成功したかに見えた。ところが意外な事態が彼らを襲う・・・。 |
| ちょっと見に行くのが遅くなりました。 この映画も史実を元にしているそうです。まぁ、戦争ものなので、一方的な観点ですが、この映画はエンターテイメントとして楽しめました。 前半は、先頭に不慣れなアメリカの水兵たちが特殊任務に就き、ドイツの潜水艦Uボート(U-571)を拿捕し、暗号機を奪い取る作戦が描かれます。 このあたりは大戦中の緊迫した状況で、成功するか否かのスリルが描かれます。わりとトントン拍子に話が進み、だれることありませんでした。 うまく作戦が成功し、暗号機を手に入れたのもつかの間、後半は状況が一変して数人の水兵たちが敵の攻撃をかいくぐる戦闘シーンに変わります。 前半はアメリカの潜水艦の副艦長の性格や状況などの描写をはやみつつテンポよく戦争時の様子が描かれます。 潜水艦同士の戦いは、状況がわかりやすい遠景による描写に頼らず、あくまでも潜水艦内での様子に絞ったのはよくできていました。 (PC-98や富士通マーティにあったゲーム「不思議の海のナディア」の潜水艦の戦闘シーンを思い起こしました <誰も分からんってば(笑)) 状況把握が極めて難しい潜水艦での戦闘の様子が臨場感でていました。 数々の犠牲を払いながら任務を遂行していく中での副艦長の軍人としての成長が描かれていきます。まぁお決まりですが、ちょっと頼りなかった服艦長が、窮地に立ったときに英断を迫られ、立派に任務をこなしていきます。 任務のために仲間を犠牲にできるか、などは他の戦争映画の中によく出てくるテーマですね。 全体的に変に偏った戦争映画ではなく(「英雄の条件」や「プライベートライアン」みたいに)、楽しめる戦争ものでした。 |
| 最終絶叫計画 (評 ○○○) |
| ハロウィンの夜(某映画でおなじみ)マスク姿の殺人鬼に、高校生のドリューが殺された!事件を聞いたシンディは、1年前に友人たちと車ではねた男の(実は生きていた)死体を捨てたことに関係が?と心配する。そんな彼女を友人は「ホラー映画じゃあるまいし」と笑う。でもこれはホラー映画。事件は続き、町はゲイルを筆頭にレポーターが集まり大騒ぎ。一方犯人は殺人だけじゃ飽き足らず、だんだん悪ノリ!して・・・。 監督(出演?):キーナン・アイボリー・ウェイアンズ 出演:ショーン・ウェイアンズ/マーロン・ウェイアンズ/シェリ・オテリ/シャノン・エリザベス/ジョン・エイブラハムズ/ロシュリン・マンロー/レジーナ・ホール/デイヴ・シェリダン/ダン・ジョフレ |
| この夏最高のバカ映画! めっちゃ笑わせてくれました。 ご存知のとおり「スクリーム」や「ラストサマー」をパロった映画ですが、それ以外にも小ネタを合わせると20個の映画をパロっているようです。全ては分かりませんでしたが(^^ゞ 基本ストーリーは「スクリーム」をなぞっていますので、「スクリーム」は観ておかないと楽しめません。 「スクリーム」シリーズ3部作自体が、「スクリーム」をパロっていたり、色んな映画をオマージュとしているわけで、その「スクリーム」をパロっただけではここまで面白くなかったでしょう。うまく消化・昇華しています。 いろんな映画のシーンをパロっているだけでなく、それがうまくひねってあります。ストーリーもばかばかしいなりにうまくまとめ上げられていました。 「ホット・ショット」や「裸のガンを持つ男1/2」みたいな、ただシーンをパロったのがいきなり出てくるのでなく、ちゃんと各パロシーンがつながっているのが巧妙です。 どのシーンがどの映画のパロか探すのも楽しいです。 とにかく下ネタに徹しているのが功をなしたのかも。 さて、邦題の「最終絶叫計画」ですが、”なんちゅう変なタイトルだ”と思ってたんですが、 「最終」=「ラスト」サマー 「絶叫」=「スクリーム」 「計画」=ブレア・ウィッチ・「プロジェクト」 なんですね。うまい!座布団1枚! あとから知りました(笑)(^^ゞ |
| ホワイトアウト (評 ○○○) |
| 日本最大の新潟県奥遠和ダム。12月にダム運転員、富樫と同僚の吉岡は遭難者の救出中ホワイトアウト(吹雪で発生するガスと雪で起こり視界を奪う白い闇)に遭い、吉岡は命を落とす。二ヵ月後吉岡の婚約者、千晶がダムを訪れた日、ダムがテロリストに占拠されてしまった。彼らはダム爆破をたてに50億円を要求。悪天候で警察も手が出せない。富樫は下流の住民と千晶、同僚を守るため単身、犯行グループに戦いを挑む! 監督:若林節朗 出演:織田裕二/松島奈々子/佐藤浩市/石黒賢/吹越満/中村嘉葎雄/平田満 |
| 「踊る大ハード」か、「和製ダイハード」というべきこの作品。形容するならそのまんまです(笑)。本家のダイハードシリーズには到底かないませんが、これを転機に、日本もアクション映画に本腰を入れて欲しいところです。 脚本に4年を掛け、考えに考えた末に出来た内容のため、よくできていました。 なぜ主人公がそんなに超人的な体力があるのか?というのはこの手の映画にはつき物なのでまぁ目をつぶりましょう。 脚本は良く出来ていました。はじめは「こんなのTVの2時間ドラマでいいやん」とおもってましたが、後半からの謎解き&アクションはよかったです。 影の主人公は、中村嘉葎雄演じる署長さんじゃないでしょうか(笑)。とにかくいい演技でした。 ただ、難点を挙げるとすれば、「カメラワークが貧困」、「登場人物の演技に統一性がない」ことです。 ホワイトアウトという視界ゼロでの極限状態での心理状況をストーリーに絡めていくのは良かったですし、それを映画の題名に持ってくるのはいい感性だと思います。しかし、そのタイトルにまでなっているホワイトアウトが、人物アップばかりで、状況がさっぱりわからん。全体的にアップの多様が目立ちます。格闘シーンでもアップが多く何をやっているのか掴みにくいです。さらに、カメラの切り替え(カット割り)が多すぎ、画面がおちついていません。 監督がTVドラマのディレクターをしてる人なので、大画面のスクリーンでの扱いが出来ていないのですね。 人物の演技も今ひとつ。警察署内で地元警察の人や県警たちが集まってくるわけですが、しゃべり方もコメディー風なのが耳につきました。TVのトレンディードラマじゃないんだから・・。 テログループが何をしたいのか行動目的も掴みにくかったです。 テロの首謀者がダムの管理室で計画の遂行に酔いしれる演出がありましたが、犯行を芸術的に楽しむかのようにもっとそこを突っ込んでやってほしかった。 最後の犯人との死闘のシーンが、昼間の映像に青色フィルターをかけただけの映像だったのが非常にがっかりでした。 ですが、邦画としては近年まれに見る出来じゃないでしょうか。これからもっとステップアップしていって欲しいですね。 |
| 英雄の条件 (評 ○○) |
| 中東イエメンのアメリカ大使館で、大規模なデモが発生。政府は海兵隊屈指の勇士、チルダース大佐に大使と家族の救出を命じた。現場へ到着した大佐は大使を無事救出する。だが暴徒と化したデモ隊の攻撃から部下の命を守るため、彼は群集を銃撃するよう命令。その結果、多数の民間人が死に、責任を問われた大佐は軍法法廷にかけられる。大佐は弁護士にベトナム戦争時以来の戦友、ホッジスを指名するが・・・。 監督:ウィリアム・フリードキン 主演:トミー・リー・ジョーンズ/サミュエル・L・ジャクソン/ガイ・ピアース/ブルース・グリーンウッド/ブレア・アンダーウッド/フィリップ・ベイカー・ホール/アン・アーチャー/ベン・キングスレー |
| 予告編では、「殺人者か、英雄か。」というコピーでしたので、”正義のためにしたことが裏目に出て罪を負わされる”という内容だろうというので、ちょっと期待はしてました。しかし、「軍隊モノ」ですので気が引けて、観に行ったのがもうすぐ公開が終わる頃になってしまいました。 事件の真相を裁判の上での「弁論」で解いていくわけで、これといって観客も一体となって謎を解明していくという面白みがありませんでした。 結局のところ、アメリカ映画の軍隊モノであり、日本人には少々理解しがたいものでした。 軍人の誇りを持って任務を遂行した訳ですが、たとえ「民間人が武装していて発砲してきて命が危なくなったから応戦して銃殺した」ということが認められるのでしょうか?。遺族たちは悲しみ、重傷を負った人たちは(アメリカ兵を)憎むでしょう。その辺りの事が軽く描かれていたのが気になりました。所詮はアメリカの映画ですから、アメリカの軍隊を悪く描くことは出来ないのです。 この映画の雰囲気で行けば、広島の原爆もやはり「正当」となり、アメリカに罪はないのでしょうねぇ・・。 全体的に古いつくりの映画でした。 原題は『Rules of Engagement』で、交戦規定という意味です。つまり規則に沿って行動したかどうかであり(軍隊は何をしてもよいのではなく、厳格な規定がある)、規則に則っていたら殺人は殺人でなくなるのです。 |
| さくや 妖怪伝 (評 ○○○) |
| 江戸時代、霊峰・富士の噴火を境に、この世と霊界を隔てていた結界が破られた。魔界から現れる妖怪を退治する“公儀妖怪討伐士”は、妖怪の命を絶つことが出来る妖刀“村正”を使い、この世の平安を保っていた。だが、この刀は妖怪を倒すごとに、使い手の命を蝕んでいく。そのために、榊備前守芳明(さかきびぜんのかみよしあき)は命を落とす。彼の17歳になる一人娘・咲夜(さくや)は父の遺志を継ぎ、“村正”を手に悪しき妖怪たちに勝負を挑む。 原案・監督:原口智生 特技監督:樋口真嗣 出演:安藤希/嶋田久作/逆木圭一郎/黒田勇樹/絵沢萌子/塚本晋也/石倉英彦/吉田桂子/山内秀一/竹中直人/丹波哲郎/藤岡弘/松坂慶子 |
| 暴れ狂う松坂慶子!(笑) 妖怪・刀・忍者・美少女、、とくればオタク向けかと思われるでしょうが、これは子供も大人も楽しめる妖怪エンターテイメント映画でした。 特技監督が平成ガメラシリーズを担当した樋口さんであったりすることからも結構オタク的?と思いましたが、(お盆の最中でしたが)劇場には親子連れが多かったです。(ポケモンに比べたら全然少ないですが) 海外への配給を視野に入れた作品であるため、いろんなことが詰め込まれています。お約束な筋道かもしれませんが、へんに窮屈な展開ではなく、きれいにまとめられていました。 妖刀“村正”と、それを使うものの宿命、人間と妖怪の共存、などなど。劇場の子供たちも素直に見入っていたようでした。 さくや役の女の子は、荒削りなところもありましたが、うまく演じられていました。なにより可愛いし(笑) 妖刀“村正”は妖怪を斬るごとに主人の命を吸い取りますが、人間を斬ると主人の命が延びるというもの。刀自体が怨念の塊により妖怪となっているわけですが、村正を制御できずに翻弄されて人を斬ってしまうシーンは、よくできていました。 松坂慶子扮する土ぐもの妖怪は妖しい色香を存分に出していました。このキャスティングはよかったですね(笑) |
| TAXi 2 (評 ○○○) |
| 改造プジョー406のタクシーで、マルセイユの町を駆るスピード狂の運転手、ダニエル。彼は恋人の父親、ベルティーノ将軍に気に入られ、日本からきた防衛庁長官の運転手に抜擢された。パリまでVIP警護用の“コブラ”で送る途中、突然黒い三菱ランサーに乗った謎の日本人グループが、長官を連れ去ってしまう!ヤツらのアジトがパリにあると掴んだダニエルたちは、愛車プジョーと共にパリに向かうが・・。 監督:ジェラール・クラヴジック 出演:サミー・ナセリ/フレデリック・ディーファンタル/マリオン・コテイヤール/エマ・シューベルイ/ベルナール・ファンルシー |
| 吹き荒れるフランステイスト! ハリウッドの大作映画慣れしている人に是非観てほしいですね。 非常にバカバカしく面白い映画でした。 日本人(犯人グループ)が日本車(ランサー)で駆け抜けます。 犯人は日本車に乗っているから日本人だ!っていうぐらいバカバカしいです。 随所に出てくるニホンゴが面白い!ある意味、日本が馬鹿にされているのかと思うぐらいですが、 まぁ許容範囲ですね^_^; コンニチハを「コニショワー」と発音してるし。 日本人の犯行グループを影で指揮している人も、海外で誤解を受けそうなぐらいのニホンテイストですが。だいたい、警察のVIP警護の作戦が「ニンジャ作戦」だし(笑) つっこみだしたらキリがないでしょうが、それが「おフランス」の味付けだと感じました。 細かいことは気にせずに、素直に笑いましょう(^。^) |
| 2000年夏 東映アニメフェア ・「おジャ魔女どれみ#(しゃ〜ぷ)」 (評 ○○○) ・「デジモンアドベンチャー02」 (評 ○) |
| 「おジャ魔女どれみ#」 魔女界の女王様の秘密の花園で、ぽっぷとハナちゃんが見つけた願い事を何でも叶える不思議な花ウィッチクイーンハートは、悪い事も叶えてしまう花だった。それを知らずに、ぽっぷはその花を持ち帰ってしまい・・。 「デジモンアドベンチャー02」 前シリーズから3年後の2002年、アメリカに突然出現した謎のデジモンを追って、太一たちが大活躍!映画版だけのスペシャルなデジモンも登場するよ。 |
| 今年の夏はアニメづいてます(^^ゞ 子供向けの映画のため、なかなか行く機会が無く、気づいたら大きなところでは上映が終わってました^_^; 「どれみ」の方が観たかっただけですが、「デジモン」も仕方なく観ました(笑) 結論:「どれみ」を1時間にして「デジモン」を30分にしろ!(笑) 「どれみ」の方は30分という短い中で卒なくまとめていました。いつもは小生意気な幼稚園児ぽっぷが今回は泣く、泣く、泣く。 時間が長ければもっと姉妹の感情を交えられたと思います。どれみ達とぽっぷとの暖かいお話です。短いために話がトントン拍子で進んでいきます。もっと時間的余裕が欲しかったですね。 折角の劇場版なんだから、ウィッチクイーンハートの捕り物劇もどれみ達が右往左往して動きまくってくれたらよかったです。 もっと話が大きく膨らませれそうだったので残念です。 対して「デジモン」の方の感想は、ダル〜!!です^_^; しんみりとした音楽、変に凝った演出の空振り、etc・・・。 前編・後編にわざわざ分ける必要はなかったですね。さらによくわからないストーリー(爆) 戦闘シーンのクオリティは良かったですが、お話が暗いのでBGMが暗〜い。 今時のアニメにはないブルース調のBGMの狙い目はいいとは思いますが、うまくいってませんでした。 前作はとても良く出来ていたそうですが、今作で時間を長くして失敗してますね^_^; 映画館でどんどん子供たちが退屈になっていく様が良くわかりました(爆) 寂しさゆえに子供たちを自分の世界に取り込んで行き、さらに回りの世界までも自分の世界にして行こうとするデジモン。 (製作者が)言いたい事はわかりますが、いかんせん面白くない。同じような脚本ならポケモンの「ミューツーの逆襲」の方が良かった、という意見をよく耳にしました。 そういや所々キャラの輪郭のジャギが目立ちました。全体的なクオリティを保って欲しかった。 |
| パーフェクト・ストーム (評 ○○○) |
| 命をかけて海との戦いに挑んできた男、ビリーは「アンドレア・ゲイル」号の船長。だが、最近は水揚げが少なく、彼は自らの誇りと乗組員の生活のため次の漁にすべてを賭けていた。1991年10月、ビリーの船はマサチューセッツ州の港町・グロースターを出港、順調な操業を続けていた。だが、彼らはまだ知らなかった。100年に1度とも言われる伝説の大嵐“パーフェクト・ストーム”に遭遇する事になろうとは・・・。 監督:ウォルフガング・ペーターゼン 出演:ジョージ・クルーニー/マーク・ウォールバーグ/ジョン・C・ライリー/ダイアン・レイン/ウィリアム・フィッチナー/ジョン・ホークス/アレン・ペイン/メアリー・エリザベス・マストラントニオ |
| 「俺たちの生き様を見よ」・・・そういう感じを受けた映画でした。登場する男達は皆、真剣に自分の道を生きていました。 これは史実に"基づいてる"だけで、この映画の内容が真実ではないでしょうが、アンドレア号の中で何があったのかを描いた物語としては良く出来ていました。 しかし前半は、ジョージ・クルーニーの頑固さが鼻についてムカツキました。よくあれで船長やっていけてるなぁ・・。 漁港の人たちの人間ドラマを導入部分で見せるために、ややだるくなります。はやく海に行けよ!と突っ込んでしまうぐらい^_^; しっかしCGの技術は素晴らしいです。CGを使わなければこんな手に汗握る大嵐の海を表現する事が不可能でしょう。 ペーターゼン監督は、「エアフォース・ワン」を手がけていますが、あれはプレステムービーと悪評が高いぐらいヘボCGでしたが、これで汚名を返上できますね。 またCGのお陰で、高いところからの視点が描けるので、「ウォーターワールド」のような海の上で撮っても“プールで撮ったにしか見えない”という事が防げています。 ただ一点気になったのは、嵐のなか船外に出てバーナーで鎖を焼き切るシーンでは、プールでの撮影であることが分かってしまいました。画面に奥行きがなく、せせこましい絵作りになってしまってます。 救助ヘリの救助隊の話も織り交ぜて嵐のすごさを演出していきますが、こちらのほうが死をも恐れぬ漢(おとこ)たちの決死の救助活動ですごかったです。 冒頭に水死者たちの慰霊らしきものが映り、最後にもう一度きちんと映ります。つまり、現代から過去の事故を回顧している映画なのに、現代の事がちっとも出てきません。 「たけしの万物創世記」でこの映画の特集をやっていたそうですが、(私は見てませんが)何でも、あの大嵐から生還した日本のマグロ漁船があったそうですね^_^; なんだ生きて還って来れるんじゃないか、と思えますねぇ(^^ゞ |
| 劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード (評 ○○○) |
| さくらたちの活躍で平和を取り戻した友枝町に、なでしこ祭の日が近づいてきた。お祭の準備に終われていたある日、さくらは香港にいるはずの小狼(シャオラン)が、夏休みを利用して友枝町に遊びに来ていると知る。去年の夏、彼から告白された事もあり、彼女の胸の鼓動は高鳴っていく。だがその頃、町では奇妙な光が現れるなどの異変が起こっていた。さらに、揃ったはずのさくらのカードまでもが、次々の姿を消していき・・・。 監督:浅香守生 声の出演:丹下桜/岩男潤子/久川綾/小野坂昌也/関智一/緒方恵美/田中秀幸/くまいもとこ/野上ゆかな/佐々木望 |
| NHK衛星アニメの「カードキャプターさくら」の劇場版の2作目です。今作は、衛星での放映が終了した「カードキャプターさくら」の最終回に続くお話。 前回は、香港を舞台としたシリアスが強調された冒険活劇(古い言い方ですな)でしたが、今回はTV放映が終了したこともあり、オールスター出演のファンへのプレゼント的お話になってます。 前半はギャグが多くおもわず笑ってしまうこと多々あり。特に知世ちゃんの性格がなんか変わってますね^^; ケロちゃんのしゃべりも画風が変わったりして、面白かったです。 ストーリーは謎というほどはなく、あくまでも小狼(シャオラン)とさくらがメインです。小狼から告白されたけど、返事が出来ずじまいだったさくらがきちんと告白するまでのお話です。劇中劇での恋物語をさくらと小狼が演じるわけですが、もうちょっとストーリーに絡んでいたらよかったと思います。 劇の中でのお姫様の気持ちが、現実のさくらとオーバーラップするわけですが、もうひとひねり欲しかった。 封印されたカードというのが、たった一枚でクロウカード全52枚と拮抗する負のパワーを持つのですが、もうすこし性格付けが欲しかったような・・。 カードなのであまり人格付けをしたらおかしくなると思いますが、よくわからない少女のカードだったのが残念&疑問です。このカードはさくらと接するものを消去していきますが、小狼へはその魔の手(?)が行かなかったのが「?」ですね。恋心が互いにあるわけだし。 まあ、なんにせよ「さくら」ファンにとっては楽しい映画でした。 最後にさくらが小狼に告白するのは始めから分かっていることですが、実際に観るとちょっとムカツク(おいおい)(笑) |
| T−REX (評 ○○○) |
| 世界的に有名な古生物学者の父の影響を受け、恐竜研究の魅力に取り付かれた少女アリー。有史以前の巨大生物が現代の鳥たちの先祖であることを証明することが、彼女の夢だ。 ある日、父の研究室で巨大な卵形の化石を見つけたアリーはT−REXのものかもしれないと胸を躍らせる。ところが、不意に机を離れ落ちた化石から放出される不思議なガスによって、博物館の中をさまようことに・・・。 突然動き出すT−REXの骨格標本。そして恐竜たちが生きた時代、白亜紀へのタイムトリップ!少女アリーの時空を超えた冒険が始まる・・。 製作:アントワーヌ・コンピン/チャリス・ホートン 監督:ブレッド・レナード 脚本:アンドリュー・ギリス/ジニー・ローゼンバーグ 出演:ピーター・ホートン/リズ・スタウバー |
| T−REXなんて映画聞いたことないぞという方が多いと思います。これは、IMAXの3D立体映画であり、私は、大阪は南港にある、サントリー・アイマックスシアターに観に行きました。 45分間という短い映画ですが、眼前の大スクリーンでの3D立体映像は筆舌に尽くしがたいものです。 今回の3D映画は恐竜を題材にした、わかりやすいものです。以前は「L5(エルファイブ)」という、未来物もので宇宙を題材にしたものでした。 監督は「バーチャル・ウォーズ」のブレッド・レナードです。「バーチャル・ウォーズ」は観たことありませんが、”面白くない”と聞いていますので心配でしたが、この「T−REX」はそんなことありませんでした。「バーチャル・ウォーズ」の出来はさておき、レナード監督は実写(人物)とCGの合成を手がけてきた人だそうで、その点から見れば今作も、非常にうまく出来ていました。 ストーリーそのものは短いこともあり、単純です。しかも恐竜が出てくるのはそのうちでも僅かであります。ですが、最新の研究結果に基づいた内容であり、恐竜の生態についてはきちんと考察しています。単に恐竜が暴れまわるだけのものではありませんでした。 眼前にリアルな恐竜が立体映像で迫るのは素晴らしいです。立体映画の中でもきちんと作られた内容で文句なしです。 ただ、残念なのが、主人公の女の子があんまり可愛くない・・・(笑) 他のところで、「単なる恐竜オタクのブス」と書かれていましたがまさにそのとおり^^; その点を除けば、是非観て損のないものです。 |
| M:I-2 (評 ○○○○) |
| 先の読めないサスペンス、迫力のアクションで世界中の映画ファンを虜にした話題作が、4年ぶりにパワーアップして帰ってくる! 主演イーサンを、前作に続きトム・クルーズが続投。製薬会社から殺人ウィルス「キメラ」が、テロリストに盗まれた。犯人は、元IMFでイーサン・ハントの同僚だったアンブローズと判明。ハントは、アンブローズの元恋人である女泥棒に接触し、ウィルスの情報を探らせる。 監督:ジョン・ウー 出演:トム・クルーズ/ダグレイ・スコット/サンディ・ニュートン/ヴィング・レイムス/リチャード・ロックスバーグ/ジョン・ポルソン/ブレンダン・グリーソン/レイド・セルベッジア/アンソニー・ホプキンズ |
| 主演のトム・クルーズがプロデューサーを兼ねる今作は、前作「ミッション:インポッシブル」の続編でないことを強調するがタメに、「M:I−2」というタイトルにしたそうです。ミッション:インポッシブルシリーズを毎回監督を変えて違ったカラーにしていくようです。なんとも役者がでしゃばってますねぇ。 さて観た直後の感想は、ミッション:インポッシブルじゃねぇ!ですねぇ。ミッション:インポッシブル、つまり「スパイ大作戦」のテイストは知性の戦いだったはず。それがジョン・ウー監督のカラーが前面に押し出された結果、ミッション〜ぽさは無くなってしまっていました。二丁拳銃、サングラス、コート、白い鳩、はためく布・・・、ジョン・ウーのアイテムのオンパレードです。 アクション性が前面に出たため、ストーリーに深みがありません。トムの脇を固める役者がやや地味であり、トム一人が目立ってしまっていました。トムはIMFの一員(今回はチームリーダーに昇格されてますが)であり、バックにはIMFの巨大な組織力・技術力があるものですが、全く出てきません。 技術力でびっくりするのは冒頭に出てくる、指令を与えるサングラスぐらいですね。探知されない発信機も、それほどすごいギミックでもありません。製薬会社の社長から真実を聞き出すシーンでも、病室のセットと思われるものを使いますが、一瞬のうちに病室のセットを元に戻すシーンぐらいがあればよかったと思いました。 クライマックスのアクションシーンでわざわざサングラスをかけるのですが、あれは単なるサングラスなのかなぁ?今までのミッション〜ならサングラスに敵の位置が表示されるぐらいが妥当と思いますが。 もうちょっと人物同士の内面的なことが描かれていたらよかったと思います。女泥棒が敵の元恋人ということを知らされていなかったハントの内面や、敵と女泥棒との関係、そしてクライマックスで女泥棒がとった行動に対するハントの思い、等など。 だが、けっして面白くないわけではありません。決して中だるみすることなくどんどん話は展開していきます。この夏何を観ようかなと思っているならオススメです。 カーアクションはよくありますが、今作ではバイクアクションがキメてます。 アクションはジョン・ウーのテイストが出ておりかっこいいです。でも、ちょっと大げさすぎたかなぁ? 敵地に侵入したときに警備員をやっつけていきますが、派手にアクションし過ぎ。スティーブン・セガールぐらい音もなく瞬殺するぐらいが本当じゃないかなと思いました。 そうそう、アメリカ人はこの映画で大笑いするそうですね。ジョン・ウーの大げさな演出にバカ笑いして、ハントのセリフ(結構ベタなセリフが多い)に大笑い、だそうです。日本では笑いの渦は起こりませんねぇ。 |
| 人狼 JIN−ROH (評 ○○○) |
| 昭和30年代の東京。しかしこの東京はもうひとつの東京。進駐軍の占領が終わり、独立国としての主権を回復した日本国内では、与党と野党の政治対立が深まり、学生たちの反政府運動も加熱。街頭で行われる大規模な政治闘争に手を焼いた政府は、警察でも軍隊でもない第三の武装組織「首都圏治安警察機構(首都警)」を設立。圧倒的な機動力を誇る首都警は非合法化された反政府組織を鎮圧し、先鋭化した反政府組織は地下に潜って武装ゲリラ化する。重武装した首都警の隊員は「ケルベロス」と呼ばれ、人々の怨嗟の対象とされるようになっていく。 主人公はケルベロスの一員である伏(ふせ)一貴。彼は若い女性ゲリラを追いつめながら、目の前でみすみす自爆されるという失態を犯す。やがて彼の前に表れたのは、自爆した少女の姉と名乗るひとりの女、雨宮圭だった。しばしばデートを繰り返すようになるふたりだが、伏はしばしば死んだ女の幻影に苦しめられる。そんな伏と雨宮の様子を、首都警公安部が秘かに監視していた。公安部が恐れる警備部内部の秘密組織「人狼」とは何か。伏と雨宮の恋の行方は……。 監督:沖浦啓之 原作・脚本:押井守 音楽:溝口肇 演出:神山健治 キャラクターデザイン:沖浦啓之・西尾鉄也 作画監督:西尾鉄也 副作画監督:井上俊之 美術監督:小倉宏昌 美術設定:渡部隆 銃器設定:黄瀬和哉 車輌設定:平松禎史 |
| 特別に上↑の段でストーリーを詳しく書きました。それほど感動しましたので(^^ゞ 今回も梅田ロフト地下のテアトル梅田で平日の夜に観てきました。 押井守が今回は原作・脚本にまわり、その代わりに「攻殻機動隊」で作画監督を務めた沖浦啓之が監督を務めたアニメ作品で、今世紀最後のセル画アニメということらしいです。 早くに完成していながらなかなか公開されなかったようです。 作り・内容とも非常に水準が高いアニメで、敷居は一見高そうですが、観る価値ある映画です。昭和30年代をモチーフにしたパラレルワールドの日本が舞台ですが、非常に細かく描写されています。 押井守はこの映画に出てくるボディスーツ(プロテクト・ギア)を着た特機隊(ケルベロス)に思い入れが深く、「赤い眼鏡」(1986)「ケルベロス 地獄の番人」(1991)と、今回の「人狼」を[ケルベロス三部作]という位置付けだそうです。 難しい内容ですが、2度、3度と観る事によって氷解していくとおもいます。各人物の行動が一回見ただけでははっきりしません。これは押井守のアニメの特徴でしょう。あれこれと説明するのではなく、観た人が考えるべきというスタンスだと思います。 童話の「赤頭巾ちゃん」の話が絡んでいきます。それがどうストーリーに絡んでいるのかを読み解くのも面白いです。 ここで私見を書いてネタバレするのもなんですので、これから観る人は以下の点に気を付けて観てはどうでしょうか。 ・なぜ雨宮圭は伏に赤頭巾ちゃんの絵本を渡したのか ・いつから伏は圭の素性を知ったのか ・伏はデパートの屋上で、狼が出てくる幻想を見るが、それはなぜか ・絵本の赤頭巾ちゃんは、はじめ鉄の鎧を着ていたとなっているがそれは何を表しているのか ・圭からの電話で伏が博物館に行くとき、なぜ銃を持っていくのをやめたのか ・最後に伏は自分の道をどう選択したのだろうか などなど、突っ込んで考えてみると楽しさが倍増し、よく作られた作品だと分かります。 作画がとにかく綺麗で、背景のみならず人物の描写・しぐさもよく出来ています。雨宮圭がはじめ少女ぽかったのですが、ストーリーが進むにつれ、”女”として描かれていきます。ちなみに監督は「脚フェチ」らしく、脚の描写にこだわってます(笑) 単なるストーリーを楽しむだけでなく、「人」としての生き方を考えさせるいい映画でした。 |
| アイアン・ジャイアント (評 ○○○) |
| 1957年秋。メイン州の小さな町に住む9歳の少年ホーガースは「金属で被われた大男が空から降ってきた」という話を耳にする。時はまさにソ連が世界初の人工衛星スプートニクを打ち上げた直後。宇宙人の存在を信じるホーガースは、夜中に家を抜け出し、空から来たロボットを探しに行く。そしてホーガースが森でみつけたのは、金属を食べ子供のように好奇心旺盛な鋼鉄の巨人、“アイアン・ジャイアント”だった。 監督:ブラッド・バード 声の出演:ジェニファー・アニストン、ハリー・コニック・Jr.、ビン・ディーゼル |
| 大人が泣けるアニメ映画、ということで4月頃の公開時に話題になった映画です。しかし、ワーナーのシネコン系映画館での上映のみ(大阪では岸和田のワーナーマイカル)ということで、観る機会を逃していました。 DVDが発売されるまで待っていたのですが、今回、梅田の「ロフト」地下のテアトル梅田で平日の夜のみながら公開されましたので、観てきました。 よくあるストーリーで、観ながら容易に話の展開が想像できます。しかしながら、それでいて感動するのです。アニメであるからこそだと思います。 時代は50年代。画風もそれに合わせて古風なキャラデザインです。ロボットは3DCGで描かれたものですが、人物との違和感をなくすため、わざと手書きっぽくするため特別なプログラムを組んだそうです。手書き風に線に強弱をつけたりしたそうです。 ジャイアントの存在は「人間」そのものであり、軍隊とジャイアントの攻防は人間同士の「戦争」そのもの、として描かれています。「兵器には兵器を」 「異質なもの=敵」 として軍隊は敵とみなしてジャイアントを攻撃しますが、実は自分たちと戦っていることになります。そうなってくると誰も手が付けれなく、終いには最終戦争に進展してしまいます。 そういったことをテーマとして持っていながら、あくまでもカラッとしたアニメ映画になっています。 主人公の男の子の母親がなんかディズニーの「ムーラン」に話し方、身振りなどが似ていて面白かったです(笑) 最後のシーンでジャイアントが出てきますが、あれは蛇足だったかなぁ?と感じました。”箱に入ったいたジャイアントの部品が知らぬ間に箱の中から消えていた”という演出だけで、観客にそれとなく思わせるのが良かったのでは? なにぶんアメリカの映画ですので、そういうのは日本的かもしれないですが。 |
| レインディア・ゲーム (評 ○○) |
| 刑務所での生活も終わりに近づいたルーディと同房のニック。ルーディは家族とのクリスマス、ニックは文通相手の女性アシュリーとの出会いを楽しみにしていた。ところが出所二日前、所内の暴動でニックは命を落とす。出所の日、ルーディはニックに成りすまして、アシュリーに出会い、愛し合う。だがルーディはまだ、自分が既にある罠にはまりこんでいるといると気づいてはいなかった・・・。 監督:ジョン・フランケンハイマー 出演:ベン・アフレック/シャーリズ・セロン/ゲイリー・シニーズ |
| 朝からクソ暑い日曜の日に観に行きました。しっかし、もう真夏日に近いというのにクリスマスの日の話はねぇ(ーー;) おもいっきり時季はずれ。 公開間もないというのに朝一の回でガラガラでした。梅田東映パラスでしたので、繁華街から離れているとはいえ(地下街を思いっきり歩かなければいけないところにありますが)、それにしても予想外に閑古鳥が鳴いてました。 さてさて、始まってすぐに雪の上にサンタに扮した人たちの死体がごろごろしているシーンが移り、主人公のセリフがかぶってきます。 この冒頭だけでもう結末まで読めてしまいましたねぇ(ーー;) つまり、仲間はみんな死んで、自分だけ生き残ったんだ、ということがすぐさま分かってしまいました。ここで、まざと死体をそのまま見せずに話がすすんでいけば、クライマックスで盛り上がったんだと思いますが、一番最初に死体が出てきたんだから、”あぁ、最後は死ぬんだな”ってわかっているので、全然盛り上がりがありません。 「ザ・パーフェクト・ワールド」も同じような物語の導入ですが、こちらは死体とは分からない映し方だったため、最後で「ええっ」っときて感動があったのですが・・。 話自体はつじつまが合わない部分が良くあります。さらに人物にインパクトがありませんでした。 主人公は全くの善人面のため、事件に巻き込まれたとき度胸とハッタリで切り抜けていくときのかっこよさがありません。例えばエディ・マーフィーぐらいでなけりゃだめですね。善人面が活かされるのは、最後の最後で急に手に入った大金を彼なりに使うシーンだけでした。(これはネタバレになるので書きませんが) ヒロイン役は、二転三転するストーリーの核になりますが、もうちょっと魅力的な女性の方がいいですね。ルパンの峰不二子みたいなのがいいんですが^^; ゲイリー・シニーズはいつも通りの役柄で、ぱっとしませんでした。 脚本は「隣人は静かに笑う」「スクリーム3」のアーレン・クルーガーで、監督は「RONIN」のジョン・フランケンハイマーなんですが、なんか全体的に力不足な映画でした。 |
| グラディエーター (評 ○○○○△) |
| 西暦180年、大ローマ帝国。時の皇帝に全幅の信頼を置かれるマキシマス将軍は、愛する家族の元を離れた戦いに明け暮れていた。ある時皇帝は、次期皇帝の座をマキシマスに託すると告げる。だが、それを知った皇帝の息子・コモドゥスは皇帝を殺して皇位につき、マキシマスを抹殺するよう命じる。彼は難を逃れが、家族は無残にも殺されてしまった。その後、剣闘士奴隷となった彼は、新皇帝への復讐を誓い、闘い続けるが・・・。 監督:リドリー・スコット 主演:ラッセル・クロウ/ホアキン・フェニックス/コニー・ニールセン/ジャイモン・ハンスゥ/オリバー・リード/リチャード・ハリス |
| ベン・ハーの再来か!ということで早々に観に行きました。 実は、ナインス・ゲートを観に行く予定でしたが、雑誌(関西ウォーカーやぴあ)では月末までやっていることになってましたが、観に行ったら終了してました^_^; で、グラディエーターに急遽変更しました。 前評判がすごいためか、2時間前に劇場に入ったのに、あれよあれよと言う前にすんごい行列になりました。 さて、監督はリドリー・スコットです。「ブレード・ランナー」や「エイリアン」などが有名ですが、最近は鳴りを潜めていました。 久々の復活の「グラディエーター」は前評判に違わず、よくできていました。 この頃、SFものやアクションものが多かったですが、私が観たかった映画はこれなんだ、と久々に思える映画でした。 リドリー・スコットの描写方法として、余分なものは描かないというのがありますが、この映画も周到しています。 説明くさいセリフもないですし、心理描写もセリフは用いません。いい演出でした。 若干、時代背景などの予習・知識は必要だと思います。ローマ帝国についての最低限の知識があったほうが、皇帝や元老院や拳闘士(奴隷)についての理解が深まります。 五賢帝と呼ばれる優れた人たちが、皇帝は優れた人材から探し、世襲制はやめるようにとりきめます。しかし、五賢帝最後の皇帝マルクス・アウレリウスは、哲人皇帝と呼ばれるほどの人物でしたが、なぜか慣例に反して、皇帝の地位を息子コモドゥスに譲ってしまいます。歴史上では謎とされている部分ですが、この映画では大胆な推理によって話が進んでいきます。 ストーリーの展開は、だれることなく進みます。息もつかさぬテンポある闘いのシーンと、さまざまな人間の思惑・策略が交差するシーンが絡み合って話が膨らんでいきます。 皇帝と元老院の対決については、皇帝が世襲しているからですが、そのあたりの説明がありませんので、前知識として必要ですね。 2時間35分と長いですが、もしかしたら元々はもっと長く3時間ほどあったんじゃないかと感じました。ローマ帝国の時代を描くには3時間は必要ではないでしょうか。 闘いで勝者が慈悲で敗者にとどめを刺さなくても、敗者はその場で殺されたと思います。そのへん、映画的に変わってるんでしょう。 ○5つをあげたいところですが、やはり、ベン・ハー(チャールトン・ヘストン主演のもの)と比べてしまうと多少なり見劣りしてしまうのは私がベン・ハーへの思い入れが強いからでしょうか、○4つと△1つというところです。 今の技術のお陰で、大規模なセットが無理なところはCGでの処理が出来ます。しかし、ベン・ハーは全て実物大セット&大人数でやっています。ベン・ハーを超える映画を作ることは無理といわれる所以です。さらに、ベン・ハーはストーリーの味付けにキリストの話が絡んでいます。これがいいテイストを出していました。グラディエーターにはあのクライマックスの感動がありません。(ベン・ハーのクライマックスで処刑されたキリストが転生するために遺体が消える描写があったと記憶しています。あれには感動しました) ベン・ハーは、大阪梅田の旧OS劇場が取り壊される前にリバイバルオールナイトで観ましたが、あのスクリーンの大きさがないのが残念です。 高さ31フィート6インチ×幅77フィート(=約 高さ9.5m×幅23m)という巨大なスクリーンが懐かしいです・・。 OS劇場を含む、なくなってしまった映画館の情報は、「まぼろし映画館」をどうぞ。 |
| ミッション・トゥ・マーズ (評 ○○○) |
| 2020年、人類は遂に史上初の有人による火星探査を実現。4人の乗組員を乗せたマーズ1号は6ヶ月かけて火星に到着し、探査を続けていた。だが、5ヵ月後、火星で異変が発生、乗組員3名が死亡してしまう。唯一の生存者ロークから謎の交信を受けたNASAは、早速マーズ2号での救助ミッションを開始。乗組員は熟練のジム、ウッディと妻テリー、そして若手のフィル。危険な旅の末に火星へたどり着いた一行が目にしたものは・・・? 監督:ブライアン・デ・パルマ 主演:ゲイリー・シニーズ/ティム・ロビンス/コニー・ニールセン/ジェリー・オコーネル/アーミン・ミューラー・スターズ |
| タイトルからしてもっといわゆる「アルマゲドン」のようなものかと想像しておりましたが、いろんな映画のエッセンスが混じった超マジメなSF映画でした。 20年後の2020年の物語ですが、マジメなSF映画ですので変に未来社会にはなっていません。多分実際に2020年になっても今とあんまり変わらないでしょう。ホームパーティのシーンで始まり、火星に行くミッションがあるというのがセリフで分かります。何気なしに後から登場した人が乗ってきた車が見た事もない車で ”なんという車なんだろ?” とおもってると、(どうやら電気自動車であることが後のセリフから推測されます)、2020年というテロップが出て初めて20年後の未来であることが分かります。 心憎い演出ですねぇ(^。^) こうゆうの好きです。 さて、なぜ2020年なのでしょう。この映画はいろんな映画のエッセンスが詰まってますので、宇宙映画の金字塔といえば、「2001年 宇宙の旅」ですので、その映画の続編の「2020年」のモチーフでしょう。 映画史上、SF映画を打ち立てたすばらしいものは、宇宙戦争モノでは「スターウォーズ」、本格(シリアス)モノでは「2001年」、サイバーパンク(近未来のすさんだ社会)モノでは「ブレードランナー」が挙げられると思います。UFOモノでは「未知との遭遇」がありますね。 これらはのちのSF映画のお手本になってます。 さて、「2001年」だけでなく、「未知との遭遇、」「スフィア」、「コンタクト」、もちろん「アルマゲドン」などなどがモチーフになってます。 宇宙船の形もそうですが、「2001年」の影響が多分にあります。余分なものを省いた演出もそうですね。今の映画と比べると余分な演出がありません。火星で事故が起こって追跡調査に向かうのにも、普通ならマスコミの情報やら大統領の発表やらいろいろあるはずですが、そういうのは一切ありません。地球と隔絶されているのでもないようですので、単にそういうのは省略してあるのだと思います。 監督はブライアン・デ・パルマです。彼の映像ワークはすばらしく、前作「スネーク・アイズ」では見事な演出でした。しかし、今作ではデ・パルマの凄腕はあまり発揮されておらず残念でした。前半の宇宙船内・宇宙空間での映像は良く出来ており、無重力状態の表現や窓を飛び越えてのズームアップなどすばらしかったです。しかし、後半の火星に到着してからは突出した演出はなく平凡でした。 火星に着くまでがハラハラもののストーリーのため、火星でのエンディングに向かっての壮大なスケールの話が尻すぼみに感じられてしまいました。どっちかに絞ったほうが良かったのかもしれません。 後半の話は、「スフィア」や「コンタクト」のような謎解きが出てきます。こういうのは今のはやりなのでしょうかね。 内容そのものとしては、私としては別段目新しいものではなく小さい頃に聞いたことのある、人類誕生の謎の説のひとつですが、この話をクライマックスに持ってきたのは好き嫌いに分かれるところだと思います。 土曜日の午前中に映画館(梅田の北野劇場)がガラガラ(座席専有率20%ぐらい)だったのは、やはりちょっと万人受けしなかったのかなと思います。個人的には気に入った映画でしたが。 最後に。火星が空の地面も赤茶色く描かれていましたが、実際はどうなのでしょうか? 小さい頃、”実は火星の空は青かったが、公表する際に赤色フィルターを通して空を赤くして報道した” とか言うのを聞きましたが。真偽がどうなのか忘れてしまいました。(海外はよくエイプリルフールの報道がありますから) |